探蝶逍遥記

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但馬の春

毎年この時期恒例の但馬ギフ参りです。今回は前回不調に終わった超広角飛翔写真の再トライと、まだデジ一眼できちんと撮っていないスギタニルリシジミの撮影が目的。

この日はこれまでとうって変わって青空が広がるものの、風強く、温度が高く、またしてもギフ撮影には不向きな天候。この4月は天気に泣かされました。トホホ。現地に9時前に着いたのですが、もう2頭がもつれあっています。♂はスレ品が多く、去年より季節の進行がやや早い印象。「青空が覘く、林道脇を駆け抜けるギフ」がようやくイメージ通りに切り取れました。

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D70S-10.5-X1.4TC, ISO=500, F11-1/500,-0.7EV、内蔵ストロボ

次に谷あいのポイントに移動。ここでも、「青空と新緑をバックに飛ぶギフ」を超広角ならではの絵がものにできました(ストロボを使ってバックをもう少し暗く落としたかったが)。

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D70S-10.5-X1.4TC, ISO=640, F8-1/1250、-0.7EV

沢沿いのポイントでは、♀が岩から滲みだした水を吸っていました。小生、ギフの吸水シーンは、初体験です。

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D70S-10.5-X1.4TC, ISO=500, F13-1/400

一通り、ギフは撮影終了して、お次はスギタニルリに注力。まずは、吸水シーン。このシジミ、吸水中はノコノコ動くので、結構てこずりましたが、本日のベストショットを貼っておきます。尾端に注目してください。水滴が見えますでしょうか?これスギタニルリのポンピング行動なのです。アゲハではよく知られているこの行動、シジミでは小生初体験ですし、撮影できたのももちろん今回が初。撮影している時は気付かず、帰宅してPCモニターで発見しました。
また、この蝶の縁毛がブルーを呈していることにも気がつきました。

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D70, ISO=500, F14-1/320

やはり、スギタニと言えば、表翅の渋いブルーを撮らねばなりません。飛翔写真で写しこみました。超広角と90mmマクロ両方の作例を貼っておきます。超広角は沢沿いの岩も写しこまれて、小生お気に入りの作品となりました。

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D70S-10.5-X1.4TC, ISO=500, F14-1/500、内蔵ストロボ

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D70, ISO=500, F7.1-1/1250

ようやく林道の雪が消えかけてきた早春の但馬。いつ来ても幸せな気分にしてくれます。

※本体HPに「日本の蝶」コーナーを新設しました。第一弾として、ギフチョウとヒメギフチョウをアップしました。お口直しにお立ち寄りください。
by fanseab | 2006-04-29 22:54 | | Comments(10)

生きてました!!ツマグロヒョウモンの蛹

4/24にご報告した蛹ですが、何と本日無事羽化してました!
こちらで勝手に「死亡宣告」を出してツマグロさん、申し訳ありませんでした。
今朝ほど、蛹を見たら何となく翅の部分が黒ずんでいて、「ひょっとしたら・・・・」との思いがありましたが、予感が良い方に当りました。午後からの晴間で気温が上昇し、飛び立っていったのでしょう。

私はツマグロヒョウモンの生活史に詳しくないですけど、蛹期・23日はかなり長いほうではないかと思います。どなたか、この手の記録があったら教えて欲しいところです。

【追記】
↑の報告を書いた翌朝、通勤途上になにげに例の塀を見ると、蛹殻から3m程度離れた場所に、なんと、ツマグロ成虫が止まっているではありませんか!!モンシロチョウを少し大きくした程度の可愛い♂。昨晩は遠くに飛び去ったと思い込み、蛹の周囲をよく確認しなかったので、見落としていたようです。夕方頃、羽化して一晩過ごしていたのでしょう。塀の上で育った、ツマグロ君。慣れ親しんだ塀の上を直ぐには離れたくなかったようです(^^
まずは、めでたしめでたし。羽化個体を撮影できて気持ちスッキリ出勤できました。

