探蝶逍遥記

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播磨ギフの下見

 長く日本列島に居座った寒気団もようやく抜けて、今日、春分の日は天気予報通りの好天でした。紀伊半島遠征の疲れが残る中、昨年見出した播磨のギフポイントの状況を偵察に行ってきました。

 朝7時45分着。陽射しは強いけど、まだ寒さが残る雑木林に小鳥の囀りが聞こえます。この温度ではコツバメも飛ばないだろうと考えて、暫くは鳥撮りモードです。盛んに鳴いていたのは、ウグイス。「ホーッ、ホケキョ~♪」と澄んだ声が響き渡ります。しかし、この鳥、姿をなかなか見せません。林道に少し踏み入れるとカサコソ枯葉が動く音が・・・。さてはウグイスの仕業か?と10分間位佇んで様子を見ると、下草から急にウグイスが飛び立ち、なんと小生の前方、5m位の至近距離で囀り始めました。千歳一隅のチャンスとはこのことでしょう!!囀りで胸を膨らましている決定的瞬間を捉えることができました。

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D70S-VR84@400mm, ISO=640, F8-1/500、+0.3EV

 個人的にはこの画像は本日のベストショットとなりました。鳥撮りもこんなラッキーなことがあるから止められませんね(^^) 

 続いて開けた畑地を飛び回っていたのがモズ。こいつは、なかなか接近戦に持ち込めません。↓の画像が精一杯でした。下草で見つけた餌を枝の分岐に乗っけて、ゆっくりと食べていました。とにかく警戒心の強い小鳥ですね。
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D70S-VR84@400mm, ISO=500, F9-1/1000、+0.3EV

 さて、午前11時頃から気温が10℃を超えて、コツバメ、ミヤマセセリが飛び出しそうな温度になりました。しかし・・・出ないんですね、これが。トホホです。当地のギフ発生のバロメーターになるのが、コバノミツバツツジの開花状況。林道沿いの株を検すると、まだ蕾は固い状況でした。
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D70S-10.5, ISO=400, F16-1/160

 この感じではあと10日程遅く、つまり今月下旬頃がこのポイントでのギフ発生でしょう。食草となるヒメカンアオイの株脇の枯葉を取り除くと、独特な花弁が顔を覗かせました。
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D70S-10.5, ISO=200, F16-1/50

 花の脇には小さな新芽が出ています。ここに母蝶が産卵するシーンを早くみたいものだと思いました。雑木林の下草でカンアオイを探索していると、産み立てホヤホヤ?の動物の糞があちらこちらに見つかりました。野うさぎでしょうか?
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D70S-10.5, ISO=400, F16-1/125

 この森では生態系の頂点にいるのかもしれません。いずれにせよ、ギフが生息する豊かな森であることには違いありません。雑木林を後にして、帰路の途中、色鮮やかな菜の花畑を発見。下車してみると、モンシロチョウ、モンキチョウが群れ飛んでいました。小生もようやくこれらの新羽化シロチョウとご対面です。新鮮なモンキ♀を追いかけて、逆光でタンポポ吸蜜画像をゲット。
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D70, ISO=400, F8-1/1000、+0.3EV

 春らしい構図で切り取れたので満足して帰宅することができました。この週末は天気が崩れるようですが、気温は15℃を超えそうです。ギフに会えるまであと僅か。毎年この「待たされる興奮」は堪えられませんネ。
by fanseab | 2007-03-21 22:46 | | Comments(14)

紀伊半島探索行(3/17-18)

 関西に拠点を構えてから近くて遠い地域が今回訪れた紀伊半島です。兵庫県に住む小生が、和歌山から国道42号線沿いに延々と潮岬まで車で行くのは極めて効率が悪く、単独運転では疲れが溜まるだろうとこれまで避けてきたのです。一方、紀伊半島の深い山間には多くの魅力的な蝶が棲んでいることも事実。そこで今回、この地域の蝶相に詳しい蝶関連サイト「蝶にあそぶ」の管理人さん、ma23さんに同行頂き、二人で探索することにしました。二人とも温泉好きなので、温泉に一泊してのんびりと下見をしようと相成りました。

