探蝶逍遥記

カテゴリ:蝶( 847 )

謹賀新年

 皆様新年明けましておめでとうございます。関東地方は昨年に引き続き、穏やかな元旦を迎えたようです。本年も拙ブログのご愛顧の程、よろしく申し上げます。コメントも沢山頂けると幸いです。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
f0090680_013269.jpg
D7K-34、ISO=400、F11-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影年月日・時刻:2011年11月21日、11時04分、撮影地:台湾台東縣知本森林遊楽區

 さて、これまで新春恒例で開陳していた「撮らぬ蝶の翅算用」ですけど、今年は敢えて実施しません。昨年体調不良で懲りた体験から、翅算用などをせず、ノンビリと構えて蝶を探索することにします。ただ、おおまかな目標として、ここ数年来同様、「♀産卵シーン撮影」に注力して行きたいと思います。

 アップした画像は2011年の台湾遠征で撮影したツマベニチョウ(Hebomoia glaucippe formosana)♀の訪花シーン。ツマベニのように今年は力強く羽ばたきたいと思っております。
改めまして、本年もよろしくお願いします<(_ _)>
by fanseab | 2017-01-01 00:14 | | Comments(26)

年の瀬のご挨拶(2016年レビュー)

 2016年も残り僅かに2日。本年最後の記事更新は恒例の今シーズン総括。本年も年初に「撮らぬ蝶の翅算用」を宣言し、「産卵シーンに拘る」撮影を目論みました。しかし、1月末に予期せぬ体調不良を起こし、結局一年を通して消化不良の年に終わりました。結局、産卵行動初撮影は2種のみ。ブログに記載しなかった種含め、以下撮影に成功した全22種の種名のみ列挙します。新規撮影成功種のみ黄色字で表示しており、クリックすると関連記事に飛びます。お暇な方はご確認下さい。

<アゲハチョウ科>下記2種
(1)ウスバシロチョウ
(2)アオスジアゲハ
<シロチョウ科>下記4種
(1)キタキチョウ
(2)モンキチョウ(黄色型・白色型)
(3)モンシロチョウ
(4)スジグロシロチョウ
<シジミチョウ科>下記6種
(1)ムラサキツバメ
(2)ベニシジミ
(3)ウラナミシジミ
(4)ヤマトシジミ
(5)ルリシジミ
(6)ツバメシジミ
<タテハチョウ科>以下9種
(1)テングチョウ
(2)ツマグロヒョウモン
(3)コミスジ
(4)アカタテハ
(5)ヒメアカタテハ
(6)アカボシゴマダラ(外来種)
(7)ジャノメチョウ
(8)ヒカゲチョウ
(9)ヒメジャノメ
<セセリチョウ科>以下1種
(1)ダイミョウセセリ

 
 来シーズンは、先ずは健康第一に、無理せずに今季狙えなかった種を中心にトライしていきたいと思います。画像が全くないのも寂しいので、結構苦労したアオスジアゲハの産卵シーンを再掲載しておきます。
f0090680_1039677.jpg
D71K-34VR(トリミング)、ISO=400、F9-1/800、-0.7EV、外部ストロボ、撮影年月日・時刻:2016年5月2日、14時07分

 本年も拙ブログにお付き合い頂き、多くのコメントを頂戴いたしました。本当に有難うございます。それでは皆様、風邪など召しませんように、よいお年をお迎えください♪♪
by fanseab | 2016-12-29 22:17 | | Comments(6)

日本チョウ類保全協会関西地区写真展開催のお知らせ(速報版)

第1回 関西地区写真展『チョウが消えてゆく~絶滅の危機にあるチョウを守る~』

日本チョウ類保全協会の写真展を、関西地区では初めて、伊丹市昆虫館との共催により下記の要領で開催します。

 チョウの生態写真(約60点※)やチョウの保全に関するパネルを展示するとともに、期間中,展示室内の大型テレビで「関西の美しいチョウ」及び「ウスバシロチョウが消えた」などのテーマでデジタルスライドショーを行います。(※展示する生態写真は、当協会が2016年12月に東京・新宿御苑で開催した企画展で展示したものと同じものになります。)

