探蝶逍遥記

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御礼: 東播磨のヒメヒカゲ生息調査

 暫く拙ブログに下記メッセージを掲載しておりましたが、当地での調査活動が無事終了した
旨、連絡を受けました。現在、調査結果をまとめている最中で、この結果を基に、
来シーズン以降の保護活動・対策が取られるものと思います。
調査活動へのご協力有難うございました。

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 首題調査が終了する時期までブログのトップに掲載します。
<本文記事はこの記事の下にあります>

 ヒメヒカゲは全国的にも減少傾向にある草原性のジャノメチョウです。兵庫県の東播磨地方は中部地方の産地とは異なり、里山近辺の低標高地に産する個体群で、当地の自然に育まれて命脈を保ってきた貴重種と言えます。昨年に引き続き、今年も本種の生息調査が行なわれます。昨年の調査において予想以上に生息地が少なく、しかも個体数がわずかで脆弱な生息地が多数を占めていることが判りました。今年の調査では、今年も代をつないでいるか?復活した生息地はないか?新たな生息地はないか?などの昨年同様の調査に加え、発生総個体数や一個体の移動距離を推測するためのマーキング調査も予定されています。

 いなくなってからでは遅いのです!! 今のうちに生息状況を明らかにし、有効な手を打ち、取り返しのつかない事態にならないよう全力を尽くすことが我々、蝶屋の使命だと思います。当地域で実施されるヒメヒカゲ生息調査への理解と採集自粛への協力をお願いいたします。

 下の画像は羽化直に近い♂のドアップマクロ。こんな絵がいつまでも撮れるよう、調査活動に是非ともご協力ください。
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D70, ISO=500, F9-1/1000、-0.3EV、撮影時刻:2006年5月28日、8時33分
by fanseab | 2009-06-30 23:59 | | Comments(2)

オオミスジとオオムラサキ(6月27日)

 先週に引き続き、オオミスジの探索です。前回の反省から少し標高を上げて、標高900mの山梨東部を早朝から彷徨いましたが、成果が無く、慌てて前回のポイントに急行しました。ここでも姿は見えるものの至近距離に降りてくれず、イライラが募ります。それでも何とか♂らしき個体を撮影。              
++すべての画像はクリックで拡大されます++     
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D90-VR84@400mm, ISO=500, F11-1/800、-1.0EV、撮影時刻:10時17分

 しかし、ベタ開翅・閉翅のチャンスは全く無く、ガッカリです。そのうち、木陰で吸水を好む♀を発見。こちらは吸水に執着してくれたお陰で、途中から全開してピクリともしなくなりました。
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D70, ISO=400, F9-1/125、-1.0EV、内蔵ストロボ、撮影時刻:10時33分

 やっと念願のベタ開翅が撮れました!そして偶に翅を閉じるチャンスを捉えて、ベタ開翅モドキの撮影にも成功。
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D70, ISO=400, F9-1/160、-1.0EV、内蔵ストロボ、撮影時刻:10時32分

 ♀が静止した場面を縦広角でパチリ。
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D40-24, ISO=200, F11-1/40、-0.7EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:11時00分

 ご覧のように日陰で、30分以上に渡って吸水してくれました。この日の山梨は30℃を越す猛暑で、撮影する管理人も木陰で付き合ってくれたこの♀個体に感謝でした。この後、この♀は産卵挙動に入りましたが、長くは続きません。その途中、飛翔にトライしていると、別の♀個体と絡んだシーンが撮れました。
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D40-10.5-X1.4TC(トリミング), ISO=200, F9-1/2500、-0.7EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:11時56分

 露出設定の間違いをレタッチで修正したため、多少発色不良ですが、雰囲気は出ていると思います。

 さて、雑木林の縁でオオミスジ♀を追跡していると、突如、巨大なタテハが♀に絡みました。オオムラサキ♂でした。そろそろ出始めの予感を持ちながらの山梨出撃でしたが、一年振りに出会う勇姿に管理人は大興奮。しかし、暑さも厳しく、おまけにクヌギ樹液の出も芳しくないので、撮影は無理かと諦めていました。そうして、帰り支度を整えた時、管理人の前方低く、「パタパタ」の羽音と共に路面低くを滑空する♂が登場。早速接近すると、どうやら獣糞に誘われた個体のようです。着地してから獣糞に接近する途中で何とか開翅を撮影。
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D90, ISO=200, F10-1/500、-1.0EV、撮影時刻:12時24分

