探蝶逍遥記

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オオムラサキの産卵行動を探る(8月上旬)

 3年振りに山梨・甲府盆地でオオムラサキ探索です。到着して驚いたのはポイント付近の環境変化。道路の舗装化進行や森林伐採が酷くて乾燥化が進み、憂慮すべき状況です。それでも台場クヌギの樹液ポイントには、いつもと変わらぬオオムラサキの姿があり、ホッと一安心。♀探索が目的のこの時期、♂はどの個体もボロボロ。一番まともな個体を選んで開翅をパチリ。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
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D500-34VR、ISO=500、F8-1/640、-0.3EV、外部ストロボ、撮影時刻:9時36分

 樹液の出方が不十分なので、蝶もカナブンも樹肌から必死に樹液を吸い上げている感じ。目的の♀も登場。
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D500-34VR、ISO=500、F8-1/640、-0.3EV、外部ストロボ、撮影時刻:9時38分

 恐らく鳥に攻撃されたのでしょう。右前後翅共に大破状態。樹液酒場に集うオオムラサキを観察していると、時間経過と共に♀個体数が増加してきました。こちらは翅損傷の少ない大型の♀です。
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D500-34VR、ISO=500、F9-1/800、-0.3EV、外部ストロボ、撮影時刻:10時06分

 ♂の2倍はあろうかと思われる大きさ。将に女王の風格。いつもなら♀に言い寄る♂の姿をみかけますが、相手のあまりの貫禄に怖気づいているような・・・。この♀、♂を蹴散らす勢いで樹液の滲み出る好ポイントを占領してしまいました。そのうち、彼女の姿が急に視界から消えました。さては産卵行動か?と思いきや、樹上で暫し開翅休息しておりました。
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D500-34VR(トリミング)、ISO=500、F9-1/1000、-0.3EV、外部ストロボ、撮影時刻:10時09分

 ♀を継続観察していると、どうやら午前中は樹液吸汁と休息を繰り返しており、休息時は樹液酒場から敢えて距離を置いているようです。♂からの(無駄な?)求愛を意図的に避けているかもしれません。独りでじっくり吸蜜する♀の姿を広角でもパチリ。
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EM12-Z12、ISO=200、F10-1/30、外部ストロボ、撮影時刻:11時09分

 正午過ぎ、急に樹液酒場が静かになりました。1-2頭の♂を除き、大半がどこかに雲隠れ。♂は探♀パトロール飛翔している様子。恐らく近くの小ピークあたりでテリ張りに集中しているのでしょう。一方、♀は産卵時間帯に入ったと想定し、産みそうなエノキを数本マークし、午後2時半頃まで巡回観察しましたが、結局産卵シーンには出会えませんでした。やはり産卵シーン撮影はハードルが高そうです。

 この日、驚いたのは環境変化だけではありません。あの「忌まわしき」アカボシゴマダラ(外来種)が、とうとうオオムラサキポイントにやって来たこと。♀の産卵シーンです。
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D500-34VR、ISO=500、F9-1/640、-0.3EV、外部ストロボ、撮影時刻:10時43分

 次は台場クヌギに集うオオムラサキ(左下)とその周りを飛ぶアカボシの♂(右上)。
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EM12-Z12(トリミング)、ISO=640、F8-1/250、外部ストロボ、撮影時刻:11時58分

 証拠写真レベルですが、見たくなかった絵です。山梨県のアカボシゴマダラに関しては、管理人の記録では、2012年6月に都留市で1♂を撮影しております。当時、笹子峠を越えて甲府盆地に入るのは時間の問題だと思っておりました。但し今回のオオムラサキ観察ポイントでは、2014年5月のアカボシ第1化発生時に未確認。ですから恐らく2015年以降、甲府盆地での安定発生状況になったのでしょう。

 一方、在来種ゴマダラチョウも第2化の盛期でした。オオムラサキのボロ個体♂とのツーショットです。
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D500-34VR、ISO=500、F9-1/640、-0.3EV、外部ストロボ、撮影時刻:10時25分

 オオムラサキの産卵については、もう少し♀の行動パターンを詳細に把握するなどして、再挑戦してみたいです

<8月14日追記>
youtubeに♀樹液吸汁シーンの動画をアップしました。視聴環境にもよりますが、できれば画面右下、
画質(歯車マーク)を「720pHD」に設定して頂くと、より鮮明にご覧頂けます。

by fanseab | 2017-08-12 22:25 | | Comments(6)

クロアゲハ♂の吸水(7月下旬)

