探蝶逍遥記:蛾
2024-01-09T20:07:14+09:00
fanseab
ある時はのんびりと、時には目を吊り上げながら(笑)、蝶を訪ねて彷徨っています。
Excite Blog
ヤナギの樹肌に潜む擬態名人
http://fanseab.exblog.jp/33778264/
2024-01-09T20:07:00+09:00
2024-01-09T20:07:14+09:00
2024-01-09T10:11:29+09:00
fanseab
蛾
+++画像はクリック・タップ等で拡大されます(モニター環境に依存)+++ EM12-Z60(トリミング)、ISO=250、F5.6-1/250、外部ストロボ、撮影時刻:12時18分(2023年12月中旬) 画面中央付近になにかが貼りついているような雰囲気。拡大してみると・・・・。 EM12-Z60(5コマ深度合成+トリミング)、ISO=100、F5.6-1/50、外部ストロボ、撮影時刻:12時21分(2023年12月中旬) 体長は28mm。毛虫がひしゃげたようなスタイルで樹肌にへばり付いていたのです。これは明らかに蛾の幼虫。しかし、ネットで調べてみても簡単には正体がみつかりません。そこで、いつもお世話になっている某掲示板に投稿し、同定依頼をしました。すると早速お詳しい方から、 『ツマアカシャチホコClostera anachoreta の幼虫だろう』とのご宣託。 ネットで同種の若齢・終齢幼虫を検索すると、なるほど背面の模様・特徴は類似しております。しかし、ほぼ扁平なスタイルまで体型を変化させた越冬幼虫の画像はネット上に出ていないので、未だに半信半疑状態です。こうなると、春先にわざわざ現地まで出向いて、再度幼虫を探索・確認せねばとも思っております。コムラサキ幼虫は10mm弱の体長を巧妙にヤナギ樹肌の割れ目などに潜入して周囲に溶け込む技が優れておりますが、体型まで変化させることはありません。一方で、このシャチホコガは体型を極度に扁平化させ、なおかつ体色までヤナギ樹肌に似せている点で、コムラサキの擬態術を凌駕する名人だと思いました。 ]]>
ユウグモノメイガ(4月上・中旬)
http://fanseab.exblog.jp/32246065/
2021-04-23T21:22:00+09:00
2021-04-27T08:57:12+09:00
2021-04-23T17:55:54+09:00
fanseab
蛾
+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++ EM12-P200(3コマ深度合成+トリミング),ISO=200,F5.6-1/2000、撮影時刻:10時16分(4月上旬) ピンク色の地色に黄色の模様。これだけ独特な色彩なら直ぐにネット検索でヒットするだろう・・・、そう思って、「蛾 ピンク色」でググってみたものの、意外に苦戦。マエベニノメイガPaliga minnehaha に近いけれど、黄色模様は無し。仕方なくいつもお世話になっている「みんなで作る日本産蛾像図鑑」で、メイガ中心に検索し、ようやく同定できました。 それが本種ユウグモノメイガOstrinia palustralis memnialis。日本国内産ツトガ科は全部で133亜科、340種もあるので、検索に苦労する訳ですね。 さて、2週間ほど経過してからギンイチ探索の際、再度本種を発見。 EM12-Z60,ISO=200,F6.3-1/250、外部ストロボ、撮影時刻:11時28分(4月中旬) スレ個体で、最初の個体と比較すると、黄色部分の模様が微妙に異なります。それなりに斑紋変異がある種なのでしょう。また本種のホストはスイバやギシギシとのこと。つまりベニシジミのホストと全く一致するのです。河川敷ならどこでも生息しているのかもしれません。幼虫はしかし、ベニシジミと異なり葉を食わず、茎や根を齧るとのこと。一度幼虫の姿も見てみたいものです。こちらもピンク色をしていたら興味深いですね。 ]]>
キクキンウワバ(8月上旬)
http://fanseab.exblog.jp/31361222/
2020-09-10T20:06:00+09:00
2020-09-18T21:22:51+09:00
2020-09-10T20:06:45+09:00
fanseab
蛾
+++画像はクリック・タップなどで拡大されます(モニター環境に依存)+++ EM12-P200(トリミング)、ISO=800、F5.6-1/5000、撮影時刻:12時16-17分
