探蝶逍遥記

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阿蘇山麓遠征(5月2日-6日): その(7)オオルリシジミその他

 あれほど暑かった阿蘇山麓も、夕刻になるとさすがにヒンヤリしてきて、オオルリも活動を停止します。クララへの産卵で大忙しだった♀もクララの葉上で休み、夜を過ごす準備を始めます。     ++いずれの画像もクリックで拡大されます++ 
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D90, ISO=200, F9-1/200、-1.3EV、内蔵ストロボ、撮影時刻:5月2日、16時31分

 一方、滞在3日目(5/4)は朝から冷たい雨が降る肌寒い一日でした。しかし、雨だからといって、部屋に篭っていたら蝶屋は務まりません。早朝からポイントに出撃し、透明ビニール傘を差して撮影を敢行。すると、いろいろと面白い生態が観察できました。一番印象的だったのは、オオルリの静止姿勢。普通、シジミチョウの休眠は頭を下にするか、上に向けていると思います。しかし、多くのオオルリが真横、つまり地面に水平に翅を位置させて休眠している姿でした。先ず、キンボウゲに止まっている個体。
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GX100@5.1mm, ISO=80, F3.6-1/180、-0.7EV、撮影時刻:5月4日、6時58分
 
 見事に斜面に平行に止まっています。お次はクララの新芽上の個体。
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D90, ISO=400, F3.5-1/500、-0.7EV、撮影時刻:5月4日、7時20分

 雨滴は確実に翅を直撃しているはずです。わざわざ翅にダメージを与える姿勢を何故取るのか?不思議です。もちろん水平に位置取りするのではなく、まっとうな?姿勢の個体も観察できました。雨滴を強調するような構図でパチリ。
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D90, ISO=400, F3.5-1/800、-0.7EV、撮影時刻:5月4日、7時12分

 臨場感を出すため、少し大きめの画像でのご紹介です。休止している個体は恐らく♀でしょう。同じくノーマルな休止姿勢の♂。
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D90, ISO=200, F9-1/80、-1.0EV、撮影時刻:5月4日、7時45分

 冷たい雨降りの朝でしたが、耐寒性には個体差があるのか?↑の♂個体は前翅を立て気味にして、そろそろ飛び立てる姿勢を取っています。個体全般を眺めた印象では、♀の方が寒さに弱い感じですね。

 さて、ブルー系シジミを撮る時、忘れてはならないのが、縁毛幻光。同幻光を逆光で撮ることに無上の喜びを見出す管理人としては、オオルリの幻光を撮らずして、阿蘇から帰るわけには参りません(笑) しかし、意外とてこずりました。幻光を発する角度が相当に限定されていて簡単ではありません。さんざん苦労して、最終日にやっと撮れた一枚を貼りましょう。
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D90, ISO=400, F11-1/500、-2.0EV、撮影時刻:5月6日、6時35分

 キンボウゲに止まってくれたので、ブルーの幻光が映えていい感じです。ただ幻光が発する角度ではご覧のように複眼や翅全面にはピントが合いません(^^;

 さて、このシリーズの冒頭、速報版で羽化直画像を貼りましたが、縦位置広角でも貼っておきましょう。
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D40-10.5-X1.4TC, ISO=200, F11-1/800、-1.3EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:5月3日、8時04分

 朝日を逆光で浴びる羽化直個体の後方に立つ人物は誰あろう、当地をご案内頂いたnomusanです。実はこの時、拙撮影風景を将にnomusanが撮影中でして、管理人の珍妙な撮影スタイルが nomusan のブログ に紹介されております。nomusan曰く、「寝大仏の構え」。恥ずかしながら上手い表現ですね!撮られてばかりでは悔しい?ので、こちらもnomusanの撮影風景を激写。
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GX100@5.1mm, ISO=80, F9.1-1/200、-0.7EV、撮影時刻:5月3日、7時40分

 殆ど地面スレスレにいる羽化直個体なので、どうしても撮影姿勢は不自然になりますね。しかし、貴重な九州産ブログ仲間の撮影風景画像をコレクションに加えることができました。掲載許可を頂いたnomusanに感謝です。さて、これにてオオルリ画像はおしまいです。次回はオオルリ以外の画像をご紹介しましょう。
by fanseab | 2009-05-30 09:05 | | Comments(10)