 カラスアゲハの産卵シーン撮影した当日、気温はそれほど高くなく、黒系アゲハ♂の吸水活動は不活発でした。そんな中、唯一新鮮なクロアゲハ♂が長時間に渡って吸水していたので、じっくりと撮影してみました。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
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D500-34VR(トリミング)、ISO=1000、F7.1-1/1000、-0.3EV、外部ストロボ、撮影時刻:11時42分
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D500-34VR、ISO=1250、F6.3-1/800、-0.3EV、外部ストロボ、撮影時刻:12時37分

 普通種であっても完品個体の撮影はどんなシーンでも貴重。過去に管理人が撮影したクロアゲハ♂の吸水シーンの中でも出色の仕上がりに満足です。今回はやや暗い環境のため、ISO感度を1000~1250で撮影しております。D500にボディを変えてから、一番気に入っているのが、高感度特性の進歩。一昔前のニコンでは、ISO=800から途端にザラザラ感が増加したのですが、D500だとISO=1600までは全く問題ありません。露出強アンダー画像をRAW現像する際、ガンマコントロールでシャドウ部を明るく持ち上げてもオリジナル画像の持つ色相に変化が無くて助かっております。機材の進歩は本当に有難いものですね。
by fanseab | 2017-08-10 21:15 | | Comments(2)

カラスアゲハの産卵(7月下旬)

 サカハチチョウ第2化の産卵シーン撮影目的で、東京都下の渓谷沿いにある林道を探索。9時半頃、サカハチ♂が開翅日光浴を始めました。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
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D500-34VR、ISO=200、F4.5-1/320、-0.7EV、撮影時刻:9時44分

 この一角で♂を都合3頭目撃したのですが、肝心の♀がいません。5月に同じポイントで観察した時と同様、10時前後の日光浴を除くと、♂が日光浴ポイントを離れて雲隠れしてしまうのです。恐らく探♀行動での場所移動なのでしょう。♀がホストのイラクサ類に登場するはずだ・・・と睨んでホスト周辺で待機するも結局出現せず。結局、この日もサカハチ産卵シーン撮影はお預けになりました。ガックリです(^^;

 一方、この林道では黒系アゲハ類第2化の盛期だったようで、時折豪快に飛ぶカラスアゲハ♂の姿が目撃できました。そこでサカハチと両睨みでカラスアゲハ産卵シーンも狙ってみることに。既に5月にカラス産卵ポイント・時間帯の下見を終わっているので、今回は労せず産卵現場に出会いました。しかも登場したのはとびきりの別嬪さん!
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D500-34VR、ISO=800、F8-1/640、-0.3EV、外部ストロボ、撮影時刻:10時59分

 かなり薄暗い崖地に群生するコクサギの実生を緩やかに舞いながら、産卵場所を探っています。そして産卵。
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D500-34VR(トリミング)、ISO=800、F8-1/640、-0.3EV、外部ストロボ、撮影時刻:11時00分

 母蝶はコクサギ葉の縁に掴まり、腹端を葉裏に曲げて産卵します。この時、母蝶の体はコクサギ葉主脈に平行に向いており、かなり不自然な態勢でもあります。次は、ほぼ葉の真上に止まっての産卵シーン。
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D500-34VR、ISO=800、F8-1/640、-0.3EV、外部ストロボ、撮影時刻:11時00分

 産卵直後に飛び上がったシーンも撮れておりました。
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D500-34VR、ISO=800、F8-1/640、-0.3EV、外部ストロボ、撮影時刻:11時00分

 産卵後、確認してみると、↑の画像・矢印で示した葉裏に産み付けられていました。
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TG4@4.5mm、ISO=200、F2.8-1/320、-0.7EV、撮影時刻:11時00分

 淡いブルーを帯びているのが、カラス卵の特徴。虫食いで空いた穴の縁を「葉の縁」と思って産み付けたようです。その後、やや高い位置に移動して産卵。
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D500-34VR、ISO=800、F8-1/640、-0.3EV、外部ストロボ、撮影時刻:11時16分

 翅全体にピントが来ていい感じですが、腹端は葉被り。腹端・卵の同時写し込みはかなり難易度高いと痛感。お次は今回のベストショット。
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D500-34VR(トリミング)、ISO=800、F8-1/640、-0.3EV、外部ストロボ、撮影時刻:11時16分

 カラスアゲハ♀後翅の煌びやかな輝きも写し込めて満足すべき絵に仕上がりました。惜しむらくは手前の枯葉が右後翅尾状突起を隠したこと。この後、ランチ休憩していると、かなり飛び古した別個体が出現、結構明るい環境のコクサギ、しかも地上高3.5mの相当高い位置に産卵しました。
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D500-34VR(トリミング)、ISO=500、F7.1-1/200、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:12時22分

