探蝶逍遥記

カテゴリ:蝶( 877 )

カラスアゲハの飼育メモ:パート2

 拙ブログをアップしているエキサイトブログでは、数年前から記事ランキングが掲載されるようになりました。どんな記事にアクセス数が多いか?結構興味深いものがあります。さて、このランキングでトップを維持しているのが、
カラスアゲハの飼育メモ(前蛹まで)』
です。イモムシ画像中心の飼育記事がランキングトップになるのも面白いですが、実は管理人にとって、↑の記事はちょっと中途半端で不満の残るものでした。理由は標題にあるように飼育個体が蛹化に失敗し、羽化まで至らなかったからです。そこでリベンジマッチとして今回新規に飼育をやり直しました。それが今回記事の眼目。

 7月下旬に採卵した3卵(個体#A,#B,#Cとします)を全てコクサギで飼育。3卵共に7月31日に孵化。以下幼生期画像は主として個体#Bで撮影。初齢幼虫の姿です。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
f0090680_2115373.jpg
EM12-Z60(5コマ深度合成+トリミング)、ISO=64、F5.6-1/50、外部ストロボ、撮影月日:8月1日

 体長は3.8mm。初めてカラスを飼育した際にも感じたことですが、外観が緑色を帯びていることが最大の特徴。ナミアゲハとは全く異なります。8月4日に2齢到達。
f0090680_21155755.jpg
EM12-Z60(上段:自動深度合成/下段:8コマ深度合成+トリミング)、ISO=200、F5.6-1/50、外部ストロボ、撮影月日:8月6日

 体長10mm。毎度お馴染みの鳥糞状に変化。全体に「テカリ」が出てきました。8月8日前後に3齢に。下記の画像は個体#Cを撮影。
f0090680_21162070.jpg
EM12-Z60(自動深度合成トリミング)、ISO=64、F5.6-1/50、外部ストロボ、撮影月日:8月8日

 体長13mm。①胸部の微小斑点および、②各腹節背線側に一対の白班(矢印)が出現。この二点が2齢との形質差となります。個体#Bは8月9日前後に4齢到達。
f0090680_21164572.jpg
EM12-Z60(自動深度合成トリミング)、ISO=64、F5.6-1/50、外部ストロボ、撮影月日:8月12日

 体長25mm。鳥糞状からイモムシ状へ変化する過渡期のような斑紋・色調を示しています。8月15日に5齢(終齢)到達。
f0090680_2117177.jpg
EM12-Z60(自動深度合成トリミング)、ISO=200、F5.6-1/50、外部ストロボ、撮影月日:8月18日

 体長45.5mm。緑を基調に全体に白色斑点が散在し、胸部の雲型模様など、カラスアゲハ終齢幼虫は独特な美しさを持っていると思います。8月23日に前蛹へ。
f0090680_21172035.jpg
EM12-Z60(自動深度合成トリミング)、ISO=200、F5.6-1/50、外部ストロボ、撮影月日:8月23日

 体長27mm。前回の飼育ではここから蛹化まで到達しませんでしたが、今回は無事翌24日に蛹化。
f0090680_21174361.jpg
EM12-Z60(左画像:5コマ/右画像:自動深度合成+トリミング)、ISO=64、F5.6-1/50、外部ストロボ、撮影月日:8月25日

 体長33.5mm。鮮やかな明るい緑色です。緑色型以外に褐色型もあるようです。一見アゲハの蛹に似ておりますが、胸部背面が殆ど突出しないのが特徴。実はこの後、再び悲劇が起きました。↑の蛹画像でご紹介した個体#Bは蛹化時に触覚付近に微妙な傷が発生したらしく、結局羽化には至りませんでした。一方個体#Aは以前と同様蛹化時に異変が起きて脱皮が叶わず死亡。結局個体#Cのみ♀が羽化しました。羽化時期は9月5日頃と推定。所用で羽化直後の撮影は叶わず。
f0090680_2118642.jpg
EM12-Z60、ISO=400、F6.3-1/60、外部ストロボ、撮影月日:9月9日

 前翅長は54mm。今回は3個体飼育したので、何とかフルステージ画像撮影が叶いました。ただ2個体が羽化まで至らなかったのは残念です。やはり前蛹→蛹化の過程は蝶の変態にとっても極めてデリケート、かつ重要な瞬間であることを改めて認識いたしました。
by fanseab | 2017-09-20 21:20 | | Comments(0)

真夏のクロツ探索(8月下旬)