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R1@5.6mm、ISO=200、F3.6-1/189、+0.3EV
by fanseab | 2006-04-27 21:11 | | Comments(4)

コンクリート塀上のツマグロヒョウモン幼虫: 続報

3/19にご報告した越冬幼虫の続報です。
去る4/4に無事、蛹化しました。壁の上がお気に入りだったこの幼虫、蛹化も壁の上です。アップした写真は4/7に撮影したもの。写真左上で黒く影になっている庇の部分に通常垂蛹になるのですが、この個体はあくまで「壁の上」に拘ったようです。真珠のかけらを埋め込んだような独特なデザインの蛹は見るたびに感心します。

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D70-10.5-X1.4TC, ISO=400, F13-1/100, +0.3EV, 内蔵ストロボ

その後様子を見ていましたが、寄生か何らかの理由で、残念ながら羽化できなかったようです。特定の個体を継続観察していると、情が移ってしまいます。その意味ではガッカリでした。順調に行けば、4/16前後には羽化していたものと思われます。
by fanseab | 2006-04-24 21:20 | | Comments(4)

播磨ギフ: リベンジ成功の巻

たかが、蝶の写真撮り。「勝った負けた」と気色張ることもないですが、雌伏2週間。やっとリベンジの時がやってまいりました。で、ホクホク顔でのご報告です。

前回の下見で発見したヒメカンアオイ群生地に8時着。けれど、前回同様、どんよりとした天気で暗澹とした気持ちになりました。またも坊主か・・・。それでも10時頃から雲が薄くなり、11時、やっと女神が舞い降りました。交尾嚢付の♀。「女神さま、二週間お待ちしてましたよ!」これで肩の荷がまず降りました。レンズを通して見る、久々のフサフサ感が素晴らしい!

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D70、ISO=500、F13-1/160,+0.7EV

11時半を回り、更に陽射しが増すと、いったいどこに隠れていたかと思うほど、あちらこちらに♀が乱舞し始めました。どちらを追い回すか?悩むほどの状態。地面を舐めるように飛翔する、1頭に注目すると、なんと産卵を始めました。一卵を産むと、15秒位、写真上のような状態で腹端を一旦葉裏から離し、再度、写真下のように産卵します。レンズを通して彼女の呼吸がこちらに伝わるような、なにか神々しい感動を覚えました。小生にとって、ギフ産卵現場の観察・撮影は、今回が初体験。来た甲斐がありました。
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D70,ISO=500,F11-1/320

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D70,ISO=500,F11-1/250,+0.3EV

産卵が終わった後、葉裏をめくってみると、11卵生みつけられていました。

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D70S-10.5,ISO=400,F14-1/30,+0.3EV,内蔵ストロボ

なお、産卵中の卵と母蝶を同時に写しこもうとトライしましたが、蝶関連ブロガーの先輩方がコメントされているように難しく、断念しました。雑木林のブッシュの中での産卵なので、よほど、カンアオイの葉の開き具合と撮影者の配置のバランスが上手くいかないと、厳しいものがあります。これは今後の挑戦課題になりました。

すこし、余裕が出たので、お次は飛翔写真の番です。Fisheyeでの出来は今一歩で、90mmマクロの作例をアップします。偶然、閉翅状態でシャッターが押されたため、合成写真のような不思議な雰囲気に仕上がりました。
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D70、ISO=640、F7.1-1/1000、+0.3EV

また、ご贔屓にしているブログ:あやはべる蝶観察日誌のfさんに勧誘されて入会した「縦位置広角写真友の会?」会員の証として、作例をアップしておきます。会長のfさん、こんなんで、会員資格ありますか?