阿蘇山麓遠征(5月2日-6日): その(6)オオルリシジミ産卵

 ブログにアップするため、産卵シーンのコマを見直してみると、母蝶の鮮度がいずれもイマイチ。これはちょっと心残りでした。産卵所要時間はシジミ類として平均的なもので、撮影はそれほど難しくありません。ただ、クララの新芽に腹端が隠れない撮影アングルの確保がポイントになります。撮影時刻はいずれも11時台でした。     ++いずれの画像もクリックで拡大されます++       
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D90, ISO=400, F11-1/800、-1.3EV、撮影時刻:5月3日、11時15分

 この画像では腹端の左上に先に産みつけられた一卵が確認できます。産卵後に産卵状況を魚露目で撮ってみました。
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D90-1855@55mm-gy8(トリミング), ISO=400, F29-1/80、-0.7EV、外部ストロボ、-1.0EV、撮影時刻:5月3日、11時29分

 中央上の卵が↑の♀産卵画像で産みつけたものに対応します。この卵の表面を強拡大したのが左下隅の画像。淡緑色で、細かい彫刻模様が確認できます。魚露目をつけたついでに、魚露目での産卵シーンもご紹介しましょう。
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D90-1855@55mm-gy8(トリミング), ISO=200, F29-1/50、-0.7EV、外部ストロボ、-1.0EV、撮影時刻:5月3日、11時42分

 ご覧のような草原なので、風が吹くとクララが揺れ、産卵シーンの撮影は急に難易度を増します。おしまいは縦位置で。
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D90, ISO=200, F8-1/2500、-1.3EV、撮影時刻:5月6日、11時46分
 
 お蔭様で閉翅、開翅から始まって、一通りの生態は撮影することができました。次回は更に別の生態画像をご紹介しましょう。
by fanseab | 2009-05-26 22:05 | | Comments(8)

ヒメキマダラセセリ他(5月23日)

 上出来とは言えなかったウスバシロ♀開翅狙いでいつもの東京都のポイントへ。それにしても最近の中央高速の込み具合は尋常ではありません。朝6時台前半で、もう八王子料金所付近で渋滞が始まっています。一律1000円の効果は絶大ですが、比較的近場に行く場合にも渋滞じゃ、ちょっと困りますね。

 さて、バシロは姿形も見えません。流石に遅すぎたようです。やはり先週末あたりが限界だったようです。可能性としては、もう少し、標高を上げてみることですが、時間が取れるかどうか?微妙です。
少し、ガッカリしていると、オレンジ色のセセリがブンブン飛び回っています。ヒメキマダラセセリ♂でした。これは今シーズンの課題ではないけど、念のため開翅をゲット。     ++いずれの画像もクリックで拡大されます++  
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D90, ISO=200, F16-1/200、-2.7EV、内蔵ストロボ、調光補正-3.0EV、撮影時刻:8時13分

 今年、課題にしている開翅撮影のルールに則ってのアングルです。この光線だと、左後翅が前翅の影で暗くなるので、ストロボを焚いて明るく補正しています。ちょっぴりスレ品で残念でした。今度は課題としているアングルとは別の角度からパチリ。
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D90, ISO=200, F16-1/200、-2.7EV、内蔵ストロボ、調光補正-3.0EV、撮影時刻:8時13分

 このアングルだと、後翅の斑紋は見えないですけど、♂腹部形状の特徴は良く出ますね。この日も蒸し暑く、閉翅は撮らせてくれませんでした。本種の場合は、♀開翅・閉翅の撮影難易度が高いかもしれません。ツマキチョウ♀もそろそろ、見収め時なので、ベタ閉翅を撮影。
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D90, ISO=200, F3.8-1/2000、-0.7EV、撮影時刻:8時42分

 露出補正を間違えたので、RAW現像でなるべく軟調に仕上げましたが、少しハイライトが飛んでいます。ツマキの裏面撮影もシットリ仕上げようとすると、難易度高いです。その後、低地産ゼフポイント探索でウロウロしていると、スレ品のルリシジミ♀らしき個体が飛んでいます。ルリにしては、どうもサイズが小さいな?と思って、よく観察すると、なんとゴイシシジミの♀(恐らく)。
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D90, ISO=400, F8-1/500、-1.0EV、撮影時刻:10時16分