 オオムラサキ産卵シーンに再挑戦すべく甲府盆地へ。樹液酒場のポイントに向かうも、影も形もありません。樹液に来ているのはルリタテハ1頭のみ。仕方なく付近の既知ポイント数箇所も巡った結果、オオムラサキはボロ♂1頭を発見しただけでした。9月上旬までは何とか♀産卵が期待できると踏んでいたのにガッカリです。丁度昼時。木蔭でランチ休憩した後、このまま帰宅するのも癪なので、久しぶりクロツバメシジミのポイントへ向かいました。このポイントを訪問するのは何と5年振り(^^; 環境変化が心配でしたが、到着してすぐにクロツが数頭飛んでいるのを見て一安心。先ずは開翅をパチリ。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
f0090680_1192360.jpg
D500-34VR、ISO=200、F8-1/1250、外部ストロボ、撮影時刻:13時00分

 鮮度もまずまず。次は岩場での静止場面。
f0090680_1194591.jpg
EM12-Z60、ISO=200、F6.3-1/400、撮影時刻:13時20分

 岩場に腰かけた管理人の左脇に止まったので、体の向きを変えることができず、バリアングルファインダーを駆使して何とか撮れました。態勢が悪い場合は、バリアングルファインダーは便利ですね。次いで訪花シーン。
f0090680_1110673.jpg
EM12-Z60、ISO=200、F5.6-1/200、撮影時刻:13時37分

 キリンソウの1種でしょうか?クロツの生息環境に相応しい絵になりました。
 到着当初薄曇りでしたが、13時30過ぎから陽射しが強まって、岩場はサウナ状態(^^;しかし暑くなったのが幸いして、期待した♀産卵活動がスタートしました。結構苦労して撮った一コマがこちら。
f0090680_1110329.jpg
EM12-Z60(トリミング)、ISO=200、F5.6-1/200、外部ストロボ、撮影時刻:13時37分

 どうしても腹端までの表現ができません。概ね次のようなややこしい態勢で産んでいます。
f0090680_11104732.jpg
EM12-Z60(トリミング)、ISO=200、F5.6-1/200、外部ストロボ、撮影時刻:13時37分

 こうなると、腹端云々の議論にさえなりません。まだツメレンゲの穂は低いので、穂の先端に産み付けてくれれば撮影が楽ですけど、どちらと言えばやや暗い部位を好んで産み付けているようです。ツメレンゲに産卵された状況です。
f0090680_11111375.jpg
EM12-Z60(7コマ深度合成+トリミング)、ISO=64、F5.6-1/50、外部ストロボ、撮影時刻:13時42分


 撮影のため、株を少し持ち上げています。次に卵の超拡大像。
f0090680_11113481.jpg
EM12-P1442@42mm-P14R(上段13コマ/下段15コマ深度合成+トリミング)、ISO=64、F5.6-1/50、外部ストロボ

 直径0.54mm、高さ0.26mm。クロツ卵の超拡大像は以前にも撮影済みですが、今回初めて側面像も撮ってみました。ヒメシジミ亜族でサイズが小さいシジミ卵は直径が0.5mm程度なので、今回使用している拡大システムでは分解能が少し不足する感じです。

 さて、母蝶は産卵の途中、暑いこともあって、キリンソウの草陰で暫し休憩。
f0090680_11122339.jpg
EM12-Z60(トリミング)、ISO=200、F5.6-1/250、外部ストロボ、撮影時刻:13時57分

 この子は縁毛もバッチリ揃った別嬪さんですね。ツメレンゲに産み付けられた卵探索の過程で思わず終齢幼虫を発見。
f0090680_111329.jpg
EM12-Z60(自動深度合成+トリミング)、ISO=64、F5.6-1/50、外部ストロボ、撮影時刻:13時30分

 管理人はクロツ幼虫を見るのはこれが初めて。しかしどうも雰囲気がおかしいと思ったら寄生種の卵が2卵産み付けられておりました。ツメレンゲの葉は赤紫色を呈しておりますが、幼虫の体色は緑色なので、今回何とか発見できました。仮にルリシジミ終齢幼虫のように赤紫色に擬態していたら、とても見いだせなかったでしょうね。

 この日の天気予報は曇り。しかも昼過ぎから降水確率が上昇するとのご宣託が・・・。しかし、予報に反して陽射しが強まったのには閉口しました。岩場からの輻射熱は想像以上に体力を消耗します。やはりクロツの探索はツメレンゲの穂が伸びる秋口か、潮風に吹かれての海クロツ探しが体に優しいですね。

 今回の産卵シーンの動画もyoutubeにアップしました。実は動画で産んでいる場面の方が静止画で紹介したシーンよりも見栄えがします。
by fanseab | 2017-09-02 11:15 | | Comments(6)

フタスジチョウvs.ホシミスジ:幼生期性状比較

 国産Neptis属の中で、フタスジとホシミスジは兄弟種の関係になります。本記事では特に終齢幼虫と蛹の形態・性状差について、詳述します。フタスジ幼生期の詳細は直前記事をご覧下さい。
 先ずは終齢幼虫。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
f0090680_2138535.jpg

f0090680_21384263.jpg
ホシミスジ画像は2014年10月撮影分

識別点を下記にまとめます。
(1)第7-9腹節側面の淡色模様:矢印#1
ホシミスジは鮮やかな緑色、フタスジは僅かに緑色を帯びる程度に留まる。
当該斑の面積(腹節全体に対する相対値):ホシミスジ>フタスジチョウ
(2)背面突起:矢印#2
突起長さ:ホシミスジ>フタスジチョウ
(3)背面模様:矢印#3
暗色斜帯はホシミスジでより明確→ホシミスジ:全体に地色と暗色斜帯とのコントラストが明快。

