探蝶逍遥記

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2008年度印象に残った蝶:その2(7月~12月)

 さて、後半戦を振り返ります。7月も盛り沢山の出会いがありましたが、やはり久しぶりに戻ってきた山梨でのオオムラサキとの再会がとても嬉しかったです。  ++ 画像はクリックで拡大されます++  
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D40-1855@18mm(トリミング)、ISO=800, F3.5-1/2500、-2.0EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:2008年7月5日、10時34分

 私の大好きな国蝶の紫色が上手く表現できたお気に入りの作例となりました。お次は8月。この月は何と言っても初めて出会ったムモンアカシジミに尽きます。
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D70、ISO=200, F3.5-1/1250、-0.7EV、撮影時刻:2008年8月9日、7時19分

 偶然、このシジミに出会った時の感動は忘れられません。さて9月。関東に引っ越してきたら、一度ブログ仲間の皆さんにお会いしたかったのですが、虫林さんの肝いりで実現したシルビア・クロツ大撮影会も良き思い出です。
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D70、ISO=200, F4.5-1/400、-0.3EV、撮影時刻:2008年9月28日、14時32分

 沢山の仲間と出会えて知己を得たことは、今年一番の出来事だったと思います。10月に入り、ビックリしたのが、自宅庭で次々と羽化したアカボシゴマダラです。今シーズン、一気に個体数を増やした象徴的なシーンでした。念願の連続写真に成功した後、精魂使い果たしてグッタリしたことを思い出します。
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D70S、ISO=200, -0.EV、撮影時刻:2008年10月26日、15時10分~36分

 11月はムラサキツバメの越冬集団に拘って撮影を続けていました。とりわけ、ブログ仲間のmaedaさんを遠路遥々北海道からお招きして、撮影をご一緒した千葉の大集団は見事と言う他ありませんでした。
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D40-1855@55mm-gy8(トリミング)、ISO=400, F25-1/125、-1.7EV、外部ストロボ、調光補正-1EV、撮影時刻:2008年11月22日、15時28分

 後に、この集団が葉ごと地表に落下し、自転車?で轢死事故に出会うとは夢にも思いませんでした。最後に12月です。これはもう、記憶に新しいルーミスとの出会いで決まりです。前回の記事でアップしなかったカットをご紹介しましょう。
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D70S、ISO=200, F9-1/250、-0.3EV、撮影時刻:2008年12月28日、10時26分

 本年最後の遠征で素晴らしいブルーに出会えたのは幸せでした。↑の絵は露出設定が一年間で最も難易度が高かった意味で印象に残りました。一年を振り返って見ると、関東のブログ仲間に出会えたことが特筆すべきことでした。そして、皆さんのご協力の賜物で被写体の幅がグーンと拡がったことを実感できます。

 楽しかった2008年も暮れようとしています。来シーズン、またいろいろな出会いがありますように・・・・・。
皆さん、よいお年をお迎えください。
by fanseab | 2008-12-31 07:35 | | Comments(16)

ルーミスシジミの初撮影(12月28日)

 最近、関東のブログ仲間が立て続けにルーミス越冬集団の観察に成功しています。来シーズンも観察できる保障もないので、ルーミス観察の師匠、ブログ仲間の theclaさんにお願いして撮影にご一緒させて頂きました。
まぁ、先生の鞄持ちならぬ、「4段脚立持ち」ですな (^^)

 この日は雲一つ無い快晴でした。現地に8時過ぎに着くと、早速集団のポイントに案内して頂きました。「あれがそうです」とtheclaさんが指差す先に見える集団はムラツを見慣れた目には異様な白さです。葉裏の反射色と混在していて、言われてみなければ、絶対に気づかないと思いました。初めてこの集団を発見されたPapilabo/Clossianaさん、師弟コンビの眼力には本当に恐れ入ります。試しにVR400mmで撮影するも、暗くてまともなコマが得られません。仕方なく、集団に陽が差し込むまで待つことに。。。。

 ややあって、あたりを探索していたtheclaさんが「単独越冬個体を見つけましたよ~♪」と呼んでいます。駆けつけてみると、地上高1.5mのアラカシの葉上にちょこんと鎮座しているルーミスが!! 和歌山であれほど苦労して探索したルーミスが目の前にいるではないですか!  ++画像クリックで画像が拡大されます++   
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D70-10.5-X1.4TC、ISO=200, F13-1/60、-0.7EV、外部ストロボ、調光補正1/16、撮影時刻:9時58分