 このシジミとは不思議に縁が無く、実はデジ一での撮影はこれが初体験。ゴイシポイントを見つけたので、今後、もう少し綺麗な個体で再チャレンジしてみたいと思います。ゴイシを撮影後、ふと上空を見上げると、カエデの梢をミスジチョウが滑空しています。残念ながら証拠写真も撮ることのできない高さで諦めましたが、近場でのミスジポイント発見は嬉しかったです。また駐車場でこんな轢死体も発見。
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GX100@5.1mm, ISO=80, F8.1-1/40、-0.7EV、撮影時刻:9時56分

 結構大型のオオクワガタ♂。もちろん、天然ではなく、放虫個体でしょう。困ったものです。なお、この日、イチモンジチョウも初見。いよいよハイシーズン突入を予感させる一日でした。
by fanseab | 2009-05-23 22:41 | | Comments(8)

阿蘇山麓遠征(5月2日-6日): その(5)オオルリシジミ求愛・交尾

 5日間の滞在中、多くの交尾ペアと求愛シーンを観察することができました。シジミの交尾はたとえヤマトシジミでも、そう簡単には観察できません。交尾例を容易に発見できたのは、個体数が多いことはもちろんですが、生息密度が異例に高いことの証明だと思いました。最初は♂の誤求愛。                    ++いずれの画像もクリックで拡大されます++  
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D90, ISO=800, F5-1/4000、-1.3EV、撮影時刻:5月2日、16時20分

 夕方、活動の後半、ヨモギの葉上で休息モードに入ろうとした♂2頭に右から♂が侵入。交尾を迫ろうとしたので、2頭共に開翅して拒否姿勢をとったところです。♂は見つけた相手の性別に拘わらず、猛アタックをかけるシーンをよく見かけました。お次がそれを象徴する絵です。
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D90, ISO=400, F8-1/1000、-0.7EV、撮影時刻:5月3日、8時39分

 右から交尾を迫る♂は腹端を曲げて、必死ですが、左♂個体の「頼むからオカマ掘らないでよ~」と言った風情の困惑顔が面白いです(^^) 一方、正真正銘の♀に迫るシーンはこちら。
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D90, ISO=200, F6.3-1/1600、-1.3EV、撮影時刻:5月6日、7時40分

 活動直後の♀がゆっくりと開翅日光浴を楽しんでいた時に♂が侵入した絵。お互い翅を拡げているので、♂♀翅表の斑紋差がよくわかる画像になりました。さて、いろいろ拒否された挙句、ようやく目的を果たした交尾画像をいずれも逆光で4枚貼りましょう。最初は朝日を浴びたマクロ。上が♀?
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D90, ISO=200, F6.3-1/640、-0.7EV、撮影時刻:5月3日、8時28分

 お次は同じく朝日を浴びるクララ上で静止するペア。少し引き気味で表現してみました。左が♀です。
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D90, ISO=200, F4-1/250、-0.3EV、撮影時刻:5月6日、6時20分

 実はこのペアを発見したのは、夜明け前。10℃を切る温度下では、オオルリが全く活動できないことを考えると、恐らく前日の夕刻に交尾が成立し、そのまま夜を明かしたものと思われます。また夕刻、気温が低いと飛び損ねた個体が地表スレスレで夜を明かすこともあります。翌朝、地表で目覚めた♀が寝込みを襲われる?と地表での交尾が成立します。そのシーンがこちら。右が♀。
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D70S-10.5-X1.4TC, ISO=200, F18-1/125、-0.3EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:5月6日、10時37分

 臨場感を出すため、少し大きめの画像でのご紹介です。今度は縦位置魚露目で太陽を入れたシーン。左が♀。
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D90-1855@55mm-gy8(トリミング), ISO=400, F29-1/200、-1.0EV、外部ストロボ、調光補正-1EV、撮影時刻:5月6日、10時55分

