探蝶逍遥記

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ヒカゲチョウの占有飛翔(6月中・下旬)

 多摩川縁の河川敷は基本オープンランドで、まとまった森林は多くありません。それでも拙宅から程近い場所に、野球・サッカー用両グラウンドに挟まれた緑濃いスポットがあります。二つのグラウンドの境界線に100m程の通路があって、両脇のフェンスには夏場クズが生い茂り、真夏でも薄暗く、涼しさを提供してくれます。フェンス下はアザマネザサの林床環境で、ヒカゲチョウ達の絶好の住処になっております。彼ら第1化♂の最盛期に、この通路で暫く遊んで(遊ばれて?)みました。
 ヒカゲチョウ♂の占有空間巾は、上記通路の幅に一致し、ほぼ2m。空間長さは7~8m位。午後3時頃から、高さ1.5m程の位置に静止し、占有空間を4-5回、回遊パトロール飛翔をしています。占有場所に静止している♂の姿です。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
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EM12-Z12,ISO=400、F6.3-1/50、外部ストロボ、撮影時刻:15時58分(6月下旬)
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EM12-Z12,ISO=320、F6.3-1/30、外部ストロボ、撮影時刻:16時13分(6月下旬)

 このように、通路の両脇に陣取って、門番のように管理人を見張っている感じです。上記した回遊飛翔の様子を何とか表現してみようと、2日間、(APS一眼+広角レンズ+外部ストロボ)の組合せで、合計1300ショット乱射してみました。その結果、何とか記事にアップできるショットが10枚ほど得られたので、ご紹介したいと思います。最初は、カメラマンに向かって突進して来る瞬間。
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D500-20(トリミング),ISO=500、F11-1/320、-0.3EV、外部ストロボ、撮影時刻:16時04分(6月中旬)

 やや前ピンですが、迫力があります。この画像を撮った直後、向かって左側に舵を切った瞬間の画像がこちら。
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D500-20(トリミング),ISO=500、F11-1/320、-0.3EV、外部ストロボ、撮影時刻:16時04分(6月中旬)

 今回撮影した中でのベストショットになりました。次は、静止場所から飛び立つ瞬間の画像。
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D500-20(トリミング),ISO=500、F10-1/320、-0.3EV、外部ストロボ、撮影時刻:15時54分(6月中旬)

 明るい環境なら、オリンパスのEM1-MarkⅡに搭載されているプロキャプチャーモードで、いとも簡単に撮れますが、ここではド根性入れて初めて可能な?『手動キャプチャーモード』で撮影できました(^^;

 ♂が占有する空間の境界線上では、当然♂同士のバトルが起きます。絡んだ直後に卍状態になりますが、ゼフと異なり、卍は直ぐに上昇に転じ、決して再下降してきません。従って、♂同士の絡みを写し込むには、結構ハードルが高い作業となります。何とか撮れた2コマをご紹介しましょう。
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D500-20(トリミング),ISO=500、F11-1/320、-0.3EV、外部ストロボ、撮影時刻:16時01分(6月中旬)
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D500-20(トリミング),ISO=500、F10-1/320、-0.3EV、外部ストロボ、撮影時刻:16時01分(6月中旬)

 1400コマ近く乱射していると、時には思わぬ場面に遭遇します。藪から飛び出してきた個体はやけにデカく、アララと思って確認すると、何と交尾ペアでした!
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D500-20(トリミング),ISO=500、F10-1/320、-0.3EV、外部ストロボ、撮影時刻:15時32分(6月中旬)

 交尾飛翔形式は、←♀+♂。管理人初体験の本種交尾飛翔画像になりました。フィールド歩きで、このようなご褒美が貰えると嬉しいものです。
by fanseab | 2017-06-21 21:33 | | Comments(0)

ヒメジャノメの飼育メモ(越冬幼虫)

 昨年秋~今年春先にかけて、「想定外の」ヒメジャノメ飼育を実施しました。何故『想定外』だったかは後述します。昨年の9月末、栃木県のオオヒカゲポイントで、カサスゲ葉上に付いていたジャノメチョウ亜科の幼虫を2頭発見。オオヒカゲは産卵時期でしたので、幼虫はオオヒカゲではなく、ヒメジャノメでした。スゲ類に付いていたヒメジャノメ幼虫は初体験。拙宅に持ち帰り、越冬飼育をトライすることに。ヒメジャノメについては、以前、2014年12月の記事(外部リンク)でフルステージ飼育をご紹介したことがあります。
 眠に入った幼虫2頭の全景です。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
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D71K-85VR(トリミング),ISO=100、F10-1/250、-1.0EV、外部ストロボ、撮影年月日:2016年10月1日

