探蝶逍遥記

カテゴリ:蝶( 847 )

本体HPの増改築工事

ブログ開設後、後手に廻っていた本体HP工事関係の進捗です。

(1)「北タイの蝶」ギャラリーの新設
3/27付けでご案内したギャラリーをようやく設置完了しました。第一弾は、アゲハチョウ科、シロチョウ科、シジミチョウ科の計6種(第二弾として4/20に3科、5種を追加)。最終的には全90種を掲載予定で、シーズン中も随時アップするようにいたしますので、ご期待ください。

(2)英文版の設置
4/12に設置済みです。目的は「・・・ファン倶楽部」の会員を広く全世界から勧誘する(爆)ためで、少しでも多くの方がこの地域の蝶の素晴らしさを知って頂きたいとの気持ちから、作成いたしました。もっとも、英文は小学生が書いたような内容ですので(^^;; どこまで会員獲得に役立つがわかりませんが・・・・。挿入している写真は日本語版と意図的に少し変えています。

(3)「日本の蝶」ギャラリーの新設
これは現在、更新休止中の「番外編」に代替する写真館を予定していますが、もう少しお時間を頂きたいと思います。国産の蝶を「全種制覇」するような目論見ではなく、あくまで小生お気に入りの日本の蝶を紹介していこうかな?と思っています。
※追記:4/28に遅ればせながら、「日本の蝶」ギャラリーをスタートさせました。
by fanseab | 2006-04-18 00:00 | | Comments(2)

ギフ探索連荘遠征報告:「敗軍の将も少しは語りたい」の巻

待ちわびた開幕戦、表題から察しの通り坊主でした。トホホ。ブログはなにも成果が挙がった時のみを書くのではない!!と、負け戦の弁をひとくさり。暫しご辛抱を。

(1)4/8(土)
事前の天気予報で日曜日のみ出動を決めていたのですが、土曜日もまずまずの直前情報で東播磨に出かけました。今回はポイントに詳しい蝶友・I氏も同行。さて、同氏推薦の秘密の第1ポイントに到着するが、陽射しが弱く、すぐに第2ポイントに移動。ここは吹き上げポイントなので、撮影には不向きとのこと。それでも待つこと暫し1時間、林道脇に女神が舞い降りました。しかし、直ぐに舞い上り、折からの強風ではるか上空に消えました。その後もう1頭目撃するも同じ運命。共に完品の♂だっただけに2人とも虚しさが残りました。その後は全く飛ぶ気配なし。どうやら今年は時期が早いと結論し、昼食後、第1ポイントに戻りましたが、結局坊主。徒労感が残りました。

そんな中、第2ポイントの林道で所在なく佇んでいると、「あら~、お兄さん、私をお撮りにならないの~♪」と流し目を呉れたのが新鮮な♀のミヤマセセリ。小生、この手の囁きに弱いので(^^;;即パチリ。もう少し接近したかったが、『近づいたらイヤよ~』って逃げられてしまいました。広角接写は難しいです。でも、このアングルで撮影すると、このセセリ、見事に地面と一体化していることに感心します。目線を切ったら終わりですね。
f0090680_23402399.jpg

D70-10.5-X1.4TC、ISO=500、F10-1/250,+0.3EV

帰り道、高速道路から周囲の山を眺めると、春霞とは異なる異様な風景。変だな?と思って夜のニュースで確認すると、「黄砂」現象であるとわかりました。ナビゲーター役でおつきあい頂いたIさん、お疲れ様でした。

(2)4/9(日)
天気の回復を信じて第2ラウンド。ところが、薄い雲が次第に厚くなり、午前中は気温も上がらず、ミヤマセセリも飛ばない最悪の状況。撤収して高速に乗った午後1時頃、ようやく陽射しが強くなったので、急遽第2ポイントに戻りました。しかし、ギフは影形も無く、悔しさを未だトライしていない、ミヤマセセリの飛翔写真にぶつけました。直線的に飛んでくれるので、90mmマクロでもまずまずの歩留り。1枚目は直線的に飛行している状態。はばたきの角度は鋭角に収まっています。2枚目は突如Uターンする寸前の飛行を捉えたもの。開翅写真と見間違えるほど、翅を一杯に開いて空中で舵を切っています。
f0090680_23421313.jpg
D70S,ISO=640,F6.3-1/1250,+0.3EV
f0090680_2343087.jpg
D70S,ISO=640,F7.1-1/1250,+0.3EV

なお、番外編として初日、第1ポイントで、おもしろいものを発見しました。ギフ蛹の殻です。ヒメカンアオイの株脇の直径約15cmの岩の裏についていました(写真は岩を裏返して背景に食草を配した半分ヤラセ写真です)。脱皮殻ではなく、どうやらダンゴムシ等の食害にあったもののようです。もちろん、ギフは帯蛹ですが、尾端の吐糸が強固なため、このように垂蛹のような状態で残ったと思われます。外見はピーナッツの殻にそっくり。
同行したI氏曰く、「成虫の生態写真は腐るほど見ているから、よっぽど、蛹のほうが希少価値あるんと違いますか?」と、励ましのお言葉を頂きました。
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D70-10.5-X1.4TC、ISO=400、F11-1/50、+0.3EV、ストロボ同調