 白日の下、堂々と繰り広げられる愛の交歓風景です(笑)老いた♂にとっては最後のご奉公でしょうか?これ以外にも様々な交尾シーンを撮影しましたが、オフシーズンにでもまたご紹介したいと思います。さて、交尾中のペアに♂が突撃するシーンはオオルリでも観察できました。
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D90, ISO=400, F6.3-1/2000、-0.7EV、撮影時刻:5月3日、8時39分

 左上が♀、右下が♂。これに飛び古した♂が迫るシーンです。驚いた♀は、翅を拡げていますが、羽化直なのでしょう、翅がヨレヨレで固まっていない様子が伺えます。

 次回は産卵シーンのご紹介です。
by fanseab | 2009-05-21 22:35 | | Comments(6)

ウスバシロチョウ♀の探索(5月10日)

 オオルリ記事の更新を優先したため、先送りにしていた記事のご紹介です。今シーズン課題にしている本種の開翅・閉翅セットでの撮影。特に年1化のバシロ♀の画像は撮影の尤度がありません(^^;; 阿蘇遠征の疲れが残っていて、本来なら完全休養日にしたかったこの日も♀の姿を求めて出撃しました。

 東京都のポイントに着くと、早速♂がお出迎え。気温の上昇と共に♂の個体数は増加し、将にバシロの楽園状態。なかには相当に黒化した♂個体も出現。          ++いずれの画像もクリックで拡大されます++  
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D90, ISO=200, F11-1/320、-1.0EV、撮影時刻:8時35分

 福井県とか日本海側で多く見られる黒化型ですが、関東では珍しいように思います。しかし、♀らしき個体は見当たりません。必死に探索していると、林の影を怪しげに飛行する個体を発見。追跡すると、地面に降りてウロウロ歩き回り始めました。産卵行動をスタートさせていた待望の♀でした。

 ♂と異なり、草地の日陰を好んで静止するので、閉翅も開翅も難物です。気温が高い(~28℃)こともあって、特に開翅は厳しかった!先ずはその開翅。
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D90, ISO=200, F9-1/160、-1.0EV、撮影時刻:9時53分

 腹部表面に毛が無い♀の特徴は表現できていますが、草被り、それと左前翅ピンボケで不満足な仕上がり。嗚呼、どなたか♀開翅画像代わりに撮って欲しいです(^^; 曇り空だと、草被りしない場所に出てきてくれるのでしょうか?♀の生態をもう少し勉強する必要がありそうです。お次は閉翅。
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D90, ISO=200, F14-1/125、-0.7EV、撮影時刻:10時02分

 逆光で撮りたくなかったのだけれど、まともに撮れたのは、結局このコマのみ。まぁ、スフラギス(交尾嚢)も写って、♀の特徴は出ていると思います。課題に関して不満の残るなか、吸蜜シーンにもチャレンジ。オオジシバリ(同定あっているでしょうか?)を大変好み、長時間に渡って吸蜜してくれました。
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D90, ISO=200, F4.5-1/3200、-1.0EV、撮影時刻:9時56分

 順光で撮れたこちらのコマのほうが、閉翅画像としては適切なのかもしれません。さて、草地の下に潜った♀の産卵行動も何とか撮影に成功。
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D90, ISO=200, F9-1/200、-1.0EV、内蔵ストロボ、撮影時刻:9時52分

 直径1cm程度の枯茎に産卵しています。腹端部にピンク色の卵が確認できます。産卵は比較的長時間かけて行われるので、そっと手前の葉を数本除去して、何とか母蝶の全体像を写しこみました。産みつけられた場所の情景を魚露目でご紹介しましょう。
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D90-1855@48mm-gy8(トリミング), ISO=800, F29-1/25、-1.7EV、外部ストロボ、調光補正-1EV、撮影時刻:10時29分

 なおこの画像、撮影のため、枯茎を反時計方向に180度回転しております。管理人は初めてバシロの卵を見ましたが、想像以上にでかいですね。その卵の拡大像。
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D90-1855@52mm-gy8(トリミング), ISO=800, F20-1/40、-1.7EV、外部ストロボ、調光補正-1EV、撮影時刻:10時26分

 表面の彫刻の雰囲気は、まるでシジミチョウの卵のようで、不思議な感覚です。魚露目をつけたついでに、♂吸蜜画像も撮ってみました。
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D90-1855@55mm-gy8(トリミング), ISO=400, F29-1/200、-1.7EV、外部ストロボ、調光補正-1EV、撮影時刻:10時32分