 上の個体(識別コード:#A)は恐らく3齢で体長13.5mm。一方、下(同#B)は2齢で体長9mm。個体A.B共に10月2日に脱皮し、Aは褐色型4齢(Bは緑色型3齢)になりました。
個体Aの全景です。
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D71K-85VR(2コマ深度合成+トリミング),ISO=100、F10-1/250、-1.0EV、外部ストロボ、撮影年月日:2016年10月4日

 体長は15mm。ヒメジャノメの褐色型幼虫を見るのはこれが初めて。第3・4腹節境界亜背面の黒班(矢印)が顕著に目立ち、濃褐色の背線も顕著で、緑色型幼虫とはかなり雰囲気が異なります。なお、飼育にあたり、スゲ類を拙宅近辺から入手するのが困難だったので、イネ科各植物を与えてみました。結構好き嫌い無く食ってくれたので、助かりました。具体的には個体Aに対し、チカラシバに似たイネ科(同定できず)を、個体Bには、当初アザマネザサ、その後はチヂミザサを与えてみました。
 個体Bは10月14日に褐色型4齢へ。チヂミザサ葉上に静止する個体Bです。体長は18mm。
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D71K-85VR(トリミング),ISO=100、F10-1/250、-1.0EV、外部ストロボ、撮影年月日:2016年10月31日

 葉先に頭を向け、葉柄に近い部分を斜めに切り落とす食痕も見えます。一方、個体Aは10月24日に5齢へ。
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D71K-85VR(上段4コマ/下段2コマ深度合成+トリミング),ISO=100、F10-1/250、-1.0EV、外部ストロボ、撮影年月日:2016年10月31日

 体長は20mm。4齢と比較して体色は殆ど変りませんが、亜背面の黒班は目立たなくなりました。個体Bは12日遅れの11月5日に5齢へ。個体AB共に5齢で越冬態勢に入りました。図鑑には『越冬の齢数は主として4齢(※)』と書かれています。ただ越冬齢数は越冬環境等で多少の変動はあるのでしょう。越冬管理方法としては、冷蔵庫保管が最も簡便だと思いますけど、今回は10月下旬から飼育プラケースを夜間のみ屋外放置、日中は屋内の冷暗箇所に置く・・・、やや手間のかかる方法を採用してみました。日毎にプラケース内の糞数をカウントしてみると、個体AB共に12月10日前後から糞数がほぼゼロとなり、越冬態勢に入りました。越冬時の幼虫画像は撮影を失念しましたが、全体に体色が淡くなり、メタボ体型に変化し、体をS字状に曲げて静止しております。

 年が明けて3月16日、個体Aのプラケースを開けてみると、何と糞が3個。いつ食ったのか不明なものの、どうやら枯草を食べた様子。多少気温が上がった場合に一時的に休眠から覚めるようです。個体Aは3月29日に死亡。それまで飼育に用いたチカラシバ類似のイネ科新芽が出るのが遅く、早めに休眠から覚醒した個体が餓死してしまったのでした。一方、個体Bは4月3日に活動再開。チヂミザサの新芽が開いていないので、チカラシバ類似のイネ科を食わせました。4月5日~11日にかけては所用で観察できませんでしたが、この間の糞数は91個。一日当たり平均13個に相当。4月12日よりホストを再びチヂミザサに変更。4月15日に終齢(6齢)に到達。
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EM12-Z60(自動深度合成+トリミング),ISO=200、F5.6-1/50、外部ストロボ、撮影年月日:2017年4月17日

 体長は27mm。体色が褐色から淡い緑色に変化しました。5齢時に見られた亜背線の黒班も完全に消えています。数日経過すると、体色は鮮やかな緑色に変わりました。
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EM12-Z60(自動深度合成+トリミング),ISO=200、F5.6-1/50、外部ストロボ、撮影年月日:2017年4月21日

 体長は32mm。なお、上段の画像撮影時に頭部が動いてしまい、当該部の深度合成が破綻して見苦しくなっている点はご勘弁下さい。6齢時は写真のように、チヂミザサの茎分岐部に常時静止し、ここを基点に葉を食べに行きます。
 ここで、4~6齢の頭部の比較をしてみました。
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 静止中の幼虫は頭部を深く前傾しているため、頭部を真正面から写すのは結構難しく、脱皮した頭殻を撮影した方が容易です。ここでは6齢のみ頭部を撮影したものの、やはり真正面画像にはなっていません。先に紹介した図鑑(※)には、『越冬幼虫の頭部の突起は非越冬幼虫のものよりも太く短い』との記述があります。4齢と5齢の頭殻を比較してみると、確かに「猫の耳」が太短くなっています。そして6齢時に再び耳がちょっと伸びているようにも見えます。
 