 地元のチョウの魅力を知っていただくとともに、チョウが減少している状況、自然環境の現状や保全の課題について知るきっかけとなりましたら幸いです。お近くの方は、ご家族やご友人をお誘いの上、是非お越し下さい。(ミニ講演会も予定しており、詳細が決まり次第お知らせします。)

 名 称:プチ展示「チョウが消えてゆく~絶滅の危機にあるチョウを守る~」
 日 時:2017 年1月2日(月)~2月27日(月)9:00 ~ 16:30(入館受付は16:00まで,最終日は15:00 まで)
 場 所:伊丹市昆虫館 2階第2展示室
       伊丹市昆陽池3-1昆陽池公園内  電話 072-785-3582
       伊丹市昆虫館ホームページ: http://www.itakon.com/
 料 金:無料(ただし,昆虫館への入場料が必要です)
 休館日:火曜(祝日にあたるときは翌日,1月3日は開館)その他臨時休館日あり
by fanseab | 2016-12-25 21:17 | | Comments(0)

ムラサキツバメの越冬集団観察:その1

 毎年この時期恒例の集団探しです。今年は少し早めに11月中旬にスタート。昨年大集団を見出した川崎市内のアオキポイントを先ず見て回ります。

+++画像は原則クリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
f0090680_16515591.jpg
D71K-34VR(2コマ深度合成+トリミング),ISO=200、F10-1/320、外部ストロボ、撮影時刻:14時13分(11月中旬)

 集団を形成する葉が少し東側に移動し、個体数も8頭と凄く少な目。対角魚眼でも撮影。
f0090680_16522881.jpg
GX7-P8,ISO=400、F10-1/30、外部ストロボ、撮影時刻:14時33分(11月中旬)

 気温は13℃程度ですが、かなり活発になっていて、広角撮影の途中、パーッと散ってジ・エンド(^^;  気温が高いとこの手の集団観察は難しいです。
 少し間を置いて、12月初旬に再訪。個体数増加を期待したのですが・・・。
f0090680_16525224.jpg
D71K-34VR,ISO=400、F10-1/320、-0.7EV、撮影時刻:9時21分(12月上旬)

 5頭に減っておりました。それと天気が良くて既に臨戦態勢。1頭また1頭と塒から出て、開翅日光浴を繰り広げ、30分程してほぼ全個体が塒から出て樹冠に向かっていきました。途中、仕方なく開翅撮影。♂と♀です。
f0090680_171832.jpg
D71K-34VR(トリミング),ISO=400、F5.6-1/640、-1.0EV、撮影時刻:9時27分(12月上旬)
f0090680_16534093.jpg
D71K-34VR(トリミング),ISO=320、F8-1/500、撮影時刻:9時40分(12月上旬)

 いずれも新鮮な個体で絵になりました。
 さて、3回目は12月下旬、ブログ仲間のSippo5655さん(外部リンクをお誘いしての訪問。しかし、アオキポイントを見てビックリ! 塒は「蛻の殻」。鳥の食害でしょうか? 期待していたSippoさんもガックリ。これでは案内役の面目が立ちません。そこで以前、知人より得た情報を元に、比較的近い柑橘類(正確な樹種は不明)ポイントを探索。ここでやっと、15頭+1頭の集団を見つけ、ホッと一息。
f0090680_1655849.jpg
GX7-P8(トリミング),ISO=400、F11-1/30、内蔵ストロボ+スレーブ1灯、撮影時刻:9時58分(12月下旬)