 ポイントの下見目的ですから、ターゲットは未だ出現していない訳ですし、その他の蝶観察もあまり期待していなかったのですが、結果的には成果が挙がって満足すべき遠征となりました(^^)

 一番の収穫はコツバメ。小生まだ本年の新羽化成虫としてモンシロやベニシジミも未体験だったので、まさかこのシジミがトップバッターになるとは思ってもいませんでした。1枚目は定番の望遠マクロで。
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D70, ISO=320, F7.1-1/2000、+0.3EV

 いつ見ても後翅裏面のスパンコール状の鱗粉は綺麗ですね。お次は縦位置広角で。
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D70S-10.5-X1.4TC, ISO=500, F14-1/250、+0.3EV

 モデルになってくれた↑の個体、シーズン始めにしては良い子?で魚眼による接近戦を挑んでも、じっとしてくれていました。小生と同じく対角魚眼がお好みのma23さんも地面に這いつくばってコツバメと格闘されていました。ご本人の了解を得て撮影風景をパチリ。デジイチ対角魚眼での撮影は多かれ少なかれma23さんのような格好になります。ホントこの姿勢、大変なんですヨ!
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D70S-10.5-X1.4TC, ISO=500, F9-1/500、+0.3EV

 次に昨年来の課題に挑戦。最初は逆光でブルーに光るとされる縁毛撮影。暗い背景を配するのに苦労しましたが、画像レタッチで何とかブルーが表現できました。コツバメの場合は破線状にブルーが光るので独特な美しさがあると思います。
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D70, ISO=500, F8-1/1250、+0.3EV

 二番目の課題は飛翔シーンを利用して翅表のブルーを写しこむこと。広角画像でモデルになった子は大体同じポイントに固執して日光浴する性質があるようなので、そのポイントに戻る瞬間を利用して連射を試みました。そして運良く、待望のジャスピン画像を得ることができました。渋めのブルーが上手く表現できたと自画自賛です。「こいつぁ~、春から縁起がいいわい・・」将にそんな気分でした。
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D70, ISO=640, F8-1/2000、+0.3EV

 二つの課題をいっぺんに達成したので、気分が楽になり、コツバメと混飛していたテングの飛翔画像にも挑戦。これまた個体とその影が同時に写しこまれたお気に入り画像をゲットできました。
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D70(縦位置トリミング), ISO=640, F8-1/2000、+0.3EV

 観察した初日の夕刻には強い日差しに誘われてルリタテハも登場。とびきり綺麗なブルーを拝むことができました。
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D70, ISO=500, F11-1/800、-0.3EV

 好天気のおかげで二日間共に下見は順調に進み、おまけにコツバメ等の思いがけない役者も登場して紀伊半島探索も成功裏に終了しました。帰路、山間の村には早咲きの桜が5分咲きで、淡いピンク色が美しく、思わず沢山シャッターを押してしまいました。
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D70S-VR84@340mm, ISO=640, F8-1/800、-0.3EV

 今回の遠征に際し、いろいろとご指導頂いたma23さん、本当に有難うございました。下見の経験を活かして「本番」もまたご一緒しましょうね。
by fanseab | 2007-03-18 23:59 | | Comments(18)

ブログ開設一周年

 早いもので昨年3/12に開設した拙ブログも一周年を迎えました。最初はどうなることやら、勝手がわからず始めてみましたが、読者の皆さんの暖かい励まし・コメントを頂いて何とか一年間乗り切った(^^;; ・・・・・・これが本音です。

 概ね2週間に1回の更新を目指してスタートしたわけですが、振り返ってみると、ほぼ1.6回/週の更新をしたことになります。ブログ仲間の皆さんがアップされる素晴らしい写真に追いつきたい……と刺激を受けたことで、思いのほか、更新間隔も短くなったようです。