播磨ギフは2年連続で坊主に終わりガッカリでした。リベンジは再来週、再度このポイントで産卵シーンを狙うか?あるいは確実に撮影できる但馬ギフで実施するか?思案のしどころです。
by fanseab | 2006-04-09 23:51 | | Comments(20)

新羽化成虫初撮影

昨日に引き続き、近場での観察です。巷のブログではコツバメだ、ギフだと騒いでおります(笑)が、「それがどうした!」っと虚勢を張って、こちらは本年初羽化成虫の初撮影にチャレンジです。ターゲットはモンシロチョウ。

その前にギシギシの根元でベニシジミの蛹探索とススキの枯葉でギンイチの越冬幼虫探しもしたんですが、これは坊主。そうこうするうちに、やっとお目当てが出現しました。この日の神奈川県は強風が吹きはじめ、飛び立ったモンシロは直ぐに数mも飛ばされる始末。やっと、草むらに忍び込んだところでようやくパチリ。これで目的は達成です。丁度ツマキチョウ程度の非常に小さい♂。裏面はこの時期の特徴の黒い鱗粉が多く、基部からの黄色味も強く印象に残りました。
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R1@5.6mm,ISO=400,F5.9-1/620

近くの土手にはヒメオドリコソウの群落が今が盛りと咲き誇っていました。群落の真上からこの花のシンメトリーを強調する構図としてみました。
f0090680_2229641.jpg
R1@5.6mm,ISO=200, F3.6-1/203,-0.3EV,トリミング
by fanseab | 2006-04-02 22:34 | | Comments(4)

ゴマダラ越冬幼虫樹上に登る

所用で遠征ができず、ブログ仲間の日記を見ながら遠征気分を味わう辛い週末となりました。そうは言うものの、じっとしてはおれません。手近な観察スポットで楽しみました。

神奈川県下のある民家の庭先にあるエノキ。ここには毎年ゴマダラが産卵に来てくれるようです。昨年秋も蛹が鈴なり状態でしたので、そろそろ越冬幼虫がはいずり出る頃かな?と思って探索してみることに。。。。

やはり、いました!!1頭だけですが、地上90cmの幹の上にしっかりと登っておりました。よく見ると、うっすらと体色が緑色を帯びかけています。エノキはと言うと、すでに芽吹きが始まっています。このエノキ、丈がせいぜい3mほどですから、芽吹きも結構早く、結果、ゴマダラの樹上に登るタイミングも芽吹きに合わせ、比較的早く登ることになるようです。5月の羽化まで無事育ってくれますでしょうか?
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by fanseab | 2006-04-01 23:32 | | Comments(2)

北タイ・チェンマイ郊外撮影記:速報

本来なら、ミヤマセセリやコツバメ狙いで出撃するこの時期、先週後半に何とか年休取得を工面して念願の北タイ遠征を実現できました。詳細遠征記はシーズンオフ用ブログネタにとっておきます(笑)ので、速報でご紹介します。

今回遠征の主目的は乾季後半の春先限定で出現するアゲハや吸水集団の撮影です。海外遠征経験豊富な蝶友・M氏の助言に従い、年休取得の容易なゴールデンウィークではなく、敢えて3月下旬に焦点を当てたわけです。「春先限定アゲハ」と言えば日本国内ではギフですが、モンスーンアジアではマネシアゲハ(Chilasa属)、オナガタイマイ(Pathysa属)等が競って出現するとのこと。そこで、これまで管理人が撮影できなかったアゲハ類を一網打尽(もちろんカメラで)にしようと乗り込んだ訳です。

結論から言うとマネシアゲハ類は坊主でガッカリ。それでも小川の畔に吸水に来た多くの蝶を撮影できて満足できました。一枚目はルリモンアゲハ(Papilio paris)。表翅に金緑色の鱗粉が散りばめられ、これは本当に螺鈿細工そのものです。日本国内のミヤマカラス春型もアイドルとしての資格十分ですが、このアゲハは撮影していて息を呑みました。羽ばたきの最中、後翅に垣間見える鮮やかな瑠璃紋は極上のチラリズムと言ってもいいでしょう。アキリデス(カラスアゲハの仲間)を専門にコレクションされる方の気持ちが良く理解できました。

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2枚目は狙い目のウスイロフタオチョウ(Polyura dolon)の吸水シーン。沖縄では天然記念物扱いのフタオチョウ(P.eudamippus)の親戚です。吸水が終わるとオオムラサキの2倍のスピードで渓谷沿いを駆け抜けていきます。将に白い弾丸です。

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最後はベラドンナカザリシロチョウ(Delias bellladonna)。黒地に黄色の斑紋を配したデザイン。Deliasの仲間は吸水時が最も撮影に楽なシーンで、本種の場合も後翅が水に浸ろうが関係なく、一心不乱で吸水しておりました。飛翔中は薄いブルーの幻光色が見え、不思議な印象を残します。