 4月30日に前蛹。
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EM12-Z60(自動深度合成+トリミング),ISO=200、F5.6-1/50、外部ストロボ、撮影年月日:2017年5月1日

 体長19mm。前蛹を撮影した5月1日に蛹化。
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EM12-Z60(自動深度合成+トリミング),ISO=200、F5.6-1/50、外部ストロボ、撮影年月日:2017年5月3日

 体長は16mm。緑色型です。5月12日には翅部分が黒化してきました。
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EM12-Z60(自動深度合成+トリミング),ISO=200、F5.6-1/50、外部ストロボ、撮影年月日:2017年5月12日

 翌5月13日の朝、無事♂が羽化しました。
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EM12-Z60(自動深度合成+トリミング),ISO=200、F5.6-1/50、外部ストロボ、撮影年月日:2017年5月13日

 前翅長25mm。羽化直の眼状紋は何遍見ても、綺麗ですね! 羽化直だと、♂のシンボル、後翅裏面中室上側の太い翅脈もハッキリとしています。
 今回、実は恥ずかしながら蝶が羽化するまで、飼育幼虫を「クロヒカゲ」だと思い込んでいました。終齢幼虫の細長い体型や、蛹の体型を見た瞬間にLetheではなく、Mycalesisだと気づかねばなりませんが、思い込みで勘違いを起こしました。当初採幼したポイントが暗い環境で、クロヒカゲにピッタリと思えたこと、それとクロヒカゲの飼育が未経験であったため、飼育した~い願望が募ったことも相まって、思わぬ思い込みをしたのでした。それでもこれまで未経験の越冬世代ヒメジャノメの飼育が経験でき、色々と勉強できたことは幸いでした。
※福田晴夫ほか(1984) 原色日本蝶類生態図鑑(Ⅳ).保育社,大阪, 141pp.
by fanseab | 2017-06-18 20:53 | | Comments(4)

コチャバネセセリ:越冬幼虫飼育顛末記

 昨年10月30日付けの記事(外部リンクで、本種終齢幼虫の越冬飼育にトライ中であることを述べました。その後どうなったのか?ちょっと触れてみたいと思います。

 当該記事でもご紹介した越冬容器です。 
                                  
+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
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TG4@4.5mm(トリミング),ISO=200、F2-1/1250、-0.7EV、内蔵ストロボ、撮影年月日:2016年9月9日

 過度の乾燥を防止するため、概ね1週間に1回、如雨露で水遣り管理をしました。年が明けて今年の3月30日に巣を恐る恐る開封。1頭(個体識別#2)は正常、もう1頭(同#1)はミイラ化して死亡しておりました。
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TG4@5.5mm(トリミング),ISO=100、F2.3-1/30、-0.7EV、内蔵ストロボ、撮影年月日:2017年3月30日

 生き残った#2の巣を4月14日に再開封。
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EM12-Z60(自動深度合成+トリミング),ISO=200、F5.6-1/50、外部ストロボ、撮影年月日:2017年4月14日

 向かって右側の開封箇所(3月30日開封)はきちんと再度吐糸して封じ切りされておりました。幼虫の様子を覗うため、今度は向かって左側を開封。
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EM12-Z60(10コマ深度合成+トリミング),ISO=200、F5.6-1/50、外部ストロボ、撮影年月日:2017年4月14日

 幼虫の頭部・ベージュ色の胴体部分が見えています。どうやら無事の様子。5月に入ると蛹化する可能性があるので、4月24日に再チェック。予想通り、蛹化しておりました。
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EM12-Z60(自動深度合成+トリミング),ISO=200、F5.6-1/50、外部ストロボ、撮影年月日:2017年4月24日

  体長は16mm。飴色の独特な色をしております。5月7日には複眼が黒くなり、羽化が近づいた様子。
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TG4@18mm(トリミング),ISO=100、F4.9-1/100、-0.7EV、内蔵ストロボ、撮影年月日:2017年5月7日

 経験上、遅くとも10日には羽化する筈。しかし、10日を過ぎても羽化の兆候が無いので、再度チェックしてみると・・・・。
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TG4@18mm(トリミング),ISO=100、F3.6-1/60、-0.7EV、内蔵ストロボ、撮影年月日:2017年5月11日