帰宅後例によってネットで同定を試みました。銀色に輝く翅を有するので、先ずは「銀紋_蛾」で検索するも類似種は見つかりません。結構格闘した後、あるpdfファイルに偶然該当種が掲載されており、ヤガ科キンウワバ亜科のキクキンウワバThysanoplusia intermixtaと判明。言われてみると、確かに前翅金属光沢部分は鈍い金色にも見えます。和名の「キク」は『菊』。「キク科植物をホストとする金色のウワバ蛾」に由来するようです。アザミ類はキク科ですから、成虫がアザミを好むのも納得です。一方、ゴボウ、ニンジン(こちらはセリ科:これもホストらしい)に食いつけば、農業にとっての害虫扱いとなるでしょう。普通、蛾の撮影に殊更プロキャプチャーモードを使いませんが、この蛾を見た瞬間飛翔を撮りたくなりました。それほど魅力的な被写体でした。
ヤガ科キンウワバ亜科の蛾は通常、翅を三角屋根状に折り畳む独特なスタイルで静止しておりますが、こうして飛翔する姿は、全く別種のような印象です。]]>
シタバガ亜科Mocis属の1種(7月中旬)
http://fanseab.exblog.jp/31310660/
2020-08-07T20:57:00+09:00
2020-08-07T20:58:48+09:00
2020-08-07T10:04:03+09:00
fanseab
蛾
+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++ EM12-P520@200mm,ISO=200,F5.6-1/250、外部ストロボ、撮影時刻:8時59分
帰宅後、早速、「みんなで作る日本産蛾類図鑑(クリックでジャンプ)」で調べてみました。門外漢の管理人には、手強い相手で、ヤガ科シタバガ亜科・Mocis属の1種であることまでは突き止めました。可能性の高いのは次の3種。
①ニセウンモンクチバ M.ancilla
②ウンモンクチバ M.annetta
③オオウンモンクチバ M.undata
「ウンモン」はもちろん『雲紋』で、前翅の赤褐色部に配されたボンヤリとした紋形状に因むのでしょう。なかなか味のあるデザインです。同図鑑で図示された各種個体の「雲紋」も相当個体変異があり、これ以上の同定はできません。この図鑑の欠点は画像中に識別点の説明がないこと。『フィールドガイド日本のチョウ』と同様なスタイルで説明書きがあれば、素人にも同定がし易くなるのでしょうけど・・・、ちょっぴり残念です。同定作業には後翅表面および、裏面も撮れれば良いけど、そのためには無理やり飛ばして、プロキャプチャーモードで撮るしかないでしょう。しかし、そこまで深追いする時間はありませんでした。
同定に関してどなたか、お詳しいかたがおられましたら、ご教示ください。]]>
オオバナミガタエダシャク(6月上旬)
http://fanseab.exblog.jp/31236594/
2020-06-19T19:51:00+09:00
2020-06-19T21:45:03+09:00
2020-06-19T14:20:30+09:00
fanseab
蛾
+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++ EM12-Z1240@12mm,ISO=400,F5.6-1/20、外部ストロボ、撮影時刻:7時49分
右側の直径30cm以上の結構太いクヌギに注目。樹肌上ほぼ中央部で開翅している蛾が見つけられますか? 少し当該部分を拡大してみましょう。 EM12-Z1240@21mm,ISO=400,F5.6-1/60、外部ストロボ、撮影時刻:7時50分
ここまで来ればその姿がはっきりします。体軸を樹肌の裂け目にほぼ垂直に配置しているため、翅が樹肌模様と上手く一体化しております。更にアップしてみましょう。 EM12-Z1240@40mm,ISO=200,F5.6-1/125、外部ストロボ、撮影時刻:7時52分
この子の正体はオオバナミガタエダシャクHypomeria lunifera。前翅長30mmの中型のシャクガ。和名の通り、合計4帯の波型模様が翅全面に拡がっています。一連の画像では暗い環境故ストロボを使って撮影している関係上、クヌギ樹肌の地色と本種翅の色調差が出て識別が容易。但し自然光環境下では、本当に両者が一体化して見事な擬態を呈しております。
別の角度から谷戸の風景をバックに撮影してみました。 EM12-Z1240@12mm,ISO=200,F7.1-1/25、外部ストロボ、撮影時刻:7時53分
この蛾が仮に公園のトイレ壁に止まっていたとしたら、「ふーん、シャクガが静止しているなぁ~」と敢えてカメラを向けることはないでしょう。しかし、管理人に対して「隠遁の術」をしかけた相手には敬意を表して今回真面目に撮ってみました。