 やや体を傾けている様子はムラツにそっくりですが、それにしても、裏面は白い印象です。小さなリングが散りばめられたような斑紋も素晴らしいです。それより注目すべきは、アラカシの枯れた部分の色調と裏面が瓜二つの配色であること。敵を欺こうと思って静止していた、この個体を発見したtheclaさんの眼力にも敬意を表したいと思います。徐々に陽が差してきて体が温まってくると、待望の開翅です。初めて拝むルーミスブルーの綺麗なこと!
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D70-10.5-X1.4TC、ISO=200, F9-1/125、-0.7EV、撮影時刻:10時32分

 この後、この個体は梢の上に移動しますが、時々低い梢に降りてきてサービス満点の開翅を披露してくれました。
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D70S、ISO=200, F9-1/500、-1.0EV、撮影時刻:10時47分

 丁度この時、聞き覚えのある声と共に、カメラマン軍団が登場。どなたかと思いきや、ブログ仲間の ダンダラさん虫林さん霧島緑さんgrassmonblueさんの4名。

 ↑の個体が開翅するタイミングを待っていたかのように駆けつけられたブログ仲間の鼻の鋭さにも参りました(笑)。ルーミスは体温調節をしているのでしょうか?時々、3m程度の高さの梢に舞い上がり、また地上に舞い降りるようなパターンを取っていました。高い枝先で太陽に尻を向けた珍しいポーズも披露してくれました。
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D40-VR84@400mm、ISO=400, F11-1/320、-1.7EV、撮影時刻:11時10分

 至近距離から撮影するルーミス開翅も素晴らしい眺めですが、こうしてロングショットで、チラリと覗くルーミスブルーも堪らない魅力です。次に霧島緑さんが見つけた別個体の開翅シーンをご紹介しましょう。
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D70S、ISO=200, F10-1/640、-1.3EV、撮影時刻:12時22分

 最初の個体に比較して遥かに新鮮です。縁毛のカスレを除けば、この時期としては奇跡的に綺麗な個体ではないでしょうか? さて、この日、ルーミス探索のプロ、theclaさんは、単独越冬の別個体をまたまた発見。こちらは、地上高2mなので、4段脚立に乗っての撮影。
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GX100@5.1mm、ISO=100, F5.1-1/60、-0.7EV、撮影時刻:12時32分

 最初の単独越冬個体と驚くほど似た環境で静止しています。ルーミスが枯れた葉の色調を選んで、探している印象です。正午を過ぎて、越冬集団にも陽が差し始めたので、そちらに移動。ようやく十分な光量が確保できて、何とか撮影に成功。
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D40-VR84@400mm(トリミング)、ISO=400, F9-1/200、-2.0EV、撮影時刻:13時12分

 全7頭で、一番下の2頭が顔を擦り合わせんばかりに接近させているのが面白いです。葉に当る光線の角度が変化していくと、静止しているルーミス各個体の体温が微妙に変化するのか?時々、一部の個体が不意に動き出して「小競り合い」が起きます。この瞬間、チラリとルーミスブルーが覗くのですが、この撮影には成功しませんでした。撤収間際に再度集団の姿を撮影してポイントを後にしました。
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D40-VR84@400mm(トリミング)、ISO=400, F9-1/500、-1.7EV、内蔵ストロボ、撮影時刻:14時13分

 今回は越冬集団のみならず、単独越冬・至近距離での開翅シーンと、初体験のルーミス撮影には贅沢すぎるほど堪能した一日でした。ご案内頂いたtheclaさん、運転役含め、本当にお世話になりました。また撮影をご一緒させて頂いたブログ仲間の皆さんにも、感謝いたします。皆さん、お疲れ様でした。
by fanseab | 2008-12-29 16:51 | | Comments(18)

2008年度印象に残った蝶:その1(1月~6月)

 今年は3月に5年間暮らした関西から神奈川に拠点を移した節目の年でした。1年間を振り返り、ベストショットと言うよりは、各月で印象に残った絵を集めてみました。先ず1月。前年に購入した魚露目の使い方に腐心していた月でもありました。どうしても一眼でこのレンズを使いたくて、たどり着いたのが18-55mmズームレンズとの組合せ。その撮り始めが越冬中のツマグロヒョウモン幼虫でした。
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D70-1855-gy8(トリミング)、ISO=200, F32-1/160、外部ストロボ、調光補正1/2、撮影時刻:2008年1月16日、13時27分

 続いて2月。ムラサキツバメ越冬集団を何とか自力で発見しようと大阪府内の公園を必死に探索しておりました。しかし結局発見には至らず、代わりに見つけたのが、ミイラ状態のホシミスジの蛹。
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D70-1855-gy8-X1.4TC(トリミング)、ISO=500, F32-1/100、+4.0EV、外部ストロボ、調光補正1/2、撮影時刻:2008年2月26日、13時43分