 さて、春の訪れはもうすぐなのに、足踏みしていますね。実はこの3/4に小生、淡い期待を込めて福井県にギフ探索(下見?)に行っておりました。この日の最高気温はなんと21℃!! 車の中で冷房が必要なほどの陽気でした。下草に(サンイン?)カンアオイが混じる雑木林の陽だまりは汗ばむようで、今にもギフが飛び出さんといった按配でした。でも結局ミヤマセセリもコツバメも出現せず、ガッカリさせられたのでした。

 その後は皆さんご承知の通り、極端な寒の戻りで、福井県は連日「雪マーク」。ギフが羽ばたくのも当分先延ばしになったようです。画像なしでは寂しいので、3/4に撮影した絵を貼っときましょう。最初はテングチョウ。この日モデルになってくれた唯一の蝶でした。定番の縦位置広角で、テングの脇まで目1杯接近してみました。地面に這いつくばって蝶を撮影する醍醐味を久しぶりに味わったのでした。
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D70S-10.5-X1.4TC, ISO=400, F6.3-1/1000

 林道沿いの梢にはマンサクの花が満開。この花、色合いや雰囲気を出すのが難しいですね。ここは望遠マクロではなく、広角マクロで林道を背景にまとめてみました。
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D70S-10.5-X1.4TC, ISO=400, F4.5-1/320、+0.7EV

 2月の末頃、密かにブログ開設1周年は、新羽化ギフ画像でババーンと派手に・・・・等と企んでいましたが、企みは外れるものですね(^^;; さて、本当にギフをご紹介できるのはいつになるのでしょう?

これからも拙ブログのご愛顧をよろしくお願いいたしますm(__)m
by fanseab | 2007-03-13 23:11 | | Comments(23)

多摩川縁の散歩

 かなり体が疲れていて、のんびりといつもの多摩川縁のお散歩です。ブログ仲間は既にモンキチョウやらベニシジミ等、今年の新羽化成虫をゲットされていますが、こちらはまだ越冬明け後の蝶をちょっぴり見た程度。さて、今朝は成虫が見られるかな?

 日差しは春めいていますが、今朝は風がやや強い感じ。土手にはオオイヌノフグリが満開で、ベニシジミでもすぐに飛んできそうな気配です。
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R1@5.6mm,ISO=64,F3.6-1/360,-0.7EV

 しかし、一向に蝶は出現しません。ヤバイです(^^; 土手の縁のギシギシを探索すると、すぐに日向ぼっこをしているベニシジミ幼虫を発見。
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R1@5.6mm,ISO=200,F3.6-1/290,-0.7EV

 丸々と太っていて、もうすぐ蛹化するのでしょう。近くに糞も見えています。ギシギシの葉上ではコガタルリハムシのカップルが一杯!愛の営みも最高潮といったところ(^^)
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R1@5.6mm,ISO=100,F5.9-1/410,-0.3EV

 葉裏には産み付けられた彼らの卵塊がビッシリとついていました。
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R1@5.6mm,ISO=100,F3.6-1/203,-0.7EV

 多摩川縁にもアカボシゴマダラが進出している可能性もあるので、エノキも根元も探索してみました。しかし、発見できたのは、ゴマダラのみ。
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R1@5.6mm,ISO=200,F3.6-1/64,-0.7EV

 エノキの実生も何株か探索するも樹上越冬含めヌル。11時頃から曇ってきたので、本日のお散歩も終了。暖冬とは言え、このところの寒の戻りで新羽化成虫はもうあと一息といったところでしょうか?例年の観察でもこの河川敷の蝶の発生はやや遅れ気味なのでしかたないのかもしれません。いくらなんでも来週あたりにはもう飛ぶでしょうね。
by fanseab | 2007-03-10 20:49 | | Comments(20)