 次いで蛹の形態比較です。
f0090680_21385747.jpg
ホシミスジ画像は2014年10月撮影分

識別点は下記の通り。
(1)懸垂器と腹端背面のなす角度:#1
ホシミスジがより鈍角。
(2)前翅後縁部形状:#2
フタスジでは前縁側に強く湾曲する。
(3)背面から見込んだ時の翅部の巾:#3
ホシミスジはより巾広い。
(4)頭部突起形状:#4
ホシミスジでより顕著(やや前方に突出する傾向)。

 両種共に、♂♀差・個体差がどの程度あるかは、今後の検証課題です。卵の微細構造同様、兄弟種だけに両種は終齢幼虫・蛹形状共によく似ていますね。
by fanseab | 2017-08-22 21:43 | | Comments(2)

フタスジチョウの飼育メモ

 7月10日付記事(クリックで記事へジャンプ)でご紹介したフタスジチョウについて、現地で採卵した4卵を飼育した結果を報告します。飼育した個体を各々#A~#Dとします。初齢途中までは、産附されたホスト(一部植物名不明、一部はシモツケ)で飼育、その後は全てユキヤナギを餌に用いました。現時点までに4個体の生育状況は2群に分かれました。個体#A、#Cは一気に成長し、#Aは羽化済、#Cも8月中に羽化予定。一方、個体#B,#Dは緩やかな成長曲線を描き、現在は共に3齢で、恐らく自然状態の個体同様、秋には越冬態勢に入る模様です。本記事では個体#Aを中心に飼育経過を述べます。

 4卵共に7月11日に孵化。初齢幼虫の姿です。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
f0090680_17354449.jpg
EM12-Z60(上段3コマ/下段7コマ深度合成+トリミング)、ISO=200、F5.6-1/50、外部ストロボ、撮影月日:7月12日

 体長は2.5mm。淡褐色でコミスジとそっくりな姿。初齢時の食痕も示します。
f0090680_17355923.jpg
EM12-Z60(トリミング)、ISO=400、F5.6-1/50、外部ストロボ、撮影月日:7月12日

 この画像の葉先に産卵されており、その周辺から食い始め主脈中央に静止しています。一方、シモツケの穂先に産附された個体#Dは当初シモツケの穂を齧っておりました。
f0090680_17361276.jpg
EM12-Z60(トリミング)、ISO=400、F5.6-1/50、外部ストロボ、撮影月日:7月12日

 その後、穂が枯れたのでユキヤナギの葉に移動させました。初齢の後半になると、ユキヤナギの葉をカールさせて巣を形成しました。個体#Dの様子です。
f0090680_17363970.jpg
EM12-Z60(8コマ深度合成+トリミング)、ISO=200、F5.6-1/50、外部ストロボ、撮影月日:7月14日

 この時点では未だ完全に閉じた状態の巣ではありません。基本、頭部を葉柄側に向けています。その後、筒状の巣が形成されるため、齢数変化が観察し難くなりました。7月15-16日にかけて2齢到達。2齢の巣(個体#A)です。
f0090680_1737166.jpg
EM12-Z60(自動深度合成+トリミング)、ISO=200、F5.6-1/50、外部ストロボ、撮影月日:7月17日

 巣の前後は開放状態。巣前後の葉を食べるため、特徴のある巣形態になります。巣の上部を切断して無理やり2齢の姿(#A)をパチリ。
f0090680_17375123.jpg
EM12-Z60(13コマ深度合成+トリミング)、ISO=200、F5.6-1/50、外部ストロボ、撮影月日:7月17日

 体長4.3mm。初齢よりずんぐりとした体形になり、体色も濃淡がついてきました。巣の完全解体を断念したため、側面画像は撮影できず。巣から顔を覗かせた個体#Dの姿もパチリ。
f0090680_17381657.jpg
EM12-Z60(8コマ深度合成+トリミング)、ISO=200、F5.6-1/50、外部ストロボ、撮影月日:7月17日

 7月19日前後に全個体共に3齢到達。3齢(個体#C)幼虫の姿です。
f0090680_17383948.jpg
EM12-Z60(自動深度合成+トリミング)、ISO=200、F5.6-1/50、外部ストロボ、撮影月日:7月26日