 産卵高さ、環境共に、少し例外的な産み方のように思いました。カラス♀に出会う前、時間潰しにコクサギ実生の葉捲りを暫くやって、1卵見出しました。これは淡いレモンイエローでカラスの卵と異なり、オナガアゲハの卵でした。両者卵の比較画像を示します。
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EM12-Z60(6コマ深度合成+トリミング)、ISO=200、F5.6-1/50、外部ストロボ、撮影月日:7月28日


 色調差・サイズ差がご理解頂けると思います。カラスアゲハ卵は拙宅に持ち帰り、超拡大撮影。
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EM12-P1442@42mm-P14R(上段23コマ/下段26コマ深度合成+トリミング)、ISO=200、F5.6-1/50、外部ストロボ、撮影月日:7月28日

 最大直径1.38mm、高さ1.30mm。ほぼ真球状です。Papilio属の卵表面はほぼ平滑で、面白みに欠けます。一方、表面のデリケートな「ザラザラ感」を的確に描写することの難しさも痛感します。完璧な描写には、的確なライティングが不可欠で、この画像でも手前側に光が回っておらず、球表面全面の描写ができておりません。それと真球状の卵を深度合成する場合、どうも縁部分の合成が破綻してしまいます。当初、深度ステップ数が少ないことが原因と考えていましたが、合成枚数を25コマ程度まで増大しても、合成破綻は改善されず、ちょっと悩んでおります。合成ソフトに問題があるのか?もう少し検討が必要です。
 それはともかく、数年越しの課題だったカラスアゲハ産卵シーンが首尾よく撮影でき、ホッといたしました。
by fanseab | 2017-08-06 21:03 | | Comments(2)

コミスジの飼育メモ:幼生期の長い事例

 去る5月下旬、オナガアゲハの産卵シーンを撮影した当日、現場の林道でコミスジの産卵も目撃しました。フジの葉先に産み付けられた卵を拡大撮影用に持ち帰り、フジで飼育しておりました。コミスジは2015年10月に飼育実施済で、その際の飼育メモ(クリックでジャンプ)はこちらです
 夏場の飼育では科・種類によらず、孵化後概ね1ヶ月で成虫が羽化します。上記事例でも孵化後38日で♀が羽化しました。ところが、今回は幼虫期が長く、結局♂が羽化するまでの時間は異例の62日。これには驚きました。採卵した卵の超拡大像です。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
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EM12-P1442@42mm-P14R(16コマ深度合成+トリミング)、ISO=64、F6.3-1/50、外部ストロボ、撮影月日:5月23日

 卵直径(棘皮を含む最大径)は1.1mm。孵化後経過日数を前回飼育品(括弧内表示)と比較してみました。
2齢到達   4日(4日)
3齢     10(17)
4齢     15(39)
5齢     20(47)
蛹化    28(55)
羽化    38(62)

 初齢期間および4齢以降の経過日数は両者ほぼ同じですが、それ以外のステージで極端な差が出ました。飼育環境は室内の薄暗い場所で、前回とさしたる変化はありません。
 幼虫画像は撮影せず。蛹画像を前回と比較してみました。
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EM12-Z60(自動深度合成+トリミング)、ISO=200、F5.6-1/50、外部ストロボ、撮影月日:7月23日(右画像は2015年10月撮影分)

 一般に同一種類であれば幼生期の長い個体ほど、より大きく成長することが知られております。今回飼育品の体長は16.5mm、前回は15.2mmで♂♀差を考慮すると、やはり今回個体はやや大き目の感じがします。ただコミスジ蛹としては個体変異の範囲内かもしれません。7月28日に羽化した♂画像です。
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EM12-Z60、ISO=200、F6.3-1/50、外部ストロボ、撮影月日:7月28日

 前翅長27mm(因みに前回飼育品は25mm)。羽化に気付かず、暫く飼育プラケース内で暴れていたため、羽化直にしては翅が痛んでしまいました。
 蝶の飼育をしていると、時々常識から外れた行動を取る個体がおります。今回のコミスジ飼育でもちょっぴり驚かされました。
by fanseab | 2017-08-03 20:58 | | Comments(4)

ルリシジミ終齢幼虫はカメレオン?