 あらら、蛹殻だけが残されて蝶の姿はありません。どうやら蛹は寄生されていたようで、寄生種は網掛けした隙間から逃げてしまったのだと悟りました。網掛けの網目は5mmほどで、コチャバネは勿論脱出不可能ですが、寄生バエや寄生蜂などの膜翅目にとってはザルみたいなものだったのでしょう。
 一週間に一度の水鑓り等、結構手間暇かけて越冬幼虫を管理していたつもりが、実は寄生種の管理をしていたことになります。コチャバネの飼育が失敗したのみならず、憎たらしい寄生種の姿を確認できなかった二重の悔しさが残った飼育になりました。まぁ、野外で採幼した場合は避けられないリスクなのですけどねぇ~・・・。チャンスがあれば、夏場に採卵して、フルステージ飼育をしてみたいものです。
by fanseab | 2017-06-11 21:16 | | Comments(6)

ミスジチョウの産卵(6月上旬)

 この時期、例年なら平地性ゼフ探索が定番。ただ今年はちょっと趣向を変えて、某蝶の探索をしてみました。ホストに局限する蝶故、探索する対象は蝶ではなくて、先ずはホスト。東京都西部には未だ点々と産地が残されている噂を頼りに、しかるべき地域を当ても無く歩き回る辛気臭い作業。この日は、予め地図上で選定した候補エリアの約1/2を歩き回り(走行距離約10km)、何とか一箇所で、目的のホストを発見するものの、蝶の姿は無し。次回以降に残りのエリアを探索することにしました。それでも『犬も歩けば何とやら・・・』で、意外な収穫がありました。住宅街に囲まれた里山公園の近くで、ミスジチョウを発見。カエデの傍で産卵行動を取っていたので、慌てて撮影。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
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D500-34VR(トリミング)、ISO=500、F8-1/800、-0.3EV、外部ストロボ、撮影時刻:10時06分

 ホストはイタヤカエデでしょうか? 都合5-6回の産卵行動を取っていたものの、相当高い位置で産むため、カエデの葉被りで撮影できず。↑の画像もかなりの遠距離で撮影したものを大幅にトリミングしてのご紹介です。冬場にミスジチョウ越冬幼虫を探索する際、人家の庭先に植えてあるカエデの低い位置から幼虫が見つかりますが、この日の母蝶は4m以上の高い位置に産卵しているのにはビックリしました。ミスジチョウの産卵シーンは、以前、2013年にクマシデ(カバノキ科)への産卵場面を撮影済(外部リンク)
ですが、クマシデは例外的なホスト。本来のカエデ科木本への産卵シーンはこれが初撮影になりました。次回はもう少し接近戦で撮影し、卵の拡大像も撮ってみたいところです。
 ミスジチョウは東京都西部に散在する里山公園で細々と生き残っていることを今回改めて実感しました。年1化であるため、各公園における存在証明が難しい蝶だと思います。公園の改修工事等で、人知れず消滅していくポイントも多いことでしょう。
 さて、この日はミスジチョウ以外にアカボシゴマダラ第1化の産卵行動にも出会うことができました。
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D500-34VR、ISO=400、F7.1-1/640、-0.3EV、外部ストロボ、撮影時刻:12時25分

 産卵場所を求めて、ウロチョロ歩き回っているシーンです。肝心の産卵シーンは太い枝の陰になって撮影できず。この母蝶はアカボシにしては結構高い位置に産み付けていたように思います。
by fanseab | 2017-06-07 21:53 | | Comments(2)

カラスアゲハの産卵行動(5月下旬)

 オナガアゲハの産卵シーンを撮影したポイントは、同時にカラスアゲハの個体数も多く、カラスの産卵も狙い目でした。林道脇で全開休息している♀を発見。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
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D500-34VR、ISO=800、F8-1/800、外部ストロボ、撮影時刻:12時09分

 この後、この♀はすぐに産卵行動をスタート。崖地の茂みに入り込んでホスト探索です。
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D500-34VR、ISO=800、F8-1/800、外部ストロボ、撮影時刻:12時10分

 暗い茂みの中なのでフォーカシングに苦労します。結局、産卵行動を確認するまでもなく、そのうち沢筋の向こう側に移動してジ・エンド。母蝶が去った後、崖地を登って確認すると、コクサギの小さい株があり、どうやら♀はここに執着していた様子。コクサギの葉捲りをしてみますが、卵を発見できません。しかし、帰宅してから一連の画像をチェックしてビックリ!産卵された卵(矢印)が写っていたコマがありました。
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D500-34VR、ISO=800、F8-1/800、外部ストロボ、撮影時刻:12時10分

