探蝶逍遥記

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ブログ仲間による大撮影会@山梨県(9月28日)

 ブログ仲間である虫林さん、ダンダラさんのご配慮で首題撮影会に参加させて頂きました。当初は小人数の集まりを想定していたのに、参加してビックリ!総勢15名の大撮影会になりました。参加された各ブログ記事にも記載されていますが、参加者は下記の通り:
 虫林さん、ダンダラさん、たにつちさん、Eさんご夫妻、kmkurobeさん、papilaboさん、clossianaさん、cactussさん、theclaさん、grassmonblueさん、furuさん、霧島緑さん親子

 殆どが初対面の方達です。さて最初はシルビアシジミ。案内して頂いたポイントは偶然、管理人が23日に訪問した場所。しかし、この日は薄ら寒い曇り日で、蝶が一切飛び出さない天候に悩まされました。それでも総勢15名のローラー作戦?の威力は素晴らしく、いとも簡単にシルビアは発見されました。ただ、気温のせいで、完全休止モード。訪花や吸蜜・開翅は全く期待できません。寒そうに止まっている代表的なシルビアの絵を貼っておきましょう。
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D70、ISO=200, F3.8-1/500、-0.7EV、撮影時刻:9時50分

 しかし、皆さんの撮影スタイルは本当に様々ですね。シルビアを撮影するより興味のあったのはむしろ皆さんの撮影スタイルだったかもしれません。
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 動きのないシーンばかりになるので、撮影のショックで飛び出した♂を飛翔で狙ってみました。飛翔画像はすべてトリミングしています(横位置画像も含め、すべて画像クリックで絵が拡大されます)
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D40-10.5-X1.4TC、ISO=800, F2.8-1/2000、-0.7EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:10時17分
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D40-10.5-X1.4TC、ISO=800, F2.8-1/2000、-0.7EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:10時42分
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D40-10.5-X1.4TC、ISO=800, F2.8-1/2000、-0.7EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:10時46分

 2枚目は食草のミヤコグサの上を飛ぶシーン。天気が良ければ、黄色いミヤコグサの上を群れ飛ぶシーンを狙えたはずですが・・・・。

 さて、シルビア撮影は11時30分過ぎに一区切りつけて、蕎麦屋さんで楽しい蝶談義。ここのざるそばは旨かったです!昼食後は引き続きクロツバメシジミのポイントへ案内して頂きました。到着してビックリ! アララ、こちらも23日に管理人が訪問したポイントと全く同じ場所。この間は坊主でしたが、今回は新鮮な個体がカメラマン軍団を暖かく迎えてくれました。
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D70、ISO=200, F8-1/320、-0.7EV、撮影時刻:14時02分

 新鮮なクロツの裏面は黄金色の輝きがありますね。ご覧のように縁毛もバッチリの個体が多くて嬉しくなりました。クロツポイントに到着する頃、ようやく気温が上がり始めたのか?一旦開翅すると、相当長時間にわたって開翅してくれました。
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D70、ISO=200, F4.5-1/250、-0.3EV、撮影時刻:14時10分

 地味な色調のクロツですが、ポイントに生えていたツユクサを配すると、とってもお洒落で蝶が引き立ちます。意図的にちょっとアンニュイな雰囲気に仕上げてみました。
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D70、ISO=200, F4.5-1/400、-0.3EV、撮影時刻:14時32分

 前回撮影できなかったクロツも十分に堪能でき、本当に楽しい撮影会を満喫できました。企画担当された虫林さん、ダンダラさん、お世話になりました。また、往復路のドライバーを勤めたtheclaさん、運転お疲れ様でした。さらに参加された皆様、これからも宜しくおつきあいください。
by fanseab | 2008-09-29 23:56 | | Comments(26)

秋のシルビアシジミ探索(9月23日)

 台風通過後の不安定な天気だった先週末は思い切って休養に当て、秋分の日に狙いを定めて山梨にシルビアを求めての探索です。シルビアについては、これまで銀塩時代に神奈川で(このポイントは既に絶滅)、関西に転勤後は東播磨で撮影経験があり、山梨県の探索は今回が初めてです。

