探蝶逍遥記

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晩秋のヤマト青♀探索:PartⅡ

 昨日(11/25)は川崎市北部の多摩川縁でのんびりとヤマト♀を追いかけていました。で、更新もノホホンと一日遅れの作業となりました(^^;;
 朝10時半頃、現地に着くと、未だ蝶の姿がありません。ようやく飛び出した1頭のヤマトに注目。深みのある瑠璃色!目的の♀でした。どうやら羽化直後と思われるような別嬪さんです。
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R1@5.6mm、ISO=200、F5.9-1/570、-0.7EV、撮影時刻:10時35分
 
 この♀、11/3付ブログでご紹介した個体と比べて、ことさら青色部の面積が大きい訳ではありません。
でも、①完璧な縁毛、②外縁側のビロード状黒褐色の地色の美しさの二点がブルーを一際引き立てているではありませんか?外縁部の黒褐色と瑠璃色境界部がかなり明確な点を評価し、明らかにこの個体に軍配を上げたくなりました。
 縦位置広角でもう一枚。こちらは少し大きめの画像を貼ります。
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R1@5.6mm、ISO=200、F5.9-1/1230、-0.7EV 

あれほど繁茂していたカナムグラの葉もご覧のように枯れ始め、ほぼ最終化に近いヤマトの美しさを引き立てています。
 開翅日光浴の合間にはセンダングサでの吸蜜。地色の濃い裏面は晩秋の深い青空に上手く溶け込んでいるようです。
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R1@5.6mm、ISO=200、F5.9-1/2000、-0.7EV
 
 ヤマト以外の蝶は2週間前に比べて激減していました。地面を這うように飛んでいたベニシジミ。ウーン、これは紅色の面積が凄い!春型以上でしょうか?
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R1@5.6mm、ISO=200、F5.9-1/760、-0.7EV、撮影時刻:10時51分

 タテハ類はヒメアカタテハがわずかに飛ぶ程度。ヒメウラナミジャノメやツマグロヒョウモンは姿を消していました。多摩川縁での成虫観察もいよいよ終盤です。
by fanseab | 2006-11-26 22:03 | | Comments(18)

鳥撮影にトライ

 愛読するブログ:蝶&鳥日記2の管理人、Nさんはプロファイルに「冬場は鳥に浮気する・・・」と公言されている通り、晩秋から蝶に代わって素晴らしい野鳥写真を掲載されています。小生もNさんのブログを通じて多くの小鳥の名を覚えさせて頂きました。
 さて、本日は昨晩の飲み会疲れで朝ゆっくりと起床です。天気予報通り、兵庫県南部は曇り空。蝶は無理として、家でじっとしているのも苦痛なので、自宅から車で5分の超近場の鳥見ポイントに出かけてみました。そもそも小生は、「鳥に浮気する」ほど相手の名前や性格?も熟知していないので浮気どころか「片思い?」もままならない野鳥に関しての超初心者。で、比較的接近しやすいカモメさん他を「片思い」相手に選びました(^^) 
※機材共通データ:D70S-VR84@400mm、ISO=400
※Nさん他、野鳥通の皆さん、同定に間違いあれば、指摘してください

 河口に面した浜辺では、ユリカモメの大集団が占拠していました。
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F9-1/1600、-0.7EV 

 目の後ろ側の黒色円弧状の紋は冬羽の特徴とか。「冬羽」なる季節型やら、冬羽にも数通りのパターンがあるとか、幼鳥と親鳥で異なる斑紋変異等、蝶以上に複雑な斑紋パターンを暗記しないとすぐには同定できない奥の深さがあるとか。これはハマリそうです。
 ユリカモメの仕草は可愛らしく気に入りました。ただ一瞬の表情を切り取るシャッタータイミングはこれまた難しいと痛感です。これは波打ち際で捕食中のシーン。嘴を器用に使うのには驚きでした。
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F10-1/500、-0.3EV 

 続いて飛翔シーン。蝶に比べれば被写体も大きいから楽勝だろう・・・と暢気に構えていましたが、なんのなんの、細かなピントを外しまくりで、結局歩留まりは蝶と変わりませんでした。着陸前のホバリングは何とか絵になりましたが・・・・。
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F10-1/800、-0.7EV

