探蝶逍遥記

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北ボルネオ・キナバル遠征記:(8)トガリシロチョウ達

 熱帯シロチョウの代表格、トガリシロチョウ(Appias属)からご紹介しましょう。前回のボルネオ遠征では銀塩一眼での撮影でしたので、デジタルでの撮り直しの意味合いもあって、少し拘って取り組みました。なお、飛翔画像は全てトリミングしております。
まずは、ベニシロチョウ(A.nero cheridon )。銀塩では撮影していなかった広角ショットから。                                         ++横位置画像はクリックで拡大されます++
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D40-10.5-X1.4TC, ISO=400, F10-1/80、-1.7EV、外部ストロボ、調光補正1/4、撮影年月日・時刻:2008年5月3日、10時54分

 このシロチョウ、個体数はどの地域でも少ないですね。橙色は独特で同定ミスはまずありえません。裏面のシンプルな橙色は管理人のお気に入りです。続いて飛翔。
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D40-10.5-X1.4TC, ISO=800, F4-1/2000、-3.0EV、外部ストロボ、調光補正1/4、撮影年月日・時刻:2008年5月3日、10時55分
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D70, ISO=640, F4-1/2000、-0.7EV、撮影年月日・時刻:2008年5月3日、10時28分

 ボルネオ産亜種♂の翅表は翅脈が黒く彩られて『スジグロベニシロチョウ』の雰囲気です。お次はクモガタシロチョウ(A.indra plana )。トガリシロチョウの仲間なのに、前翅先端が「尖らない」変わり者です。これまた吸水と飛翔シーンを貼ります。
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D70, ISO=200, F11-1/320、-0.3EV、撮影年月日・時刻:2008年5月3日、11時57分
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D70, ISO=640, F5.6-1/6400、-1.0EV、撮影年月日・時刻:2008年5月3日、11時53分

 このような地味なデザインの熱帯シロチョウは珍しいですね。お次はAppiasと殆ど同じ翅型だけど、別属扱いされているパンダシロチョウ(Saletana panda distanti )。吸水と飛翔です。
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D70, ISO=200, F11-1/400、-0.3EV、撮影年月日・時刻:2008年5月3日、11時57分
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D40-10.5-X1.4TC, ISO=800, F5-1/4000、-1.3EV、外部ストロボ、調光補正1/4、撮影年月日・時刻:2008年5月3日、12時04分
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D40-10.5-X1.4TC, ISO=800, F3.2-1/4000、-1.3EV、外部ストロボ、調光補正1/4、撮影年月日・時刻:2008年5月3日、12時04分

 この蝶とは、管理人は初対面。透けた表面と裏面が醸し出すグラデーションはお洒落だと思いました。Saletanaは「ヒメトガリシロチョウ」の和名もあるようですけど、本種はそれほど小さい体躯ではありません。次回はキチョウおよびその他のシロチョウ達をご紹介しましょう。
by fanseab | 2008-07-30 22:53 | | Comments(12)

北ボルネオ・キナバル遠征記:(7)キナバルバルサム

 キナバル公園本部周辺での撮影は天候との我慢比べでした。雨が降らなくても、日が差さないとGraphium等は全く飛ばないので、手持無沙汰状態に。そんな時、谷あいで管理人を慰めてくれたのが、キナバル山固有種のキナバルバルサム(Impatiens kinabaluensis)の花。
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D70, ISO=400, F3.2-1/200、-0.3EV 、撮影日:2008年4月29日 
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D40-10.5, ISO=400, F11-1/20、-0.7EV、外部ストロボ、調光補正1/4 、撮影日:2008年5月1日

 日陰でひっそりと咲く、落ち着いたピンク色の花弁は「清楚」の一言。本種は2005年にマレーシアに広く分布するI. platypetalaの亜種扱いから独立種として記載された経緯があります。それだけ研究者を拘らせるだけの魅力があったのでしょう。本種の所属する「インパティエンス属」はアフリカ~熱帯アジアの山地に広く分布するツリフネソウ科の仲間。キナバルバルサムの花弁もよく眺めてみると、花屋でも人気のある園芸種「インパティエンス」を彷彿とさせる花弁構造を持っています。

 キナバルを代表する清楚な花に敬意を表したのでしょう、公園本部前にあるレストランの名前はスバリ、「バルサムカフェ!」。公園内ロッジに宿泊した管理人は毎朝、ここのオープンデッキで朝日を浴びながら朝食をとりました。
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GX100 、撮影日・時刻:2008年5月2日、6時47分

