探蝶逍遥記

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カウントダウン

いよいよ、2006年もあとXX時間になりました。

 あっという間に年が暮れようとしています。
今年はブログ事はじめの記念すべき年でもありました。
皆さんの記事を読みながら、やってみようかな・・・と3月に始めたブログ。
最初はせいぜい2週間に1回の更新がやっとかな?と思ってスタートさせましたが・・・・、
記録を調べてみると、本日で更新が70回目。10ヶ月で70回だから、1週あたり1.5回程度更新していたことになります。これは驚きでした。マイペースでのんびりと更新しようと思っていても、皆さんの素晴らしい画像を見ると、ああこの蝶も撮影したみたい。こんな撮り方もあるんだ~と遠征・更新回数も自然に増えたんですね。

 とにかくいろいろな刺激を受けて、独りでやってきたこれまでの撮影技法が少しずつ増えてきた感触が残っています。ブログに感謝です。

 今年、この拙いブログを読んで頂いた方、そして暖かいコメントを寄せて頂いた方、本当に有難うございました。明日の大晦日は更新をせずにノンビリと紅白でも見て年越したいですネ。

 来年も気軽に拙ブログにお立ち寄りいただければと思います。
それでは、皆さん、よいお年をお迎えください。

※寒いので、少しでも暖かくなるように北タイで撮影したルリモンアゲハの画像で今年を締めくくります。
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by fanseab | 2006-12-30 21:05 | | Comments(18)

本体HPの更新:スラウェシの蝶

 日本列島にはこの冬一番の寒気が入り込んできたようで、拙ブログのスキンを飾っていた紅葉も何処かに吹き飛び、あたり一面氷の世界に変わってしまいました(^^)

 さて、本日の話題は氷や雪とは全く無縁の世界、赤道上に浮かぶインドネシア・スラウェシ島です。セレベス島とも呼ばれるこの島、周囲から隔絶された地史を有するため、そこに棲むファウナは固有種が多いことで有名です。小生が2003年、ボルネオに続いて遠征したのが、この島でした。海外遠征に初めてデジカメを携行したのもこの時で、手ブレ補正付きのキャノン90ISが活躍してくれました。ただこのカメラ、今となっては妙なホワイトバランスを示し、HPにアップした写真も偽色が発生した画像の色補正に苦労しました。今回は、タテハチョウ科12種、セセリチョウ科3種、合計15種を一挙に追加掲載しました。こちらをご覧ください。
↓はスラウェシ島の固有種、セレベスオオゴマダラの吸蜜シーン。
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 再度、この島は訪問したいと思っていますが、治安に関する配慮が常につきまとうため、気軽に行けないところが悩みの種です。
by fanseab | 2006-12-28 22:29 | | Comments(8)

小鳥撮影にトライ(12/23-24)

メリークリスマス!
 「清しこの夜」のはずですが、兵庫県南部の今夜は曇りで星は残念ながら望めません。
さて、この週末は午前中、野鳥の撮影に充てていました。先日11/23は、初心者向けとして、浜辺に棲む大柄の鳥達に挑戦してみましたが、今回はより難易度の高い、スズメ大の小鳥に挑戦です。
小生は野鳥初心者なんで、以下、同定間違いあれば遠慮なく指摘をお願いします。画像はいずれもトリミングをかけています。

 土曜日は、自宅から徒歩圏内の公園へ。この時期どこでも「ヒー、ヒーッ」と甲高いヒヨドリの声が響きます。クスノキの茂みに数羽の小鳥の影が・・・。幹にしがみ付いて餌を探しているのはヤマガラみたい。
①ヤマガラ
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D70S-VR84@400mm, ISO=500, F10-1/40、+0.3EV

とてもカラフルな小鳥です。スズメ大の野鳥もこの程度の距離で写せると、様になりますね。木陰の暗い環境、かつ手持ち1/40のシャッター速度で撮影できたのは、ひとえにVRレンズのお陰。
 お次はカワラヒワ。木の実にご執心だったので、少し警戒心が緩んでいたのと、木陰の隙間から撮影できたので、これも比較的至近距離から狙うことができました。
②カワラヒワその1
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D70S-VR84@400mm, ISO=500, F10-1/400、+0.3EV

③カワラヒワその2
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D70S-VR84@400mm, ISO=500, F10-1/400、+0.3EV

 日曜日は来シーズンの蝶下見を兼ねて西播磨へ遠征です。この日は朝方10時を過ぎると急に曇ったので、現地に到着して9時半までのわずか1時間しか撮影のチャンスはありませんでした。
 最初はジョウビタキ。遠すぎて400mmでは証拠写真程度にしかなりません。ただ、見通しのいい空間でテリ張りしている雰囲気は出せたかな?
④ジョウビタキ♂
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D70S-VR84@400mm, ISO=500, F7.1-1/500、-0.3EV