 撮影したのは、折から雪が散らつく寒い日でした。曇り空が急に切れ、拡がった青空から覗いた太陽が眩しく、その光景を逆光で何とか表現しようとして、満足している絵になりました。3月は転勤が決まって、引越し準備に忙しい一月でした。おまけにパソコンのOSがクラッシュしてかなりのデータが壊滅状態になったり、悲惨な月でもありました。転居すると、既にアカボシゴマダラ越冬幼虫が樹上に這い上がり、脱皮の準備に取り掛かっていました。その過程で、思わずきっちり観察できたのが、同居していたゴマダラチョウの幼虫でした。
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D70S、ISO=400, F9-1/640、撮影月日:2008年3月29日

 今シーズンはボケ味に拘る絵作りを目指していました。その意味でこの絵も幼虫画像としては気に入っています。

 さて、4月。当然ギフですが、これまで3年間通い続けた西播磨のポイントから、久しぶりに神奈川のポイントを訪れた管理人を迎えてくれたのは、なんと交尾個体でした。銀塩時代に撮影して以来、およそ10年振りに撮影に成功した思い出のショットになりました。
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D70、ISO=400, F8-1/320、内蔵ストロボ、撮影時刻:2008年4月5日、10時36分

 お次は風薫る5月。近場の多摩川はいつも撮影技術を磨くトレーニング場でもあります。春先に導入した高感度特性に優れるD40を使って超高速シンクロの条件探索に取り組んでおりました。その過程で撮れたのが、2頭のヒメウラナミジャノメの絡み合い飛翔シーン。
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D40-1855-18(トリミング)、ISO=1600, F11-1/3200、-1.0EV、外部ストロボ、調光補正1/16、撮影時刻:2008年5月18日、11時09分

 この頃から調光補正レベルが1/32まで対応できる外部ストロボに機種も変更し、ほぼ高速シンクロ飛翔撮影の条件を固めることができたのは大きな収穫でした。そして6月。この月は蝶屋にとって、もっとも忙しいシーズンでもあります。いろいろ画像選択に迷いましたが、それまで撮れていなかった平地性ミドリシジミの代表、オオミドリシジミをアップしましょう。
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GX100@5.1mm、ISO=80, F5.7-1/380、-1.3EV、撮影時刻:2008年6月18日、9時59分

 脚立に乗って、コンデジを目一杯頭上に伸ばしてのショットでした。オオミドリのくすんだ構造色が再現できてお気に入りのショットになりました。次回は後半戦、7月~12月分です。
by fanseab | 2008-12-27 11:32 | | Comments(6)

北ボルネオ・キナバル遠征記:(12)ルリシジミの仲間

 ルリシジミ類は同定が困難なグループです。Celastrina属とUdara属がこのグループの主流なのですが、これまでCelastrina属は、海外遠征先で出合ったことがなく、感覚的には、「少し標高の高い場所に棲んでいるのかな?」との思いがありました。果たして、今回、標高1600mレベルに位置する公園本部付近でやっと撮影できました。帰国してから図鑑と首っ引きで検討しましたが間違っていたら指摘してください。ラベンドゥラリスルリシジミ(C.lavenduraris placidina)と思われる個体の吸水シーンです。   ++いずれの画像もクリックで拡大されます++
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D70, ISO=500, F4.5-1/200、-0.7EV、撮影時刻:2008年5月1日 11時41分

 これ以外の観察個体はいずれもUdara属でした。先ずは最普通種のタッパンルリシジミ(U. dilecta paracatius)。
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D70, ISO=200, F7.1-1/250、-0.3EV、撮影時刻:2008年4月30日10時36分

 岩の上に置いた海老トラップが大好きで、常に4-5頭の吸汁集団を形成していました。続いて本種と思われる飛翔画像。
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D40-1855-18(トリミング), ISO=1600, F11-1/2000、-0.7EV、外部ストロボ、調光補正1/4、撮影時刻:2008年4月29日13時15分

 表翅外縁の黒い縁取りの細さから本種と同定しております。タッパンルリと吸汁集団を形成していたのは、プラキドゥーラタッパンルリシジミ(U. pracidura pracidura)。
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D40-1855-46mm-gy8(トリミング), ISO=1600, F32-1/40、-2.0EV、撮影時刻:2008年4月30日11時54分
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D70, ISO=200, F7.1-1/250、-0.3EV、撮影時刻:2008年4月29日11時21分