 ピントが蝶(右)に合わず、手前に合焦したお蔭で、卵がきちんと写っていた訳です。当初、葉捲りをしていた際、管理人の節穴だらけの観察眼では卵を見つけきれなかったようです。前回記事でご紹介したIさんによれば、産卵直後の卵の色は、「オナガが淡いベージュなのに対し、カラスはほぼ白色」とのこと。
 この日は、↑の個体含め、複数回カラスの産卵行動を観察できました。オナガ同様、低いコクサギの株を好みますが、より暗い環境の葉裏に産み付ける傾向があるように思います。その点、撮影の難易度がオナガに比較して高そうです。産卵環境の知見がある程度得られたので、今後リベンジの対象ですね。産卵時間帯については、オナガ♀が休息する正午以降にも継続するようで、オナガ♀とは微妙に異なるように思います。

 さて、ここには当然♀を追い求める♂も沢山舞っていました。暑い日だったので、渓流沿いで吸水する♂個体も撮影。
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D500-34VR、ISO=500、F8-1/2500、外部ストロボ、撮影時刻:12時39分
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D500-34VR(トリミング)、ISO=640、F8-1/1000、外部ストロボ、撮影時刻:12時40分

 渓流幅が狭くて、カメラを低く構えると葉被りになるのには苦労しました。カラス春型♂の吸水シーンも恐らく今回が初体験。嬉しい画像になりました。
by fanseab | 2017-06-03 21:10 | | Comments(6)

オナガアゲハの産卵(5月下旬)

 サカハチの産卵狙いで探索した林道は黒系アゲハの宝庫でもあり、渓谷沿いを飛び交っているオナガ・カラスアゲハの産卵行動にも期待しておりました。オナガアゲハは昨年の第3化で別ポイントでの撮影をトライした経験があります。しかし、産卵環境や時間帯が不明確で失敗に終わりました。今回は偶々現場にチョウ類保全協会で面識のあるIさんが調査活動をされていて、Iさんより両種の産卵行動について貴重なヒントを頂きました。
 午前9時45分頃から♀の産卵行動がスタートしました。最初は高さ5m前後でホスト探索をしている様子。これでは接近戦に持ち込むことができないので、様子見に徹します。その直後、林道脇に現れたオナガの♀が低木のコクサギに産卵行動を取りました。慌てて連射し、何とか産卵場面をゲット!

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
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D500-34VR、ISO=400、F8-1/400、-0.3EV、外部ストロボ、撮影時刻:10時07分

 次に産卵現場の全景・近景を示します。
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EM12-Z12、ISO=200、F6.3-1/80、外部ストロボ、撮影時刻:10時31分
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EM12-Z12、ISO=200、F5.6-1/80、外部ストロボ、撮影時刻:10時40分

 産卵ポイントは林道の南向きで日陰になっている部分。産んだコクサギの樹高は僅か60cm。地上高25cmにある低い葉裏(矢印)に産んでおりました。樹高の高いコクサギにも産みますが、その際にも比較的低い木蔭にある葉を好んで産み付ける傾向があるようです。
 現場で採卵して、産卵翌日に拡大像を撮影。
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EM12-P1442@42mm-P14R(9コマ深度合成+トリミング)、ISO=200、F8-1/50、外部ストロボ

 直径1.46mm。Papilioの卵なので、表面構造もほぼツルツル、面白みには欠けます。
 その後も産卵シーンを期待しますが、欲張りにもサカハチと両天秤に掛けていることもあってか、良い場面に出会えません。正午過ぎになると、どうやら一旦休息タイムに入った様子。林道上の樹上で開翅休息する♀の姿がありました。
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D500-34VR、ISO=800、F9-1/800、外部ストロボ、撮影時刻:12時53分

 ♀の休息タイムは恐らく14時頃まで続いた様子。結局、午前中に写したコマ以外はオナガ♀の産卵シーンは撮影できませんでした。一方、♂は午前10時から殆ど休みなく、探♀活動を続けております。林道に沿ってほぼ直線の蝶道を往復する行動パターン。午後からは林道の低い位置を飛翔し、短い吸水行動を取るようになりました。
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D500-34VR、ISO=500、F8-1/800、外部ストロボ、撮影時刻:13時25分
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D500-34VR(トリミング)、ISO=1250、F8-1/1000、外部ストロボ、撮影時刻:14時00分

 吸水時間は1秒も無く、撮影するのにイライラさせられます。過去にオナガ♂も長時間吸水する様子を観察した経験がありますので、今回出会った♂の行動は意外でした。♂も流石に飛び疲れると、葉上で休息を取ります。全開で暫し息を吐いている場面。
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D500-34VR、ISO=800、F8-1/800、外部ストロボ、撮影時刻:13時24分