 地図上で狙いを定めていた堤防上のポイントに午前6時に到着。どんよりと曇っています。生息指標となるミヤコグサを探しますが、坊主。仕方なく、場所を少し移動して、広い堤防をトボトボ歩きながら辛気臭い作業が続きます。そんな折、管理人を慰めてくれたのが、草叢でお休み中のモンキチョウ。
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D70、ISO=200, F3.2-1/640、-0.7EV、撮影時刻:7時23分

 エノコログサが秋を感じさせます。モンキチョウを撮影して直ぐに、ようやくミヤコグサの黄色い花を確認。更に歩いて目的の♂を発見しました。ヤレヤレ一安心(^^)
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D40-10.5-X2.0TC、ISO=200, F4-1/125、-0.7EV、撮影時刻:8時00分

 暫くこの♂を観察していると、翅をスリスリし始め、飛び立ちました。追跡すると、アカツメクサでいきなり開翅吸蜜です。
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D70、ISO=200, F7.1-1/400、-0.7EV、撮影時刻:8時05分

 フォトジェニックなシーンが切り撮れて満足です。♂と遊んでいるとカメラマンが登場。お話を伺うと静岡県から来られたKさん。「♀がいたら声かけしてください」とお願いして、再度この♂を追跡。この♂、サービス満点でして、お次はミヤコグサで吸蜜を披露してくれました。
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D70、ISO=200, F10-1/320、-0.7EV、撮影時刻:8時09分

 ミヤコグサでは、吸蜜中にクルクル位置取りを変えるのでカメラマンも大変です(^^;; そのうち、Kさんが手招きするので駆けつけてみると、ド完品の♂が翅を開きそうにしています。ややあって、惜しげもなく全身を披露してくれました。
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D70、ISO=200, F7.1-1/800、-1.0EV、撮影時刻:8時27分

 これまで撮影した♂開翅画像の中でも色再現が上手くできたと自画自賛(^^) さて、♀はいないか?と探索しますが、ボロが多くて残念。やっとのことでそれなりの個体を発見。ここは久しぶり、逆光で縁毛幻光を狙いました。
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D70、ISO=200, F13-1/250、-1.0EV、撮影時刻:9時13分

 シルビアは裏面の地色が濃いため、ブルー幻光が映える種類ですね。その後、もう一人のカメラマンが登場。なんと、愛読ブログ:、あやはべるのfuruさんでした。広角や飛翔画像の大家にお会いできて感激!早速名刺交換した後、また思い思いにフィールドに散りました。そうこうするうち、足元から妙な挙動のシルビアを発見。なんと、交尾ペアでした! 管理人にとって、シルビア交尾ペアは初対面なのです。「やったぁ~♪」ここは臨場感を演出するため、久方ぶりに魚露目で狙いました。
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D40-1855@55mm-gy8、ISO=800, F32-1/400、-2.3EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:10時19分

 秋の鰯雲も背景に入ってエエ感じに仕上がりました。交尾ペア撮影中に足元をボロの♀が産卵モードであることを確認。魚露目でそのまま産卵シーンを撮影。
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D40-1855@55mm-gy8、ISO=800, F32-1/160、-2.3EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:10時22分

 一通りの撮影が終了したので、Kさんやfuruさんに別れを告げ、以前から気になっていたクロツポイントを訪ねてみました。候補地3ヵ所を巡って、3箇所目にようやく、ツメレンゲの群落を発見。
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GX100@5.1mm、ISO=80, F9.1-1/400、-0.7EV、撮影時刻:12時30分

 御覧の通り、ここはこれまで管理人が経験したツメレンゲ群落としては、単位面積当りの株数が最大の理想的な環境。心躍らせながら、探索したのですが、結果は坊主(^^;; 地黒のヤマト♀がこの場合は目障り?でした。乱獲が原因か?それとも発生の端境期なのか?後者であることを祈りたいものです。ひょっとすると、このポイントを再訪するチャンスがありそうなので、期待したいと思います。
by fanseab | 2008-09-25 22:56 | | Comments(13)