 必死の思いの♀探索も満足な結果にはなりませんでした。今週末まで新鮮な♀が残っているか?ちと心配です。
by fanseab | 2009-05-18 23:56 | | Comments(8)

阿蘇山麓遠征(5月2日-6日): その(4)オオルリシジミ吸蜜・吸汁

 遠征前にWEBでオオルリを検索して出てくる画像をチェックしたのですが、訪花や吸蜜シーンはあまり見かけませんでした。しかし、現地でじっくり観察していると、彼らの吸蜜場面を確認できました。牧草の生えているような草原での吸蜜源はかなり限定されます。最初は赤紫色のマスミレ?(同定自信ありません)での吸蜜シーン。   ++いずれの画像もクリックで拡大されます++   
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D90, ISO=200, F11-1/640、-1.3EV、撮影時刻:5月2日13時20分

 この個体は恐らく♂。吸蜜時間は数秒と極めて短く、さらに、このスミレの花弁は地表スレスレに出ているので、撮影に難儀しました。スミレと並んで、貴重な吸蜜源になっていたのが、ウマノアシガタ(キンポウゲ)の黄色い花弁。ただ、吸蜜時にクルクルと吸蜜角度を回転するのと、強い風に悩まされました。
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D90, ISO=400, F11-1/640、-1.3EV、撮影時刻:5月6日8時31分
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D90, ISO=200, F13-1/1000、-1.3EV、撮影時刻:5月6日11時07分

 最初は♂。朝方、開翅日光浴で十分体を温めると、すぐに吸蜜行動に移行することが確認されました。この時点ではまだ飛翔速度が緩いので、吸蜜場面を追跡するのも比較的楽です。お次は♀。開翅吸蜜シーンは性別判定が楽ですね(^^) オオルリのブルーとキンポウゲのイエローのコラボは本当にフォトジェニック! もう少し前方から写しこみたかったです。♀の場合は、産卵→休息(開翅日光浴もしくは吸蜜)→産卵のサイクルを繰り返すので、その周期を推測すると吸蜜シーンに巡りあえることが楽です。しかし、有毒のクララで育つオオルリが、これまた有毒植物のキンポウゲから吸蜜するのも興味深い事実です。

 さて、ひとしきり活発になった♂は時折、地面に降りて吸汁(吸水?)する行動も観察されました。最初は開翅吸汁シーン。
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D90, ISO=200, F13-1/800、-1.3EV、撮影時刻:5月6日11時36分

 この個体の前翅頂はやけに尖っていますね。1頭が吸汁していると、次第に他の個体も何故か引寄せられるようで、集団吸汁シーンも観察されました。最初は4頭集団。
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D40-24, ISO=200, F9-1/400、-1.3EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:5月6日11時36分

 お次は9頭集団。
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D40-24, ISO=200, F4-1/2500、-1.0EV、撮影時刻:5月6日11時36分

 最大で12頭集団まで観察されました。最後の絵をご覧になると、♂個体サイズ差のバリエーションがご理解頂けると思います。左から3頭目は将に「大瑠璃シジミ」でしょうが、一番右端の個体はルリシジミ並ですね。

 次回は求愛・交尾編です。ご期待ください。
by fanseab | 2009-05-16 18:54 | | Comments(14)

阿蘇山麓遠征(5月2日-6日): その(3)オオルリシジミ飛翔

 阿蘇の草原を舞い飛ぶオオルリの飛翔シーンは以前から憧れの撮影対象でした。そんな経緯もあって、今回も拘っての撮影です。初日、nomusanにご案内して頂いたポイントに到着したのは正午前で、結構気温が高目でした。「あっ、あそこに飛んでいますよ~」ってnomusanが指差す先にルリシジミをちょっぴり大きくしたブルー系シジミが飛んでいます。「想像したより小さいな」が第一印象。ゴマ程度の大きさを想定していたので、小さめの印象になったのかもしれません。それにしてもムチャ高速で飛び回っています。「こりゃ、飛翔は無理やな~」と思ったのです。
 それでも、その後の観察で、活動開始直後を狙えば飛翔スピードも速くないことがわかりました。ただし、食草のクララを踏まないように留意しながらの追跡はそれなりに苦労しました。先ずは♂飛翔の4連発。以下♀画像も含めすべて画像はトリミングしております。   ++いずれの画像もクリックで拡大されます++    
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D40-24, ISO=400, F3.5-1/2500、-1.0EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:5月2日、14時30分
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D40-24, ISO=400, F4.5-1/4000、-1.0EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:5月3日、8時31分
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D40-24, ISO=400, F6.3-1/4000、-1.0EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:5月3日、8時31分
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D40-24, ISO=400, F5.6-1/2500、-1.0EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:5月6日、8時48分

