探蝶逍遥記

2009年 07月 12日 ( 1 )

カシワ林のゼフ探索:その(2)(7月12日)

 先週に引き続き、同じポイントに出向いてきました。ターゲットはハヤシミドリ・オオミドリの♀。現地5時着。ポイントに着くなり、ヤバイと思いました。先週とは異なり、ヒンヤリ感が全くなく、蒸し蒸しした空気が漂います。叩き棒で叩いても予想通り、飛び出す個体数は先週より増加しているものの、殆どが降りてきません。偶に降りても、湿気で眼鏡が曇って着地地点を見失う最悪のパターン(^^;;

 それでも何とかヨロヨロ下草に降りてきた個体を慎重に撮影。鮮度もまずまずのオオミドリシジミ♀でした。
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D90, ISO=400, F8-1/200、-1.0EV、撮影時刻:6時00分

 開翅までは間がありそうなので、この個体から離れ、さらにウロウロ探索です。あるカシワの付近を通り過ぎた時、下草の笹の葉でモゾモゾもがいている、褐色のシジミを発見。ゼフにしては様子が変なので、近づいてみてビックリ! なんとクロシジミの♀でした。ここは慎重にベタ閉翅をゲット。
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D90, ISO=200, F7.1-1/320、-1.0EV、撮影時刻:7時07分

 恐らく羽化直に近い鮮度の個体です。管理人は関東でこのシジミを撮影するのはこれが初体験。富士山麓に生息地があることは知っていますが、まさかこんな所でも発生しているとは! 全回の記事で「想定外の蝶」なる表現を用いましたが、将にクロシジミはそんな相手でした。朝日が差してくると、すぐに開翅です。
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D90, ISO=200, F8-1/500、-1.0EV、撮影時刻:7時22分

 さすがにこの開翅角度だと「ベタ開翅」アングルは無理ですので、♀の特徴である「ぼてっとした腹」と複眼・前後翅にピントを合焦させました。滋賀県で観察した際、翅表が白化した個体をよく観察しましたが、この個体は全面が一様な黒褐色で肛角部に黒い斑紋がある程度です。ビロード状の光沢感はなかなか表現できないですね。

 さて、クロシジミの撮影が終わって時計を見たら7時30分前。最初に発見したオオミドリもそろそろ開翅している頃だ・・・と大急ぎで戻ってみると影も形もありません。あ~ガッカリ。やはり二兎を追うものは一兎しか得られない?かな(笑) 気を取り直して、叩き棒で更に叩くと羽化直に近いオオミドリ♀がまた舞い降りてくれました。
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D90, ISO=400, F9-1/640、-1.0EV、撮影時刻:7時32分

 今度は期待大です。注目して見守ると、体をもたげ、さぁ開翅か?との期待をよそに、サーッと上空に舞い上がり、ジ・エンド。気温の上がりが早いので、ジックリ開翅のパターンに持ち込めません。今日は根性で何とか♀開翅をゲットするぞ・・・と、飽きもせず、延々とカシワを叩き続けると、また1頭の♀らしき個体が下草に舞い降りました。今度の下草は丈も低く、期待大です。慎重にベタ閉翅を撮影。
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D90, ISO=400, F7.1-1/640、-1.0EV、撮影時刻:9時00分

 当初、この個体もオオミドリかと思いましたが、帰宅してから良く見てみるとハヤシミドリシジミの♀と判定(誤っていたらご教示ください)。同定の拠所は一般的に言われている、①白帯の幅がやや広く、内側の黒い縁取りが不明確。②中室端短条も不明確の二点です。さて、いつ開翅するか?長期戦が予想されるので、持参したコンビニのおにぎりを頬張って腹ごしらえです。食い終わって、振り返ると、おぉ~、開翅しているじゃないですか! ここは慎重に真上からベタ開翅をゲット。
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D90, ISO=400, F8-1/500、-1.0EV、撮影時刻:9時09分

 表翅もほぼ傷もなく、一安心。前翅中室外側にはわずかですが、青色鱗粉が載っているのが確認できます。これで、(↑の個体がハヤシで正しいとしてですが)ハヤシミドリ♂♀のベタ閉翅・開翅セットが完成です。課題として残されたオオミドリ♀の開翅は撮影チャンスがあるか?疑問ですが、なんとか頑張ってみるつもりです。帰り支度をしていると、カシワを叩く単調な作業に疲れた管理人を、新鮮なクジャクチョウが癒してくれました。
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GX100@15.3mm, ISO=100, F5-1/200、-0.7EV、撮影時刻:9時45分
by fanseab | 2009-07-12 23:58 | | Comments(12)