24mm広角で飛翔三昧:PartⅡ(9月15日)

 8月31日に引き続き、24mm単焦点での飛翔練習です。今回はシジミ類を想定し、少し置きピン位置をレンズ側に寄せてのトライ。結論としては、結構歩留まりが低く大変でした。置きピン位置を短めにしたため、対象物を画面下方に入れてしまう悪癖が強調されたようです。微妙にカメラを上方に向ける感覚を再練習せねばなりません。

 先ず、トライしたのが、ヤマトシジミ。地面スレスレを舞っています。ちょうど、食草のカタバミの花が満開なので、「カタバミの黄色い花をバックに飛ぶヤマト」をアウトプットイメージにしてみました。しかし、♂は上手い具合に撮れません。それにピン甘ですね(^^;;
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D40-24(トリミング)、ISO=400, F5-1/2500、-1.0EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:12時11分

 ♀は何とか想定イメージに近づきました。これも一枚目はピン甘(涙)。
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D40-24(トリミング)、ISO=400, F5.6-1/2500、-1.0EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:12時12分
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D40-24(トリミング)、ISO=400, F6.3-1/2500、-1.0EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:12時12分

 お次はイチモンジセセリ。飛び出すタイミングが計算できないやっかいな蝶ですが、ほぼ理想的なイメージが切り取れました(^^)
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D40-24(トリミング)、ISO=400, F6.3-1/2500、-1.0EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:12時11分

 今シーズンの飛翔画像の中でもベスト10に入る仕上がりに満足しています(少し大きめの絵を貼ります:他の絵同様に画像クリックで拡大)。

 エノキの近くでは羽化直後のアカボシゴマダラ♀を発見。♀単独の飛翔は未撮影なので、慌てて置きピン位置をタテハ用に変更し、バシバシ撮りました。手ごたえとは逆に歩留まりが悪かったです。
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D40-24(トリミング)、ISO=400, F5-1/2500、-1.0EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:12時16分
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D40-24(トリミング)、ISO=400, F5-1/2500、-1.0EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:12時17分

 2枚目は♀の特徴が良く出ました。♂に比べると滑空時の翅の畳み方に特徴があり、滑空時間も♂より長いため、マダラチョウへの擬態が優れているように思います。

 さて、シジミを想定した24mmでの飛翔狙い。以前から思っていた通り、被写界深度がテレコン付10.5mmや18mmに比較して微妙に浅いので、これからどのようにレンズ選択をするか?正直悩んでいます。

<追記>
そういえば、C社から、パスト連射で有名なEX-F1に次ぐ最新作、EX-FH20が発売されました。高速連射性能はF1より機能を下げて廉価版としたようです。ちょっと気になる製品情報ですね。
by fanseab | 2008-09-17 00:14 | | Comments(4)

アカボシゴマダラの求愛行動(9月13日)

 金曜の夜は珍しく銀座で送別を兼ねた飲み会。そんなこともあって疲れ気味なので、遠征は自粛して近所の多摩川縁をお散歩撮影です。今日の狙い目は新鮮なウラギンシジミ。葛が繁茂する堤防沿いを探すと直ぐに見つけることができました。運良く♂♀共に完品でした(^^)
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D40-24、ISO=200, F7.1-1/500、-0.7EV、撮影時刻:8時41分
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D40-24、ISO=200, F7.1-1/250、-0.7EV、撮影時刻:8時53分

 ウラギンの飛翔でも撮ろうと、準備していると、足元にアゲハが舞い降りました。しかし、良く見るとブルーがかっていてナミアゲハではありません。なんとアカボシゴマダラの♀でした。
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D40-24、ISO=400, F3.2-1/2500、-1.0EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:9時03分