さて、後日ある公園に出向き、小用のためトイレに入ると、トイレの壁面に本種が多数開翅静止しておりました。参考までにその画像もアップしておきます。 EM12-P520@200mm(トリミング),ISO=200,F5.6-1/320、撮影時刻:8時19分(6月中旬)
本種のサイズ・地色は変異があるようです。トイレ壁に群れていた個体は、クヌギ樹肌で見出した個体に比べると概ね明るい色調の個体が多かった印象があります。地色の明るい個体は比較的地色の明るい樹種を選択して静止し、擬態効果を高めるのでしょうか? 色々と興味が湧いてきます。]]>
ガマキンウワバ(4月下旬)
http://fanseab.exblog.jp/31168570/
2020-05-05T18:57:00+09:00
2020-05-05T10:38:08+09:00
2020-05-03T11:59:05+09:00
fanseab
蛾
+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++ EM12-Z60(トリミング),ISO=250,F6.3-1/250、外部ストロボ、撮影時刻:12時11分
前翅に鍵フックを彷彿させる銀白色の特徴ある斑紋。早速、「みんなで作る日本産蛾像図鑑(クリックでジャンプ)」で仮同定をしました。
候補種として、ヤガ科キンウワバ亜科の2種、ケイギンモンウワバ Autographa mandarinaもしくはガマキンウワバ A.gammaが浮上。悩んでも仕方ないので、結局、付属サイト「新蛾像掲示板」のご厄介になって、何とか同定できました。和名/学名はどうやら前翅の特徴ある銀白紋をギリシャ語の「γ(ガンマ)」に見立てたことに由来するようです。北海道では甜菜Beta vulgarisの害虫として知られており、その他のホストとして、マメ科牧草など広範囲の草本を食べる(クリックでジャンプ)ようです。
「マメ科牧草」とあるので、この子が潜んでいたカラスノエンドウなどを食っていても不思議はないですね。この時期、褐色小型蛾類はギンイチ・ミヤチャ探索の際にノイズ?になって困ります(^^;]]>
フッチー格闘記 in 2020(2月中・下旬)
http://fanseab.exblog.jp/31086053/
2020-03-07T18:57:00+09:00
2020-03-07T15:40:11+09:00
2020-03-07T15:40:11+09:00
fanseab
蛾
ほぼ1週間後、再チャレンジで同一ポイントを訪問。この日は前回より暖かく期待が持てます。すると怪しげな人物が佇んでおりました。拝見すると面識のある蛾屋さんのNさんでした。地面に飼育した大量の♀(♂も含む)蛹をシャーレに入れ、羽化した♀数頭を用いて♂を誘引中だったのです。暫し談笑する内に♂が飛来、あっという間に交尾です。折角ですので、許可を得て撮影。
+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++ EM12-Z60(8コマ自動深度合成+トリミング),ISO=100,F7.1-1/800、撮影時刻:9時58分
これは交尾後ペアをティッシュペーパーで半固定して動きを封じる処置をしている場面。初めて新鮮な♂個体を観察しましたが、後翅の縁毛が本当に綺麗な蛾です。次いでシャーレ中に置いた♀も初撮影。 EM12-Z60(3コマ深度合成+トリミング),ISO=200,F5-1/320、撮影時刻:9時59分
想像以上に大きいですね。何となくダンゴムシを思い出しました。少し見難いですが、尾端から長い産卵器官が覗いております。これは♂を吸引するフェロモンを出している「コーリング」行動と思われます。
10時40分頃、♂飛来がピークを迎えたようです。改めて交尾シーンを撮影。 EM12-Z60(トリミング),ISO=200,F5.6-1/500、撮影時刻:10時43分
この個体含め、新鮮な♂前翅中央部は黄褐色を呈していて、飛翔中もこの黄褐色が目立ちます。交尾中ペアに別の♂個体が乱入するシーンも撮影。 D500-34VR(トリミング),ISO=500,F8-1/1000、-0.7EV、撮影時刻:10時42分
向かって左手が新規乱入♂個体。このすぐ左隣には未交尾♀がいるのですが、何故か♂は気が付かない様子。
この日、何とか飛翔シーンにもチャレンジしたものの、置きピン位置に相手が来ず、ことごとく失敗。証拠画像としてピンボケ画像を貼っておきましょう(^^;; EM12-Z1240@14mm(トリミング),ISO=500,F5.6-1/4000、撮影時刻:11時04分
この昼蛾、飛翔パターンはムチャ不規則なので、追跡が非常に難しいので困ります。