 体長6.2mm。体色の濃淡が明確になり、淡い背線も顕著になりました。更に後胸、第2腹節に突起が形成されました(矢印#1)。第7-9腹節の濃褐色斜帯(矢印#2)が顕著になってきました。個体#Aは7月22日に4齢へ。
f0090680_1739129.jpg
EM12-Z60(自動深度合成+トリミング)、ISO=200、F5.6-1/50、外部ストロボ、撮影月日:7月24日

 体長8.5mm。背中側から幼虫を見ると、第2-4腹節部分の巾が拡大し、Neptis属4齢幼虫にほぼ共通する姿に変身。第7-9腹節濃褐色部に白色斑(矢印)が出現しました。幼虫は静止している際、頭部を深く下げ、胸部~第2腹節を高く持ち上げる独特なポーズを取っています。この習性は終齢(5齢)まで観察できます。なお、4齢時点で3齢まで過ごした巣を完全に放棄し、通常はユキヤナギの枝もしくは葉に静止しております。個体#Aは7月26日に5齢(終齢)に。
f0090680_17392666.jpg
EM12-Z60(上段6コマ/下段自動深度合成+トリミング)、ISO=200、F5.6-1/50、外部ストロボ、撮影月日:7月31日

 体長は13.5mm。体色の濃淡コントラストは4齢よりも明確になりました。第7-9腹節の白斑部は淡緑色を帯びてきました。ここで参考までに、初齢~終齢までの頭殻(脱皮殻)の形状比較をしてみました。
f0090680_17394810.jpg
深度合成・コマ数:初齢16、2齢15、3齢24、4齢5、5齢10

 なお、上段(初齢~3齢)と下段(4,5齢)では、拡大率を変えております。また、5齢頭部上方は幼虫本体の脱皮殻。終齢幼虫は8月6日に前蛹。
f0090680_1740713.jpg
EM12-Z60(トリミング)、ISO=200、F5.6-1/50、外部ストロボ、撮影月日:8月6日

 上手い具合にユキヤナギの枝からぶら下がってくれました。体長14mm。撮影時に結構モゾモゾ動くので深度合成撮影はできず。翌7日に蛹化。
f0090680_17402623.jpg
EM12-Z60(左から各々6コマ、5コマ、4コマ深度合成+トリミング)、ISO=200、F5.6-1/50、外部ストロボ、撮影月日:8月8日

 体長12.5mm。淡褐色の表面に複雑な模様が織り込まれた姿は、Neptis属蛹に共通する特徴でしょう。8月13日の朝方、前翅模様が透けて見え、腹節も緩んで羽化直前の兆候を示しました。
f0090680_17404495.jpg
EM12-Z60(自動深度合成+トリミング)、ISO=200、F5.6-1/50、外部ストロボ、撮影月日(時刻):8月13日(6時54分)

 ほぼ1時間後、無事♀が羽化しました。
f0090680_17405818.jpg
EM12-Z60(自動深度合成+トリミング)、ISO=200、F5.6-1/50、外部ストロボ、撮影月日(時刻):8月13日(7時59分)

 例によって、羽化瞬間は確認できず。前翅長は24.5mm。7月に生息地(山梨)で観察した♀に比較すると一回り小さいサイズ。やはり促成栽培(孵化から33日で羽化)故、小サイズ化は避けられない宿命でしょうか。開翅もユキヤナギバックに撮影。
f0090680_17411159.jpg
EM12-Z60、ISO=200、F5.6-1/50、外部ストロボ、撮影月日(時刻):8月13日(8時13分)

 フタスジチョウは後翅白帯がスッキリしたデザインなので、後翅の縁毛がとってもお洒落。縁毛フェチの管理人の琴線に触れるものがありますね。

 なお、飼育の途中でしたが、国内産Neptis属研究の権威、F氏に私信を出し、飼育のコツを伺いました。同氏によれば採卵飼育の場合、孵化後幼虫を冷蔵庫に出し入れするなど、極端な温度変化を与えないと当年度羽化(2化品として羽化)に至るとのこと。今回はほぼ同日に孵化した4個体をほぼ同一条件で飼育し、冷蔵庫保管処理をしないにも拘らず、2個体のみ越冬しそうな状況です。成長スピードを急速にするか、緩慢にするかのスイッチはどの時点で、どんなメカニズムで入るのでしょうか?疑問は尽きません。なお、兄弟種、ホシミスジの幼生期との比較については、記事を分けました。そちらもご覧下さい。
by fanseab | 2017-08-22 21:35 | | Comments(0)

オオムラサキの産卵行動を探る(8月上旬)

 3年振りに山梨・甲府盆地でオオムラサキ探索です。到着して驚いたのはポイント付近の環境変化。道路の舗装化進行や森林伐採が酷くて乾燥化が進み、憂慮すべき状況です。それでも台場クヌギの樹液ポイントには、いつもと変わらぬオオムラサキの姿があり、ホッと一安心。♀探索が目的のこの時期、♂はどの個体もボロボロ。一番まともな個体を選んで開翅をパチリ。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
f0090680_11462614.jpg
D500-34VR、ISO=500、F8-1/640、-0.3EV、外部ストロボ、撮影時刻:9時36分