 ようやく、自然光で紫色を捉えることができました。しかし、スカッ晴れが災いして紫色の発色はイマイチです。やはり曇り空か、木陰で撮りたいものです。続いて獣糞から吸汁するベタ閉翅を撮影。
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D90, ISO=200, F10-1/200、-0.7EV、撮影時刻:12時36分

 裏面も陽射しが強いとシットリ感が出ないですね。更に林道を群れ飛ぶ場面を撮影。
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D40-10.5-X1.4TC(トリミング), ISO=400, F2.8-1/2500、-0.7EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:13時05分

 木漏れ日の差す林道低く滑空する雰囲気が良く出て、お気に入りの飛翔シーンになりました。
熱中症寸前で格闘した山梨探索。この日摂取した水分は2.5リットルを超えました。ヘロヘロ状態になりましたが、何とかオオミスジのベタ開翅・閉翅、それにオオムラサキ♂の表翅まで撮影できて、苦労した甲斐がありました。
by fanseab | 2009-06-30 00:01 | | Comments(8)

山梨のオオミスジ探索(6月20-21日)

 6月20日は早朝3時45分起床で神奈川のゼフポイントへ。現地で2時間ばかり探索しましたが、ターゲットと思しき蝶影は全て梢の上に消えるいつもの敗戦パターン。このままでは癪に障るので、意を決して一路山梨へ。今シーズン、甲斐の国を訪れるのは初めて。目的は今シーズン、タテハチョウの中で唯一課題にしているオオミスジです。

 タテハフリークを自認する管理人ですが、とりわけNeptis属は大のお気に入り。東南アジア遠征でもNeptiniは必ず狙ってやまない対象です。特に大型種、例えばナショナミスジ(N.nashona)、サンカラミスジ(N.sankara)はいつか撮りたいターゲットになっています。しかし、サイズについては、わが国のオオミスジ(N.alwina)は世界でも最大級のNeptiniと言えましょう。

 さて、現地に着いたのは10時ちょっと前。甲府盆地特有の暑さが体力を消耗させます。食樹のウメを探索すると、スイーッと滑空するオオミスジに出会うことができました。しかし、気温が高く、♂らしき個体はすぐに視界から消えました。暫く探索すると、食樹の周辺をまとわりつくように飛ぶ♀を発見。いきなり産卵シーンが観察できました。 
              ++すべての画像はクリックで拡大されます++ 
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D90, ISO=400, F10-1/200、-0.7EV、内蔵ストロボ、撮影時刻:6月20日、10時12分

 コミスジ同様、産卵時の姿勢は開翅パターンです。休息時も開翅しているので、産卵挙動か否かの判断がつきにくくて困ります。ほぼ葉の中央部に産みつけられた卵は、緑青色でコミスジそっくり。しかし、母蝶の体躯の割りに随分小さなサイズだと思いました。魚露目での産卵状況です。画面中央が卵。
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GX100@15.3mm(トリミング), ISO=80, F8.9-1/80、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:6月20日、11時09分 <拡大像>D90-SMZ@48mm(トリミング), ISO=800, F20-1/40、-2.0EV、外部ストロボ、撮影時刻:6月21日、10時08分

 画面左下は翌日撮影した卵の拡大像。多角形で構成されたドーム状で、その多角形の頂点から突起が伸びる複雑な構造を有します。産卵の合間には木陰を好んで休息しておりました。
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D40-24, ISO=400, F11-1/200、-1.3EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:6月20日、10時54分

 新鮮な♀個体ですが、ご覧のように野鳥に食いちぎられたのか?右後翅が大破状態。ベタ閉翅を狙って粘りましたが、どうも破れている側をカメラマンに向ける意地悪な♀でして、困りました(^^;;
 ピンボケでひどい出来ですが、食樹を周回する飛翔シーンも撮りました。
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D40-24(トリミング), ISO=400, F6.3-1/2500、-1.0EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:6月20日、10時59分