さて、更に数日後、自然状態での♂撮影にもう一度チャレンジすべく3度目の訪問。この日は休日ともあって、多数のカメラマンが集結しておりました。阿吽の呼吸で、偶然出会ったお二人と協力して暫し♂を追跡。この日も延べ10頭以上の♂が飛び立ちますが、いずれも追跡中ロストでガックリ。複数の観察眼で追跡しても、振り切ってしまうのが、この蛾の凄い所です。結局この日も自然状態での撮影は断念。丁度この日もN氏が来訪されていて、茎の上に♀を止まらせてコーリングしている状態を撮影させてもらいました。 EM12-Z60(トリミング),ISO=400,F58-1/800、撮影時刻:11時59分
こうして改めてみると、交尾器は凄い長さですね。都合3日間フッチーと格闘しましたが、自然状態での完品♂撮影は来年以降の課題となってしまいました。当日お会いして撮影のご便宜を図って頂いたN氏に、この場を借りて御礼申しあげます。
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ヒメコスカシバ(10月初旬)
http://fanseab.exblog.jp/30868285/
2019-10-28T22:27:00+09:00
2019-10-28T21:37:36+09:00
2019-10-28T11:13:03+09:00
fanseab
蛾
+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++ EM12-Z60(トリミング),ISO=200,F5.6-1/125、外部ストロボ、撮影時刻:11時26分
拙宅敷地内でスカシバガ科の蛾を見るのは恐らく初体験。腹部は金属光沢のある濃青色で、3本の黄色横線がほぼ等間隔に並ぶのが特徴。この形質特徴をもとにネットで調べてみると、どうやらヒメコスカシバSynanthedon tenuisの2化。間違っていたらご指摘願います。普通種らしいのですが、我が家では珍客なので、撮影をしておきました。スカシバガ科と言えば、スズメバチに激似の仲間がおりますが、本種はそれほど蜂を意識させる雰囲気はありませんね。サイズが小さいこともその原因でしょう。
それと、同定の際、気が付いたのですが、この子をほぼ真上から開翅状態で狙うと、後翅はレンズにある程度平行になるのに対し、前翅はほぼ垂直に傾いております。一方、ネット上で紹介されている標本画像では、当然前後翅共にレンズに平行状態。前翅斑紋も同定の決め手なので、生態画像では前翅面がレンズとほぼ平行になるよう、個体の後方からも撮影しておくことが重要だと気が付きました。]]>
トビモンオオエダシャク終齢幼虫(6月中旬)
http://fanseab.exblog.jp/30663268/
2019-06-25T22:05:00+09:00
2019-06-25T22:03:22+09:00
2019-06-25T10:42:04+09:00
fanseab
蛾
+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++ EM12-Z60(トリミング),ISO=200,F5.6-1/100、外部ストロボ、撮影時刻:15時01分
画面中央にいるのですが、場所わかります?アップしてもご紹介しておきましょう。 EM12-Z60(自動深度合成+トリミング),ISO=200,F5.6-1/50、外部ストロボ、撮影時刻:14時55分
背景のエノキの樹肌の質感とモノの見事に擬態しております。本種幼虫の体色は相当バリエーションがあるようで、食べるホストの枝や幹の色に応じて幼虫体色も変化するのでしょう。折角ですので、正面・側面像もまとめておきます。 EM12-Z60(トリミング),ISO=200,F5.6-1/50、外部ストロボ、撮影時刻:14時58分
体長88mm。恐らく国内のエノキ食い鱗翅目幼虫で、最大サイズでしょう。オオムラサキも太さはこの尺蛾幼虫よりは太いですが、長さは完敗ですね。これまで毎日のようにこのエノキを観察していて本種幼虫を発見したのは今回が初。もちろん擬態の見事さで見逃していた事例もあるのでしょうが、拙宅庭のエノキに本種が卵を産むのは稀なことなのだと思います。
さて、この幼虫の最大の美点では長さではなく、その頭部。拡大像です。 EM12-Z60(トリミング),ISO=200,F5.6-1/50、外部ストロボ、撮影時刻:15時00分
ヒカゲチョウ幼虫頭部でよく見られる「うさちゃん」スタイルですが、その内部に淡い色で「ニャンコ」が隠れているのです! 随分凝ったキャラ顔ですよね。蛾の幼虫にも奇想天外な姿形を持つ種がいます。本種は全体的に地味な印象ですが、頭部で楽しませてくれるタイプの幼虫でしょう。