 観察途上で、一回だけ求愛行動も観察できました。
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D500-34VR(トリミング)、ISO=1250、F8-1/1000、外部ストロボ、撮影時刻:13時59分

 ♀を後ろから♂が追う場面。この後、♂が先頭に立ち、♀を誘導する場面も観察できました。いつものパターンで、♀は交尾済のため愛は成就せず。ただアゲハ♀の求愛拒否は、シロチョウみたいに尾を上げるような積極的拒否行動を取らないのが面白いですね。
 オナガ♀の産卵時間帯は恐らく午後2時以降にもあるはずなのですけど、今回は撮影の集中力が切れたため、撮影は回避しました。それでも狙ってオナガ♀の産卵を撮れたので、大満足の撮影行になりました。今回、オナガアゲハの産卵行動について詳しくご教授頂いたIさんに対し、この場を借りて御礼申し上げます。
by fanseab | 2017-05-29 21:54 | | Comments(2)

林道のサカハチチョウなど(5月下旬)

 サカハチチョウの産卵シーン狙いで、東京都西部の渓谷沿いを歩いてみました。林道脇を観察すると、前回訪れた谷戸に比較して食草のコアカソが結構生えていて期待が持てます。林道上で最初に見出したのは、飛び古したトラフシジミ。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
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D500-34VR(トリミング)、ISO=200、F7.1-1/500、-0.3EV、外部ストロボ、撮影時刻:8時58分

 裏面だけ見ると目立つ斑紋ですが、飛び古すと存在が目立たないシジミです。10時頃になって、やっと目的のサカハチ♂が登場。
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D500-34VR(トリミング)、ISO=800、F8-1/640、-0.3EV、外部ストロボ、撮影時刻:10時05分
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D500-34VR(トリミング)、ISO=400、F8-1/640、-0.3EV、外部ストロボ、撮影時刻:10時06分

 2枚目はホストのコアカソ葉上で静止しているシーン。この後、10時30分頃までに合計5頭の♂を見出しました。しかし、♀の姿が見えません。林道の一角にコアカソが30m位連続するポイントがあり、ここに探♀飛翔してくる♂を期待して陣取ってみますが、11時以降14時過ぎまで、♀はおろか、♂まで全く飛んで来ません。
 以前、撮影仲間から、同一林道で第1化♀が11時20分頃産卵した情報を頂いており、正午前後に集中して蝶影を追跡していたのに、ガックリでした。夕方の時間帯では期待できそうもないため、14時30分頃、撤収です。ところが何と撤収寸前、林道入口でサカハチ♀をようやく発見。
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D500-34VR(トリミング)、ISO=400、F8-1/800、外部ストロボ、撮影時刻:14時23分
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D500-34VR(トリミング)、ISO=200、F7.1-1/1000、外部ストロボ、撮影時刻:14時29分

 期待に反してこの♀、長時間吸水にご執心で、産卵挙動を全く示しません。でも2枚目のように、小石にちょこんと掴まって吸水するシーンはとっても可愛くて憎めませんね。
 サカハチについては、夏場の個体含め、日周活動パターンをこれまで真面目に観察していないので、産卵シーン確保まで暫く時間がかかりそうです。この日は快晴でしたが、曇り日の方が産卵しやすいとか、何か特有の習性があるように思います。
 さて、林道にはこの他にも沢山の蝶が舞っておりました。この時期と言えば、やはりミスジチョウ。
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D500-34VR、ISO=400、F8-1/800、外部ストロボ、撮影時刻:11時07分

 ♂の出始めに当たったようで、飛びきり新鮮な個体でした。しかし、いつものことながらムチャクチャ敏感。単純な吸水シーンも思い通りに撮らせてくれません。お次はヒメキマダラセセリ♂。
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D500-34VR、ISO=400、F8-1/640、-0.3EV、外部ストロボ、撮影時刻:9時59分

 低山地帯で、橙色のこの子を見ると、初夏が訪れたことを実感させてくれます。最後はアサギマダラの♀。
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D500-34VR(トリミング)、ISO=800、F8-1/800、外部ストロボ、撮影時刻:13時46分