 さて、この日は午後2時過ぎまで、特に♂撮影を目的に粘るも、♂は探雌行動で全く静止する気配も無く、暑さにバテて帰路についたのでした。

 翌21日は終日雨模様の天気予報。どうするか迷いましたが、WEBでチェックしたポイント近傍のライブカメラを見ると、雲高も比較的高いので現地へ。小雨交じりで傘を差しての探索。ゼフ用の叩棒で食樹を一本一本根気良く軽く叩くと飛び出してくれました。しかし、オオミスジ君、なかなか低い位置に止まりません。と言うか、彼らは本質的に樹冠、もしくは高い位置に止まるのが好きなようです。そして、何とか撮影できた♂裏面がこちら。
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D90-VR84@400mm, ISO=500, F11-1/200、-0.7EV、内蔵ストロボ、撮影時刻:6月21日、11時29分

 既に相当にスレた個体です。このポイントで今シーズンの♂適期は既に過ぎてしまったのかもしれません。続いて散々苦労して撮影した「斜め15度逆光開翅」の♀です。
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D90-VR84@280mm, ISO=640, F9-1/320、-1.0EV、撮影時刻:6月21日、12時45分

 意図してストロボを照射せず、シルエット感を強調してみました。「斜め45度」でなくても充分格好いい姿です。でかい♀は本当に風格があってエエです。なお、この画像、触角の左上に小さな引っかき傷のような線が写っています。実はこれ撮影時の雨足です。天から落ちる雨滴を蝶の背景に写し止めたのは管理人にとって初体験。思い出深い画像になりました。

 今度は順光で撮りたいな~って、期待するもブッシュの葉陰でアングルが構築できず、何とか枝の隙間から覗き見するようなピンポイントで撮ったベタ開翅がこちら。
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D90-VR84@400mm, ISO=1000, F11-1/320、-1.0EV、撮影時刻:6月21日、12時58分

 もう少し、上方から見下ろすアングルで撮りたくても、葉被りになるし、持参した脚立も無用の長物になる始末。そのうち、かなり雨量が強まってきたので、♀個体も我慢できずに翅を閉じました。このチャンスを逃さずベタ閉翅も撮りました。
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D90-VR84@310mm, ISO=500, F11-1/200、-1.0EV、内蔵ストロボ、撮影時刻:6月21日、13時03分

 折から雨足も強まって、傘を差しての撮影も体力的に限界に近づきましたので撤収です。♂ベタ開翅は恐らく活動開始直後の吸水挙動時に撮りやすい感じもします。また、このポイントでは来週まで新鮮な♂が期待できるのか?疑問で、少し高標高地が狙い目かもしれません。
by fanseab | 2009-06-22 23:15 | | Comments(14)

週末あれやこれや(6月13-14日)

 今回は愛読ブログ、nさんの記事名をパクらせて頂くことに・・・(汗) 土曜日は3種類のゼフを求めて神奈川県内を探索するも坊主。渓谷沿いに車を走らせていると、崖下に咲くウツギの白い花が目に止まりました。コミスジ、サカハチチョウの吸蜜には遠すぎるなぁ~と嘆いていると、ボロのカラスアゲハ♀が飛んで来て、しきりに吸蜜しています。ボロの吸蜜も面白くないので、吸蜜飛翔にチャレンジ。    
++すべての画像はクリックで拡大されます++       
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D90-VR84@145mm, ISO=640, F7.1-1/2500、-1.3EV、撮影時刻:6月13日、10時01分

 このポイントは黒系アゲハの旬の時期に訪れると最適の飛翔アングルで遊べそうです。来シーズンに期待が高まりました。近くの崖下には新鮮なカラスアゲハ♂が全開で吸水しておりました。
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D90-VR84@400mm, ISO=640, F9-1/400、-0.3EV、撮影時刻:6月13日、10時21分