 15頭集団の手前に入りきれなかった?♀1頭が独り寂しく葉で寝ておりましたが、少し陽が差した時、開翅してくれました。右上隅には同じ株で冬眠中のウラギンシジミを何とか同一視野に捉えることができました。なお、ウラギンシジミはこの子を含め、全体で6頭おりました。この株は越冬に大変適した環境のようです。その後、また陽が翳り、手前の♀は翅を寝かせて再度休眠モードに入りました。
f0090680_16555325.jpg
GX7-P8(トリミング),ISO=400、F11-1/30、内蔵ストロボ+スレーブ1灯、撮影時刻:10時24分(12月下旬)

 奥の15頭集団の拡大像です。
f0090680_1656919.jpg
D71K-34VR(3コマ深度合成+トリミング),ISO=200、F9-1/200、外部ストロボ、撮影時刻:10時05分(11月中旬)

 この株にはムラツ、ウラギン以外にムラシの5頭集団もおりました。
f0090680_1656234.jpg
GX7-P8,ISO=400、F11-1/30、内蔵ストロボ、撮影時刻:10時17分(12月下旬)

 管理人はこれまで枯葉上の5頭集団を観察した経験がありますが、成葉上でムラツと同様な様態で越冬するムラシ集団は初めての出会いでした。

 この冬は気温の上昇・下降が顕著で、ムラツの集団保持にとっては好適な条件ではないように思われます。上記集団が何時まで集団を保持できるのか注目してきたいと思います。同行して頂いたSippoさん、色々と楽しいお話を有難うございました。またいつか撮影をご一緒しましょう。
by fanseab | 2016-12-24 21:49 | | Comments(10)

台湾台東縣遠征記(13)タテハチョウ科その7:コムラサキ亜科など

 本遠征記、実は本年1月に配信した「遠征記(12)(外部リンク」以降、管理人の体調不良もあって、中断しておりました。気の抜けた炭酸飲料のようで申し訳ないですが、シーズンオフに再開です。今回は、タテハチョウ科のラストとして、コムラサキ・フタオチョウ・テングチョウ各亜科のご紹介です。コムラサキ亜科のトップバッターはヒョウマダラ(Timelaea albescens formosana)♂。

+++原則画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
f0090680_925514.jpg
D71K-34VR(トリミング)、ISO=400、F11-1/640、-0.7EV、外部ストロボ、撮影年月日・時刻:2015年5月12日、7時44分

 知本森林遊樂區内の建物壁から栄養分を補給している個体です。前回4年前は林道沿いに相当数の個体を観察できましたが、今回出会ったのはこの♂のみ。化数の狭間か発生初期だったのでしょう。次は前回も多数の個体を観察できたタイワンコムラサキ(Chitolia chrysolola formosana)♂。
f0090680_9261994.jpg
D71K-34VR(トリミング)、ISO=200、F6.3-1/640、-0.7EV、撮影年月日・時刻:2015年5月14日、9時36分

 本種も前回遠征に比較して個体数少な目でした。3種目は今回初めて出会えたシロタテハ(Helcyra superba takamukui)♂。
f0090680_9264599.jpg
D71K-34VR(トリミング)、ISO=400、F6.3-1/800、-0.3EV、外部ストロボ、撮影年月日・時刻:2015年5月14日、11時01分

 ある程度、期待はしていたものの、個人的には珍品だと思っていたので昂奮状態で撮影。最初、目撃した時はイシガケチョウと見間違えました。しかし、イシガケよりも遥かに俊敏かつ滑らかな滑空状態を保持する飛翔形態は明らかにコムラサキの仲間。予備知識がなければ、「どうせイシガケかぁ~」と見逃すところでした。世界中を見渡してみても、「白無垢」を基調とするタテハは珍しく、南米のシロモルフォ(Morpho polyphemus)など極少数に限られます。本種の裏面はほぼ真っ白。本来、白は膨張色のはずですが、前翅表のかなりの面積が黒色で覆われているため、飛翔中は実体より小さく見えます。アップした画像は今回遠征の「ご神木」の樹液に来た個体。残念ながら5月14日のみ出現し、接近戦での画像、および表翅は撮影できませんでした。