 関東地方は暑い日が続いております。明らかに雨不足で、主要河川では取水制限も始まったとか。暑さが続くと食欲も減退します。そんな折、夏場の食卓にオクラやサヤインゲンは欠かせませんね。彩鮮やかな緑色の野菜は視覚に訴え、食欲を増進させてくれます。サヤインゲンに煎りゴマを振り掛け、これをつまみに冷えたビールをグイッと・・・・♪♪。管理人は飲める口ではないのですけど、やはりビールが無いと夏は乗り切れません。
 さて、そのサヤインゲン。シジミチョウ飼育時の代用食としても有名です。特に蕾や花穂を食うシジミ類には有効とされています。管理人も将来の某種飼育に備え、今回、ルリシジミを実験材料として、サヤインゲン飼育をトライしてみました。近所のマンション植え込みのハギから採卵、初齢の後半からサヤインゲンを与えてみました。順調に育った終齢幼虫の姿です。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
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EM12-Z60(トリミング)、ISO=200、F5.6-1/50、外部ストロボ、撮影月日:7月11日

 半分にカットした鞘にへばり付き、白い果肉に頭部を突っ込んで食っています。面白いことに2齢の途中位までは果肉を好まず、鞘内の緑色のゼリー状組織を食べておりました。終齢になると、ほぼ果肉のみ食っています。糞の色も食べた部位毎に異なっています。矢印Aは上記ゼリー状組織を食べた糞、同Bは果肉によるもの。見事に糞の色が違います。幼虫の体色は餌のサヤインゲンにソックリですね。

 実は過去にルリシジミは2度飼育経験があり、当時の終齢幼虫と比較してみました。
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上段:2013年9月撮影、中段:2016年7月撮影

 過去2回はそれぞれクズ・イタドリの花穂を給餌しておりました。与えた餌の色相に忠実に幼虫体色が変化する様は見事。将にカメレオンですね!
by fanseab | 2017-07-22 20:13 | | Comments(4)

渓谷で出会った蝶(7月上旬)

 フタスジの産卵を追跡していた場所は標高1300m超の渓谷沿いでした。到着してすぐに足元の草地から飛び立ったのは何と、ウスバシロチョウ。これはカメラに収めることはできませんでしたが、このポイントで出会った蝶をご紹介しておきましょう。
 最初はミスジチョウ。路上での吸水・樹冠で探♀飛翔をする♂を沢山みかけました。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
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EM12-Z60(トリミング)、ISO=500、F6.3-1/3200、撮影時刻:10時10分

 探♀時の飛翔速度はフタスジとは比較にならないほど、敏速です。お次はシータテハ。
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D500-34VR(トリミング)、ISO=200、F7.1-1/1000、-0.7EV、撮影時刻:9時00分
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D500-34VR(トリミング)、ISO=200、F7.1-1/1000、-0.7EV、撮影時刻:9時02分

 本種に出会うのは久しぶりでした。ヒョウモン類は殆どみかけず。アサギマダラは丁度産卵のタイミングだったようです。
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EM12-Z60(トリミング)、ISO=640、F6.3-1/3200、撮影時刻:9時59分

 背景にホストのイケマらしき姿も写っております。もう少し真剣に探せば卵・幼虫も見つかったかもしれません。ただ、フタスジ産卵に注力した関係でそこまで手が回りませんでした。
 半木蔭の草地を歩いていると、足元からパタパタとジャノメチョウ類が飛び立ちました。しかし、高さ30cmまで達しないうちに、すぐ草地に落下。何と、羽化直のウラジャノメ♀でした。
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EM12-Z60、ISO=200、F5.6-1/250、外部ストロボ、撮影時刻:9時48分
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EM12-Z60、ISO=200、F5.6-1/250、外部ストロボ、撮影時刻:9時50分

 新鮮なウラジャノメを撮影したのはデジタルにしてから初めて。しかも♀と認識して撮るのも初めてでした。この子、本当に羽化して時間が経過しておらず、飛ぶ練習中だった様子。この♀を撮ってから改めて気が付いたのですが、フタスジチョウの周辺を擦れたヒカゲチョウが舞っておりました。未だ夕方でもないのに何で♂が飛び回っているのだろう。。。そう、彼らはウラジャノメ♂だったのです。彼らの探♀行動も結構しつこく、樹木の周囲を舐めるように探して飛んでおりました。

 渓谷沿いの草地にはヒメキマダラセセリが多産しています。ウツギで吸蜜を繰り返す姿が目立ちました。
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EM12-Z60(トリミング)、ISO=640、F6.3-1/3200、撮影時刻:9時32分
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EM12-Z60(トリミング)、ISO=200、F5.6-1/200、撮影時刻:11時24分

