探蝶逍遥記

北ボルネオ・キナバル遠征記:(11)逆八蜆蝶

 いよいよシジミチョウシリーズです。最初は小さなシジミから。記事標題を漢字で記載したのは意味があって、「逆八の字型の斑紋」を表現することがテーマだからです。先ずはポーリン温泉で撮影したマノブスシロサカハチシジミ(Caleta manovus)の吸汁画像。  ++いずれの画像もクリックで拡大されます++
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D70, ISO=500, F3.8-1/2000、-0.7EV、撮影時刻:2008年5月2日、12時27分

 デジタルで何とか撮り直しができました。銀塩時代にボルネオ・ダナムバレーで撮影した個体はこちらを参照。 このシジミはボルネオ特産種で、チョロチョロと飛び、止まりそうで止まらないイライラさせられる困り者です。他の蝶が出現しそうにない頃合にじっくり撮影するタイプですね。和名の「白逆八(シロサカハチ)」は表翅の斑紋に因むもの。ところが滅多に開翅をしないこのシジミの表翅は飛翔で撮影するしか術はありません。ピントバッチリでも、閉翅状態のコマはこの場合、ゴミコマ扱いとなるので、歩留まりは相当に低かったです。で、何とかゲットした画像。
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D70(トリミング), ISO=640, F8-1/2000、-1.0EV、撮影時刻:2008年5月3日、9時12分

 エルナ同様に逆八字型模様を持つムラサキシロサカハチシジミ(Discolampa ethion)についてもチャレンジ。閉翅と飛翔画像です。
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D70, ISO=320, F14-1/500、-0.7EV、内蔵ストロボ、撮影時刻:2008年5月2日、9時12分
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D70(トリミング), ISO=640, F9-1/2000、-1.0EV、撮影時刻:同9時06分

 飛翔画像は見難い背景で申し訳ありません。外縁部が黒褐色で縁取りされ、その内側に白逆八字模様がブルーで縁取りされています。飛翔中はこのブルーと白帯のフラッシング効果で淡いブルーに見えます。このシジミもインドシナからスンダランドまで広く分布しています。<次回に続く>
by fanseab | 2008-12-20 10:26 | | Comments(18)
Commented by chochoensis at 2008-12-20 11:08 x
fanseabさん、白黒のメリハリが素晴らしいですね!!!鮮明な写真に驚いています、オレンジ色のストローを伸ばしているのが良くわかって興味深いです・・・。
Commented by cactuss at 2008-12-20 13:34
日本にはいない模様のシジミチョウですね。
表を撮影するために飛翔をしっかり撮影されていて、すばらしいですね。
Commented by banyan10 at 2008-12-20 17:08
どちらも魅力的なシジミチョウですね。
ムラサキに白い帯とはお洒落すぎます。
Commented by maeda at 2008-12-20 18:03 x
仲間をインドネシアで見たことがありますが、1-2種です。
よく似た種が沢山居ますよね。
なんだかよく分かりませんが、特徴のある紋ですから目が直ぐに追いかけます。
Commented by fanseab at 2008-12-20 20:34 x
chochoensisさん、この仲間のパンダのような裏面模様は独特で、同定に困ることはありません。そうなんです。ストローが黄~オレンジがかっているのが、ちょっと色っぽい感じがしますね。
Commented by fanseab at 2008-12-20 20:35 x
cactussさん、こんばんは。ここまでメリハリのある白黒パターン
を持ったシジミは日本にはいないタイプですね。
地面からの距離を比較的一定に保つ飛翔をするので、置きピンは
やりやすい種類です。でも表翅を写しこむのには苦労しました。
Commented by fanseab at 2008-12-20 20:37 x
BANYANさん、ムラサキサカハチは以前にも裏面の撮影経験が
ありましたが、表翅を写すのが課題でした。なんとか、紫色が表現できて、ホッとしたことを思い出します。
Commented by fanseab at 2008-12-20 20:42 x
maedaさんも観察経験がおありでしたか?ボルネオにはmanovus以外に広域分布種のelnaがいます。恐らく、elnaを観察された可能性がありますね。この他、ドウケシジミ(Castlius rosimon)もよく似た斑紋を有しているので注意が必要です。
Commented by thecla at 2008-12-20 21:17 x
これは魅力的なシジミですね。紫地に白い逆八、これは飛翔でも良いから表を映さないことには、って感じですね。
Commented by hirokou at 2008-12-20 22:35 x
もちろん初めて見る蝶で、どこの模様がサカハチとじっと探しましたが翅表だったんですね(^.^)
ムラサキシロサカハチシジミのブルー綺麗ですね!
飛翔を撮らなければわからないとは手強いです(-_-;)
Commented by 6422j-nozomu2 at 2008-12-20 23:44
外国シジミチョウの模様。日本のシジミに慣れている私にとっては想像もつかないです。飛翔の表面も素敵です。特に、ムラサキシロサカハチシジミの何と美しいことか。まだ続くのですね。ワクワクドキドキ。
Commented by fanseab at 2008-12-21 00:05 x
tjheclaさん、一見同じように見える種類でも、もの凄く多様性があって、同定には苦慮します。まぁ、それでも、このパンダ模様は独特ですから、比較的楽なほうですが。。。ムラサキシロサカハチはきちんと開翅シーンが撮れたら、綺麗だと思います。
Commented by fanseab at 2008-12-21 00:08 x
hirokouさん、ムラサキシロサカハチは裏面と表翅の表情が全く異なる種類ですね。熱帯アジアのシジミ類は滅多に開翅してくれないことが多く、飛翔に頼らざるを得ないことが多いのです。
Commented by fanseab at 2008-12-21 00:10 x
ノゾピーさん、まいどどうも。Caleta属は、裏面の斑紋が派手なタイプで、日本で、これほどメリハリのある種はゴイシシジミ位でしょうか?ムラサキシロサカハチは時間的余裕があれば広角飛翔で再チャレンジしたい対象です。
Commented by kenken at 2008-12-21 22:31 x
海外の蝶には疎いのですが、この白黒の裏面に対して、この青い翅表とは、純粋に美しさを感じる蝶ですね。
翅表を飛翔で撮るとは、マイ「師匠」と同じ発想ですね。
えぇ色を拝ませていただきました~
Commented by furu at 2008-12-22 00:08 x
この仲間はタイで何種類か見ましたが、今回掲載のどちらとも違ってました。
逆光で撮ると綺麗でした。
Commented by fanseab at 2008-12-22 06:57 x
kenkenさん、キシタアゲハ等大型の蝶を狙っていると、地面スレスレを蠅のように飛ぶシジミ類はついつい見逃し勝ちになります。少し余裕が出た時にやっと撮影できました。翅表は飛翔以外に術がないので苦肉の策ですね。
Commented by fanseab at 2008-12-22 07:05 x
furuさん、タイだと恐らくroxusかelnaを観察されたはずです。飛翔中に同定は困難ですね。確かに逆光で狙えば美しそうですが、そこまで余裕がありませんでした。
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