この子を撮影して2日後に突然姿が消えました。恐らく土中に潜り蛹化準備に入ったのでしょう。これから夏~冬を蛹で過ごし、順調ならば来年4月頃羽化するはずです。本種もギフチョウ同様、立派な「スプリングエフェメラル」なのです。]]>
ビロードハマキ(6月上旬)
http://fanseab.exblog.jp/30639078/
2019-06-14T22:18:00+09:00
2019-06-10T12:10:02+09:00
2019-06-10T12:08:38+09:00
fanseab
蛾
+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++ EM12-Z60,ISO=200,F5-1/60、外部ストロボ、撮影時刻:14時35分
前回観察したのは9月発生の第2化♀個体(クリックでジャンプ)でした。今回は時期的に第1化個体。しかも淡色斑紋サイズが全般に小さ目(細目)かつ斑紋数が少な目なので、♂個体でしょう。アングルを変えてもう1枚。 EM12-Z60,ISO=320,F5-1/50、外部ストロボ、撮影時刻:14時38分
最後に広角で。 EM12-Z1240@12mm,ISO=400,F5-1/160、撮影時刻:14時45分
背景に雨傘を差した女性を入れたくて、こちらも傘を差しながら数分間待機しての撮影。結構苦労したショットです(^^;]]>
大発生(6月上旬)
http://fanseab.exblog.jp/30627018/
2019-06-06T22:11:00+09:00
2019-06-06T21:02:55+09:00
2019-06-03T11:32:39+09:00
fanseab
蛾
+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++ EM12-P520@200mm(トリミング),ISO=640,F5.6-1/5000、撮影時刻:9時25分
こんな単独飛翔画像では、「大発生」の状況が伝わらないですね(^^; 最近では2014年に全国的に大発生のニュースがあったように記憶しております。来年の春先、越冬個体が大量に乱舞するかはまた別でしょうけど・・・。
テング同様に梢の上では、白い鱗翅目がそれこそ綿毛が舞っているように飛んでおります。キアシドクガIvela auripesです。 EM12-P520@200mm(トリミング),ISO=1600,F7.1-1/5000、撮影時刻:8時28分 EM12-P520@200mm(トリミング),ISO=1000,F5.6-1/5000、撮影時刻:9時25分 EM12-P520@150mm(トリミング),ISO=640,F5.6-1/5000、撮影時刻:11時04分(5月下旬、別ポイントで撮影)
いずれも♂の探雌飛翔。1枚目は木漏れ日を浴びた小枝が白く光っていて、これに♂がおびき寄せられています。丁度ウラゴが葉上の鳥の糞を♀と間違えて接近するのと同じ行動パターン。この子、飛翔スピードは緩いものの、結構不規則な飛び方をするので、意外と飛翔画像を撮るのに苦労します。ホストはミズキ科に限定されるようですが、果たしてこれだけの個体数をこの木本だけで賄えるのか?ちょっと疑問です。日本全国で一体、何億頭飛んでいるのでしょうね。集団飛翔の様子をyoutube動画にまとめてみました。
フェンス支柱で羽化直閉翅状態の♂を何とか見つけて撮影。
EM12-Z1240@40mm(自動深度合成+トリミング),ISO=400,F4-1/125、撮影時刻:12時43分
フサフサした前脚が和名の由来。しかし、羽化直個体では黄色と言うよりムモンアカシジミのオレンジ色に近い印象。一方♀はあまり活発ではなく、葉裏でじっとしていることが多いようです。 EM12-P520@200mm,ISO=200,F5.6-1/1000、撮影時刻:9時52分
触覚の幅は♂に比較してやや狭い感じ。これだけ多量の♂が飛び回っているのにも拘らず、交尾ペアを見つけることはできませんでした。不思議ですね。因みにこの蛾はストロー(口吻)が退化してありません。つまり羽化してから「飲まず、食わず」で飛び回っているのです。♀はともかく、♂は摂食もすることなく、全エネルギーを探雌に費やし、交尾した後朽ち果てていくので、何とも哀れなものです。成虫がこれだけ大量発生しているので、蛹も至る所に見出せます。こちらはフェンスに付いていた蛹。
EM12-Z1240@40mm,ISO=200,F5-1/125、撮影時刻:12時47分
何となくミヤマシロチョウの蛹に似ております。テングもキアシドクガも恐らく寄生昆虫類の発生消長とリンクしていて、数年置きに大発生するのでしょうね。]]>