 今回新鮮なシータテハを観察できたものの、この時期、山梨の山域で定番のクジャクチョウを全く見ることができませんでした。最近、発刊された日本チョウ類保全協会の機関誌、「チョウの舞う自然:24号」で、海野和男さんが、本種について解説されております。それによると、小諸周辺で2015年10月以降、クジャクを一切撮影できていないのだそうです。鹿の食害が原因なのか不明ですが、クジャクチョウが絶滅危惧種の仲間入りなんて、想像もできません。早い復活を期待したいものです。

 さて、遠征の帰路、下界に降りると猛烈な暑さが車内に籠って汗ダクダク(^^; この時期、冷涼な高標高地での撮影は体に優しく感じました。
by fanseab | 2017-07-15 20:25 | | Comments(2)

フタスジチョウの産卵(7月上旬)

 管理人はこれまで、本土産Neptis属5種の中で、これまで唯一フタスジの産卵シーンは未撮影でした。今回、何とか山梨県で撮影に成功したので、そのご報告。
 現地9時到着。既に♂らしき個体が多数飛翔しております。コミスジ同様、♂は一旦探雌飛翔が始まると、殆ど止まりません。そして時折ウツギの花で吸蜜。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
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EM12-Z60(トリミング)、ISO=500、F6.3-1/3200、撮影時刻:9時16分
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EM12-Z60(トリミング)、ISO=500、F6.3-1/3200、撮影時刻:9時16分

 限られた場所で多数の♂が舞っているので、時には♂2頭の絡みも。
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EM12-Z60(トリミング)、ISO=640、F6.3-1/3200、撮影時刻:9時39分

 さて、目的の♀を探すのですが、一向に姿を現しません。それもそのはず、付近にどうもホストになるべきシモツケ類が生えていません。それなのにどうして♂が飛んでいるのでしょう? Neptisの産卵は通常午前中で、午後遅くには行われません。焦りながら時間が過ぎて行く中、取敢えずランチで休憩。正午過ぎ、必死でホストを探した後、何とかそれらしき葉の周りを飛ぶ♀を発見。♀に出会えると、意外と楽に産卵シーンをゲットできました。
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D500-34VR(トリミング)、ISO=500、F9-1/640、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:12時55分

 Neptis属独特な翅を全開しての産卵。遠目には静止している姿と変わりません。産んでいるのはシモツケ類ですが、シモツケよりも葉が大きく、種同定できず。卵は葉先に産み付けられておりました。
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EM12-Z60(トリミング)、ISO=64、F7.1-1/100、外部ストロボ、撮影時刻:13時04分

 卵の色は淡青緑色。しかしコミスジ等よりも白っぽく見えます。正面からのアングルだと腹端の様子が不明確なので、何とか粘って横方向からの産卵シーンもゲット。
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D500-34VR(トリミング)、ISO=500、F9-1/640、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:13時19分

 今度はシモツケに産んでいますが、定番の葉先ではなく、何と深紅色の蕾に産み付けたのです。産附状況です。
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TG4@18mm(自動深度合成+トリミング)、ISO=100、F4.9-1/100、-0.7EV、内蔵ストロボ、撮影時刻:13時26分

 孵化した幼虫が実際に蕾(花弁)を食べるのか?興味深いですね。この後、母蝶は葉上にも産卵。
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D500-34VR、ISO=500、F9-1/640、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:13時19分

 ここでは葉先ではなく、葉のほぼ中央。産卵位置として葉先が選択されることが多いものの、結構気ままに産んでいるようです。フタスジも静止中は常に開翅状態で中々閉翅を撮らしてくれません。必死に粘って、♀が翅を立てた瞬間をパチリ。
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D500-34VR(トリミング)、ISO=500、F9-1/640、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:13時20分

 卵は飼育前提でお持ち帰りし、定番の超拡大撮影をしてみました。
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EM12-P1442@42mm-P14R(22コマ深度合成+トリミング)、ISO=250、F5.6-1/50、外部ストロボ

 最大直径(棘皮含む)・高さ共に0.94mm。表面が六角形状のディンプル(窪み)で囲まれ、六角形の交点から外側に延びる棘皮等、他のNeptis属卵と類似した性状です。ここで近縁のホシミスジ(東京都産:亜種setoensis)の卵と形態比較をしてみました。
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★ホシミスジ画像は2014年9月撮影分

 最大直径は僅かにホシミスジが優り、逆に高さはホシミスジの方が僅かに低いです。両者形態は驚くほど酷似していて、黙って画像を見せられたら判別し難い性状差です。それでも強いて列挙すれば、下記の差が見出せます。
(1)ホシミスジは底面積が大きく、フタスジは底に向かうにつれ、直径が窄まる傾向にある。
(2)側面図で見ると、ホシミスジではディンプルが全体に高さ方向(画像の上下方向)に引き延ばされた形態を有し、逆にフタスジは相対的に正六角形に近い。

