探蝶逍遥記

北ボルネオ・キナバル遠征記:(12)ルリシジミの仲間

 ルリシジミ類は同定が困難なグループです。Celastrina属とUdara属がこのグループの主流なのですが、これまでCelastrina属は、海外遠征先で出合ったことがなく、感覚的には、「少し標高の高い場所に棲んでいるのかな?」との思いがありました。果たして、今回、標高1600mレベルに位置する公園本部付近でやっと撮影できました。帰国してから図鑑と首っ引きで検討しましたが間違っていたら指摘してください。ラベンドゥラリスルリシジミ(C.lavenduraris placidina)と思われる個体の吸水シーンです。   ++いずれの画像もクリックで拡大されます++
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D70, ISO=500, F4.5-1/200、-0.7EV、撮影時刻:2008年5月1日 11時41分

 これ以外の観察個体はいずれもUdara属でした。先ずは最普通種のタッパンルリシジミ(U. dilecta paracatius)。
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D70, ISO=200, F7.1-1/250、-0.3EV、撮影時刻:2008年4月30日10時36分

 岩の上に置いた海老トラップが大好きで、常に4-5頭の吸汁集団を形成していました。続いて本種と思われる飛翔画像。
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D40-1855-18(トリミング), ISO=1600, F11-1/2000、-0.7EV、外部ストロボ、調光補正1/4、撮影時刻:2008年4月29日13時15分

 表翅外縁の黒い縁取りの細さから本種と同定しております。タッパンルリと吸汁集団を形成していたのは、プラキドゥーラタッパンルリシジミ(U. pracidura pracidura)。
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D40-1855-46mm-gy8(トリミング), ISO=1600, F32-1/40、-2.0EV、撮影時刻:2008年4月30日11時54分
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D70, ISO=200, F7.1-1/250、-0.3EV、撮影時刻:2008年4月29日11時21分

 本種は北タイの1000m標高域でもよく見たルリシジミでした。一方、公園本部から標高を下げたポーリン温泉付近で観察できたのはムシナクサビモンルリシジミ(Monodontides musina)。これまた正直、同定の自信はありません。
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D70, ISO=400, F8-1/250、撮影時刻:2008年5月3日8時30分

 なお、どの遠征先でも低標高地に普通のヤクシマルリシジミ(Acytolepis puspa)には出会いませんでした。どうやらボルネオでは数が少ないようです。<次回に続く>
by fanseab | 2008-12-23 15:48 | | Comments(6)
Commented by banyan10 at 2008-12-23 17:23
ルリシジミの仲間も種類がかなり多いのですね。
しかし、これは同定が難しそうです。
僕だったら同じ種類と思って見逃しそうです。(笑)
Commented by maeda at 2008-12-23 18:48 x
そのうちに南も行ってみたい場所ですが、シジミがなかなか理解できないと思い、これが不安材料です。
その場での同定は難しいでしょうし、同じような蝶なのでそのうちに撮るのを止めそうですね。
Commented by fanseab at 2008-12-23 20:21 x
BANYANさん、瑠璃色をしたシジミやゴマンといます。先ずはルリシジミ系かウラナミ系かを確認した後は、ひたすら撮りまくる・・・・スタイルで対処しなければなりません。同定しよう等と余裕は全くないですね。
Commented by fanseab at 2008-12-23 20:25 x
maedaさん、国内ではUdara属のサツマシジミでも、条件によっては、開翅を見せてくれ、表翅の特徴から同定に絞り込めますが、熱帯アジアでは、先ず開翅してくれないので、同定に苦慮します。3枚目の飛翔シーンも、表翅撮影目的で撮ったものですが、渓谷沿いなので、数回転倒して、あやうくカメラを損傷するところでした(^^;;
Commented by thecla at 2008-12-23 22:15 x
う~ん、これは野外で見たら、私には全部同じに見えますね。
南方のチョウは見たもの全て撮影しないといけないかも。
Commented by fanseab at 2008-12-23 22:59 x
theclaさん、小生も正直同定には自信ないのです。ルリシジミの仲間はかなり個体変異もありそうなので、困り者です。タッパンルリとプラキドゥーラはある程度、確信も持てるのですが。仰る通り、見たものは全て撮影する方針で臨んでおります。
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