 1枚目は地表スレスレを飛ぶシーン。これから右旋回をしようとする直前で、頭部を右に傾けています。翅先端が微妙に撓んでいることにもご注目ください。2枚目も探雌行動中で、地表スレスレをなめるように飛行しています。3枚目は朝の草原の雰囲気が良く出ましたので、少し大きめの画像でのご紹介。朝日に輝くオオルリのブルーは何度見ても素晴らしい眺めでした。最後は表翅に限定すればベストショットですが、画面の縁でした(^^;;

 お次は♀飛翔の4連発。 
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D40-24, ISO=400, F5.6-1/2500、-1.0EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:5月3日、11時25分
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D90-10.5-X1.4TC, ISO=400, F2.8-1/2500、-1.3EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:5月3日、11時49分
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D90-10.5-X1.4TC, ISO=400, F3.2-1/2000、-1.0EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:5月3日、12時02分 
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D40-24, ISO=400, F6.3-1/2500、-1.0EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:5月6日、8時45分

 ♀は食草のクララに強く依存し、その周辺から離れずに飛ぶので、♂より撮影は楽です。ただクララとの距離を上手く画面内に入れ込むのに苦労します。1枚目は管理人お気に入りのアングルですので、大き目の画像でのご紹介。2-3枚目はクララをなめるように飛ぶ♀です。曇り空だったので、ブルーの色再現は良好でした。最後は翅を打ち下ろした瞬間の画像。後翅のオレンジ帯、さらにブルーの逆光縁毛幻光も出て、これまたお気に入りの画像となりました。

 次回は吸蜜・吸汁シーンのご紹介です。
by fanseab | 2009-05-12 23:34 | | Comments(14)

阿蘇山麓遠征(5月2日-6日): その(2)オオルリシジミ閉翅・開翅

 定番のベタな閉翅・開翅からご紹介しましょう。ただ、閉翅については、冒頭に述べたように♂♀判定が厳しいものがありますので、ひょっとして、間違っているかもしれません。先ずは♂。      ++いずれの画像もクリックで拡大されます++         
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D90, ISO=200, F8-1/160、-1.3EV、撮影時刻:5月4日、7時56分

 これは小雨の中、傘を差しての撮影。背景を暗く単純化すると白飛びしやすく苦労します。お次は♀。自信がないので2枚アップします。 
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D90, ISO=400, F8-1/800、-1.3EV、撮影時刻:5月2日、16時27分
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D90, ISO=400, F11-1/100、-1.0EV、撮影時刻:5月3日、6時58分

 1枚目は汚い個体ですが、開翅で♀を確認した後なので確実。比較的新鮮な2枚目も後翅裏面のオレンジ紋が小さいので♀と思うのですが・・・。なお♀は意外と小さな個体が多く、交尾ペアの♂♀判定に混乱をきたしました。さて、開翅ですが、6日間も滞在しているので、楽勝に撮れるだろうと高をくくっていたのですが、5/4-5と雨模様で撮影チャンスが無く、焦りました。♂♀表翅の美しさを堪能して頂きたいので、いずれも大き目の画像でご紹介しましょう。最初は♂の3連発。 
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D90, ISO=200, F13-1/125、-1.0EV、撮影時刻:5月2日、13時42分
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D90, ISO=400, F9-1/1000、-1.3EV、撮影時刻:5月3日、8時16分
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D90, ISO=400, F13-1/640、-1.3EV、撮影時刻:5月6日11時41分