 ユリカモメの大群に混じって一際大きいカモメが混じっていました。どうやらオオセグロカモメ嘴先端下側に赤班があるのが「オオセグロ」、ないのが「セグロ」とか、帰宅してから猛勉強で同定作業に必死でした(^^;; ユリカモメに比べるとちょっと視線がきつく、近寄りがたい雰囲気ですね。(この鳥、Cさんのご指摘で「ウミネコ」と判明しました。Cさん有難うございました。)

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F8-1/640

 砂浜の一角には人工的に岩礁が設けられていて、ここには鵜の群れが。ウミウとカワウの区別がこれまた初心者には厳しいですが、目の下の黄色班の広がり具合から、ここでは「カワウ」としておきます。殆どじっとしていて絵にならない鳥ですが、急に嘴を大きく開けて警戒音を出してくれたので、ここぞとばかりパチリ。迫力ある姿になりました。
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F8-1/800 

 そっと匍匐前進でカワウの表情を捉えようとしたら急に驚いて飛び立ちました。飛翔をトライしたら、運良くジャスピン画像が一枚ありました(^^) ただ、黒い被写体は蝶同様、露出設定が超難しい!
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F10-1/400、+0.3EV

 この岩礁にはひときわ大きなアオサギも陣取っていました。長い首を寒そうに縮めています。
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F10-1/500、-0.3EV

 浜辺でユリカモメと同様、大集団を作っていたのがオナガガモ。ところが中には変わり者がいて、独り寂しそうに佇んでいる雌に注目しました。片足で立って時々毛づくろいをする姿はちょっぴり哀れな感じ。はぐれ狼?もとえ、はぐれ鴨?
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F9-1/800、-0.7EV

 長玉ズームをぶら下げて出かけた最初の本格的鳥撮り。蝶とは異なり、相手が接近するまでじっと待ち続ける作業は精神的に疲れました。あと、露出設定の感覚が蝶とは微妙に違っていて結構失敗が多かった印象です。近場のポイントなので、時々通って「珍品」探しでもしてみようかな?
by fanseab | 2006-11-23 20:14 | 野鳥 | Comments(14)

晩秋のヤクルリ

 先週の土日は完全休養日でしたので、今日は頑張って大阪府南西部に出撃してきました。この時期のヤクルリの様子を観察するのが目的です。ただ、張り切って出かけたものの、早朝は良かったお天気も徐々に曇り勝ち。現地の気温は8℃くらいでしょうか、相当にヒンヤリしています。前回♂が好んでテリを張った木を調べると、早速♂がお出迎え。丁度目の高さで休んでいます。気温が低いので触角を下げた完全休止モード。
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R1@5.6mm, ISO=200, F3.6-1/73、-0.3EV、撮影時刻:8時34分

 1時間ほど経過し、少し薄日が差してくると、ようやく♂が弱々しく飛び立ちました。全部で3頭の♂を確認。そのうち1頭が畑の葉上に降り立ちました。翅をスリスリするシジミ独特の行動で、後翅のブルーが覘いた瞬間を、朝の光も強調して逆光で狙ってみました。
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D70, ISO=500, F8-1/250、+1.0EV、撮影時刻:9時28分

 引き続き、控えめに開翅したシーン。いつ見ても表翅のブルーは独特で美しいものです。
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D70, ISO=640, F8-1/500、撮影時刻:9時30分

 この個体、1枚目の画像の個体に比べると2倍はあろうかと思われる大きさです。昨年の12月にこのポイントで♂♀の完品個体を目撃した際も、♂は結構大きかった記憶があり、晩秋から初冬に出現する♂は夏季~秋季に比較してサイズが大きくなる傾向があるのかもしれません。
 10時を過ぎると完全に陽射しが途絶え、これ以上の開翅シーンも望めないため、成虫観察を諦め、幼虫探索に切り替えました。前回、産卵中の♀がカマキリに捕食されたヤマモモの植栽付近を探ってみました。するとどうでしょう!次から次へと幼虫が発見できました。まずは、1令幼虫。体毛がやけに目立ちます。体長は約2mm。
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D70-SMZ(トリミング), ISO=500, F20-1/60、-1.0EV、内蔵ストロボ(マニュアル発光、調光補正1/16)