 どうやら羽化直後ではなく、朝方、まだ体が温まっていない個体が下草に舞い降りたようです。♀をフィールドで見るのもこれが初めて。この個体はすぐに飛び去ってしまいました。その後、この個体を求めて、あたりを一巡りしてくると、さっきの場所で♂と絡んでいました(↓の絵で右の個体が♀)。♂はなんと目敏いのでしょうね!
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D40-24、ISO=800, F11-1/2500、-1.0EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:9時10分

 このペアは、グルグルと回転飛翔した後、下草に降りました。♀の背後から♂が迫るいつものパターン(笑)です。
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D40-24、ISO=200, F11-1/250、-0.7EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:9時11分

 ♀(上の個体)前翅は♂より丸みを帯びていますね。しばらく交尾の気配を窺っていた♂でしたが、結局♀には振られたようです。それでも健気に探雌行動を繰り返していました。低空飛行をするアカボシ♂の真下から、太陽とのツーショットを狙ってみました。
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D40-24(トリミング)、ISO=400, F14-1/2500、-1.0EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:9時17分

 ひとしきり♀を探して疲れると、木陰で休息しておりました。
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D40、ISO=400, F5.6-1/500、-0.3EV、内蔵ストロボ、撮影時刻:10時15分

 次回はできれば♀完品と産卵シーンをゲットしたいところです。ところで、葛の花はそろそろ盛りを過ぎていましたが、葛の葉先にコミスジの幼虫を見つけました。
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D40-24、ISO=400, F11-1/250、-0.7EV、撮影時刻:9時49分

 デジタルでの撮影はこれが初めて。経験的に葛の葉からこの幼虫を発見するのは結構骨が折れます。どちらかと言えば、湿気のある場所、たとえば用水路の脇にある葛とか、そんな場所での発見が容易です。今回の撮影地も東向きで、日中は直射日光が差さない場所でした。クズよりもフジの子株のほうが、発見は遥かに容易だと思います。
by fanseab | 2008-09-13 21:01 | | Comments(12)

八ヶ岳山麓のスジボソヤマキチョウ他(9月7日)

 真夏の撮影で、イマイチだったスジボソヤマキ吸蜜シーンを撮り直すべく、八ヶ岳に遠征しました。標高1500mを超える山腹で涼しさを期待しましたが、意外と湿度が多く、晴れ間が出ません。わずかに日が差した1時間、やっと姿を現した蝶を集中的に撮影しました。
 本命のスジボソヤマキは予想通り、痛みが目立ちます。でも逆光での美しさは格別です。
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D40、ISO=200, F4.5-1/2000、-1.0EV、撮影時刻:12時07分
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D40、ISO=200, F9-1/320、-1.3EV、撮影時刻:12時29分

 後翅外縁には「シミ」がありますね。休息時にどんな環境にいるのでしょうか?後翅の一部が泥水に浸かってシミができた・・・?想像を膨らませてみると、いろいろと興味が尽きません。

 結構、個体数が多かったので、求愛飛翔シーンも撮影できました。
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D40(トリミング)、ISO=400, F5.6-1/2500、-1.3EV、撮影時刻:12時15分
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D40(少しトリミング)、ISO=400, F6.3-1/2500、-1.3EV、撮影時刻:12時16分

 2枚目は今シーズン撮影した求愛飛翔シーンの中でもベストの仕上がり(^^)ですので、少し大きめの画像でのご紹介です(すべての画像はクリックで拡大できます)。

 ところで、帰宅してから画像をチェックしていてビックリしたのです。スジボソヤマキ♀と思って撮影した中になんとヤマキチョウ♀が混じっていたのです!飛翔と吸蜜シーンです。
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D40(トリミング)、ISO=400, F5-1/2500、-1.7EV、撮影時刻:12時06分
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D40、ISO=400, F9-1/1250、-1.0EV、撮影時刻:12時11分
 