 もちろん、検体数n=1同士の比較ですから、上記有意差が個体変異の範囲内かどうかは不明です。今回、何とかフタスジチョウの産卵シーン・卵拡大像が得られましたが、オオミスジとミスジチョウの両種について、卵拡大像撮影は未実施。これは今後の課題。一方、リュウキュウミスジについては、当面、沖縄や南西諸島に遠征する計画がありませんから、台湾あたりで産卵シーンを撮影したいものです。
by fanseab | 2017-07-10 21:58 | | Comments(4)

オナガアゲハの飼育メモ

 5月29日付の記事(クリックでジャンプ)でオナガアゲハの産卵シーンをご紹介しました。この時、産附された1卵をお持ちかえりし、フルステージ飼育を行いました。餌は全てコクサギで実施。実は昨年9月上旬、コクサギに産附されたオナガアゲハ2卵の飼育を試みた経験があります。この時、代用食としてサンショウを与えましたが、食いつきが悪く初齢の途中で、失敗に終わりました。その反省から昨年秋にコクサギの苗を購入し、今回の飼育に備えていたのでした。
 5月27日に孵化。孵化直後の初齢幼虫です。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
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EM12-P1442@42mm-P14R(トリミング)、ISO=200、F6.3-1/50、外部ストロボ、撮影月日:5月27日

 動き回っているので、深度合成ができず。素直に焦点深度の深いコンデジで撮るべきでした。翌日、落ち着いたところで、再度初齢を撮影。
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上段:EM12-Z60(トリミング)、ISO=200、F6.3-1/50、外部ストロボ
下段:D500-1855改@38mm(2コマ深度合成+トリミング)、ISO=100、F8-1/320,-0.7EV、外部ストロボ、撮影月日:5月28日

 体長は5mm。カラスアゲハ同様、全体に緑色を帯びております。コクサギを食い始めた初齢幼虫と食痕のツーショットです。
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EM12-Z60(トリミング)、ISO=200、F6.3-1/50、外部ストロボ、撮影月日:5月28日

 向かって左端に台座を構え、右側縁を食べるスタイル。29日に眠、翌30日に2齢。
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EM12-Z60(4コマ深度合成+トリミング)、ISO=320、F6.3-1/50、外部ストロボ、撮影月日:5月31日

 体長8.2mm。棘皮の長さが相対的に短くなり、尾端付近腹節にある白色部分が目立つようになりました。2齢時の食痕も示します。
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EM12-Z60(トリミング)、ISO=200、F6.3-1/30、外部ストロボ、撮影月日:5月31日

食している葉は初齢時代と同じ。葉の先端(上部)、基部側も食っています。6月2日に3齢へ。
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EM12-Z60(自動深度合成+トリミング)、ISO=320、F6.3-1/50、外部ストロボ、撮影月日:6月3日

 体長16.5mm。胸部が拡幅し、第7-8腹節の白色部がより顕著になりました。4日に4齢。
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EM12-Z60(自動深度合成+トリミング)、ISO=320、F6.3-1/50、外部ストロボ、撮影月日:6月6日

 体長24.5mm。胸部気門線上の白色部が目立つようになります。第7-10腹節はほぼ全体が白色になりました。ここで、類似種のクロアゲハ4齢幼虫との比較図をアップしておきましょう。
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クロアゲハは2013年8月撮影分画像

 識別点は画像中に記載した通りです。いずれも「鳥の糞」に擬態しているとされております。確かにヌメヌメとした光沢は「落とされて間もない糞」の質感ソックリですね。6月7日に眠、翌8日に5齢(終齢)になりました。
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EM12-Z60(上段:自動深度合成/下段:5コマ深度合成+トリミング)、ISO=320、F6.3-1/50、外部ストロボ、撮影月日:6月11日

 体長43mm。非常に鮮やかな青緑色を呈しております。その独特な色調を敢えて表現するならば、「マラカイトグリーン(緑青:ロクショウ)」かな。ただ画像では上手く色調を再現できておりません。幼虫斑紋の特徴を4齢同様、クロアゲハと比較してみました。
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クロアゲハは2013年8月撮影分画像

 識別点を3箇所提示しておりますが、識別点1で見分けるのが一番楽だと思います。但し、「斜帯が背線上で分離する」特徴はモンキアゲハ終齢幼虫にも見られるので、注意が必要。参考までに、終齢幼虫頭部の拡大像も撮ってみました。
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EM12-Z60(6コマ深度合成+トリミング)、ISO=320、F6.3-1/50、外部ストロボ、撮影月日:6月11日