 お次は3令幼虫と思しき幼虫が残した食痕。ヤマモモの赤い若葉を好んで食べており、矢印の裏に幼虫が潜んでいます。
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D70-SMZ, ISO=500, F20-1/50、-1.0EV、内蔵ストロボ(マニュアル発光、調光補正1/16)

 矢印の幼虫はこちら。体長は約8mm。
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D70-SMZ, ISO=500, F20-1/60、-1.0EV、内蔵ストロボ(マニュアル発光、調光補正1/16)

 保護色の巧みさにご注目ください。左側の茎の赤と緑のグラデーションを完全に真似ており、更に凄いと思うのは、ヤマモモの葉裏のボツボツとした質感までも丁寧に真似ている点です。先日、ご紹介したウバメガシ上では、ウバメガシの若葉の黄緑色に模し、ヤマモモではピンクと緑に化けています。ヤクルリ幼虫のカメレオンも顔負けの保護色戦略には本当に驚かされます。

 最後は真打として、終齢幼虫に登場してもらいましょう。体色は黄緑色を基調として、これまた若葉の中で完璧にカムフラージュしています。体長約13mm。
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R1@5.6mm, ISO=400, F5.9-1/203、-0.7EV

 蛹も探索しましたが、今回も残念ながら坊主でした。しかし、ともかくカマキリに捕食される前に産卵された幼虫達が無事育っているのも確認して一安心です。ひょっとすると、本年中にもう一世代は回るのではないかと思っています。できれば12月に再度、このポイントを訪問したいと思います。
by fanseab | 2006-11-18 22:55 | | Comments(18)

全国 ギフチョウ・ヒメギフチョウ保全シンポジウム


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 全国で行われているギフチョウ、ヒメギフチョウの保全の現状を
紹介し、保全とは何か?里山全体の生物の保全をどう進めていくか?
また、それを地域の活性化に結びつけるためにどのような工夫が
なされているか? そうしたテーマについて考える場として
「全国ギフチョウ・ヒメギフチョウ保全シンポジウム」が以下の
とおり開催されます。
 チョウ、里山など、広く自然に関心のある方はもちろん、どなた
でも参加することができます。

◆名称:全国ギフチョウ・ヒメギフチョウ保全シンポジウム
◆日時:2007年1月20日(土)10:00~16:30
◆場所:岐阜県岐阜市文化センター
◆主催:特定非営利活動法人(NPO法人)日本チョウ類保全協会
 主催者HPはこちら 
◆後援:岐阜県・岐阜市・(財)岐阜観光コンベンション協会
◆参加費:1,000円/1人(高校生以下は無料)
◆シンポジウムへの参加申し込み、当日のプログラムなど、詳細は、
 次のファイルをご参照下さい。
 PDFファイル 
 JPGファイル 
(PDFファイル、JPGファイル、いずれも同一内容です)

※主催者の日本チョウ類保全協会については、同会のHPをご参照下さい。どなたでも入会することができます。

※小生も遅ればせながら、この度、入会させて頂きました。少しでも保全活動に賛同される方の輪を広げようではありませんか!!
by fanseab | 2006-11-15 21:38 | | Comments(0)

香港遠征(10/6-9):番外編(B級?グルメを楽しむ)

 小生が香港に遠征する目的はもちろん蝶撮影なのですが、それはあくまで昼間のお話。オフタイムの楽しみはグルメに尽きます。香港特別行政区は中国本土・広東省の南に位置します。「食在広州(豊かな食文化は広州にあり)」と言われる通り、香港は広東料理をはじめあらゆる中国料理、さらには英植民地時代から続く欧州交易の歴史を物語って、各国料理店も目白押し・・・・。グルメファンには溜まらん街で、日本から女性中心にツアー客が押しかけるのもよくわかります。

 ただ単独遠征を常とする小生にとって、グルメファン憧れの本格派中国料理の店には入り難いのです。ご存知の通り、数人で円卓を囲みながら、多種の料理を注文して、ワイワイガヤガヤ楽しむのが定石。独りでは高くついてしまうので、結局これらの店は小生には無縁となります。