 崖から降りて90mmマクロで狙いたいとこでしたが、降りる術もなく、泣く泣く遠目のショットで我慢。

 さて、翌日は完全休養日の予定でした。しかし、朝目覚めると薄日が差す絶好の撮影日和で、フィールドに。ターゲットは多摩川河畔のコムラサキです。実は5月31日に柳の葉上でテリ張りする♂個体を目撃していたので、♀狙いでの出撃でした。しかし、柳を叩いても全くの坊主。空振りに終わりました。もともとそれほど個体数が多くないと思われるので、2化以降に期待です。このフィールドで目に付いたのが、丁度発生ピークとなっていたキマダラセセリ。アカツメクサでじっくり吸蜜する個体がいたので、こちらも腰を据えての撮影。
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D90, ISO=200, F10-1/500、-0.7EV、撮影時刻:6月14日、10時08分

 身近なセセリとしてはお気に入りなので、丁寧に撮ってあげました。多摩川縁のキマダラセセリについて、これまで個体数は少ない印象を持っていましたが、このポイントはこれまでの知見を覆すほど、個体数が多くてビックリしました。シロツメクサが咲く僅か5m四方の空間に10頭ほどの♂が群れているのは壮観でした。ここは飛翔にトライする絶好のチャンスとばかり、連射してやっと、視野に捉えることに成功。
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D40-24(トリミング), ISO=800, F6.3-1/2500、-1.3EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:6月14日、10時51分

 このフィールドではツバメシジミも沢山生息しています。♂はやや適期を過ぎた感じだったので、狙いを♀一本に絞りました。管理人の課題ではないけど、先ずはベタ閉翅。
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D90, ISO=400, F9-1/1000、-0.7EV、撮影時刻:6月14日、9時29分

 お次はベタ開翅。
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D90, ISO=400, F10-1/400、-1.0EV、撮影時刻:6月14日、10時37分

 開翅角度が狭いので、これが限界ですね。この個体、シロツメクサで産卵の途中だったようで、食草付近を低空で飛行しておりました。
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D40-24(トリミング), ISO=800, F5.6-1/2500、-1.3EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:6月14日、11時00分

 そして産卵シーンも何とかゲットできました。
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D90, ISO=400, F10-1/500、-1.0EV、撮影時刻:6月14日、10時38分

 シロツメクサの花穂は丈が低いですけど、茂みに産みこむシルビア等に比べれば産卵シーンも楽ですね。でも管理人にとって、まともなツバメ産卵シーンはこれが初めてなので、素直に嬉しかったのでした。
by fanseab | 2009-06-15 22:26 | | Comments(8)

オオミドリシジミ他(6月7日)

 今シーズン、平地性ゼフとしてはオオミドリを撮影課題にしています。昨年から訪問している横浜市のポイントに早朝から出向きました。コナラの梢を叩き出すと、それらしき蝶影が飛び出しますが、いずれも梢の上に逃げる最悪のパターン。落ちてきたのは、ボロのアカシジミ♀でした。     ++いずれの画像もクリックで拡大できます++     
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D90, ISO=400, F5.6-1/80、-0.7EV、撮影時刻:5時40分

 このシジミを狙うには、やはり5月中旬から出撃せねばなりません。それではと、ミドリシジミポイントに移動し、ハンノキを叩くも、やはり♂らしき影は梢の上に逃げていきます。早朝と言っても、この日は20℃近くあるので無理もないかもしれません。代わりにハンノキから落ちてきたのは、羽化直に近いミズイロオナガシジミの♀(多分)。課題ではないけど、ベタ閉翅を押さえました。
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D90, ISO=400, F5.6-1/320、-0.7EV、撮影時刻:6時03分

 少し情緒的な絵も欲しいので、朝露を入れたショットも撮りました。
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D90, ISO=400, F5.6-1/320、-0.7EV、撮影時刻:6時07分

 撮影中もモゾモゾと落ち着きのないこの個体、頭の高さに舞い上がって、木漏れ日の差す葉上に止まりました。逆光の状況を見た瞬間、縁毛幻光フェチの管理人としては、だまってはいられません。初体験のミズイロオナガの逆光縁毛幻光です。
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D90, ISO=400, F7.1-1/800、-1.3EV、撮影時刻:7時29分