 蛇の目玉に擬態している部分も、複雑な模様をしております。終齢幼虫は最大47mmまで成長しました。6月15日に下痢便を出し、翌16日に前蛹。
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EM12-Z60(自動深度合成+トリミング)、ISO=320、F6.3-1/50、外部ストロボ、撮影月日:6月16日

 体長28mm。前回飼育したキアゲハ同様、見栄えのする枯枝に吐糸してくれてホッとしました。6月17日に蛹化。
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EM12-Z60(自動深度合成+トリミング)、ISO=320、F6.3-1/50、外部ストロボ、撮影月日:6月19日

 体長35.5mm。褐色型でした。非常に特徴のある蛹です。全体にスリムで、成虫の翅形・尾状突起同様、細長さが際立っています。それとPapilio属の蛹はいずれも「くの字」型を呈しておりますが、オナガの蛹は将に「くの字」。クロアゲハの蛹と形態比較も行ってみました。
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クロアゲハは2013年8月撮影分画像

 頭部を正面から見ると、「兎の耳」状の突起があります(各画像右下の囲み)が、この突起もクロアゲハに比較して左右に開裂せず、真っ直ぐ上方に延びている特徴があります。蛹化してから12日目の朝、全体に黒化し、腹節も緩んで羽化間近の兆候を示しました。
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EM12-Z60(トリミング)、ISO=320、F6.3-1/50、外部ストロボ、撮影月日:6月29日

 この画像を撮影したほぼ2時間後に無事♂が羽化しました。
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EM12-Z60(トリミング)、ISO=320、F6.3-1/50、外部ストロボ、撮影月日:6月29日
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EM12-Z60(トリミング)、ISO=320、F6.3-1/50、外部ストロボ、撮影月日:6月29日

 前翅長59mm。翅を左右に僅かに開きながら乾かす途中、オナガ♂のシンボル、後翅の横白班がチラリと顔を覗かせます。これ、堪らなく綺麗ですね。昨年晩夏に一度飼育を失敗していただけに、無事羽化迄辿りつけてホッといたしました。
by fanseab | 2017-07-05 22:03 | | Comments(4)

クロアゲハの求愛飛翔(6月下旬)

 先日、ヒカゲチョウの占有飛翔を撮影中、産卵行動中と思われるクロアゲハ♀が暗い林床に出現。その姿を目で追っていると、突然♂も現れて直ぐに、求愛飛翔が始まりました。目線より下の空間でスタートしたので、慌てて広角で撮影開始。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
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EM12-Z12(トリミング)、ISO=400、F6.3-1/80、外部ストロボ、撮影時刻:15時47分20秒

 少し、シャッター速度が遅すぎました。向こう側の♂が手前の♀を先導するパターンになっております。シャッター速度を早めに設定し直した頃、徐々にペアは上昇に転じました。
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EM12-Z12(トリミング)、ISO=400、F6.3-1/200、外部ストロボ、撮影時刻:15時47分43秒

 今度は順番が逆になり、アザマネザサに止まっている♀(右)の後ろ側から♂(左)が迫っています。その僅か1秒後、今度はもう一度、順番が入れ替わっておりました(右下が♂)。
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EM12-Z12(トリミング)、ISO=400、F6.3-1/200、外部ストロボ、撮影時刻:15時47分44秒

 背景はこの辺りでは珍しいクヌギの大木です。次第に上昇して、広角レンズではそろそろ追跡できない高さに移動しました。
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EM12-Z12(トリミング)、ISO=400、F6.3-1/200、外部ストロボ、撮影時刻:15時48分19秒

 ♂のすぐ後ろに重なるように♀が飛んでおります。このショットの直後、急に♀が猛スピードで左方向に逃走、慌てて♂も続きましたが、視界から消え、その後の状況は把握できませんでした。求愛飛翔の持続時間は約1分30秒。モンキチョウ等シロチョウ類に比較して黒系アゲハの求愛シーンは暗い環境で続くので、観察も撮影も難易度が高いですね。今回の撮影で確認してみると、一見単調な求愛飛翔シーンですが、飛翔中の♂♀の順番は結構な頻度で交替していることが分かりました。
by fanseab | 2017-07-02 21:32 | | Comments(4)