 樹液の出方が不十分なので、蝶もカナブンも樹肌から必死に樹液を吸い上げている感じ。目的の♀も登場。
f0090680_11464860.jpg
D500-34VR、ISO=500、F8-1/640、-0.3EV、外部ストロボ、撮影時刻:9時38分

 恐らく鳥に攻撃されたのでしょう。右前後翅共に大破状態。樹液酒場に集うオオムラサキを観察していると、時間経過と共に♀個体数が増加してきました。こちらは翅損傷の少ない大型の♀です。
f0090680_11471289.jpg
D500-34VR、ISO=500、F9-1/800、-0.3EV、外部ストロボ、撮影時刻:10時06分

 ♂の2倍はあろうかと思われる大きさ。将に女王の風格。いつもなら♀に言い寄る♂の姿をみかけますが、相手のあまりの貫禄に怖気づいているような・・・。この♀、♂を蹴散らす勢いで樹液の滲み出る好ポイントを占領してしまいました。そのうち、彼女の姿が急に視界から消えました。さては産卵行動か?と思いきや、樹上で暫し開翅休息しておりました。
f0090680_11473059.jpg
D500-34VR(トリミング)、ISO=500、F9-1/1000、-0.3EV、外部ストロボ、撮影時刻:10時09分

 ♀を継続観察していると、どうやら午前中は樹液吸汁と休息を繰り返しており、休息時は樹液酒場から敢えて距離を置いているようです。♂からの(無駄な?)求愛を意図的に避けているかもしれません。独りでじっくり吸蜜する♀の姿を広角でもパチリ。
f0090680_11475045.jpg
EM12-Z12、ISO=200、F10-1/30、外部ストロボ、撮影時刻:11時09分

 正午過ぎ、急に樹液酒場が静かになりました。1-2頭の♂を除き、大半がどこかに雲隠れ。♂は探♀パトロール飛翔している様子。恐らく近くの小ピークあたりでテリ張りに集中しているのでしょう。一方、♀は産卵時間帯に入ったと想定し、産みそうなエノキを数本マークし、午後2時半頃まで巡回観察しましたが、結局産卵シーンには出会えませんでした。やはり産卵シーン撮影はハードルが高そうです。

 この日、驚いたのは環境変化だけではありません。あの「忌まわしき」アカボシゴマダラ(外来種)が、とうとうオオムラサキポイントにやって来たこと。♀の産卵シーンです。
f0090680_11481418.jpg
D500-34VR、ISO=500、F9-1/640、-0.3EV、外部ストロボ、撮影時刻:10時43分

 次は台場クヌギに集うオオムラサキ(左下)とその周りを飛ぶアカボシの♂(右上)。
f0090680_11483031.jpg
EM12-Z12(トリミング)、ISO=640、F8-1/250、外部ストロボ、撮影時刻:11時58分

 証拠写真レベルですが、見たくなかった絵です。山梨県のアカボシゴマダラに関しては、管理人の記録では、2012年6月に都留市で1♂を撮影しております。当時、笹子峠を越えて甲府盆地に入るのは時間の問題だと思っておりました。但し今回のオオムラサキ観察ポイントでは、2014年5月のアカボシ第1化発生時に未確認。ですから恐らく2015年以降、甲府盆地での安定発生状況になったのでしょう。

 一方、在来種ゴマダラチョウも第2化の盛期でした。オオムラサキのボロ個体♂とのツーショットです。
f0090680_1149317.jpg
D500-34VR、ISO=500、F9-1/640、-0.3EV、外部ストロボ、撮影時刻:10時25分

 オオムラサキの産卵については、もう少し♀の行動パターンを詳細に把握するなどして、再挑戦してみたいです

<8月14日追記>
youtubeに♀樹液吸汁シーンの動画をアップしました。視聴環境にもよりますが、できれば画面右下、
画質(歯車マーク)を「720pHD」に設定して頂くと、より鮮明にご覧頂けます。

by fanseab | 2017-08-12 22:25 | | Comments(6)

クロアゲハ♂の吸水(7月下旬)

 カラスアゲハの産卵シーン撮影した当日、気温はそれほど高くなく、黒系アゲハ♂の吸水活動は不活発でした。そんな中、唯一新鮮なクロアゲハ♂が長時間に渡って吸水していたので、じっくりと撮影してみました。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
f0090680_12241631.jpg
D500-34VR(トリミング)、ISO=1000、F7.1-1/1000、-0.3EV、外部ストロボ、撮影時刻:11時42分
f0090680_12243186.jpg
D500-34VR、ISO=1250、F6.3-1/800、-0.3EV、外部ストロボ、撮影時刻:12時37分