 お次は同じく初撮影のキゴマダラ(Sephisa chandra androdamas)♂。
f0090680_9275634.jpg
D71K-34VR(トリミング)、ISO=400、F8-1/640、-0.3EV、外部ストロボ、撮影年月日・時刻:2015年5月11日、14時31分

 実は前回遠征で本種を目撃したものの撮影には失敗。リベンジが叶ったのですが、ご覧の通りの大破個体。位置も遠いし、光線状態も最悪。所謂証拠画像ですので、再リベンジの対象です。この子も5月11日限定で出現。シロタテハ同様、タイワンコムラサキよりは個体数が少ないと思われます。和名通り、ゴマダラチョウの地色の一部が橙色に変化したような独特な斑紋を有しております。
 次は久しぶりに出会ったフタオチョウ(Polyura eudamippus formosana)。タイワンコムラサキ♂と仲良く吸汁しておりました。
f0090680_9283061.jpg
D71K-34VR(トリミング)、ISO=640、F6.3-1/500、-0.3EV、外部ストロボ、撮影年月日・時刻:2015年5月14日、10時55分

 本種を北タイで撮影したのは2006年(外部リンクですから9年振りの出会いです。
この個体も結構古びておりますが、前翅外縁がかなり直線性を有することから♀と推定されます。♀となれば、初撮影になります。これまたご神木での撮影で、遠目の樹液ポイントで吸汁しておりました。接近戦が狙える場所に何故来ないか!と歯軋りしながらシャッターを切っていたのですよ(笑) なお、前回撮影できたヒメフタオチョウ(P.narcaea)は今回目撃できず、ガックリ(^^;

 最後は日本でもお馴染みのテングチョウ(Libythea lepita formosana)。
f0090680_9295097.jpg
D71K-34VR(トリミング)、ISO=500、F10-1/500、+0.3EV、外部ストロボ、撮影年月日・時刻:2015年5月13日、8時20分

 高木上空で追尾飛翔している♂2頭と思われます。テングは終始樹冠近くを占有していて低い場所に降りてこないのが印象に残りました。

 今回遠征で目撃・撮影したコムラサキ・フタオチョウ・テングチョウ亜科の種をまとめます。黄色着色種は管理人の初撮影種。
(1)ヒョウマダラ(Timelaea albescens formosana)
(2)タイワンコムラサキ(Chitolia chrysolola formosana)
(3)シロタテハ(Helcyra superba takamukui)
(4)キゴマダラ(Sephisa chandra androdamas)
(5)フタオチョウ(Polyura eudamippus formosana)
(6)テングチョウ(Libythea lepita formosana)
 今回でタテハチョウ科は終了。本科の観察・撮影種は全39種(目撃のみ1種)、管理人の初撮影種は7種でした。次回からシジミチョウ科のご紹介です。
<次回へ続く>
by fanseab | 2016-12-19 22:11 | | Comments(0)

日本チョウ類保全協会企画展のお知らせ

12月18日まで本記事をトップに配置します。
通常記事は本記事の下にあります。

*********************************

★★企画展「チョウが消えてゆく~絶滅の危機にあるチョウを守る~」★★

 毎年、東京・新宿御苑にて開催しております首題協会企画展を、今年は、下記の日程で開催いたします。チョウの生態写真(約60点)、絵、保全に関するパネルなどの展示を行うほか、土日(17-18日)には、ミニ講演会も開催されます。
ぜひお友達とお誘いあわせの上、ご来場くださいますようにお願いいたします。


■日 時:2016 年12 月13 日(火)~ 12 月18 日(日)
      9:00 ~ 16:30(最終日は15:00 まで)

■場 所:新宿御苑インフォメーションセンター1F(新宿門左側)
     「アートギャラリー(外部リンク)」 
     ※入場無料
      
■アクセス:JR・京王・小田急線:新宿駅南口 より徒歩10 分
    東京メトロ副都心線:新宿三丁目駅より徒歩5 分
    東京メトロ丸の内線 ・都営地下鉄新宿線:新宿御苑前駅より徒歩5 分 

