探蝶逍遥記

湘南のムラサキツバメ越冬集団(11月9日)

 薄ら寒い曇り空の日曜日。そろそろ寒さに体を寄せ合っているに違いない、首題集団の観察に行ってきました。本種の越冬集団については、この1月にブログ仲間の BANYANさんに案内頂いて、千葉県のポイントで観察できました が、千葉より近場のポイント開拓を目的に神奈川県湘南地方をウロチョロしてみました。ラフなポイント情報を元に、それらしき場所を探すと幸運にも、すぐに集団を発見することができました。いずれの画像もクリックで拡大できます。
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D70S、ISO=400, F11-1/160、-0.7EV、内蔵ストロボ、撮影時刻:9時16分

 集団が形成されていたのは、樹高約3.5mのアカガシ。地上高約2.8mの葉上に8頭(ひょっとすると9頭かもしれません)が身を寄せ合っていました。曇り空も手伝って相当に暗い環境で、ストロボ前提での撮影です。枝を手繰り寄せての接近戦ができないので、持参した脚立を立て、400mmズームで様子を伺いました。
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D40-VR84@300mm、ISO=400, F13-1/400、-0.7EV、内蔵ストロボ、撮影時刻:9時21分

 拡大してみると2頭はちゃんと体を立てているのに対し、残りの仲間は完全に体を水平に傾けています。面白いことに集団の真ん中に守り神?のようにテントウムシが鎮座していました(^^) テントウムシにとっても越冬に好適な場所なのでしょう。

 このポイントは北側が急傾斜の雑木林で北風を完全にシャットアウトでき、南側は湿地で、彼らの越冬にとっては理想的な環境だと思います。更にこの付近では珍しいアカガシも、葉の面積はかなり大きく、集団を形成するのに有利なのでしょう。
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GX100@5.1mm、ISO=100, F3.6-1/15、-1.3EV、撮影時刻:9時44分

 ざっと見積もって、葉の長さは20cm、幅は7-8cmってところでしょう。↑の越冬集団画像からわかるように、ムラツ君の越冬マンション、まだ「空き部屋」が沢山ありそうで、少なくともあと10頭ほど、「入居可能」状態です。もう少し寒くなって、「完売御礼」が出た頃(笑)、もう一度観察してみたいと思います
by fanseab | 2008-11-09 21:37 | | Comments(14)
Commented by thecla at 2008-11-09 22:49 x
私も今日、越冬集団探しに出かけようと思いましたが、夕べ飲み過ぎたので家におりました。
ここは、私が昨年行った場所に似ているような・・・・。
Commented by kenken at 2008-11-09 23:23 x
ほぉ~、もう集団越冬隊を形成ですか・・・
まさに今日あたりから寒くなってきたような。
中央のテントウムシ、いいですね。
種類は違っても、越冬に向く場所があるのだということが良く分かります。
まだ関西ではうまく越冬集団を見つけられません。一度、そちらの越冬している環境を生で見てみたいのですが、なかなかチャンスがありませんね。
Commented by fanseab at 2008-11-10 07:06 x
theclaさん、ひょっとすると同じポイントかもしれません。アカガシ以外の木も精査しましたけど、他の集団は発見できませんでした。
Commented by fanseab at 2008-11-10 07:16 x
kenkenさん、ここは近くにマテバシイが全くなく、事前情報がなければ発見は困難なボイントです。ただ越冬している木はここ数年同じものが世代を超えて選ばれているようで、ちょうどムモンアカの発生木を発見するのと同じ難易度があるのかもしれません。
Commented by clossiana at 2008-11-10 08:30
行ってすぐに集団を発見出来るのは、やはり、ご経験があるからなのでしょうね。集団を形成している場所の条件につきましては、大変、参考になりました。近くの湿地の有無は絶対条件なのかもしれませんね。私も、もう少し調べてみます。テントウムシとの混群は初めてです。
Commented by maeda at 2008-11-10 20:52 x
そろそろ集団越冬の時期のなってきたのですね。
今月東京へ行く機会があるので、運良く見られると嬉しいです。
Commented by cactuss at 2008-11-10 21:36
もう、ムラサキツバメの集団形成ですか。ポイントを知らずに行って、すぐに見付けるとはすごいですね。この蝶は飛翔力があるので、かなり遠くからでも飛んで来ることができるのでしょうね。
Commented by fanseab at 2008-11-10 22:26 x
clossianaさん、関西ではほぼ一冬越冬集団を探し、この1月に千葉で現場を確認したこともあって、勘が働くようになりました。テントウ虫は帰宅してPCモニター上で初めて気がつきました。
Commented by fanseab at 2008-11-10 22:32 x
maedaさん、今月末の観察会は集団の個体数が最大を迎える頃だと思います。分散している集団が集合して20頭程度の大集団を小生も期待したいと思います。
Commented by fanseab at 2008-11-10 22:41 x
cactussさん、今回のポイントはラフと言っても500m四方位まで絞り込みが事前にできたので、比較的あっさりと発見できました。越冬場所はなるほど理想的だな~と思わせる環境でした。千葉のポイントよりも条件は完璧ですね。
Commented by ダンダラ at 2008-11-11 14:49 x
越冬場所にはムラサキツバメ以外にも、ムラサキシジミ、ウラギンシジミ、それにハエの仲間などいろいろな昆虫が目に付きますね。
やはり越冬に適した条件は共通なんでしょうね。
アカガシの葉はいい感じですね。
マテバシイの木がないのに越冬集団とは、よほどすばらしい環境なんでしょうね。
周囲の植樹の分布もわかるとさらに面白い考察ができそうですね。
Commented by fanseab at 2008-11-11 22:46 x
ダンダラさん、確かにムラシやウラギンはムラツとセットで、この
時期よく見かけますね。ただ、この日は曇天で、前2種は全く
見られませんでした。マテバシイはちょっと歩き回って探した程度
では発見できない程、遠くにあるようです。暫く継続観察したいと思います。
Commented by 虫林 at 2008-11-12 18:41 x
ムラツの越冬集団は、そう簡単には見つかりませんよね。
こんな集団を見つけること自体が、素晴らしいと思います。
「北側が急傾斜の雑木林で北風を完全にシャットアウトでき、南側は湿地で、彼らの越冬にとっては理想的な環境」---という考察が証明できたみたいですね。オメデトウございます。
Commented by fanseab at 2008-11-12 21:35 x
虫林さん、本種の越冬集団は関西在住時にさんざん探しましたが発見できませんでした。今から振り返って見ると、マテバシイばかりを探索していたのが失敗の原因だったようです。千葉のポイントをみてから、広く常緑樹を探すのがコツと悟りました。今回は越冬条件として、小生の仮説を裏付けるに十分なものでした。
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