 本種は北タイの1000m標高域でもよく見たルリシジミでした。一方、公園本部から標高を下げたポーリン温泉付近で観察できたのはムシナクサビモンルリシジミ(Monodontides musina)。これまた正直、同定の自信はありません。
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D70, ISO=400, F8-1/250、撮影時刻:2008年5月3日8時30分

 なお、どの遠征先でも低標高地に普通のヤクシマルリシジミ(Acytolepis puspa)には出会いませんでした。どうやらボルネオでは数が少ないようです。<次回に続く>
by fanseab | 2008-12-23 15:48 | | Comments(6)

北ボルネオ・キナバル遠征記:(11)逆八蜆蝶

 いよいよシジミチョウシリーズです。最初は小さなシジミから。記事標題を漢字で記載したのは意味があって、「逆八の字型の斑紋」を表現することがテーマだからです。先ずはポーリン温泉で撮影したマノブスシロサカハチシジミ(Caleta manovus)の吸汁画像。  ++いずれの画像もクリックで拡大されます++
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D70, ISO=500, F3.8-1/2000、-0.7EV、撮影時刻:2008年5月2日、12時27分

 デジタルで何とか撮り直しができました。銀塩時代にボルネオ・ダナムバレーで撮影した個体はこちらを参照。 このシジミはボルネオ特産種で、チョロチョロと飛び、止まりそうで止まらないイライラさせられる困り者です。他の蝶が出現しそうにない頃合にじっくり撮影するタイプですね。和名の「白逆八(シロサカハチ)」は表翅の斑紋に因むもの。ところが滅多に開翅をしないこのシジミの表翅は飛翔で撮影するしか術はありません。ピントバッチリでも、閉翅状態のコマはこの場合、ゴミコマ扱いとなるので、歩留まりは相当に低かったです。で、何とかゲットした画像。
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D70(トリミング), ISO=640, F8-1/2000、-1.0EV、撮影時刻:2008年5月3日、9時12分

 エルナ同様に逆八字型模様を持つムラサキシロサカハチシジミ(Discolampa ethion)についてもチャレンジ。閉翅と飛翔画像です。
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D70, ISO=320, F14-1/500、-0.7EV、内蔵ストロボ、撮影時刻:2008年5月2日、9時12分
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D70(トリミング), ISO=640, F9-1/2000、-1.0EV、撮影時刻:同9時06分

 飛翔画像は見難い背景で申し訳ありません。外縁部が黒褐色で縁取りされ、その内側に白逆八字模様がブルーで縁取りされています。飛翔中はこのブルーと白帯のフラッシング効果で淡いブルーに見えます。このシジミもインドシナからスンダランドまで広く分布しています。<次回に続く>
by fanseab | 2008-12-20 10:26 | | Comments(18)

展示会「チョウが消えてゆく~絶滅危惧のチョウを救え!」(12月14日)

 前回の記事でご紹介していた首題展示会に行ってきました。生憎、本日は雨降りで、寒い一日。会場の新宿御苑内のイチョウも葉を落として、黄色いジュウタンになっておりました。
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以下の画像はすべてGX100@5.1mm

 会場で、暫く保全協会の中村さんとお話しながら、作品を拝見。ブログ仲間の作品含め、いずれ劣らぬ力作で「ウーン、素晴らしいなぁ」と唸りました。
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 午前11時から始まったミニセミナーも聴講。
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 永幡さんの紹介された極東ロシアの雄大な自然はいつ見ても感動します。全ての画像に共通する「伸びやかな空気感」はどうやったら表現できるんでしょうね?中村さんからは、最新の情報を織り込んだ全国での保全活動のレビューがなされ、これもとても参考になりました。

 会場を辞した後、雨模様の新宿御苑を散策。目的はムラツ越冬集団の探索。結構マテバシイの密度も濃く、アオキ等、集団形成に相応しい常緑樹も豊富な環境ですが、いかんせん、雨降りなので、小1時間の探索では発見は無理でした。ただ、池もあるし、どこかにいそうな雰囲気です。園内はさすがに寒くて人気も少なく、濡れた歩道に落ちた深紅の紅葉が印象的でした。
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 素晴らしい展示会を運営された中村・永幡両氏に感謝です。
by fanseab | 2008-12-14 22:23 | | Comments(12)