 バイキング形式の朝食はまずまずでしたよ。ただ、このレストランから残念ながらキナバル山の頂を望むことはできません。丁度正面に高木があって眺めを阻害しているのです。と言ってもここは世界遺産にも登録された国立公園。ゲストに迎合してこの木を切るわけにはいかないのでしょうね。

 さて、キナバルバルサムを例外として、ジャングル内で咲く花は意外と目立たない地味なものが多いのです。さらに独特な葉の形状に目を奪われるため、花弁を発見するのも結構至難です。その中で、見つけた可憐な花達をご紹介しましょう。
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GX100, ISO=80, F5.1-1/15、-1.3EV、撮影日:2008年5月1日

 これは恐らくセロジネ属のラン(Coelogyne papillosa)だと思います。キナバル山麓は高温・多湿ですから、ランの愛好者にとっては、楽園のような世界。しかし残念ながら、管理人はランの世界にも疎いので、猫に小判状態でした(^^;;

お次は、十字架状の白い花弁。葉の形状が独特で、渓流沿いに結構沢山生えていました。
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GX100, ISO=200, F5.1-1/80、-1.3EV、撮影日:2008年5月1日

 最後は、これまた種名不明の橙色の花。茎から直接花弁が突き出している潅木はイチジクやコーヒー等、熱帯ではよく遭遇しますね。
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GX100, ISO=80, F5.1-1/10、-1.7EV、撮影日:2008年5月1日

 どなたか詳しい方、種名をご教示頂ければ有難いです。しかし、天候が良ければ、蝶を追い掛け回して、目立たない花にこれほど目を向けることはなかったはずです。まぁ、怪我の功名とでも言えましょうか?さて、次回からはシロチョウ科の仲間を順次ご紹介しましょう。
by fanseab | 2008-07-26 22:38 | | Comments(4)

北ボルネオ・キナバル遠征記:(6)その他のアゲハ達

 キナバルミカド、キナバルオナガと続く当地固有のGraphiumに引き続き、我々に馴染みのアオスジアゲハ(G. sarpedon)もご紹介しましょう。標高の高いキナバル公園本部付近ではアオスジは発見できず、標高を下げた(~600m)、ポーリン温泉付近で見ることができました。吸水途中の飛翔シーンです。
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D40-10.5-X1.4TC(トリミング), ISO=1600, F6.3-1/4000、-3.0EV、外部ストロボ、調光補正1/4、撮影時刻:5月3日、12時02分

 背景に車が写ったのは失敗でした(^^;; 因みに駐車している車は管理人とは無関係です。さて、馴染みのアゲハと言えば、ナガサキアゲハ(Papilio memnon)も普通に見ることが出来ました。吸水中の♂。
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D70, ISO=200, F5.6-1/500、内蔵ストロボ、撮影時刻:5月3日、9時39分

 吸水中心の観察なので、期待した♀は1頭も見れずじまい。一方、Papilio属として、一番目立ったのがシロオビモンキアゲハ(P. nephelus)。このアゲハ、地域毎の斑紋変異が激しく、マレー半島~スンダランドでは和名通り、前翅に鮮やかな白帯紋が出現します。橙色のランタナを訪れた吸蜜シーン。
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D70, ISO=500, F5-1/1000、-0.3EV、撮影時刻:5月3日、9時19分

 林縁の木陰を好む本種、飛翔中はとにかく白紋が目立ちます。同じ白紋を持つ普通種のモンキアゲハ(P. helenus enganius )は国内産(ssp. nicconicolens)よりも小ぶりです。吸水シーンと高速シャッターを切った飛翔シーンを貼ります。
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D70, ISO=500, F11-1/160、-0.7EV、内蔵ストロボ、撮影時刻:5月3日、10時29分
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D40-10.5-X1.4TC(トリミング), ISO=1600, F3.5-1/3200、-1.7EV、外部ストロボ、調光補正1/4、撮影時刻:5月3日、10時50分