 普通種であっても完品個体の撮影はどんなシーンでも貴重。過去に管理人が撮影したクロアゲハ♂の吸水シーンの中でも出色の仕上がりに満足です。今回はやや暗い環境のため、ISO感度を1000~1250で撮影しております。D500にボディを変えてから、一番気に入っているのが、高感度特性の進歩。一昔前のニコンでは、ISO=800から途端にザラザラ感が増加したのですが、D500だとISO=1600までは全く問題ありません。露出強アンダー画像をRAW現像する際、ガンマコントロールでシャドウ部を明るく持ち上げてもオリジナル画像の持つ色相に変化が無くて助かっております。機材の進歩は本当に有難いものですね。
by fanseab | 2017-08-10 21:15 | | Comments(2)

カラスアゲハの産卵(7月下旬)

 サカハチチョウ第2化の産卵シーン撮影目的で、東京都下の渓谷沿いにある林道を探索。9時半頃、サカハチ♂が開翅日光浴を始めました。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
f0090680_11522874.jpg
D500-34VR、ISO=200、F4.5-1/320、-0.7EV、撮影時刻:9時44分

 この一角で♂を都合3頭目撃したのですが、肝心の♀がいません。5月に同じポイントで観察した時と同様、10時前後の日光浴を除くと、♂が日光浴ポイントを離れて雲隠れしてしまうのです。恐らく探♀行動での場所移動なのでしょう。♀がホストのイラクサ類に登場するはずだ・・・と睨んでホスト周辺で待機するも結局出現せず。結局、この日もサカハチ産卵シーン撮影はお預けになりました。ガックリです(^^;

 一方、この林道では黒系アゲハ類第2化の盛期だったようで、時折豪快に飛ぶカラスアゲハ♂の姿が目撃できました。そこでサカハチと両睨みでカラスアゲハ産卵シーンも狙ってみることに。既に5月にカラス産卵ポイント・時間帯の下見を終わっているので、今回は労せず産卵現場に出会いました。しかも登場したのはとびきりの別嬪さん!
f0090680_11535148.jpg
D500-34VR、ISO=800、F8-1/640、-0.3EV、外部ストロボ、撮影時刻:10時59分

 かなり薄暗い崖地に群生するコクサギの実生を緩やかに舞いながら、産卵場所を探っています。そして産卵。
f0090680_11541519.jpg
D500-34VR(トリミング)、ISO=800、F8-1/640、-0.3EV、外部ストロボ、撮影時刻:11時00分

 母蝶はコクサギ葉の縁に掴まり、腹端を葉裏に曲げて産卵します。この時、母蝶の体はコクサギ葉主脈に平行に向いており、かなり不自然な態勢でもあります。次は、ほぼ葉の真上に止まっての産卵シーン。
f0090680_11544538.jpg
D500-34VR、ISO=800、F8-1/640、-0.3EV、外部ストロボ、撮影時刻:11時00分

 産卵直後に飛び上がったシーンも撮れておりました。
f0090680_11545982.jpg
D500-34VR、ISO=800、F8-1/640、-0.3EV、外部ストロボ、撮影時刻:11時00分

 産卵後、確認してみると、↑の画像・矢印で示した葉裏に産み付けられていました。
f0090680_1155302.jpg
TG4@4.5mm、ISO=200、F2.8-1/320、-0.7EV、撮影時刻:11時00分

 淡いブルーを帯びているのが、カラス卵の特徴。虫食いで空いた穴の縁を「葉の縁」と思って産み付けたようです。その後、やや高い位置に移動して産卵。
f0090680_11555734.jpg
D500-34VR、ISO=800、F8-1/640、-0.3EV、外部ストロボ、撮影時刻:11時16分

 翅全体にピントが来ていい感じですが、腹端は葉被り。腹端・卵の同時写し込みはかなり難易度高いと痛感。お次は今回のベストショット。
f0090680_11561724.jpg
D500-34VR(トリミング)、ISO=800、F8-1/640、-0.3EV、外部ストロボ、撮影時刻:11時16分

 カラスアゲハ♀後翅の煌びやかな輝きも写し込めて満足すべき絵に仕上がりました。惜しむらくは手前の枯葉が右後翅尾状突起を隠したこと。この後、ランチ休憩していると、かなり飛び古した別個体が出現、結構明るい環境のコクサギ、しかも地上高3.5mの相当高い位置に産卵しました。
f0090680_11564571.jpg
D500-34VR(トリミング)、ISO=500、F7.1-1/200、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:12時22分

 産卵高さ、環境共に、少し例外的な産み方のように思いました。カラス♀に出会う前、時間潰しにコクサギ実生の葉捲りを暫くやって、1卵見出しました。これは淡いレモンイエローでカラスの卵と異なり、オナガアゲハの卵でした。両者卵の比較画像を示します。
f0090680_11572457.jpg
EM12-Z60(6コマ深度合成+トリミング)、ISO=200、F5.6-1/50、外部ストロボ、撮影月日:7月28日