■内容:チョウの生態写真・絵・チョウの保全に関するパネル、ほか
 
<ミニ講演会:17 ~ 18 日(土・日)に開催>

17 日(土)  1 回目 11:00 ~ 11:30
          絶滅危機のチョウを守る 中村康弘(日本チョウ類保全協会事務局)
         2 回目 13:00 ~ 13:30
          幻のバッタ、再発見!  永幡嘉之(自然写真家)
         3 回目 15:00 ~ 15:30
          チョウの写真撮影法   佐々木幹夫(日本チョウ類保全協会会員)

18 日(日)  1 回目 11:00 ~ 11:30
          絶滅危機のチョウを守る 中村康弘(日本チョウ類保全協会事務局)
         2 回目 13:30 ~ 14:00
          幻のバッタ、再発見!  永幡嘉之(自然写真家)

+++画像は原則クリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
f0090680_15585140.jpg

by fanseab | 2016-12-18 15:05 | | Comments(0)

初冬のアオスジアゲハ幼虫

 11月25日付の記事で、ヒタヒタと忍び寄る冬を迎えながら、懸命に命を繋いでいるアオスジアゲハの2-3齢幼虫をご紹介しました。さて、その後の状況をご紹介しておきましょう。最初は記事内で「兄弟」と形容した、寄り添っていた2頭の状況。

+++画像は原則クリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
f0090680_14212281.jpg
GX7-P8,ISO=200、F11-1/20、外部ストロボ、撮影時刻:14時23分(12月上旬)

 葉上には1頭のみ。兄?それとも弟? 相方は食草を探して何処へ? 葉上に残ったこの子も何となく「皮膚の張り」がありません。日中も日陰の時間帯が長く、温度が上がらないのが原因なのでしょう。続いて、リスク回避目的で、この場所から移動させた3頭の動向。
f0090680_14213832.jpg
GX7-P8,ISO=200、F10-1/60、外部ストロボ、撮影時刻:14時26分(12月上旬)
f0090680_1421559.jpg
GX7-P8,ISO=200、F10-1/60、外部ストロボ、撮影時刻:14時32分(12月上旬)
f0090680_1422735.jpg
GX7-P8,ISO=200、F14-1/125、外部ストロボ、撮影時刻:14時37分(12月上旬)

 3頭共に日照を確保して、「お肌の艶」もまずまずのようで。。。。順調にしかし、ゆっくりとした成長を続けておりました。特に3枚目の個体は最も発育が良さそうです。いずれも餌の葉には不足することはないでしょう。ただ、蛹化まで辿りつけるか、厳しい状況に変わりありません。
by fanseab | 2016-12-15 21:38 | | Comments(0)

ウラギンシジミの越冬態様(12月上旬)

 12月に入って、陽射しが恋しくなる寒さになりました。近所をブラブラしながら越冬中のウラギンシジミ探し。最初に見つけたのは定番の常緑樹葉裏。

+++画像は原則クリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
f0090680_1215985.jpg
GX7-P8,ISO=320、F13-1/25、外部ストロボ、撮影時刻:14時09分

 葉はアオキのようです。翅面は北西方向を向いていて、午後のみ陽射しを受ける配置。画面左側は広大なお屋敷で、アオキのすぐ横には背の高い物置小屋があるため、北風を完全にシャットアウトできる理想的な環境です。流石、ウラギンシジミはお目が高い!冬眠にベストな環境を選んでおります。
 次に多摩川沿いをブラブラしている時、黄色く色づいたエノキに何やら光る物体を発見。初体験のエノキ葉上のウラギンでした。
f0090680_12152753.jpg
GX7-P8,ISO=320、F13-1/40、外部ストロボ、撮影時刻:14時52分