 後翅裏面外縁部の赤色弦月班の数は日本国内産と比較して少なく、地味な印象です。南方の亜種ほど、地味になる現象も面白いですね。
 Papilioと言えば、所謂アキリデスグループにも出会いたかったのです。特にオビモンカラスアゲハ(P.parinulus)は期待大でしたが、これは坊主に終わりました。次回はシロチョウ科に移行する前に、蝶撮影の合間に撮影した草花をご紹介したいと思います。
by fanseab | 2008-07-21 21:31 | | Comments(6)

山梨探索(7月12日)

 3週連続の山梨遠征です。本日のターゲットはやや高い標高域でのメスアカミドリシジミ探索。今回はこれまで訪問したことのない地域を探ってみました。ここはマンサクも結構多く見られるとの情報を下に、ウラクロとのダブルゲットを目論んでみました。しかし甘くはありませんね。結局、『2兎を追うものは・・・』の諺通り、両種共に坊主でした(^^;; マンサクの数も期待したほど多くはなく、より詳細な探索が必要なようです。探索で悩まされたのはゼフと同体躯の白い昼蛾の1種。何とか同定しようと試みますが、ツマキチョウのように全く止まらないのでギブアップ。この昼蛾、但馬でフジミドリとウラクロを探索した際にも悩まされたものでした。

 それではと、方針転換し、前回メスアカを見出した沢に程近い沢筋を詰めていると、足元から白いシジミが飛び立ちました。確認するとなんと、オナガシジミ!しかし90mmマクロを向けようとしたら無情にも見失ってしまいました。オナガは「ゼフとしては遅めの出現・・・」なる図鑑の記載が固定観念として頭に残っていたため、7月のこの時期は想定外でした。その後クルミを叩出してみると、相当な個体数がいます。しかし殆どは梢の上に逃げてしまい、ようやく証拠写真を撮るのがやっとでした。
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D70S-VR84@400mm(トリミング)、ISO=500, F8-1/400、-0.7EV、撮影時刻:10時49分

 発生しているとわかっていれば最初からオナガを狙い目にすればよかったと思っても後の祭り。11時過ぎ頃からは3週連続で午前3時起きの疲れが出てきて体が思うように動きません。帰りしなに前回オオムラサキを撮影したポイントに寄ってみると、茂みにゼフの舞う姿が。
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D70、ISO=400, F8-1/320、-0.7EV、撮影時刻:12時47分

 オオミドリの♀でした。行動パターンは完全にシジミの産卵モードでしたが、結局産卵はしてくれません。その直後、より小さい黒いシジミが登場。トラフの♀で、咲き終わったハギの実に産卵していました。
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D70、ISO=400, F8-1/200、-0.7EV、内蔵ストロボ、撮影時刻:12時54分

 頭も腹端も隠れた酷い絵ですが、管理人にとってトラフ♀産卵シーンは初体験なのであえてアップしました。産卵後はいつもの休息ポーズ。
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D70、ISO=200, F4.5-1/800、-0.7EV、内蔵ストロボ、撮影時刻:12時55分

 さて、オオムラサキは今回も元気良く飛び回っていましたが、♀は未発生の様子でした。前回撮れなかった青空バックの滑空飛翔画像。
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D70(トリミング)、ISO=640, F18-1/500、-0.3EV、内蔵ストロボ、撮影時刻:13時14分
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D40-10.5-X1.4TC(トリミング)、ISO=800, F14-1/2000、-2.0EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:13時54分
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D40-10.5-X1.4TC(ノートリ)、ISO=800, F14-1/2000、-2.0EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:13時55分

 1-2枚目は概ね見たままの印象でしょうか?3枚目はこの日のベストショット。追尾する2頭が運良くノートリミングで入ってくれました。さらに飛行機雲まで背景に加わって夏空の雰囲気満点。これまで撮った飛翔画像の中でも個人的ベストテンに入る出来だと自画自賛(^^) 因みに左端と右側個体間の距離はわずか1m程度でして、うんと離れたように写っているのは超広角レンズのイタズラです。

 ところで、この日の甲府市内の最高温度はなんと36.1度! 12時過ぎからは熱中症寸前の状態でオオムラサキと格闘しておりました。中央高速を使った帰路、あまりの消耗で運転がままならず、折りしも豪雨となった談合坂SAで1時間ほど仮眠して、ヘロヘロ状態で帰宅したのでした。
by fanseab | 2008-07-13 21:57 | | Comments(16)