 先日、富士山麓でヤマキ♀撮影に成功しましたが、このポイントはそことは全く異なる環境で、てっきり「スジボソしかいない」と決めつけていたのです。本当に先入観とは怖いものです。とにかく、新規ヤマキポイントが見つかって得した気分になりました。スジボソを追いかけていると、突如、巨大なアゲハの影が・・・。追跡するとカラスアゲハの♀でした。何とかほぼ正面から全身を晒したド完品の♀吸蜜シーンをゲット。
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D40、ISO=200, F9-1/250、-1.3EV、撮影時刻:12時27分

 これまで撮影したカラス♀の中でもベストの仕上がりで、これも得した気分でした。帰路、林道の奥を覗いて見ると、薄暗い林床にブラシを思わせるサラシナショウマの白い花穂が咲き誇り、ここに多数のアサギマダラが集っていました。厳しい条件での飛翔を撮影しました。
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D40(トリミング)、ISO=400, F3-1/400、-1.0EV、内蔵ストロボ、撮影時刻:12時54分

 蒸し暑かったこの日、中央高速の帰り道に、またまた豪雨に遭遇しました。油断のできない夏もそろそろ終わりを迎えているようです。秋の蝶シーズンも楽しみですね。
by fanseab | 2008-09-10 22:58 | | Comments(12)

24mm広角で飛翔三昧(8月31日)

 集中豪雨が続いた先週末、午前中は蝶観察日和だったので、土曜に続いて多摩川縁を歩いてみました。実は土曜日から久しぶりに単焦点広角レンズ、シグマ24mmF1.8をD40に取り付けて飛翔にトライしていたのです。この3月から飛翔は主としてN社純正18-55mmズームの広角端18mmで撮ってきました。  
 このレンズの美点はとにかく軽いこと! D40ボディにつけると、外部ストロボ込みで1kgを切る軽さ。片手でヒョイヒョイ、コンデジ感覚で飛翔が撮れる魅力タップリの組み合わせです。しかし、最近、欠点に気がつきました。撮影中に置きピン位置が勝手に動いてしまうのです。元来、D40とセットでデジ1眼ビギナー用に設計されているレンズのため、フォーカスはAFが基本。マニュアルフォーカス(MF)で使うことは想定していないため、カメラを振ったショックでわずかにピントリングが動くことが判明したのです。これでは「置きピン」の意味がなくなるため、対策上、きっちりMF合焦が可能な24mmレンズの復活となったのです。

 ただ最適置きピン位置探索はトライアンドエラーが必要なので、午前中、タテハを対象に最適位置を探り、何とか良さげなポイントを見出しました。フィールドに出てエノキを見上げていると、探雌行動中のゴマダラチョウ♂を発見。早速滑空シーンにトライ。以下飛翔画像は全てトリミングしております。
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D40-24、ISO=400, F4-1/2000、-1.0EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:11時16分
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D40-24、ISO=400, F13-1/2000、-1.0EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:11時17分

 低い位置に下りてこないので、結構苦労しました。次にクヌギ回りでサトキマダラヒカゲを追い回していると、突如、目の前を薄いブルー系タテハが横切り、思わず「あっ!」と声が出ました。朝方自宅で羽化を観察したアカボシゴマダラでした。国内フィールドで飛翔シーンを観察するのはこれが初めて。ややあって、クヌギの葉陰で休息してくれました。
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D40-24、ISO=200, F9-1/320、-0.3EV、撮影時刻:11時40分

 クヌギにさりげなく止まるアカボシ・・・・。10年前までは全く想像もできなかった光景です。アカボシはあまり滑空してくれず、ゴマダラ以上に苦労しましたが、何とか下から見上げる滑空シーンをゲット。
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D40-24、ISO=400, F4.5-1/2000、-0.7EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:11時47分

 この画像では、赤班が鮮やかに見えますが、下から覗いている際は、実は殆ど目立たず、地色の薄いブルーが強調される感じです。よく言われているようにTirumala(ウスコモンマダラの仲間)やIdeopsis属(同リュウキュウアサギマダラ)に擬態しているのでしょう。一方、目線より下を飛んでいる時は、赤班は茶系統に見えるため、ちょうど、Parantica属(同アサギマダラ)を模しているようにも見えます。外敵の野鳥達にとってアカボシはどのように映るのでしょうか?興味あるテーマです。