 色調差・サイズ差がご理解頂けると思います。カラスアゲハ卵は拙宅に持ち帰り、超拡大撮影。
f0090680_11573959.jpg
EM12-P1442@42mm-P14R(上段23コマ/下段26コマ深度合成+トリミング)、ISO=200、F5.6-1/50、外部ストロボ、撮影月日:7月28日

 最大直径1.38mm、高さ1.30mm。ほぼ真球状です。Papilio属の卵表面はほぼ平滑で、面白みに欠けます。一方、表面のデリケートな「ザラザラ感」を的確に描写することの難しさも痛感します。完璧な描写には、的確なライティングが不可欠で、この画像でも手前側に光が回っておらず、球表面全面の描写ができておりません。それと真球状の卵を深度合成する場合、どうも縁部分の合成が破綻してしまいます。当初、深度ステップ数が少ないことが原因と考えていましたが、合成枚数を25コマ程度まで増大しても、合成破綻は改善されず、ちょっと悩んでおります。合成ソフトに問題があるのか?もう少し検討が必要です。
 それはともかく、数年越しの課題だったカラスアゲハ産卵シーンが首尾よく撮影でき、ホッといたしました。
by fanseab | 2017-08-06 21:03 | | Comments(2)

コミスジの飼育メモ:幼生期の長い事例

 去る5月下旬、オナガアゲハの産卵シーンを撮影した当日、現場の林道でコミスジの産卵も目撃しました。フジの葉先に産み付けられた卵を拡大撮影用に持ち帰り、フジで飼育しておりました。コミスジは2015年10月に飼育実施済で、その際の飼育メモ(クリックでジャンプ)はこちらです
 夏場の飼育では科・種類によらず、孵化後概ね1ヶ月で成虫が羽化します。上記事例でも孵化後38日で♀が羽化しました。ところが、今回は幼虫期が長く、結局♂が羽化するまでの時間は異例の62日。これには驚きました。採卵した卵の超拡大像です。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
f0090680_15581218.jpg
EM12-P1442@42mm-P14R(16コマ深度合成+トリミング)、ISO=64、F6.3-1/50、外部ストロボ、撮影月日:5月23日

 卵直径(棘皮を含む最大径)は1.1mm。孵化後経過日数を前回飼育品(括弧内表示)と比較してみました。
2齢到達   4日(4日)
3齢     10(17)
4齢     15(39)
5齢     20(47)
蛹化    28(55)
羽化    38(62)

 初齢期間および4齢以降の経過日数は両者ほぼ同じですが、それ以外のステージで極端な差が出ました。飼育環境は室内の薄暗い場所で、前回とさしたる変化はありません。
 幼虫画像は撮影せず。蛹画像を前回と比較してみました。
f0090680_15585143.jpg
EM12-Z60(自動深度合成+トリミング)、ISO=200、F5.6-1/50、外部ストロボ、撮影月日:7月23日(右画像は2015年10月撮影分)

 一般に同一種類であれば幼生期の長い個体ほど、より大きく成長することが知られております。今回飼育品の体長は16.5mm、前回は15.2mmで♂♀差を考慮すると、やはり今回個体はやや大き目の感じがします。ただコミスジ蛹としては個体変異の範囲内かもしれません。7月28日に羽化した♂画像です。
f0090680_15591558.jpg
EM12-Z60、ISO=200、F6.3-1/50、外部ストロボ、撮影月日:7月28日

 前翅長27mm(因みに前回飼育品は25mm)。羽化に気付かず、暫く飼育プラケース内で暴れていたため、羽化直にしては翅が痛んでしまいました。
 蝶の飼育をしていると、時々常識から外れた行動を取る個体がおります。今回のコミスジ飼育でもちょっぴり驚かされました。
by fanseab | 2017-08-03 20:58 | | Comments(4)

ルリシジミ終齢幼虫はカメレオン?

 関東地方は暑い日が続いております。明らかに雨不足で、主要河川では取水制限も始まったとか。暑さが続くと食欲も減退します。そんな折、夏場の食卓にオクラやサヤインゲンは欠かせませんね。彩鮮やかな緑色の野菜は視覚に訴え、食欲を増進させてくれます。サヤインゲンに煎りゴマを振り掛け、これをつまみに冷えたビールをグイッと・・・・♪♪。管理人は飲める口ではないのですけど、やはりビールが無いと夏は乗り切れません。
 さて、そのサヤインゲン。シジミチョウ飼育時の代用食としても有名です。特に蕾や花穂を食うシジミ類には有効とされています。管理人も将来の某種飼育に備え、今回、ルリシジミを実験材料として、サヤインゲン飼育をトライしてみました。近所のマンション植え込みのハギから採卵、初齢の後半からサヤインゲンを与えてみました。順調に育った終齢幼虫の姿です。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
f0090680_14423886.jpg
EM12-Z60(トリミング)、ISO=200、F5.6-1/50、外部ストロボ、撮影月日:7月11日