山梨探索(7月5日)その(2):クロミドリシジミ他

 前回遠征で撮影に失敗したクロミ開翅と、できれば♂撮影を狙って早朝から出撃しました。自宅3時25分発、現地5時着。前回の探索でクロミが潜む「ご神木」を5本見出していたので、速攻で各ご神木を叩出す作戦です。ところが現地に着いて正直ヤバイと思いました。ムチャ蒸し暑く、この季節特有の「ヒンヤリ感」が全くありません。予想通りと言うか、クロミと思しき個体は全て梢の上方に舞い上がってしまいます。舞い降りてくるのはスレたウラナミアカシジミのみ。
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D70、ISO=400, F9-1/125、-0.7EV、撮影時刻:5時32分

 今シーズン初撮影なので、一応撮った・・・ウラナミ嬢?には申し訳ないが、そんな感じです。ただ2個体ほど、地上高2m程度まで降りてきて水平飛行してくれましたが、草地に下りる前に見失いました(^^;; やはり単独監視には限界があります。そこで阿呆な事を考えました。以下のコラムはお暇な方のみ、お読みくださいね。

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9人のブログ仲間に集合して頂き、各人が野球のポジションと同様にクヌギ林縁のフィールドに散らばり、叩出しで飛び出す個体をチームプレイで追跡する作戦。クロミを確実に撮影するための「Field of Dreams?」ですな。9人の歴戦の戦士が一致協力すれば、さしものクロミも軍門に下るのではないか?

先ず「プレイボール」でリーダー格が叩出し棒でクヌギを叩きます。
「オーイ、セカンドの左上に飛んでいったぞ~」
「センターとライトの中間をケアしてよ~」
てな按配で着地地点を正確に割り出す・・・
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 しかし、現実には・・・♂撮影も開翅も「フィールドに夢」と消えました(涙) ただ、今回の叩き出しの結果、2週連続でクロミが飛び出した「ほんまもんのご神木」3本を特定できたことは大きな収穫でした。オオムラサキ撮影に切り替えた午前8時30分過ぎ、駄目もとで、そのご神木の1本を叩くと、奇跡的に♀が飛び出して射程距離に止まりました。
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D70、ISO=320, F8-1/160、内蔵ストロボ、撮影時刻:8時43分

 足場が悪いので、400mmズームに切り替えた途端、葉陰に隠れましたが、何とか撮影に成功。
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D70S-VR84@400mm、ISO=400, F9-1/160、-0.7EV、内蔵ストロボ、撮影時刻:9時00分

 ご覧の通り、スリスリモードで、後翅表面の黒褐色が垣間見えます。ストローが見えませんが、吸水でもしているのでしょうか?先週撮ったクズの葉上のシーンよりも、生態写真としては、こちらの方が自然な姿なのかもしれません。ともかく、2週連続で♀が撮影できたので、満足しています。

 さて、オオムラサキが登場するまで、雑木林脇の草地を歩いてみると、ヤマトシジミが一斉に飛び立ちました。たおやかな飛翔イメージを写し取りたい一念で飛翔にトライ。
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D40-1855@18mm(トリミング)、ISO=800, F8-1/2500、-2.3EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:7時34分

 結構、ヤマトも難しいです(^^;; オオムラサキ撮影が一段落した後は、メスアカミドリシジミのポイント探索です。地図上から抽出した3箇所の渓流沿いの候補地を順番に巡りました。最初の候補地は坊主。ただ、副産物としてミスジチョウを撮影できたのは収穫。吸水と飛翔です。
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D70、ISO=400, F10-1/800、-0.7EV、撮影時刻:11時55分
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D40-1855@18mm(トリミング)、ISO=800, F5.6-1/2000、-2.0EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:12時02分

 これまで、まともなミスジチョウ画像がなかっただけに吸水シーンは素直に嬉しかったです(飛翔は没画像レベルですが)。また新鮮なスジボソヤマキも登場。
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GX100@5.1mm、ISO=80, F9.1-1/380、-1.0EV、撮影時刻:12時40分

 しかし、陽射しが強いとこの蝶の質感を出すのは難しいですね。2番目の候補地は渓谷としては明るすぎ、おまけに枯沢なのには絶句です。最後のポイントは以前オオクワガタ探索で訪れた場所。いるとすればこんな渓谷なのに・・・としつこく叩出しをした結果、ようやく1頭のメスアカ♂が飛び出しました。
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D70S-VR84@400mm(トリミング)、ISO=500, F9-1/500、-0.7EV、内蔵ストロボ、撮影時刻:13時55分