展示会「チョウが消えてゆく~絶滅危惧のチョウを救え!」開催のお知らせ

2008年12月9日(火)~12月14日(日)、東京都新宿区新宿御苑環境省インフォメーションセンターアートギャラリー(新宿門付近です)において、「日本チョウ類保全協会」主催の首題展示が開催されます。(↓の絵はクリックで拡大されます)
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D70S-10.5-X1.4TC, ISO=500, F10-1/1000、-0.7EV、外部ストロボ、調光補正1/4、撮影地:広島県東部、撮影時刻:2007年8月19日、9時53分
また、12月13日(土)、14日(日)には、ミニセミナーが実施されます。
12月13日(土) ①11:00-11:45 ②13:00-13:45 ③15:00-15:45
12月14日(日) ④11:00-11:45 ⑤13:30-14:15
 「日本の里山の原風景を見る ~極東ロシアの自然と動植物~」
      永幡嘉之氏(自然写真家)
 「絶滅危機のチョウを守る」
      中村康弘氏(日本チョウ類保全協会事務局長)

拙ブログをご覧の方で、関心のある方は是非ご来場ください。
by fanseab | 2008-12-14 00:00 | | Comments(4)

北ボルネオ・キナバル遠征記:(10)甲虫類とナナフシ

 7月30日にトガリシロチョウをご紹介してから、国内蝶に集中していたため、ボルネオ遠征記は中断しておりましたが、久しぶりに再開します(^^;; 蝶類は一休みして、キナバルで出会った甲虫類・ナナフシのご紹介です。今回は天候の関係もあって、下草に止まっている昆虫類にもレンズを向ける機会が多かったと言えます。管理人は、クワガタ・カブト類を除き、甲虫については全くの素人ですので、この分野に詳しい読者の方に同定して頂けると、有難いです。先ずはゾウムシの1種。 ++画像はすべてクリックで拡大されます++
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GX100@5.1mm, ISO=100, F9.1-1/30、-0.7EV、内蔵ストロボ、撮影時刻:4月29日、9時49分

 接近戦でよく葉からポロッと落下することが多いような気がしますが、この子はおとなしくしてくれて助かりました。お次は、メタリックグリーンに輝く体長10mm弱の甲虫。
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D40-1855@52mm-gy8, ISO=1600, F32-1/15、-3.7EV、外部ストロボ、調光補正1/4、撮影時刻:5月1日、9時32分

 カミキリモドキ科でしょうか?触角の先端の飾り?が凝った作りです。続いて、公園本部で宿泊したロッジの灯火に誘引されたボルネオオオヒラタクワガタ(Dorcus titanus)の♂
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D40-10.5-X1.4TC, ISO=200, F13-1/100、-0.7EV、外部ストロボ、調光補正1/4、撮影時刻:4月30日、7時10分

 国内のクワガタショップでは80mm級の個体も販売されていますが、これは体長40mmの小型個体で内刃の形状も大型個体とはかなり雰囲気が異なります。かなり弱っていて自力歩行も困難な状態でしたが、油断して刃に噛まれました。結構痛かったです! 大型個体なら出血していたことでしょう。

 キナバル公園本部内の照明塔に止まっていたのはナナフシの仲間。
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D40-10.5, ISO=200, F10-1/60、-0.3EV、外部ストロボ、調光補正1/4、撮影時刻:4月30日、9時40分

 国内でみかけるものとさほど変わりはありません。しかし、灯火に集まってきたにせよ、擬態の名手であるナナフシが、こんな人工物に止まっていてはすぐに人間様?に見つかってしまいますね。

 ポーリン温泉に移動してからも灯火にはいろいろな昆虫類が集まってきます。先ずはモーレンカンプオオカブト(Chalcosoma moelenkampii)の♀
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D40-10.5-X1.4TC, ISO=200, F10-1/400、-0.7EV、外部ストロボ、調光補正1/4、撮影時刻:5月3日、6時52分

 モーレンカンプはボルネオの固有種で、管理人は前回ダナムバレー遠征で小型の♂個体に出会っています。♂もそうでしたが、♀の脚はテナガコガネのように長大で、凄い力で、しがみつきます。撮影時にもご覧のようにベッドのシーツをしっかり摑んでおります。朝方、離してやると、ブーンという大きな羽音を立ててジャングル内に帰っていきました。お次はクロツヤムシの仲間。種名はわかりません。
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D40-10.5-X1.4TC, ISO=200, F10-1/400、-0.7EV、外部ストロボ、調光補正1/4、撮影時刻:5月3日、6時49分

 掴むと「キューキュー」音を立てます。他の個体や幼虫達と共同生活をするこの甲虫、艶々とした黒が印象的です。灯火に集まる甲虫類では、ツヤクワガタ(Odontolabis属)等、Dorcus属以外の種も期待したのですが、これには出会えずガッカリしました。次回は蝶に戻り、シジミチョウシリーズが始まります。ご期待ください。
by fanseab | 2008-12-07 20:47 | 甲虫 | Comments(8)