 明らかに産卵挙動を示しており、その途上で吸蜜しているシーンです。林道両側は崖地なため、結局この子の産卵シーン撮影追跡は諦めざるを得ませんでした。
 この日出会った蝶、全22種を下記にリストアップしておきます。
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クロアゲハ♂、モンキアゲハ♂、オナガアゲハ♂♀、アゲハ♀、カラスアゲハ♂♀、
ジャコウアゲハ♀、アオスジアゲハ♂
スジグロシロチョウ♀
トラフシジミ、ヤマトシジミ♂
テングチョウ(越冬個体)、アサギマダラ♀、イチモンジチョウ♂、コミスジ♂♀、ミスジチョウ♂、サカハチチョウ♂♀、アカタテハ、スミナガシ、コジャノメ♀、
ダイミョウセセリ、コチャバネセセリ♂、ヒメキマダラセセリ♂
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 上記リストの中で、黒系アゲハについては次回に詳しく述べたいと思います。
by fanseab | 2017-05-26 22:16 | | Comments(2)

渓流沿いの黒系アゲハ(5月中旬)

 当初、サカハチを狙った場所を午前中に見限って、少し西側の渓流地帯を探索。標高が高くなっているので、未だ綺麗なツマキチョウ♂が飛んでいました。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
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D500-34VR、ISO=200、F8-1/1250、-1.0EV、撮影時刻:13時01分

 結局、渓流沿いで新たなサカハチポイントを見出せなかったものの、黒系アゲハ第1化のピークを迎えていたようで、多くの撮影チャンスが得られました。最初に登場したのはとびきり別嬪さんのカラスアゲハ♀。
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D500-34VR、ISO=400、F7.1-1/1250、-1.0EV、外部ストロボ、撮影時刻:13時03分
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D500-34VR、ISO=400、F7.1-1/1250、-1.0EV、外部ストロボ、撮影時刻:13時04分

 比較的長時間ハルジオンに拘ってくれたので、助かりました。カラス第1化♀吸蜜をきちんと撮ったのはこれが初体験かもしれません。少し場所を移動して、林道沿いの民家脇にある白いツツジで吸蜜する2頭のオナガアゲハ♂を発見。
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D500-34VR(トリミング)、ISO=800、F7.1-1/1250、-1.0EV、外部ストロボ、撮影時刻:13時13分
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D500-34VR(トリミング)、ISO=800、F7.1-1/1250、-1.0EV、外部ストロボ、撮影時刻:13時13分

 撮影前から覚悟しておりましたが、ほぼ純白なツツジに黒系アゲハの組合せは露出が難しい! CMOSセンサーのラティチュード特性評価テストに相応しい場面かもしれませんね。
 オナガアゲハ♂と言えば、そのシンボルとも言うべき後翅前縁横白班を写し込みたいもの。粘って何とかジャスピンのコマが得られました。
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D500-34VR、ISO=800、F7.1-1/1250、-1.0EV、外部ストロボ、撮影時刻:13時13分

 更に場所を変えて、濃いピンク色のツツジにアゲハが集うポイントを発見。再度カラスアゲハ♀を追跡。
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D500-34VR(トリミング)、ISO=800、F8-1/1250、-1.0EV、外部ストロボ、撮影時刻:13時13分
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D500-34VR(トリミング)、ISO=800、F8-1/1250、-1.0EV、外部ストロボ、撮影時刻:13時13分

 しかし、ここのツツジは見上げる場所にあるため、アングルが制限されて仕上がりはあまり芳しくありません。それでも正午過ぎの吸蜜時間帯に、満開のツツジを眺めながら、撮影の楽しさを味わったのでした。
by fanseab | 2017-05-18 22:38 | | Comments(4)

アオスジアゲハの吸蜜・吸水活動など(5月中旬)

 サカハチチョウ第1化の産卵シーン撮影を目的に、東京都西多摩地区の谷戸を訪問。サカハチ狙いで当地を訪問するのは、今回が初めて。本種の観察はできましたが、個体数が少な過ぎました。♂2頭に出会っただけで、♀は現れずガックリ。時期が少し早めだったのかもしれません。今回は♂画像だけ貼っておきます。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
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D500-34VR(トリミング)、ISO=500、F7.1-1/640、-1.3EV、外部ストロボ、撮影時刻:10時10分
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D500-34VR、ISO=320、F8-1/1250、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:10時38分

 2枚目は暑さを避け、半木蔭で吸水がてら休息しているシーンです。谷筋に生えている食草のコアカソを探索したところ、群落の数が少ないことに気が付きました。高尾山麓などに比較すると、やはりホストが圧倒的に欠乏していて、個体数の差に影響しているのだろうと推測。産卵シーン撮影には場所替え含め、少し作戦を変えてみることにします。

 さて、この日は曇り勝ちなものの、一旦晴間が覗くと夏場と同じ暑さを感じました。ハルジオンにはアオスジアゲハがやって来て、ひとしきり吸蜜。
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D500-34VR、ISO=400、F8-1/1000、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:11時09分
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D500-34VR(トリミング)、ISO=400、F8-1/1000、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:11時10分