 小生にとってのメスアカのファーストショットです。後翅の一部が破損しているため、表翅の金緑色が覗いています。しかし、活動時間帯が終了したのか?いくら待機しても開翅はしませんでした。この1頭以外の個体はゼロ。卍飛翔を狙うにはこのポイントは厳しいかもしれません。ボヤボヤしていると、メスアカの発生時期が終わってしまうので、次回は少し標高を上げて別のポイントを探索してみたいと思います。同時にジョウザンやアイノにも巡り会えればベストなのですが。。。。(了)
by fanseab | 2008-07-08 23:08 | | Comments(20)

山梨探索(7月5日)その(1):オオムラサキ

 2週連続で山梨遠征です。2週連続でクロミとオオムラサキ探索です(笑)。前回記事とは逆にオオムラサキからアップしましょう。今回のターゲットは♂表翅の紫色の表現と飛翔にチャレンジすること。前回と同じポイントに到着すると、明らかに♂の個体数が増加しています。クロミ目的の叩出しで1頭の♂がヨロヨロと飛び立ち、梢に止まりました。
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D70、ISO=200, F6.3-1/640、-0.7EV、撮影時刻:8時20分

 恐らく羽化直の個体でしょう。枝の掴まり方を練習している?雰囲気でした。肛角部のМ字型の赤班、ビロード状に光る淡黄色の裏面は本当に瑞々しさが感じられました。全開日光浴を期待して待機しましたが、他の撮影中に飛び立ったようでした。次に樹液ポイントに行ってみると、1頭がコクワガタ♂やカナブン達と仲良く吸汁中でした。
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D70S-VR84@400mm、ISO=640, F8-1/500、-1.0EV、内蔵ストロボ、撮影時刻:10時14分

 クワガタとのツーショットは撮りたかったシーンなので満足です。別のクヌギを探ってみると、いました! 小さな樹液発生源に鈴なり状態を発見!
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D40-1855@52mm、ISO=400, F9-1/40、-0.7EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:10時17分

 久しぶりに見た吸汁集団です。全部で7頭いますが、ド完品はわずか1頭だけです。この辺がオオムラサキ♂撮影の難しさで、完全な♂をゲットできるタイミングは本当に限定されていると思います。
 集団から弾き出された1頭が低く飛んで茂みの中に入っていきました。変わった行動だな?と追跡すると、地面の枯葉から何やら吸っています。恐らく吸水行動なのでしょう。運良く翅を開いてくれたので、念願の紫色が撮れました。「ヤッター♪」
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D70、ISO=400, F10-1/200、-0.7EV、内蔵ストロボ、撮影時刻:10時34分

 紫色部分には1点の傷もなく、会心のショットとなりました(^^) この後は、飛翔にトライしました。♂占有行動のパトロール中は飛翔速度が速すぎて全滅でしたので、樹液に接近する前後の比較的緩慢な飛翔を利用することにしました。画像はすべてオリジナルファイルからトリミングしております。
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D40-1855@18mm、ISO=800, F3.5-1/2500、-2.0EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:10時34分
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D40-1855@19mm、ISO=800, F5.6-1/2500、-2.0EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:10時35分
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D40-1855@19mm、ISO=800, F3.5-1/2000、-2.0EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:10時38分
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D40-1855@18mm、ISO=200, F3.5-1/2000、-2.0EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:10時45分

 1枚目は本日のベストショット。クヌギ大木を通り抜ける雰囲気が上手く出せたと自画自賛(^^)  2枚目は下から見上げた滑空シーン。青空バックの絵も一度は撮りたいですね。3枚目は地表スレスレで、道路上に落ちた影が入って、立体感が出ました。4枚目は樹液のすぐ傍を巡回するシーン。♂の羽音がパタパタ響いて、撮影中もドキドキしましたよ!