 で、小生が楽しめるのは独りでも気軽に入れるお粥や麺類の店です。とりわけ、お気に入りは「蝦雲呑麺」。実はこれを食べたいために香港に遠征していると言っても過言でないほど、食べまくります。3食これを食べても飽きがこないんです。実例をお見せしましょう。
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 普通、お値段は10~17HK$(160円~270円)と、大変お手軽。コーヒーや紅茶を同時に頼む場合は5HK$(80円)追加、飲み物をアイスにする場合は更に2HK$追加が概ね、各店共通のルールになっています。香港のワンタンメンの特徴は細くて固めの麺。この手が嫌いな方はともかく、この麺が薄味のスープに絡んで絶品の味を醸し出します。麺には蝦のすり身が練りこんでいるものもあって(蝦子麺と称す)、麺の味を一層引き立てるのです。最大の魅力は3~5個添えられる海老ワンタン。プリプリ感はたまらない歯ごたえです。店によって、ワンタンの味付けも微妙に異なるものの、流行っている店ならどこに入っても平均点以上の味です。お店の雰囲気はこんな感じ。
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 麺のトッピングは様々ですが、魚のすり身で作った団子(魚丸)の人気も高いようです。すべて漢字で書かれたメニューと写真を見ながら出てくるトッピングの種類を想像するのも楽しいものです。
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 さて最終日に試したのは、牛腿肉入りの麺
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 麺のお隣に添えられたのは定番の油菜(野菜の油炒め)。通常2-5HK$で追加オーダーします。この店では両方でトータル22HK$(350円)。五香粉の香りが効いた濃い味付けの肉は絶品。油菜は、見た目ほど油っぽくなく、さっぱりとしています。因みに「油菜」、一般的には「空心菜」の炒めものを意味しますが、菜っ葉の種類はいろいろ変化します。油菜にかけられるソース?も様々で、味噌のようなものもあればオイスターソース系があったりでバリエーションに富んでいます。麺にこの野菜を添えれば栄養価満点のメニューで立派な夕食にもなるわけです。

 一方、麺よりもお腹にやさしいのがお粥です。トロトロに煮込んだ粥をスプーンでゆっくりと胃に流し込むうちに体が徐々に目覚めていく・・・・。究極の朝食版スローフードでしょう。
 ご紹介するのは、清粥と称す具なしの粥。これだけでも十分旨みがあるのですが、「腸巻」と称す米粉製ラビオリ?をサイドオーダーしています。〆て11HK$(176円)也。腸巻には干海老も入っていて香ばしさで食が進みます。
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 さて、読者の皆さんのなかには、お酒の話題は?って方もおられることでしょう。残念ながら小生は擬似下戸の人間(亜種名:pseudogekoensis?)なので、デザートの話を一つ。

 中国のデザートも奥深いものがありますが、ここ香港での流行は現代風にアレンジしたヘルシータッチのデザート。特に有名なのが「許●山」の屋号を持つチェーン店。九龍・旺角界隈にある支店に入ってみました。若い子ばかりでなく、客の年齢層は多彩です。ちょっぴり恥ずかしながらビジュアルなメニューを覗き込みます。すかさず、近寄ってきた店員が日本語で「これ、マンゴープリン、おいしいよ」と怪しげな日本語でセールス。顔付きで日本人と看破した店員にもびっくりしましたが、全員マンゴープリンをオーダーして満足するステレオタイプな日本人にも2度ビックリ。ここは敢えて店員に反抗し、柑橘類入りココナッツミルクを注文(20HK$=320円)。ワンタンメンよりちょっぴり高価です。
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 定番のマンゴー果肉と柚子味のアイスクリームがタピオカ入りココナッツミルクに浸っています。味付けはヘルシーデザートを標榜するだけあって、サッパリとしていて店が繁盛している理由がわかりました。日本から来た若い女性にとっては、毎日訪れる価値のある店でしょう。