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D70S-10.5, ISO=500,F14-1/125,内蔵ストロボ

午後1時前から、また雲が厚くなり、思い切って撤収です。11時から12時半までのわずか1時間半、群舞してくれた春の女神に感謝の投げキッスをして、現地を後にしました。
by fanseab | 2006-04-22 23:02 | | Comments(21)

本体HPの増改築工事

ブログ開設後、後手に廻っていた本体HP工事関係の進捗です。

(1)「北タイの蝶」ギャラリーの新設
3/27付けでご案内したギャラリーをようやく設置完了しました。第一弾は、アゲハチョウ科、シロチョウ科、シジミチョウ科の計6種(第二弾として4/20に3科、5種を追加)。最終的には全90種を掲載予定で、シーズン中も随時アップするようにいたしますので、ご期待ください。

(2)英文版の設置
4/12に設置済みです。目的は「・・・ファン倶楽部」の会員を広く全世界から勧誘する(爆)ためで、少しでも多くの方がこの地域の蝶の素晴らしさを知って頂きたいとの気持ちから、作成いたしました。もっとも、英文は小学生が書いたような内容ですので(^^;; どこまで会員獲得に役立つがわかりませんが・・・・。挿入している写真は日本語版と意図的に少し変えています。

(3)「日本の蝶」ギャラリーの新設
これは現在、更新休止中の「番外編」に代替する写真館を予定していますが、もう少しお時間を頂きたいと思います。国産の蝶を「全種制覇」するような目論見ではなく、あくまで小生お気に入りの日本の蝶を紹介していこうかな?と思っています。
※追記:4/28に遅ればせながら、「日本の蝶」ギャラリーをスタートさせました。
by fanseab | 2006-04-18 00:00 | | Comments(2)

ギフ探索連荘遠征報告:「敗軍の将も少しは語りたい」の巻

待ちわびた開幕戦、表題から察しの通り坊主でした。トホホ。ブログはなにも成果が挙がった時のみを書くのではない!!と、負け戦の弁をひとくさり。暫しご辛抱を。

(1)4/8(土)
事前の天気予報で日曜日のみ出動を決めていたのですが、土曜日もまずまずの直前情報で東播磨に出かけました。今回はポイントに詳しい蝶友・I氏も同行。さて、同氏推薦の秘密の第1ポイントに到着するが、陽射しが弱く、すぐに第2ポイントに移動。ここは吹き上げポイントなので、撮影には不向きとのこと。それでも待つこと暫し1時間、林道脇に女神が舞い降りました。しかし、直ぐに舞い上り、折からの強風ではるか上空に消えました。その後もう1頭目撃するも同じ運命。共に完品の♂だっただけに2人とも虚しさが残りました。その後は全く飛ぶ気配なし。どうやら今年は時期が早いと結論し、昼食後、第1ポイントに戻りましたが、結局坊主。徒労感が残りました。

そんな中、第2ポイントの林道で所在なく佇んでいると、「あら~、お兄さん、私をお撮りにならないの~♪」と流し目を呉れたのが新鮮な♀のミヤマセセリ。小生、この手の囁きに弱いので(^^;;即パチリ。もう少し接近したかったが、『近づいたらイヤよ~』って逃げられてしまいました。広角接写は難しいです。でも、このアングルで撮影すると、このセセリ、見事に地面と一体化していることに感心します。目線を切ったら終わりですね。
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D70-10.5-X1.4TC、ISO=500、F10-1/250,+0.3EV

帰り道、高速道路から周囲の山を眺めると、春霞とは異なる異様な風景。変だな?と思って夜のニュースで確認すると、「黄砂」現象であるとわかりました。ナビゲーター役でおつきあい頂いたIさん、お疲れ様でした。