 2度目の甲府盆地探索。旬のオオムラサキ♂を思う存分楽しめた一日でした。♀も出る頃、またまた懲りずに出撃することになると思います。それにしてもこの日は蒸し暑く、熱中症対策のペットボトルがドンドン空になっていきました。クロミ他のゼフ類、およびその他の蝶は次回アップしましょう。(続く)
by fanseab | 2008-07-06 11:53 | | Comments(16)

山梨探索(6月28日)その(2):オオムラサキ他

 関西在住時、不幸にしてオオムラサキを確実に見られるポイントを発見できなかったので、関東に復帰した際、山梨で思う存分このタテハを撮りたい・・・と思っておりました。5年前の状況では、♂の適期は概ね7月中旬頃。今回はクヌギ樹液の出具合調査を含め、下見のつもりで出かけました。しかし、クロミドリシジミ目的で叩出しをした際、見慣れた大型のタテハが飛び出してビックリしました。既に♂の発生が始まっていたのです。クロミ探索が終了した9時頃からは樹液の探索に切り替えです。ところが、樹液の出方は未だ芳しくなく、当然、これに集まるオオムラサキの姿もありません。やっとのことで、エノキから♂が飛び立ち、クヌギの葉上に止まってくれました。「開いてくれ~」の想いが相手に通じたのか?半開翅で自慢の紫色を見せてくれました。
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D70S-VR84@400mm、ISO=400, F7.1-1/500、-0.3EV、内蔵ストロボ、撮影時刻:9時12分

 ほぼド完品の♂に感激! 紫色部分が日陰になっているため、対策上ストロボを当てましたが、イマイチの出来です。何とか自然光で撮りたいので、待機していると、ようやく体の向きを変えてくれ、それなりの開翅シーンをゲット。
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D70S-VR84@400mm、ISO=400, F7.1-1/500、-0.3EV、撮影時刻:9時16分

 この角度だと、もっと絞り込むべきだったと反省しきり。紫色の発色はまずまずの出来です。しかし、この後、強烈な陽射しを嫌がったのか、直ぐに翅を閉じ、葉陰でお休みモードに入りました。
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D70S-VR84@400mm、ISO=400, F7.1-1/500、-0.3EV、撮影時刻:9時19分

 裏面肛角の紅紋がワンポイントアクセントになっていますね。この後、飛翔にもトライしましたが、個体数が少ないのと、樹液飛来個体でないんで無茶苦茶飛翔スピードが速くて、失敗に終わりました。それでも管理人に興味を示して(威嚇行動かもしれません)接近する時の羽音は何回聞いてもワクワクします。東南アジアでイナズマチョウを目撃する時も興奮しますが、彼らは基本的にデカイけど、静かに滑空します。それに反して、オオムラサキの豪快な羽音は将に国蝶の風格十分。山梨に来たなぁ・・・としみじみ感慨が沸いてきました。オオムラサキについては、今シーズン、まだ十分にチャンスがあるので、何回かトライしたいと思います。

 樹液の出具合は芳しくなかったものの、コムラサキ、ルリタテハ等のタテハ類も元気に飛んでいました。樹液吸汁から飛び立ったヒオドシチョウがなんと、愛車のフロントウインドウフレームに全開して暫く休んでくれました。
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GX100@5.1mm、ISO=80, F9-1/40、-1.0EV、内蔵ストロボ、撮影時刻:10時07分

 敏感なヒオドシをコンデジ広角で撮影させてくれたのは、初体験。ブルーの車体色とヒオドシの鮮やかな緋色の対比が面白い絵になりました。

 さて、クロミの探索で林縁の草地を歩くと小さなオレンジ色のセセリが飛び立ちます。久しぶりのヘリグロチャバネセセリ。閉翅と開翅です。
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D70、ISO=400, F4-1/640、-0.3EV、撮影時刻:6時11分
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GX100@8.8mm、ISO=100, F6.4-1/25、-0.7EV、撮影時刻:6時18分

 いまだにヘリチャとスジチャの同定には苦労します(^^;; 今回は開翅してくれたので、前翅中室外側の黒色斑紋から区別できましたが、閉翅では結構厳しいです。オオミドリ♀を撮ろうとした際、すぐ横にセセリが舞い降りたので、慌てました。オオミドリの撮影が終わってから、パチリ。オオチャバネセセリでした。
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D70、ISO=200, F4.5-1/640、-0.7EV、撮影時刻:6時35分

 久しぶりに見ると、このセセリはでかく感じられます。もう1週間もすると、ホソバも見られることでしょう。この時期、山梨でのセセリ軍団にも目が離せません。

 ゼフ目的での山梨遠征。一番の収穫だったクロミドリはもちろん、想定外のオオムラサキ♂も撮影できて、充実した土曜日となりました。(了)
by fanseab | 2008-07-01 22:52 | | Comments(8)