キアゲハの飼育メモ

 5月4日付記事(外部リンクで、キアゲハ第1化の産卵シーンをご紹介しました。この時、ハナウドに産まれた2卵を持ち帰り、フルステージ飼育を行いました。なお、食草としてハナウドを全ステージで使用。2卵共、5月6日に孵化。初齢幼虫の姿です。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
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EM12-Z60(上段2コマ/下段自動深度合成:トリミング),ISO=200、F5.6-1/50、外部ストロボ、撮影月日:5月8日
 体長5.5mm。この段階では他のPapilio属初齢幼虫とさほど変わらない様相です。初齢時の食痕もアップしておきましょう。
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EM12-Z60(2コマ深度合成+トリミング),ISO=200、F5.6-1/50、外部ストロボ、撮影月日:5月8日

 ハナウド葉上に残された小さな褐色斑点は、初齢幼虫が「舐め食い」した跡。成長するに連れ、葉全体を食い切っていきます。2齢以降は、葉の縁から普通に食い始めます。5月9日に眠、翌10日に2齢へ。
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EM12-Z60(自動深度合成+トリミング),ISO=200、F5.6-1/50、外部ストロボ、撮影月日:5月12日

 体長10mm。第3-4腹節背面の白色班が目立つと共に、各体節の橙色班が目立ってきます。この「橙色」斑は、キアゲハ幼虫の一大特徴でしょう。13日に3齢。
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EM12-Z60(自動深度合成+トリミング),ISO=200、F5.6-1/50、外部ストロボ、撮影月日:5月15日

 体長12.5mm。橙色斑がより目立ってきました。16日に眠、翌17日に4齢に。
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EM12-Z60(自動深度合成+トリミング),ISO=200、F5.6-1/50、外部ストロボ、撮影月日:5月19日

 体長23mm。各体節が淡緑色を帯び、淡緑・橙・黒のトリコロールカラーに変身です。3齢に比較して体節の棘皮が目立たなく、「イモムシ」スタイルになりました。21日に5齢。
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EM12-Z60(上段3コマ/下段5コマ深度合成+トリミング),ISO=200、F6.3(上段)/8(下段)-1/50、外部ストロボ、撮影月日:5月25日

 体長43mm。フィールドでも見慣れたキアゲハ幼虫の姿です。しかし、何回見てもユニークなデザインの芋虫ですね。5月26日に前蛹になりました。
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EM12-Z60(3コマ深度合成+トリミング),ISO=200、F6.3-1/50、外部ストロボ、撮影月日:5月27日

 体長31mm。飼育プラケース内に枯枝を入れておいたら、上手い具合に枯枝に吐糸してくれて、有難い限り。プラケース壁面への蛹化は撮影していても、味気ないものですから・・・。前蛹を撮影した27日に無事蛹化。
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EM12-Z60(自動深度合成+トリミング),ISO=200、F6.3-1/50、外部ストロボ、撮影月日:5月31日

 鮮やかな緑色型を期待していたのですが、地味な黒褐色型になりました。体長34.5mm。フィールドでも、老熟幼虫が枯枝に吐糸し、黒褐色型で蛹化した場合は、素晴らしい擬態になることでしょう。なお、↑の画像では作画の関係で、左右画像の拡大倍率は変えております。なお、この個体より一足早く、別個体が5月25日に蛹化しました。こちらは同じ枯枝に吐糸したにも拘らず鮮やかな緑色型蛹になりました。両者を比較しておきましょう。
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EM12-Z60(自動深度合成+トリミング),ISO=200、F6.3-1/50、外部ストロボ、撮影月日:5月31日(右画像は5月27日)

 両者の印象は大変異なります。緑色型は羽化の時期が接近すると、翅部分の黒化で羽化間近であることを知らせてくれますが、褐色型だと、翅部分が元々黒いため、腹節の緩み等に気を付けてないと、羽化時期予測を誤りそうです。褐色型蛹は、6月8日に無事羽化。♂でした。
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EM12-Z60(自動深度合成+トリミング),ISO=200、F6.3-1/50、外部ストロボ、撮影月日:6月8日
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EM12-Z60(自動深度合成+トリミング),ISO=200、F6.3-1/80、外部ストロボ、撮影月日:6月8日

 ピカピカ個体なので、後翅裏面のブルー鱗粉が載っている部分を拡大撮影してみました。
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EM12-Z60(3コマ深度合成+トリミング),ISO=200、F6.3-1/50、外部ストロボ、撮影月日:6月8日

 ベージュ~橙色、黒~ブルーへ変わるグラデーションは本当に綺麗です。ブルー鱗粉には鮮やかなスカイブルー、落ち着いた暗色系ブルーなど、個々の鱗粉の多様性に改めて驚かされます。
 なお、緑色型蛹も無事6月5日に羽化。こちらも♂でした。
by fanseab | 2017-06-25 21:09 | | Comments(2)