(2)4/9(日)
天気の回復を信じて第2ラウンド。ところが、薄い雲が次第に厚くなり、午前中は気温も上がらず、ミヤマセセリも飛ばない最悪の状況。撤収して高速に乗った午後1時頃、ようやく陽射しが強くなったので、急遽第2ポイントに戻りました。しかし、ギフは影形も無く、悔しさを未だトライしていない、ミヤマセセリの飛翔写真にぶつけました。直線的に飛んでくれるので、90mmマクロでもまずまずの歩留り。1枚目は直線的に飛行している状態。はばたきの角度は鋭角に収まっています。2枚目は突如Uターンする寸前の飛行を捉えたもの。開翅写真と見間違えるほど、翅を一杯に開いて空中で舵を切っています。
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D70S,ISO=640,F6.3-1/1250,+0.3EV
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D70S,ISO=640,F7.1-1/1250,+0.3EV

なお、番外編として初日、第1ポイントで、おもしろいものを発見しました。ギフ蛹の殻です。ヒメカンアオイの株脇の直径約15cmの岩の裏についていました(写真は岩を裏返して背景に食草を配した半分ヤラセ写真です)。脱皮殻ではなく、どうやらダンゴムシ等の食害にあったもののようです。もちろん、ギフは帯蛹ですが、尾端の吐糸が強固なため、このように垂蛹のような状態で残ったと思われます。外見はピーナッツの殻にそっくり。
同行したI氏曰く、「成虫の生態写真は腐るほど見ているから、よっぽど、蛹のほうが希少価値あるんと違いますか?」と、励ましのお言葉を頂きました。
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D70-10.5-X1.4TC、ISO=400、F11-1/50、+0.3EV、ストロボ同調

播磨ギフは2年連続で坊主に終わりガッカリでした。リベンジは再来週、再度このポイントで産卵シーンを狙うか?あるいは確実に撮影できる但馬ギフで実施するか?思案のしどころです。
by fanseab | 2006-04-09 23:51 | | Comments(20)

新羽化成虫初撮影

昨日に引き続き、近場での観察です。巷のブログではコツバメだ、ギフだと騒いでおります(笑)が、「それがどうした!」っと虚勢を張って、こちらは本年初羽化成虫の初撮影にチャレンジです。ターゲットはモンシロチョウ。

その前にギシギシの根元でベニシジミの蛹探索とススキの枯葉でギンイチの越冬幼虫探しもしたんですが、これは坊主。そうこうするうちに、やっとお目当てが出現しました。この日の神奈川県は強風が吹きはじめ、飛び立ったモンシロは直ぐに数mも飛ばされる始末。やっと、草むらに忍び込んだところでようやくパチリ。これで目的は達成です。丁度ツマキチョウ程度の非常に小さい♂。裏面はこの時期の特徴の黒い鱗粉が多く、基部からの黄色味も強く印象に残りました。
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R1@5.6mm,ISO=400,F5.9-1/620

近くの土手にはヒメオドリコソウの群落が今が盛りと咲き誇っていました。群落の真上からこの花のシンメトリーを強調する構図としてみました。
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R1@5.6mm,ISO=200, F3.6-1/203,-0.3EV,トリミング
by fanseab | 2006-04-02 22:34 | | Comments(4)

ゴマダラ越冬幼虫樹上に登る

所用で遠征ができず、ブログ仲間の日記を見ながら遠征気分を味わう辛い週末となりました。そうは言うものの、じっとしてはおれません。手近な観察スポットで楽しみました。

神奈川県下のある民家の庭先にあるエノキ。ここには毎年ゴマダラが産卵に来てくれるようです。昨年秋も蛹が鈴なり状態でしたので、そろそろ越冬幼虫がはいずり出る頃かな?と思って探索してみることに。。。。

やはり、いました!!1頭だけですが、地上90cmの幹の上にしっかりと登っておりました。よく見ると、うっすらと体色が緑色を帯びかけています。エノキはと言うと、すでに芽吹きが始まっています。このエノキ、丈がせいぜい3mほどですから、芽吹きも結構早く、結果、ゴマダラの樹上に登るタイミングも芽吹きに合わせ、比較的早く登ることになるようです。5月の羽化まで無事育ってくれますでしょうか?
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by fanseab | 2006-04-01 23:32 | | Comments(2)