 さて、クヌギ周辺に集うサトキマダラヒカゲにも挑戦してみました。以前から飛翔を狙うには難しい対象と思っておりましたが、比較的緩慢な個体を狙ってなんとか数コマ、ゲットできました。
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D40-24、ISO=400, F2-1/2000、-1.3EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:10時05分
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D40-24、ISO=400, F1.8-1/2000、-0.7EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:11時53分
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D40-24、ISO=400, F1.8-1/2000、-0.7EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:11時53分

 この中では3枚目がサトキマの生息環境が表現できてお気に入りです。もうちょっと翅を打ち下ろした場面で切り取りたかったのですが・・・。

 最後にこの日、元気よくテリを張っていたツマグロヒョウモン♂をご紹介しましょう。
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D40-24、ISO=400, F14-1/2000、-0.7EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:12時03分

 「晩夏の青空とツマグロ」をテーマに作画してみました。しかし、なかなかイメージ通りには行きませんね(^^;; とにかく種々のタテハを撮りながら、24mmの最適置きピン位置が探れたのは収穫でした。今度はシジミ系で置きピン位置の確認をしたいと思います。
by fanseab | 2008-09-05 23:33 | | Comments(13)

アカボシゴマダラの羽化(8月31日)

 神奈川県川崎市の自宅近傍では、昨年よりアカボシゴマダラが頻繁に観察されるようになりました。昨年~今年の継続観察の結果、当地での発生は概ね、以下の通りと推定しています。

第1化:5月初旬~中旬
第2化:6月下旬~7月中旬
第3化:8月下旬~9月中旬
(第4化:10月中旬~下旬)?

 以上は、幼虫観察例からの推定です。と言うか、恥ずかしながら、管理人は当地で成虫を一度も見たことがないのです。ところがこの日、思いもかけず、成虫を観察することができました。

 自宅にある貧弱なエノキの株に幼虫が3頭いるのを先々週気がつき、内1頭が蛹化しているのを8月30日に発見。蛹の体色はまだ緑色だったので、「羽化は当分先かな・・・」と油断しておりました。しかしこの日、戸を開けてビックリ。 ♂が羽化していたのです。
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D40-24、ISO=400, F3.5-1/60、-1.3EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:8時23分

 ご覧の通りの生息環境です。こんなエノキが一株あれば、十分に生育するのがアカボシの凄いところだと思います。続いて、90mmマクロで。
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D70、ISO=200, F3.5-1/60、-0.3EV、撮影時刻:8時52分

 この日の朝方は風が強く、被写体ブレに悩まされました。↑の絵は凡そ80コマ撮影の中から選び出した苦心の作例です。どんな種類でも、羽化シーンは感動しますね! コムラサキ亜科独特の黄色いストローも印象的でした。9時頃になって、蛹から離れ、エノキの上に移動した機会を捉え、半逆光での作例。
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D70、ISO=200, F5.6-1/400、撮影時刻:9時10分

 逆光で透けて見える斑紋の透明感はマダラチョウを連想させますね。飛び立つ前にせっかくのチャンスなので、手乗りに挑戦。
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GX100@5.1mm、ISO=100, F3.6-1/160、-0.7EV、撮影時刻:9時04分

 管理人の掌は居心地が良くなかったようで、すぐにエノキに戻してあげました。その後、10時過ぎには無事、飛び立っていったようです。

 今回の羽化を観察して思ったのですが、アカボシは羽化の前兆が極めて掴み難いと感じました。例えばシロチョウでは、蛹の翅部分の体色が緑→黄色に変化し、複眼が黒くなる・・・等、一連の予兆現象があります。しかし、アカボシでは突然、黒化して羽化に至るような気がしてなりません。今回もうっかり羽化直後のシーンを見逃すところでした。
by fanseab | 2008-09-02 22:18 | | Comments(14)