 既に落葉がスタートしているエノキなのに、必死に葉にしがみついていても仕方ないのに、どうして?・・・・って思います。反対側に回って撮影してみました。
f0090680_12154330.jpg
GX7-P8,ISO=320、F13-1/60、外部ストロボ、撮影時刻:14時56分

 やはり、銀白色の裏面は大変目立ちます。画面をよく見るとカゲロウも2頭翅を休めております。右側が南なので、葉裏で暖をとっているのでしょう。もう少し左側に寄っても撮影。
f0090680_12155354.jpg
GX7-P8,ISO=320、F13-1/60、外部ストロボ、撮影時刻:14時56分

 ウラギンの姿にご注目下さい。ややこしい立ち位置を取っております。通常葉面に垂直にぶら下がる格好で越冬しますが、この子は葉面にほぼ平行な配置で静止しております。恐らく翅面に日光をほぼ垂直に当たるように調整しているように思います。まるで春先のモンキチョウが取るような、傾斜日光浴スタイル。こんな姿は見るのは初めてでした。もちろん、ここは仮の塒で、エノキが落葉したら新たな塒を探さねばなりません。手間暇かかる越冬準備をする個体もいるものですね。
by fanseab | 2016-12-12 20:48 | | Comments(2)

モンキチョウの飼育メモ

 近所で観察できるシロチョウ科普通種で、唯一飼育未経験のモンキチョウにトライしてみました。食草は全てアカツメクサを使用。8月21日に採卵(産卵日不明)。24日に孵化。初齢幼虫の姿です。

+++画像は原則クリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
f0090680_1102149.jpg
D71K-1855改@55mm(2コマ深度合成+トリミング),ISO=100、F10-1/320、-1.0EV、内蔵ストロボ+スレーブ2灯、撮影月日:8月24日

 体長は2.4mm。頭殻は黒褐色。幼虫の食痕もアップしておきましょう。
f0090680_11108.jpg
TG4@18mm(自動深度合成),ISO=100、F4.9-1/100、-0.7EV、内蔵ストロボ、撮影月日:8月25日

 葉の表面を削るように食べる、「なめ食い」形式の食痕ですね。葉脈の中央に静止しております。26日に2齢に。
f0090680_1112635.jpg
D71K-1855改@55mm(4コマ深度合成+トリミング),ISO=100、F10-1/250、-1.0EV、内蔵ストロボ+スレーブ2灯、撮影月日:8月28日

 体長4.2mm。頭殻は淡褐色に変化。体毛密度も増えています。2齢時の食痕も示します。
f0090680_1114778.jpg
D71K-1855改@18mm(2コマ深度合成+トリミング),ISO=100、F10-1/250、-1.0EV、内蔵ストロボ+スレーブ2灯、撮影月日:8月28日

 葉が黄色く変色しても、嫌がらずに食べています。29日に眠、翌30日に3齢へ。
f0090680_112742.jpg
D71K-1855改@45mm(4コマ深度合成+トリミング),ISO=100、F10-1/250、-1.0EV、内蔵ストロボ+スレーブ2灯、撮影月日:9月1日

 体長7mm。頭殻は少し緑色を呈し、白い気門線が出現しました。2~3齢を通じ、モンシロチョウ等の若齢幼虫に見られる体毛先端の球形物が無いのが特徴と言えます。撮影した9月1日に眠、翌2日に4齢へ。
f0090680_1123832.jpg
D71K-1855改@35mm(3コマ深度合成+トリミング),ISO=100、F10-1/250、-1.0EV、内蔵ストロボ+スレーブ2灯、撮影月日:9月3日

 体長11mm。頭殻の色はほぼ胴体と同じになりました。気門線の白色もより明確になっています。この子は9月4日に無事5齢(終齢)に到達しましたが、どうやらウイルス性疾患と思われる症状で病死。普通種でも、結構デリケートに扱わないと駄目だと悟りました。仕方なく、屋外で4齢幼虫の探索をスタート。9月16日に、何とか2頭を確保しました。共に18日に終齢へ。
f0090680_1131492.jpg
D71K-85VR(上段2コマ/下段4コマ深度合成+トリミング),ISO=100、F10-1/250、-1.0EV、外部ストロボ、撮影月日:9月24日