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現在、現地で撮影した膨大なjpgファイルと格闘しながら写真整理の真っ最中です。近々に本体サイトに「タイ(北タイ)の蝶」ギャラリーを開設し、撮影写真を順次ご紹介していく予定です。ご期待下さい。
by fanseab | 2006-03-27 20:59 | | Comments(19)

コンクリート塀上で越冬中?のツマグロヒョウモン幼虫

今日の関西地方、雨が上がって晴間が出ましたが、所用で遠くに出られず、超近場での観察レポートです。
本体HP・番外編、「ツマグロヒョウモン」に書きましたが、道路脇で発生したスミレを利用している首題幼虫の継続観察です。下の写真はポイント風景。
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今月初旬の観察では全部で6頭確認。1頭を除く、5頭が枯れたスミレを離れ、コンクリート塀に登っていました。ところが、昨日~本日にかけて精査したところ、下記の写真に示した1頭のみに減っていました。幼虫の体長はほぼ2cm。地上からの高さ30cmに静止しており、幼虫の左下にスミレの株が見えています。

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D70-10.5-X1.4TC、ISO=400、F16-1/15

コンクリート塀の壁に登ってしまう生態的背景はよくわかりませんが、わざわざ鳥等の外敵に体を晒すことは彼らにとって、極めてハイリスクの行動です。枯れたスミレの株を検すると、新芽がすでに出ており、少なくとも餓死ではないことは確か。死骸も転がっていません。どうやら恐れていた通り、鳥の餌食になったのでしょうか?

母蝶(♀)はカバマダラやスジグロカバマダラに擬態しながら、子孫繁栄に必死の努力をしているのに、息子(娘)達はのんびりと塀の上に寝そべって鳥の餌食?になるんですから、自然界は不思議です。都市部のヒートアイランド化や、公園等で競って植栽されるパンジー等の食草確保の容易さ等、複数の要因が重なって東進してきたツマグロヒョウモン。コンクリート塀等に囲まれたスミレ周辺での生存戦略は未だ手探り状態のようです。
by fanseab | 2006-03-19 10:48 | | Comments(6)

ブログをはじめました(昨年のギフ撮影:23/Apr./'05)

本体HPの開設から1年が経過し、これまで「番外編」として記載・更新してきた日本の蝶についての写真紹介はブログの方が更新も容易かな?の思いもあって、ブログを始めることにしました。要領が未だわからないのでどうなることやら。。。。。

ブログの先輩方のサイトを拝見していると、毎日更新をきちんと守っている方もいます。私はそこまではとてもできませんので、「隔週更新」をまずは目標に運営しようかなと思っています。

で、最初はやはり初見が秒読み段階に迫ったギフチョウの話題提供がふさわしいと思い、昨年撮影した在庫を引っ張り出してみました。撮影場所は一昨年から通っている、但馬の山中。昨年は吸蜜シーンを確実に撮影することを目的にしていました。

一昨年見出したポイントでは個体数が前年に比べ少なかったのですが、僅かな陽射しが差し込んで上手い具合にスミレで吸蜜する個体がモデルになってくれました。
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D70, ISO=400,F6.3-1/800,+0.3EV(機材の略号は本体HP参照)

念願のスミレ吸蜜シーンを何とかものにできましたが、帰宅してからよく見るとスミレの花が枯れています。で、この写真の本体HPへのアップは見送りにしたのです。

次に90mmマクロで飛翔写真にチャレンジ。まずまずのピントがこの一枚。
f0090680_22205536.jpg

D70, ISO=640,F8-1/800,+0.3EV

90mmマクロでの飛翔撮影は結構難しいものですが、この時の悔しさがバネになって、この後、飛翔写真にのめりこんだきっかけになりました。

一旦、山を下って前から地図上で気になっていたポイントを訪ねることにしました。そこはあたり一面スミレのお花畑。ギフが出ないはずはない・・・・。こう確信して待つこと暫し30分。それまでどんよりとしていた空に陽が差すと、念願のギフが尾根から谷に降りてきてくれました。
スミレでも吸蜜してくれましたが、じっくり撮影できたのは、ヤマルリソウでの吸蜜シーンでした。
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D70, ISO=400,F11-1/250

この花、スミレよりも蜜の量がタップリあるのか、一つの花弁での滞在時間が長く、じっくりとピントを合わすことができます。結果、写真としての完成度も満足いくものでした。

この時の撮影を通じてギフ以上に印象に残ったのが、ヤマルリソウの清楚な色調です。咲き始めは赤紫、そして時間と共に淡青色に変化していくトーン変化はマクロレンズから見ていても飽きない眺めでした。またタムロン90mmのボケ味が最大限に活かされるシーンでもあります。
f0090680_2374697.jpg

D70, ISO=400,F4.5-1/1600,-0.3EV
by fanseab | 2006-03-12 23:36 | | Comments(7)