 昨年は前翅亜外縁の白帯が発達したアオフタスジアゲハ(外部リンク)」をご紹介しましたが、今回撮影した♀は極普通の斑紋ですね。経験上、♂に比較して♀の吸蜜時間は、より長いように思います。今回もシャッターチャンスが比較的多く、撮影が楽でした。

 谷戸の休耕田跡地には吸水に訪れるアオスジが複数飛んでおりました。ここでは吸水シーンではなく、その前後の飛翔シーンに絞って撮影。
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D500-34VR(トリミング)、ISO=640、F8-1/2000、-0.7EV、撮影時刻:11時40分25.15秒
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D500-34VR(トリミング)、ISO=640、F8-1/2000、-0.7EV、撮影時刻:11時40分25.84秒
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D500-34VR(トリミング)、ISO=640、F8-1/2000、-0.7EV、撮影時刻:11時40分58秒

 アオスジ飛翔シーンを300mm-AF合焦で狙うには困難な対象ですが、以前ご紹介した「親指AF」の実践練習としてトライしてみました。まだまだ不十分ですが、MF合焦では厳しい場面も切り撮れたように思います。1枚目と2枚目の撮影間隔は0.69秒。D500の秒間10コマ連射機能のお蔭で、翅を打ち下ろす瞬間も撮ることができました。できればカメラマン側に突進して来る絵を撮りたいのですけど、AFの動体予測合焦が間に合わないケースが多く、どうしても「尻を追いかける」場面の連続になってしまいます。

 この水辺でアオスジと格闘するちょっと前、モンキアゲハ♂も吸水に訪れておりました。
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D500-34VR(トリミング)、ISO=500、F7.1-1/2000、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:10時13分
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D500-34VR(トリミング)、ISO=500、F7.1-1/2000、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:10時14分

 2枚目の飛翔画像の背景には青々と伸びたセリも写りこんで、初夏らしい雰囲気を出すことができました。
 最後にこの日、当地で目撃(一部撮影)した蝶全20種を列挙しておきましょう。クロヒカゲやコジャノメも登場して、もう完全にハイシーズンに突入した実感を持つことができました。

カラスアゲハ♂、オナガアゲハ♂、モンキアゲハ♂、アオスジアゲハ♂♀
ツマキチョウ♀、スジグロシロチョウ♀、モンキチョウ♂
ベニシジミ♀、ヤマトシジミ♂♀
テングチョウ♀(越冬個体)、クモガタヒョウモン♂、ツマグロヒョウモン♀、
コミスジ♂♀、サカハチチョウ♂、ルリタテハ、クロヒカゲ♂、コジャノメ♂、
クロコノマチョウ(越冬個体)、ヒメウラナミジャノメ
ダイミョウセセリ♂
by fanseab | 2017-05-16 22:05 | | Comments(4)

アオスジアゲハ第1化(5月上旬)

 近所のスーパーに買い物に出かけた際、偶然団地脇の生垣で吸蜜するアオスジアゲハを見つけました。カメラを持参しておらず、慌てて携帯で撮りました。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
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撮影条件は2枚共通:ISO=20、F1.8-1/1953、撮影時刻:14時30分

 予想以上に吸蜜時間が長かったので、携帯でも撮影は容易でした。管理人所有の携帯画素数は1200万画素で、手振れ補正付。絞り開放ながら高速シャッターが切れているのでブレとも無縁の高解像度画像が得られています。スマホの発達で、コンデジが販売不振になった理由が分かります。景色や人物の撮影なら携帯一本で不自由しませんからね。
 因みに吸蜜源はバラ科のセイヨウベニカナメモチ(Photinia sp.)。新緑時に鮮紅色の新葉が印象的な生垣です。アオスジは海岸沿いのトベラとか全般に白い花を好む傾向があるようです。昨年観察した園芸植物のセリ科・ドクゼリモドキ(Ammi majus)、キアゲハ産卵シーンでご紹介したハナウドも白色花弁で、アオスジが訪れます。同じGraphium属のミカドも柑橘類・シロツメクサなど、白系の花弁がお好みのようです。そう言えば、最近、ブログ仲間のnomusan(外部リンクがシロツメクサでのミカド吸蜜シーンを紹介されておりました。羨ましいですね。

 今回は思わずアオスジに出会ったお蔭で吸蜜源生垣の植物名が判明し、この時期に白い花弁を付けることも覚えました。アオスジアゲハに感謝です。
by fanseab | 2017-05-10 21:58 | | Comments(4)