 1枚目は裏面を同時に写しこんで、「オオルリ」のトレードマークである後翅のオレンジ帯を表現してみました。残り二枚は今年課題にしている開翅画像のルールに則ったアングルでの撮影です。

続いて♀の3連発。
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D90, ISO=400, F9-1/1250、-1.3EV、撮影時刻:5月3日10時40分
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D90, ISO=200, F10-1/640、-1.3EV、撮影時刻:5月6日7時44分
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D90, ISO=200, F10-1/800、-1.3EV、撮影時刻:5月6日7時47分

 最初の個体は、クララの葉上での開翅シーンですが、♀としては異例に前翅頂が尖って、外縁部の暗色部が細い変異を示しています。こんな個体がいるので、前翅頂の尖りだけで、♂♀判定をするリスクは高くなります。2枚目はこのシジミとしては最大に開いた場面。翅全面になんとかピントが来る限界まで開いてくれて感謝です。

 爽やかに晴れ渡った草原の朝、草地のいたるところで誇らしげに瑠璃色の翅を拡げるシーンは例えようも無く美しいものでした。次回は飛翔シーンのご紹介です。
by fanseab | 2009-05-10 21:17 | | Comments(18)

阿蘇山麓遠征(5月2日-6日): その(1)オオルリシジミ速報版

 GWの後半は、九州・阿蘇山麓にオオルリシジミの撮影目的に遠征しました。この時期、国内遠征をするのも久しぶりで、単独種にこれだけ長期間撮影取材をするのも、管理人としては、異例のことです。そこまでして拘りたかったのは、一つは雄大なカルデラを持つ阿蘇山の大自然を思う存分味わいたかったこと、それと、国内に残された貴重な産地に舞い飛ぶブルー系シジミを目に焼き付けたかったからです。

 なお、今回の遠征では、ブログ仲間「呑むさん蝶日記」のnomusanに大変お世話になりました。現地でのご案内や生態情報のご教示等、現地を知り尽くした方ならではのご尽力で、今回遠征を成功裏に完了できました。この場を借りまして厚く御礼申し上げます。
 
 さて、撮影画像が膨大で編集に時間がかかりそうなので、今回は速報としてのご紹介です。先ずは、小生お気に入りの阿蘇の情景。       ++画像はすべてクリックで拡大されます++
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D70S-10.5-X1.4TC, ISO=200, F13-1/320、-0.7EV、撮影時刻:5月5日、11時17分

 圧倒的なスケールの外輪山をドライブしていると、英国の田園風景を思い出します。なだらかな起伏が紡ぎだす緑の絨毯は疲れた体を癒してくれました。

 今回は、滞在時間に余裕があったので日の出前からポイントに張り付き、夕方まで生態を追いかけていました。その中で、最も感動したのが、羽化直後の個体を発見したこと。
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D90, ISO=200, F16-1/200、-2.0EV、内蔵ストロボ、撮影時刻:5月3日、7時56分

 元々、裏面の美しさに注目していたシジミチョウですが、羽化直は何とも言えない素晴らしさでした。特に後翅基部にご注目頂きたいと思います。この部分は少し飛び古すと、すぐにブルー一色に変色してしまいますが、羽化直は金色の干渉色?に輝いています。また、裏面で悩んだのが、♂♀判定の難しさ。オオルリの場合、①前翅頂がほぼ直角ならば♂、鈍角を呈するなら♀、②触角と腹部の長さと翅の相対値 を基準に判定を試みましたが、途中から自信を喪失しました。特にサイズの小さい♀では、①の基準に合致しない個体が多いのです。でもって、↑の個体は♂と判定しましたが、如何なものでしょうか?詳しい読者の方、ご教示ください。

 お次は、クララの葉上で半開翅する♀。
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D90-1855@55mm-gy8(トリミング), ISO=400, F20-1/200、-0.7EV、外部ストロボ、調光補正-1EV、撮影時刻:5月3日、11時36分

 クララはご存知の通り、このシジミの食草。♀が産卵の途中、翅を休めて開翅するシーンがよく観察されました。冒頭にコメントしたとおり、今回は画像量も多いので思いっきり引っ張らせて頂きます(笑)  ご期待ください。
by fanseab | 2009-05-07 23:28 | | Comments(16)