 「ミズイロオナガシジミの和名は逆光で眺めた時、その縁毛が水色に妖しく光ることに由来する・・・」
なんて、冗談が実話と思えるほど、綺麗な眺めでした。

 さて、朝日が高くなってきたので、最初に訪れたオオミドリポイントに再移動すると、オオミドリが梢でテリ張りの真っ最中。時々ライバルを蹴落とすバトルを開始していました。と言っても、90mmマクロで捉える射程ではなく、400mmズームで撮影するしかない距離です。最初は最も輝くほぼ真正面から。
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D90-VR84@400mm, ISO=640, F10-1/500、-1.3EV、撮影時刻:8時25分

 お次はオオミドリらしい、くすんだ緑色の構造色が出る場面。
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D90-VR84@400mm, ISO=640, F10-1/1000、-1.7EV、撮影時刻:8時37分

 さらに、斜め前方から、サファイアブルーの構造色。
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D90-VR84@400mm, ISO=400, F10-1/320、-1.7EV、撮影時刻:8時42分

 同一個体を追跡したはずでしたが、最初の2枚と見比べてみると、どうやら3枚目の個体は鮮度も良く、別個体かもしれません。バトルの途中で占有場所をライバルから勝ち取ったのでしょうか?さて、以上の3枚はテリ張りシーンとしてはまずまずの画像なのですが、今シーズン課題としているベタ開翅画像としては、解像度も悪いし、アングルも不満足です。ジョウザンのように、足元近くでテリ張りしてくれるゼフはともかく、オオミドリを至近距離で狙えるポイントを知らないと課題の撮影は厳しそうです。 
 状況はベタ閉翅画像についても同様です。テリ張り後、少し翅を閉じるタイミングを捉えて、それらしき画像を撮りました。
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D90-VR84@400mm, ISO=400, F10-1/500、-1.7EV、撮影時刻:9時09分

 逆光画像としてはいい雰囲気jに仕上がっています。しかし、個体の鮮度もイマイチですし、やはり90mmマクロに比較して解像度も満足できません。もう少し、標高を上げて再チャレンジが必要な状況です。

 さて、課題と言えば、普通種のルリシジミも今シーズンの目標です。ちょうど、第2化♂の発生初期だったので、新鮮な♂開翅画像をゲットできました。
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D90, ISO=200, F10-1/640、-1.3EV、撮影時刻:7時00分

 残念ながら、この日は高温で敏感なため、この後、ベタ閉翅を撮るチャンスはありませんでした。普通種の課題についても、取り組めば取り組むほど、難しさを感じています。
by fanseab | 2009-06-08 23:15 | | Comments(12)

阿蘇山麓遠征(5月2日-6日): その(8)ギンイチモンジセセリ他

 遠征前にオオルリ以外に阿蘇で撮れそうな蝶を皮算用しました。ミヤマチャバネセセリ、ギンイチモンジセセリ、それにヒメシロチョウあたりかな?・・・・と。結果は、ヒメシロは発生初期で坊主。ミヤマチャバネは発生末期でイマイチ。結局、まともに撮れたのはギンイチのみでした。まぁ、オオルリ撮影の副産物狙いですから多くを望むのは、仕方ないのかもしれません。

 最初は♂開翅。     ++いずれの画像もクリックで拡大されます++ 
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D90, ISO=200, F9-1/640、-1.3EV、撮影時刻:5月2日、14時03分

 ご覧の通りのボロ個体。♂は明らかに発生末期でした。一方、♀は新鮮な個体が多かったように思います。先ずはベタ閉翅。
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D90, ISO=200, F4.5-1/800、-1.0EV、撮影時刻:5月2日、15時59分

 ギンイチは今シーズンの課題ではないけれど、理想的な閉翅画像が切り撮れたと思います。お次は開翅。
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D90, ISO=400, F14-1/400、-1.3EV、撮影時刻:5月2日、16時04分

 ギンイチの開翅はいつも本当に難しいと思います。この個体、↑の閉翅画像と同一ですが、閉翅ではまともに見える鮮度でも、こうして開翅で撮ると、表翅の細かい傷が目立ちます。縁毛の痛みも開翅画像ではすぐにバレてしまいますね。夕方でおとなしくしてくれた♀だったので、魚露目にもトライ。
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D90-1855@55mm-gy8(トリミング), ISO=400, F32-1/160、-1.3EV、外部ストロボ、-1.0EV、撮影時刻:5月2日、17時05分