フッチーはじめました(3月上旬)
http://fanseab.exblog.jp/30458460/
2019-03-10T21:12:00+09:00
2019-03-10T21:35:38+09:00
2019-03-10T10:59:58+09:00
fanseab
蛾
いよいよ管理人もフッチーこと、「フチグロトゲエダシャク」探索に参戦です。この日は快晴で、天気予報では最高気温18℃。絶好の探索日和。某生息地に朝9時頃到着。しかし♂が行動する環境について皆目見当がつかず、オギ群落・丈の低いイネ科群落をウロチョロしますが、それらしき姿は見えません。10時半頃、ススキが数株生えている下草周辺をフッチー君らしき個体が飛びました。しかし、すぐに姿を見失ってしまいます。あてもなく歩き疲れた頃、フッチー探索同好者が数名出現。この方達と協力して探索することにしました。11時過ぎになって、突然♂が群れ飛び始めました。将に湧いて来る感じ。ムチャ個体数が多いと言うよりは、回遊飛翔のタイミングが同期する感じです。しかし、フッチーの飛翔モードは大変不規則。ネットで見た静止画像から外縁側の「縁黒」のイメージが強くて、濃褐色に見えるかと思いきや、完全に枯葉色!枯野原の背景と完璧同化するので、すぐに姿を見失います。どうやら探雌飛翔モードらしく、枯茎に止まってもすぐに飛翔し始めるので静止画像を撮らしてくれません。ようやく一枚をゲット!
+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++ D500-34VR(トリミング),ISO=400,F8-1/1000、-0.3EV、撮影時刻11時09分
記念すべきファーストショット! 葉被り・茎被りを嫌っていたら、いつまでも姿を写し撮ることができません。幸いなことに撮影した個体はフレンドリーで比較的頻繁に静止してくれたので、この子を集中して撮影。次いで裏面の姿。 D500-34VR(トリミング),ISO=400,F8-1/1000、-0.3EV、撮影時刻11時10分
枯葉のように立派に拡がった触角がチャーミング。表側に回り込むと気配で飛んでしまいます。偶々、半逆光で撮影してみると、美しさが引き立ったように思います。 D500-34VR(トリミング),ISO=400,F8-1/1000、-0.3EV、撮影時刻11時33分
それにしても、悪戯のように枯草が翅の一部を覆います(^^; 最後は少し余裕が出て、縦位置ショット。 D500-34VR,ISO=400,F8-1/1000、-0.3EV、撮影時刻11時35分
縁毛の落ちが酷く、やはり新鮮な個体で撮影したくなりますね。さて、この子もこの後、急にスイッチが入ったかのように、連続飛翔を開始しました。探雌飛翔に疲れると、暫し休息モードに入るのは他の鱗翅目と同様のようです。その後、正午過ぎから風が強くなり始めました(帰宅後、「春一番」だったと判明)。それに連れて回遊飛翔する場所が変化し、飛ぶ個体数も減じた模様。風が強いと枯草が揺れ、背景の揺れがノイズとなって、フッチーの探索は困難を極めます。結局午後1時過ぎまで粘るも追加撮影は叶わず、撤収しました。マクロ・広角レンズでの接近戦、更には♀個体・交尾シーン撮影は夢のまた夢で、次回以降の課題となりました。なお、現地では複数の同好者と協力して探索できたので有難かったです。特にKさんとは親しくお話させて頂き、大変参考になりました。この場を借りて御礼申し上げます。]]>
マンサク葉上の三角帽子(11月上旬)
http://fanseab.exblog.jp/30165530/
2018-11-15T21:17:00+09:00
2018-11-15T10:39:51+09:00
2018-11-15T10:39:51+09:00
fanseab
蛾
+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++ EM12-Z60,ISO=200,F5.6-1/160,外部ストロボ、撮影時刻:10時17分
『へぇ、マンサクにも虫こぶができるんだぁ~』と見過ごしておりました。数日後、その虫こぶがあるべき位置を見ると、何と物体が消えています。おかしいなぁ~?と詳しく見ると、全く別の葉上にその物体がありました。虫こぶが移動していたのです!詳細にその物体を見ると、小さな枯葉の集合体であり、この時点でようやく「ミノムシ」と気が付きました。実は夏場に同じマンサク株で、オオミノガ(Eumeta japonica)と思しき蓑虫を観察しており、ここから発生した様子。よく知られているようにミノムシは通常、葉や茎からぶら下がったスタイルです。このように若齢幼虫時代には葉上に蓑を載せた形状であることには思い付きませんでした。この三角帽子、全体で4個体ありました。仲良く2個並んだ「兄弟」も発見。 EM12-Z60,ISO=200,F5-1/125,外部ストロボ、撮影時刻:10時20分