 半分にカットした鞘にへばり付き、白い果肉に頭部を突っ込んで食っています。面白いことに2齢の途中位までは果肉を好まず、鞘内の緑色のゼリー状組織を食べておりました。終齢になると、ほぼ果肉のみ食っています。糞の色も食べた部位毎に異なっています。矢印Aは上記ゼリー状組織を食べた糞、同Bは果肉によるもの。見事に糞の色が違います。幼虫の体色は餌のサヤインゲンにソックリですね。

 実は過去にルリシジミは2度飼育経験があり、当時の終齢幼虫と比較してみました。
f0090680_14425789.jpg
上段:2013年9月撮影、中段:2016年7月撮影

 過去2回はそれぞれクズ・イタドリの花穂を給餌しておりました。与えた餌の色相に忠実に幼虫体色が変化する様は見事。将にカメレオンですね!
by fanseab | 2017-07-22 20:13 | | Comments(4)

渓谷で出会った蝶(7月上旬)

 フタスジの産卵を追跡していた場所は標高1300m超の渓谷沿いでした。到着してすぐに足元の草地から飛び立ったのは何と、ウスバシロチョウ。これはカメラに収めることはできませんでしたが、このポイントで出会った蝶をご紹介しておきましょう。
 最初はミスジチョウ。路上での吸水・樹冠で探♀飛翔をする♂を沢山みかけました。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
f0090680_9204939.jpg
EM12-Z60(トリミング)、ISO=500、F6.3-1/3200、撮影時刻:10時10分

 探♀時の飛翔速度はフタスジとは比較にならないほど、敏速です。お次はシータテハ。
f0090680_9212538.jpg
D500-34VR(トリミング)、ISO=200、F7.1-1/1000、-0.7EV、撮影時刻:9時00分
f0090680_9214577.jpg
D500-34VR(トリミング)、ISO=200、F7.1-1/1000、-0.7EV、撮影時刻:9時02分

 本種に出会うのは久しぶりでした。ヒョウモン類は殆どみかけず。アサギマダラは丁度産卵のタイミングだったようです。
f0090680_9221228.jpg
EM12-Z60(トリミング)、ISO=640、F6.3-1/3200、撮影時刻:9時59分

 背景にホストのイケマらしき姿も写っております。もう少し真剣に探せば卵・幼虫も見つかったかもしれません。ただ、フタスジ産卵に注力した関係でそこまで手が回りませんでした。
 半木蔭の草地を歩いていると、足元からパタパタとジャノメチョウ類が飛び立ちました。しかし、高さ30cmまで達しないうちに、すぐ草地に落下。何と、羽化直のウラジャノメ♀でした。
f0090680_9223665.jpg
EM12-Z60、ISO=200、F5.6-1/250、外部ストロボ、撮影時刻:9時48分
f0090680_9224580.jpg
EM12-Z60、ISO=200、F5.6-1/250、外部ストロボ、撮影時刻:9時50分

 新鮮なウラジャノメを撮影したのはデジタルにしてから初めて。しかも♀と認識して撮るのも初めてでした。この子、本当に羽化して時間が経過しておらず、飛ぶ練習中だった様子。この♀を撮ってから改めて気が付いたのですが、フタスジチョウの周辺を擦れたヒカゲチョウが舞っておりました。未だ夕方でもないのに何で♂が飛び回っているのだろう。。。そう、彼らはウラジャノメ♂だったのです。彼らの探♀行動も結構しつこく、樹木の周囲を舐めるように探して飛んでおりました。

 渓谷沿いの草地にはヒメキマダラセセリが多産しています。ウツギで吸蜜を繰り返す姿が目立ちました。
f0090680_9232587.jpg
EM12-Z60(トリミング)、ISO=640、F6.3-1/3200、撮影時刻:9時32分
f0090680_9233551.jpg
EM12-Z60(トリミング)、ISO=200、F5.6-1/200、撮影時刻:11時24分

 今回新鮮なシータテハを観察できたものの、この時期、山梨の山域で定番のクジャクチョウを全く見ることができませんでした。最近、発刊された日本チョウ類保全協会の機関誌、「チョウの舞う自然:24号」で、海野和男さんが、本種について解説されております。それによると、小諸周辺で2015年10月以降、クジャクを一切撮影できていないのだそうです。鹿の食害が原因なのか不明ですが、クジャクチョウが絶滅危惧種の仲間入りなんて、想像もできません。早い復活を期待したいものです。

 さて、遠征の帰路、下界に降りると猛烈な暑さが車内に籠って汗ダクダク(^^; この時期、冷涼な高標高地での撮影は体に優しく感じました。
by fanseab | 2017-07-15 20:25 | | Comments(2)