 海外旅行の最後の楽しみは帰国便で味わう機内食でしょうか?これが不味いと何となく旅行全体の印象を落とすものです。その点、今回利用したCP社の機内食は味付けのブレが無く、楽しめます。前回、シンガポール遠征にも同社便を使用しましたが、今回、改めてこの機内食の水準の高さに満足しました。
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 鶏肉の煮込みがメインディッシュですが、広東風の味付けが絶妙で往復便とも「Chicken!please」と指定してしまいました。まあ、副菜は大したことないですが、メインの味付けは日本のJ社等が遠く及ばない香港の香りを運んでいるような・・・。少し褒めすぎましたが、香港遠征を計画される方、一度、CP社便をご利用になったらいかがでしょうか?(これだけCP社をヨイショしたらマイレッジポイント増やしてくれないかなあ~)
 
 「おまけ」の香港ネタもこれでおしまいです。『ハマル、ミリョク、香港!』これが香●政府観光局の2006年度キャッチコピーです。小生も香港の蝶・グルメのミリョクにどっぷりとハマッております(^^)
(了)
by fanseab | 2006-11-12 12:38 | グルメ | Comments(14)

香港遠征(10/6-9):その4

 香港遠征もいよいよ最終日(10/9)。帰国便の出発時刻が16時過ぎなので、午前中一杯は遊べるとの計算です。本日は香港の友人達はもちろんご出勤で、小生の単独行動となります。候補地の中から新界地区中央部に位置する嘉道理(カドゥーリ)農場を選ぶことにしました。ここは以前から香港鱗翅学会の撮影会が実施されている場所で、アクセスもわかり易いため、ここに決定。
 電車(KCN)、九龍バス64K系統を乗り継いで農場前9時過ぎ到着。10HK$(約160円)の入場料を払って中に入ります。
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入り口の地図でポイントとなるバタフライガーデン(と言ってもケージの中にあるタイプではなく、ただ花を植えてある公園のこと)を確認。ただ、現地で気が付いたのは、このポイントに辿り着くにはまたまた登山が必要なこと(^^;; コンクリート舗装はしてあるものの、結構急勾配の山道を登ることに。山頂までミニバスも走っているようですが、出発時間まで間があるので諦めます。ヤレヤレ結局滞在した3日間、いずれも登山をするはめに。気軽な撮影行を想定し、香港にはスニーカーでやってきたのですが、ハードな登山の連続で、スニーカーの底が剥離して哀れな姿・・・・。

 さて、本日は昨日以上にドンヨリとした天気で蝶が飛ぶ気配なし。これはヤバイと思いつつ何とか目的地を目指すが場所がよくわからず。近くの山道で大型のセセリを発見。これが本日まともに撮影した最初の蝶になりました。恐らくタイワンオオチャバネセセリ(Pelopidas conjuncta )。オオチャバネセセリを一回りでかくしたようなセセリです。のんびりと長いストローを伸ばして遊んで?います。ミヤマチャバネと同属ですからストローの長さはこの仲間に共通するものなのでしょうか?
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D70, ISO=500, F10-1/160、+0.3EV

 続いてアカボシゴマダラ♀らしき個体を発見するもすぐに逃げられてしまいます。ルリモンアゲハも超高速で飛び回って吸蜜撮影のチャンスすらありません。渓谷沿いで吸蜜に来たシロオビアゲハ(Papilio polytes )の酷い出来の写真が1枚撮れただけ。
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D70, ISO=500, F5-1/100、+0.3EV

 今日は実質坊主かな?と暗い気持ちでようやくバタフライガーデンに到着。思い描いたよりもかなり急傾斜でランタナ等で吸蜜中の蝶を狙うには結構厳しい状況。植栽には侵入禁止のため、仕方なく周囲の階段から400mmズームでロングショットを狙うことに。ここでゆっくり吸蜜してくれたのは、結局ミダムスルリマダラ(Euploea midamus)のみ。半開翅吸蜜で表翅の瑠璃色幻光の一部を何とか捉えることができました。
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D70S-VR84@400mm, ISO=500, F6.3-1/250、内蔵ストロボ(調光補正-0.3EV)