左側の個体はまさしく三角帽子の形状です。その右側の個体を拡大して二度ビックリ! EM12-Z60,ISO=200,F5.6-1/125,外部ストロボ、撮影時刻:10時15分
寄生卵が2個確認できます。どうやらこれは、オオミノガの天敵、外来種のオオミノガヤドリバエ(Nealsomyia rufella)の卵。ネットで調べる(クリックでジャンプ)と、本種は外来種。中国山東省由来と推測されています。
このハエが拙宅庭の一角にある、小さな三角帽子を探り当てる能力にはビックリです。通常、寄生蠅は葉裏に産卵し、ミノムシが卵を葉と同時に食して体内に侵入し、幼虫を蝕んでいく経路を辿るようですが、今回は直接蓑に産附した事例なのでしょうか。葉上の三角帽子が何齢から葉裏に垂下するスタイルに移行するのか、観察を続けたいと思います。
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ヒメエグリバの幼虫:その2(10月上旬)
http://fanseab.exblog.jp/30116742/
2018-10-20T21:37:25+09:00
2018-10-20T21:37:25+09:00
2018-10-20T21:37:25+09:00
fanseab
蛾
+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++ EM12-Z60(トリミング),ISO=200,F5.6-1/200、外部ストロボ,撮影時刻:12時20分
前回撮影しているので、すぐに目に飛び込んできました。次に拡大像。 EM12-Z60(トリミング),ISO=200,F5.6-1/200、外部ストロボ,撮影時刻:12時19分
体長は13mm。基本デザインは終齢幼虫と類似していますが、亜背線上の白色・黄色・橙色各小斑が欠落していて、よりスッキリとしています。終齢幼虫同様、規則的に配列した黄色紋がスケール(物差し)を連想させます。どうせなら、黄色班の間隔が5mmとか1cmに入っていて、幼虫脱皮に拘らず目盛間隔が変化しなければ体長測定が楽だなぁ~と、あらぬことを考えてしまいました。終齢幼虫同様、頭と尻の位置を間違えやすいですね(念のため付記すると、向かって左端が頭部)。
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シロオビノメイガ(10月初旬&中旬)
http://fanseab.exblog.jp/30112472/
2018-10-18T21:38:00+09:00
2018-10-18T17:16:43+09:00
2018-10-18T17:16:43+09:00
fanseab
蛾
+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++ EM12-Z60(トリミング),ISO=200,F5.6-1/500,撮影時刻:11時47分
和名通り、白い帯があるメイガで、何とも分かり易いネーミングです。続いてアレチウリでの静止シーン。 EM12-Z60(トリミング),ISO=200,F4.5-1/320,撮影時刻:11時45分
直前まで吸蜜していたものと思われます。気配に結構敏感なので、撮影は苦労しました。複眼が赤味を帯びた濃褐色。やはり蝶類とはちょっと趣の異なる色調ですね。次はセイタカアワダチソウからの飛び立ちシーン。 EM12-Z60(トリミング),ISO=640,F5-1/4000,撮影時刻:11時10分 EM12-Z60(トリミング),ISO=640,F5-1/4000,撮影時刻:11時11分
こうしてじっくり見ると、縁毛が複雑かつ綺麗な種類です。何となくチャマダラセセリを彷彿とさせる雰囲気があります。2枚目は驚かせて逆向き(裏面)になった場面。裏面模様確認のため、画像を上下反転してアップしておきます。飛翔中、淡褐色に見えるのは、この裏面色調の影響なのでしょう。
冒頭に述べたように、本種の繁殖能力はすさまじいものがあります。まるで天敵が存在しないかのような個体数です。本種に寄生する寄生バエ類も、幼虫の数が多すぎて全幼虫に寄生卵を産むのを諦めてしまうのでしょうか?
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