 体長22mm。背面は腹節を際立たせる特徴も無く、全体にのっぺりとした印象。特徴は側面にあって、白色気門線に黄橙色の斑点が載っています。露光の関係で黄橙色斑点が少し淡く写っていますが、実物を見た印象はもう少し濃い感じでしょうか。撮影時は相当敏感で、少し食草を触ると、頭胸部を強く前方に屈曲させたポーズを取ります。
f0090680_1135111.jpg
D71K-85VR(4コマ深度合成+トリミング),ISO=100、F10-1/250、-1.0EV、外部ストロボ、撮影月日:9月24日

 そのため、自然なポーズでの側面画像を撮影するのに相当苦労いたしました。↑の画像を撮影した当日、前蛹になりました。
f0090680_114858.jpg
D71K-85VR(4コマ深度合成+トリミング),ISO=100、F11-1/250、-1.0EV、外部ストロボ、撮影月日:9月24日

 体長18mm。飼育ケースの壁面に蛹化準備したのにはガックリ。翌25日に無事蛹化。
f0090680_1142989.jpg
D71K-85VR(左2コマ/右4コマ深度合成+トリミング),ISO=100、F11-1/250、-1.0EV、外部ストロボ、撮影月日:9月27日

 体長18mm。モンシロチョウやスジグロシロチョウに比較して突起物が少なく、全体にズングリした印象です。終齢幼虫同様、刺激に敏感で、尾端を左右に振って、振った状態のまま静止しております。30日頃翅面が色づき始め、10月1日に♂が羽化しました。しかし、事前に帯蛹の糸が切れた状態で飼育ケースの底に置いていたことが原因で、羽化不全で哀れな姿で発見されました。ですので、羽化直シーンはここでは割愛。最後の最後で飼育の詰めを誤り、ガックリ・・・。後味の悪い飼育メモとなりました。

 ところで、途中で採幼した2頭の4齢幼虫の1頭は寄生されておりました。5齢を待たずに寄生蜂の繭が形成され、9月23日前後に繭から蜂(未同定)が出てきました。
f0090680_1145582.jpg
D71K-85VR(トリミング),ISO=100、F11-1/250、-1.0EV、外部ストロボ、撮影月日:9月27日

 また、屋外で採幼した際、アカツメクサ葉上には、寄生されたと思われる変色した4齢幼虫も観察できました。
f0090680_115962.jpg
TG4@5.5mm(自動深度合成),ISO=100、F3.2-1/500、-0.7EV、撮影月日:9月21日

 ウジャウジャ飛んでいるモンキチョウですから、これに寄生する蜂もウジャウジャいるのですね。寄生率の高さを思い知らされました。
by fanseab | 2016-12-09 22:26 | | Comments(0)

晩秋のルリタテハ

 秋も深まると寒気の影響か、晴間が簡単には拝めなくなります。天気予報で「晴れ」と出ていても、朝からドン曇り・・・、午後になってやっと陽が差すこともしょっちゅうです。
 さて、拙宅近くの里山公園でブラブラ蝶探索をしていると、頭の付近をビューっとかすめ飛ぶ黒い影が。反射的にカメラを向けると、そこには日向ぼっこしているルリタテハの姿がありました。

f0090680_1633771.jpg
D71K-34VR,ISO=100、F8-1/1000、-0.7EV、撮影時刻:14時40分(11月中旬)

 午後になって陽射しが強くなって飛び出してきたのでしょう。テリ張り圏内に管理人が侵入してきたので、スクランブル発進した様子。ただ、テリ張りと言うよりは、ノンビリと秋の穏やかな陽射しを楽しんでいるように見えました。
by fanseab | 2016-11-29 21:58 | | Comments(2)