 引き続き、閉翅吸蜜シーン。後翅裏面外縁側に二重に描かれた放射状白斑点がこのルリマダラの特徴です。
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D70S-VR84@400mm, ISO=500, F6.3-1/160、内蔵ストロボ(調光補正-0.3EV)

 全開シーンでは意外と瑠璃色が目立ちません。
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D70S-VR84@400mm, ISO=500, F5.6-1/160、内蔵ストロボ(調光補正-0.3EV)

 結局、コムラサキ同様、ルリマダラの幻光色をきれいに写しこむには自然光、かつ斜め前方からの撮影が必須なようです。ただこのポイントでそのようなアングルからの撮影は無理・・・、と潔く諦めることに。期待したアゲハ類も飛んでこないので、已む無く下山。途中の林縁で大き目のホタルガが飛んでいます。蝶によく似た飛翔やなあ~とボンヤリ眺めていると、下草に静止。近寄ると、おぉ!何とヒメシロオビヒカゲ(Lethe confusa)でないですか!前翅の白帯は表裏両面側にくっきりしているため、本当にホタルガのように思えたのでした。種名となったconfus(a)のラテン語源は恐らく「混乱させる」、「取り違える」等の意味でしょう。小生がホタルガと「取り違えた」のも仕方無いことでした。
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D70, ISO=500, F5-1/200、+0.3EV、内蔵ストロボ

 結局、この農場での成果は乏しく、帰りのバスの時間も迫ってきたので昼過ぎに撤収。陽射しがもう少し強ければ・・・と曇り空を恨めしく眺めたのでした。九龍・旺角のホテルでデポジットした荷物を回収し、15時過ぎに空港に到着すると本降りの雨。帰国便が飛び立つと直ぐに雲海に突入。楽しかった香港遠征もこれにて終了です。今回の遠征で確認(目撃)した種類数は58ですから、香港に生息する蝶の1/4は実質2.5日間で確認できたことになります。また撮影種は40種でした。4回にわたり引っ張りまくった撮影記を辛抱強くお読み頂き、有難うございました。これにて香港の蝶ネタはおしまい。次回は「おまけ」でちょっぴり、香港の(B級)グルメの話もいたしましょう。
by fanseab | 2006-11-07 22:23 | | Comments(12)

幼虫2題@川崎市北部

 昨日に引き続き、ムラツ狙いで、同じ公園に出向きました。但し、朝から曇り勝ちでなかなか日が射さず、少し諦めモード。そこで、幼虫探しに切り替えました。まずは、この近辺で分布拡大しているアカボシゴマダラです。彼らの好むエノキの幼木を中心に探索すること1時間、2頭を見出すことができました。この公園では成虫も観察されていることから、危惧した通り、世代が回り始めており、この公園で確実に定着し始めていることを示していました。
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R1@5.6mm, ISO=200, F3.6-1/39、-0.3EV

 体長は20mm程度。恐らく3令でしょう。特徴のある4対の突起が目立ちます。幼虫が付いていた幼木の高さはいずれも60-80cm程度。本当に低い株を好むようです。これから落葉した後、樹上越冬するのか、下に下りて落葉に潜むのか?継続観察をしたいと思います。

 続いて、植栽のツツジの上にヤマノイモが蔓延っているのに注目。ちょっと探すとダイミョウセセリの若令幼虫の巣跡が多数みつかりました。
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R1@5.6mm, ISO=200, F3.6-1/26、-0.3EV

 ところが、肝心の幼虫はなかなか見つけられず、やっとのことでヤマノイモの葉上に巣も作らずにノンビリしている3令?幼虫を発見。
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R1@5.6mm, ISO=200, F3.6-1/97、-0.3EV、撮影時刻:10時56分

 巣はどこにあるんだろう?と探しましたが、どうやらないようです。その後ムラツ探索から戻ってきた1時間後、覗いてみると、器用に葉をくり抜いて、葉を折り曲げる真っ最中でした(幼虫は垂直に立った葉の裏で見えません)。
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R1@5.6mm, ISO=200, F3.6-1/203、-0.3EV、撮影時刻:12時10分
 