 暫く撮影時点を動かずに観察を続けていると、やや近距離の枝に止まってくれたのがホオジロのペア。
⑤ホオジロ♂
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D70S-VR84@400mm-X1.4TC, ISO=500, F9-1/640、-0.3EV

⑥ホオジロ♀
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D70S-VR84@400mm-X1.4TC, ISO=500, F9-1/500、-0.3EV

 ホオジロの場面では400mmズームにX1.4テレコンを装着し、560mm(銀塩換算840mm)の超望遠撮影にトライしました。ズーム単体で撮影してトリミングする方式もありますが、野鳥の撮影ではピント合わせが厳しく、テレコンを装着すると丁度ファインダーにマグニファイヤーを付けた感覚で、560mmレンズのMF合焦も比較的楽でした。この手法は、今後も試していこうと思います。

 2日間、スズメ大サイズの野鳥と格闘しましたが、いかんせん、距離の壁は厚いなあ~・・・・というのが実感。真面目に取り組んだらレンズ沼に確実に落ちてしまいます。怖い世界です(笑)。まあ、現有機材でこの冬、気楽に楽しんでいこうと思います。
by fanseab | 2006-12-24 23:09 | 野鳥 | Comments(14)

蛹2題

 今日は兵庫県南部の自宅近くで観察した蛹について書きます。最初はツマグロヒョウモン。塀の上で暮らす幼虫については9/23付け拙ブログで紹介しております。この時点で確認した全8頭のその後の履歴をまとめると以下のようです。
①正常羽化:     3頭
②羽化不全:     1頭
③未羽化 :      2頭
④食害  :      2頭(寄生はなし)
 正常羽化率は38%。タテハ類の一般的な正常羽化率として妥当な数字なのでしょうか?ところで、②の羽化不全個体を↓に示します。
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D70S-10.5-X1.4TC, ISO=500, F11-1/20、+0.3EV、内蔵ストロボ(調光補正-0.3EV)

 哀れなことに殻から翅を出そうとした所で、息が切れたようです。同じ羽化不全でも羽化後に翅の1部が伸びきらないならともかく、蛹殻から完全に翅を出す前に事切れた個体の無念さは想像に難くありません。撮影したのは羽化行動からほぼ1ヵ月が経過した時点(10/22)ですが、蛹殻からわずかに覗いている濃いヒョウモン色の翅が哀れです。ちょっとした欠陥があると羽化できない・・・、羽化は蝶達にとって変態の最後を飾る最大のイベントですが、本当にデリケートなものです。
 このポイント、現在、蛹が2頭ぶら下がっています。それぞれ11/15および11/30に蛹化したものですが、関西地方にも寒波が訪れ、最低気温が5℃まで冷えこんできたため、この2頭、羽化は厳しいと思われます。因みに現在、このポイントで3令幼虫が4頭、越冬体勢に入っています。

 お次はナガサキアゲハ クロアゲハ?。
↑読者の方より、クロアゲハではないか?とのご指摘を受けました。小生も終齢幼虫時より観察しておらず、自信がないので、「クロアゲハ?」に修正させて頂きます(12/20)。
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D70S-10.5-X1.4TC, ISO=500, F18-1/80、内蔵ストロボ、撮影日:10月22日
 
 ご覧のように街中の人家の軒先で蛹化したもの(10/4蛹化)。このポイントは交通量が兵庫県でも有数の国道に面していて、常に排気ガスに晒されている地点。画像中央に食樹のカラタチ?が見えています。果たして寄生されず、来年春に羽化するでしょうか?蛹の頭部に二股に分かれた突起が目立ちます。丁度、クワガタムシの刃を連想させる特徴ある突起です。この2連突起の外側がほぼ並行しているのが、「ナガサキアゲハ」、突起先端に向かって末拡がりになるのが「クロアゲハ」と区別できるようです。
 それにしても、蝶の蛹と言われなければ、イースター島のモワイ像のような異様なオブジェのようにも見えますね。

 ツマグロヒョウモン、クロアゲハ?共に街中のエッと思うような場所で蛹化していました。ツマグロヒョウモンは温暖化で北上(東進)していることは有名ですが、都会のど真ん中でもどこでも、場所を選ばず繁殖できる逞しさが分布を拡げる原動力になっているのでしょう。
by fanseab | 2006-12-17 22:55 | | Comments(12)

