探蝶逍遥記

2009年 07月 07日 ( 1 )

カシワ林のゼフ探索(7月5日)

 今シーズン、山地性ゼフとしてハヤシミドリシジミを課題に掲げています。そろそろ♂の出始めと睨み、富士山麓のカシワ林を訪れました。現地5時30分着。朝露で濡れた下草にビッショリになりながら、カシワを叩いていきます。それらしき蝶影が飛び出しますが、茂みの影に逃げてなかなか成果が上がりません。10数本叩いてやっと大小2頭の個体が下草に舞い降りました。大きめの個体に狙いをつけ、慎重に探ると下草でもがいた後、ゆっくりと葉上に登り、静止してくれました。じっくりとベタ閉翅を撮影。                        ++いずれの画像もクリックで拡大されます++      
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D90, ISO=200, F3.8-1/1000、-1.0EV、撮影時刻:6時03分

 開翅するまで時間がありそうなので、付近のカシワを更に探索。戻ってみるとまだ開翅しておりません。腰を落ち着け、携帯でメールチェック等して待機している途中、何気なく個体を見ていると、突然、何の前振りもなく、ガバッと開翅です。個体サイズからハヤシミドリの♀とばかり思っていたのですが、♂でした。ここは慎重に接近し、夢にまで見た真上からのベタ開翅を撮影。
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D90, ISO=200, F9-1/250、-1.0EV、撮影時刻:7時39分

 何と言う美しさでしょう。ウルトラマリンの種小名の由来がよくわかる、深みのある構造色に溜息が出ながらの撮影でした。この直後、サーッと飛び立ち、再びカシワの葉上に止まり、開翅です。 
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D70-VR84@400mm, ISO=400, F9-1/640、-1.0EV、撮影時刻:7時47分

 木陰から垣間見る濃いコバルトブルーも味わいがあります。続いて向きを変え、朝日に正対した姿を真正面から捉えました。
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D90-VR84@400mm, ISO=500, F9-1/800、-1.0EV、撮影時刻:7時55分

 前翅の輝きとは異なり、後翅に緑色が混じる色の変化も見ものです。これでかなり気分が楽になり、更にカシワを探索すると、今度は小ぶりの個体が下草にヨロヨロと舞い降り、すぐに開翅です。しかし、この個体、敏感でして、カメラを接近させるとすぐに翅を閉じてしまいます。暫く待って再び開いた瞬間をゲット。
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D70, ISO=200, F4.5-1/640、-0.7EV、撮影時刻:7時39分

 別途、撮影した閉翅画像から、管理人初撮影のエゾミドリシジミと判明。初物は素直に嬉しいですね。さて、エゾを撮影した付近で、ビュンビュン飛ぶ回るファボニウスを発見。ジョウザンかと思いきや、オオミドリシジミでした。テリ位置がそれなりに高いので400mmズームで狙っていたのですが、近場には降りません。時折激しく卍飛翔を繰り返すので、広角でいつもの乱射。何とか卍が解けて1頭が相手を追尾するシーンを切り撮れました。
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D40-10.5-X1.4TC(トリミング), ISO=400, F6.3-1/2000、-0.7EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:9時41分

 時間の経過と共に徐々にテリ張り位置が低くなり、手前のカシワの葉上に来た個体に狙いを定め、なんとかベタ閉翅もゲット。
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D40-10.5-X1.4TC(トリミング), ISO=400, F7.1-1/800、-1.0EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:10時19分

 この個体、ストローを出して葉上の水分?を吸っている様子です。また別の個体が運良く下草に舞い降り、開翅してくれました。
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D40-10.5-X1.4TC(トリミング), ISO=200, F7.1-1/200、-1.0EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:10時13分

 画面の後方にテリ張りの激戦場?となったカシワ林が見えます。ご覧のように対角魚眼を目一杯接近させても、ピクリともせず、大変助かりました。ここは千歳一隅のチャンスと考えて、真上からベタ開翅撮影に成功!
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D90, ISO=400, F5-1/2000、-1.0EV、撮影時刻:10時13分

 今シーズン、既に諦めていたオオミドリのベタ開翅が得られて大満足です。
この日は心配されていた気温の上昇もさほど無く、ゼフの開翅画像に絶好の薄曇りだったのは幸いでした。ハヤシの開翅・閉翅のみならず、期待していなかった課題のオオミドリ開翅・閉翅画像も撮れ、充実感に満ちて帰宅したのでした。
by fanseab | 2009-07-07 00:27 | | Comments(22)