 最初に観察した際は、造巣の前にノンビリしていたのでしょう(^^) ダイミョウは終齢幼虫で越冬するようです。できれば、この個体も継続観察しようと思います。ムラツは結局坊主でした(^^;;
by fanseab | 2006-11-04 20:18 | | Comments(14)

秋の陽だまりを楽しむ@川崎市北部

 文化の日(11/3)は、気象学的に「晴れ確率」が極めて高い特異日として知られています。こんな日に家にいるのは勿体ない・・・と、近くの公園にコンデジ片手に出かけました。
そよ風が吹く本当に日向ぼっこが気持ち良い天候です。まずは、チラチラ飛ぶヤマトシジミ。もちろん狙い目は青♀。二番目に出会った個体は飛翔中も結構青く、これを追い回すこと5分間、ようやく落ち着いたところをパチリ。
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R1@5.6mm, ISO=200, F5.9-1/410、-0.7EV、撮影時刻:11時19分

 まずまず青いですが、12月上旬頃には更に青いのが期待できそうです。尾根筋から谷あいに降りて、カシの木に囲まれたスポットに移動します。梢の上でチラチラとシジミの影。やがて手前の木に舞い降りたのはムラサキシジミの♀。
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R1@5.6mm, ISO=200, F5.9-1/440、-1.7EV、撮影時刻:11時28分
 
 小生、本年最初のムラサキの撮影です。ピーカンに近いので普段より目一杯アンダー気味にしてようやく深い紫色が表現できました。いつもこのシジミの露出設定には苦労させられます。さて、ムラサキと言えば、兄貴(姉貴)分のツバメさんも気になりますが、残念ながらこちらは小生の前に姿を見せず。このスポット、ムラツバの集団越冬に適した湿っけのある南面。もう少し寒くなってから来ようかな?

 さて、ムラサキシジミを追いかけ始めた時、小生の後ろでデジ一をぶら下げた紳士の視線がシジミを追いかけているのに気がつきました。挨拶してお話を伺うと、なんと!小生愛読のブログ:フィールドノートのTさんでした。目的は同じだったようで、この陽だまりで暫くムラサキシジミを追いかけながら、蝶・カメラ談義。初対面でしたが、ブログ上で何回も会話しているので、旧知の間柄のような感じでお話できました。Tさん、今日はいろいろな情報有難うございました。遠征とは異なり、のんびりと秋の日差しを楽しみながらの蝶観察。癒される文化の日でした。
by fanseab | 2006-11-03 18:09 | | Comments(14)

本体HPの更新:北タイの蝶

 本年3月末に遠征した北タイの蝶画像整理がブログの更新に追われて滞っていましたが、久しぶりに4科9種を追加しました。詳細は本体HP:「北タイの蝶」ギャラリーを参照願います。追加更新した蝶は以下の通り。

アゲハチョウ科:オオベニモンアゲハ、モンキアゲハ
シロチョウ科 :アカリスカザリシロチョウ、ムモンキチョウ
シジミチョウ科:リュウキュウウラボシシジミ、ホリイコシジミ、カクモンシジミ
タテハチョウ科:インテルメディアチビイシガケチョウ、フタオチョウ

 上記9種類の中で、日本国内で確実に見ることのできるのはモンキアゲハ、リュウキュウウラボシシジミ、ホリイコシジミ、フタオチョウの4種類です。その中でフタオチョウ(Polyura eudamippus)はご存知の通り、沖縄本島北部の森林部に生息しており、沖縄産は、表翅外縁黒色部が顕著に発達した亜種(ssp. weismanni)として稀有な存在です。ところが、最近のweb情報によれば個体数が激減しているとか。フタオチョウの分布として、ほぼ北限であることから沖縄県の天然記念物扱いとなっていますが、ヤンバルクイナ同様に、生息地の生態系が危機的な状況にあるようで今後が心配です。↓は今回、HPにアップした北タイ産のフタオチョウ(ssp.nigrobasalis)の画像。
f0090680_230388.jpg
D70S-VR84@400mm, ISO=400, F9-1/500

 白を基調にした高貴な佇まいの裏面、一方で豪快な飛翔力を併せ持つ、小生お気に入りのタテハチョウです。
by fanseab | 2006-11-01 23:59 | | Comments(6)