初冬のヤクルリ探索

 大阪府南部へ今シーズン、三回目の出撃。「よう飽きもせず、行きまんな~」と突っ込みの声が聞こえてきそうですが、このシジミ北上の最前線で、彼らがどう戦って?いるかを観察するのが小生の楽しみなのです。
 昨日の雨は上がったものの雲の多い天気。大阪湾近辺は冬型の気圧配置になると、南岸~和歌山にかけて雲が多く、北岸(兵庫県側)が晴れることが多いようです。案の定、自宅からポイントに接近するに連れて雲量が増してきました。午前9時現地着。蝶は1頭たりとも飛んでいません。仕方なく400mmでヒヨドリやマヒワ?を狙うも逆光でいいショットが撮れず。そこで、前回観察したヤマモモで幼虫探索に切り替えました。民家脇にあるこの株、ちょっと剪定が入ったようで新芽の数は減っていました。それでも何とか3頭を確認。いずれも同じ新芽に集まっていました。最初の個体はややくすんだ緑色をしています。
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D70-SMZ, ISO=500, F18-1/80、-2.0EV、内蔵ストロボ(マニュアル発光、調光補正1/16)

 近くにアブラムシも集まっており、幼虫の上側には寄生蝿の卵?らしきものも。ちょっと気になります。幼虫の体長は約10mmです。
 3頭の幼虫は、その体色が微妙に異なっていました。ちょっと頭部を拡大して比較してみると、幼虫の皮膚の一部分(毛穴?)が小黒点のように発色している個体(左の差込み画像)と、明るい黄緑色に見える個体があって、この色素の発色で幼虫全体の色調が決定されているような印象です。
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D70-SMZ(トリミング), ISO=500, F11-1/125、-1.0EV、内蔵ストロボ(TTL発光、-2.0EV)
 
 また、ヤマモモの新芽の色から赤みが消えているのに対応して、幼虫の皮膚からサーモンピンクの色合いは消えていました。本当にカメレオンのように色を変える幼虫です。
 気温は10度を切っていますが、摂食はしています。1頭が糞を出す瞬間を偶然撮影することができました。
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D70-SMZ(トリミング), ISO=500, F11-1/320、-1.0EV、内蔵ストロボ(TTL発光、-2.0EV)、撮影時刻:11時48分

 正午を過ぎても陽射しが出ず、ヤマトシジミ1頭も飛ばない状況なので、諦めて撤収の準備をし、車に戻りかけた時、ブルーの影が!ヤマトとは明らかに違う深いブルー、おぉ、いました!やっぱり生きていました!ヤクルリでした。かなりくたびれていますが、お馴染みになった裏面の特徴ある斑紋で迎えてくれたのでした。
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D70, ISO=500, F8-1/500 

 時々吹く北風は寒く、薄日が差しても開翅してくれません。そのうち風に吹かれてこの個体を見失ってしまいました。それから暫くして一瞬陽射しが強くなった頃、10m位離れた場所から再び飛び立ち、足場のいい場所に止まって開翅をしてくれました。貴重な日光を慈しむようにじわっと開く光景は感動的でもありました。この秋、♂開翅シーンは何コマも撮りましたが、今回がピントの面で最も納得できるものとなりました。スレ品ですが、寒い中、健気に生きている♂に敬意を表して、少し大きめの画像を貼ります。
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D70, ISO=500, F9-1/800、-0.7EV、撮影時刻:12時22分

 昨年12/3に同じポイントで♂♀を観察した経験から、この時期も未だ発生しているだろうとの推測は見事に当たりました。しかも、昨年より1週間遅く、個人的な終見記録を更新したことになります。一方、♀、およびヤマモモ新芽上の卵、初令幼虫は発見できませんでした。どうやら、このポイントでは成虫越年は厳しいのかもしれません。
by fanseab | 2006-12-10 23:48 | | Comments(20)

本体HPの更新:ボルネオの蝶

 2002年、小生が始めて熱帯アジアに遠征したのはボルネオでした。その時、銀塩で撮影した画像についてスキャナーによるデジタル化がようやく完了し、タテハチョウ科5種を新規追加しました(12/1)。
 銀塩ポジからのデジタル化は色調の再現性がどうしても満足できず、ギャラリーにアップした画像も再度デジタルで撮り直したい対象ばかりです。とりわけ、アカエリトリバネアゲハはデジ一眼できっちり撮影したいと思っています。有名なマレーシア・キャメロンハイランドの集団吸水シーンは蝶屋なら一度は見てみたいものだと思います。↓はボルネオ・サバ州で撮影したアカエリ♂飛翔シーン。
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 この個体の煌びやかな残像は、4年たった今も目に焼きついています。
by fanseab | 2006-12-03 21:46 | | Comments(14)