 夕刻の草原の雰囲気を出すため、少し大きめの画像でのご紹介です。前翅の欠けが唯一の心残り(^^;;
ただ、このポイントはクララが茂る草丈の低い草原なので、ギンイチの追跡は楽でした。春の多摩川では、オギ(ススキに似たギンイチの食草)の枯茎に邪魔されて姿を見失うことがしばしばありますが、ここはそんなこともありません。そんな状況で飛翔追跡も比較的楽チン。
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D40-24(ノートリ), ISO=400, F5.6-1/2500、-1.0EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:5月3日、11時09分

 久しぶり、何とかノートリで撮れました。さて、クララでのオオルリ産卵シーンを撮影中、えらく小さく飛び古した♀が登場。よく見ると、なんとルリシジミ♀でした。
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D90, ISO=200, F8-1/800、-1.0EV、撮影時刻:5月3日、10時26分

 オオルリとホストおよび産卵位置まで全く同じなので、単純にクララに産みつけられた卵だけを見て、オオルリとは判断できないことに注意しなければなりませんね。

 さて、8回に分けて延々と引っ張ってまいりました阿蘇遠征記事も今回が最終回です。途中2日間、雨にたたられましたが、5泊6日の長期戦を組んだプランが功を奏して、オオルリの素晴らしさを堪能することができました。お忙しいなか、現地でご案内頂いたnomusanに改めて御礼申しあげます。
by fanseab | 2009-06-04 23:53 | | Comments(4)

映画「重力ピエロ」に登場する蝶(6月2日)

 このブログでは初めての映画の話題です。
現在、東京等主要都市で上映中の首題映画に管理人が撮影した、ある蝶画像が使用されています。

 「重力ピエロ」について、ざっと、ご紹介しておきましょう。この作品は若手気鋭作家、伊坂幸太郎氏の原作ミステリーを森淳一監督、岡田将生主演で映画化したもの。ミステリーですから、ここでストーリーを述べることは止めておきましょう。

 土曜日(30日)、管理人も渋谷に出向いて鑑賞してきました。最近はDVDでしか、映画を見たことないので、劇場での鑑賞は本当に久しぶりでした。一言で印象をまとめると、原作の持つシュールな雰囲気が活かされていて、とても真面目な絵作りで好感が持てました。

 えっ、蝶画像がどこに登場するかですって?それはもちろん、映画をご覧になれば分かります(仮にこの記事にコメント頂ける場合でも種明かしはご法度で願います)。また、エンドロールに「美術協力」者名として拙ブログが登場します。

 なお、これからご覧になる方のためにざっと、主な上映映画館を下記します。これ以外の上映館については、映画情報サイト等で検索してみてください。上映時間は約2時間です。

<札幌近郊> ユナイテッド・シネマ札幌、ワーナーマイカルシネマズ江別他
<東京> シネカノン有楽町一丁目、ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿バルト9他
<大阪> 梅田ガーデンシネマ、なんばパークスシネマ、MOVIX堺他
<福岡> KBCシネマ、ユナイテッドシネマキャナルシティ13他

 蝶画像がないのも寂しいので、31日に近場の多摩川縁で撮影したツバメシジミ♂のベタ閉翅・開翅画像を貼っておきましょう。ただし、この画像、映画とは全く関係ありませんので、念のため。    ++いずれの画像もクリックで拡大されます++     
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D90, ISO=200, F4.5-1/250、-0.7EV、撮影時刻:5月31日、13時50分
f0090680_2219682.jpg
D90, ISO=500, F8-1/200、-1.0EV、撮影時刻:5月31日、13時56分

 コンクリート上での開翅はとびきり綺麗なブルーの表翅を引き立てますが、尾状突起が背景に溶け込んでしまって、課題としている画像としては失格かもしれません。やはり葉の上での開翅画像に勝るものはないようです。
by fanseab | 2009-06-02 22:21 | 映画 | Comments(4)