探蝶逍遥記

北ボルネオ・キナバル遠征記:(10)甲虫類とナナフシ

 7月30日にトガリシロチョウをご紹介してから、国内蝶に集中していたため、ボルネオ遠征記は中断しておりましたが、久しぶりに再開します(^^;; 蝶類は一休みして、キナバルで出会った甲虫類・ナナフシのご紹介です。今回は天候の関係もあって、下草に止まっている昆虫類にもレンズを向ける機会が多かったと言えます。管理人は、クワガタ・カブト類を除き、甲虫については全くの素人ですので、この分野に詳しい読者の方に同定して頂けると、有難いです。先ずはゾウムシの1種。 ++画像はすべてクリックで拡大されます++
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GX100@5.1mm, ISO=100, F9.1-1/30、-0.7EV、内蔵ストロボ、撮影時刻:4月29日、9時49分

 接近戦でよく葉からポロッと落下することが多いような気がしますが、この子はおとなしくしてくれて助かりました。お次は、メタリックグリーンに輝く体長10mm弱の甲虫。
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D40-1855@52mm-gy8, ISO=1600, F32-1/15、-3.7EV、外部ストロボ、調光補正1/4、撮影時刻:5月1日、9時32分

 カミキリモドキ科でしょうか?触角の先端の飾り?が凝った作りです。続いて、公園本部で宿泊したロッジの灯火に誘引されたボルネオオオヒラタクワガタ(Dorcus titanus)の♂
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D40-10.5-X1.4TC, ISO=200, F13-1/100、-0.7EV、外部ストロボ、調光補正1/4、撮影時刻:4月30日、7時10分

 国内のクワガタショップでは80mm級の個体も販売されていますが、これは体長40mmの小型個体で内刃の形状も大型個体とはかなり雰囲気が異なります。かなり弱っていて自力歩行も困難な状態でしたが、油断して刃に噛まれました。結構痛かったです! 大型個体なら出血していたことでしょう。

 キナバル公園本部内の照明塔に止まっていたのはナナフシの仲間。
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D40-10.5, ISO=200, F10-1/60、-0.3EV、外部ストロボ、調光補正1/4、撮影時刻:4月30日、9時40分

 国内でみかけるものとさほど変わりはありません。しかし、灯火に集まってきたにせよ、擬態の名手であるナナフシが、こんな人工物に止まっていてはすぐに人間様?に見つかってしまいますね。

 ポーリン温泉に移動してからも灯火にはいろいろな昆虫類が集まってきます。先ずはモーレンカンプオオカブト(Chalcosoma moelenkampii)の♀
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D40-10.5-X1.4TC, ISO=200, F10-1/400、-0.7EV、外部ストロボ、調光補正1/4、撮影時刻:5月3日、6時52分

 モーレンカンプはボルネオの固有種で、管理人は前回ダナムバレー遠征で小型の♂個体に出会っています。♂もそうでしたが、♀の脚はテナガコガネのように長大で、凄い力で、しがみつきます。撮影時にもご覧のようにベッドのシーツをしっかり摑んでおります。朝方、離してやると、ブーンという大きな羽音を立ててジャングル内に帰っていきました。お次はクロツヤムシの仲間。種名はわかりません。
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D40-10.5-X1.4TC, ISO=200, F10-1/400、-0.7EV、外部ストロボ、調光補正1/4、撮影時刻:5月3日、6時49分

 掴むと「キューキュー」音を立てます。他の個体や幼虫達と共同生活をするこの甲虫、艶々とした黒が印象的です。灯火に集まる甲虫類では、ツヤクワガタ(Odontolabis属)等、Dorcus属以外の種も期待したのですが、これには出会えずガッカリしました。次回は蝶に戻り、シジミチョウシリーズが始まります。ご期待ください。
by fanseab | 2008-12-07 20:47 | 甲虫 | Comments(8)
Commented by 6422j-nozomu2 at 2008-12-07 21:41
甲虫たちのユニークな造形。私も蝶の次に好きです。次回はシジミチョウシリーズですか。これまた楽しみです。
Commented by fanseab at 2008-12-08 07:10 x
ノゾピーさん、この企画は元々オフシーズン用にと思っていました。ここに掲載したのは、現地で目を惹いた一部です。シジミ類も期待して下さい。
Commented by 虫林 at 2008-12-08 12:34 x
素晴らしい甲虫たちを撮影できましたね。ゾウムシはかなり大きそうですね。2枚目はハムシの1種かな?ヒラタクワガタも立派ですし、モーレンカンプオオカブトの雌やクロツヤムシの1種もとても羨ましいです。申し訳ありませんが、種名の同定まではできませんが、楽しませていただきました。有難うございます。
いつか行きたいな。
Commented by chochoensis at 2008-12-08 16:50
fanseabさん、異国の地の=甲虫類=なんとも羨ましいです!魅力的なスタイルに感激しました・・・。
Commented by hirokou at 2008-12-08 20:05 x
日本にも多くの甲虫類がいますがボルネオなどには想像を超えた凄い虫たちがいるのでしょうね。ゾウムシやメタリックグリーンはハムシの仲間でしょうか?同定は至難の業((+_+))
モーレンカンプオオカブトというのは足の長さを除けば日本のカブトのメスと似ていますがオオカブトというぐらいなので大きいのでしょうか?
Commented by fanseab at 2008-12-08 22:24 x
虫林さん、甲虫類には疎いので、一部を除いて珍品が目の前にいても、宝の持腐れ状態だったのかもしれません。あまり、真剣に探さずとも、結構珍奇な虫が見つかりました。後ほどご紹介する予定の蛾類の宝庫でもありました。
Commented by fanseab at 2008-12-08 22:30 x
chochoensisさん、広範囲な昆虫類にお詳しい貴殿なら、小生よりはるかに楽しめる世界だと思います。特に灯火に来る多種の昆虫類は凄かったです。
Commented by fanseab at 2008-12-08 22:44 x
hirokouさん、今晩は。倒木の下等を漁れば、もっと多様な甲虫類を観察できたかもしれません。しかし、小生は甲虫屋ではないし、国立公園内なので、あまりムチャなことできませんから、せいぜい灯火観察に留めました。モーレンカンプ♀の胴体は和製カブトより一回り程度ですが、何より脚の長さが異なります。
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