探蝶逍遥記

八ヶ岳山麓のスジボソヤマキチョウ他(9月7日)

 真夏の撮影で、イマイチだったスジボソヤマキ吸蜜シーンを撮り直すべく、八ヶ岳に遠征しました。標高1500mを超える山腹で涼しさを期待しましたが、意外と湿度が多く、晴れ間が出ません。わずかに日が差した1時間、やっと姿を現した蝶を集中的に撮影しました。
 本命のスジボソヤマキは予想通り、痛みが目立ちます。でも逆光での美しさは格別です。
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D40、ISO=200, F4.5-1/2000、-1.0EV、撮影時刻:12時07分
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D40、ISO=200, F9-1/320、-1.3EV、撮影時刻:12時29分

 後翅外縁には「シミ」がありますね。休息時にどんな環境にいるのでしょうか?後翅の一部が泥水に浸かってシミができた・・・?想像を膨らませてみると、いろいろと興味が尽きません。

 結構、個体数が多かったので、求愛飛翔シーンも撮影できました。
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D40(トリミング)、ISO=400, F5.6-1/2500、-1.3EV、撮影時刻:12時15分
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D40(少しトリミング)、ISO=400, F6.3-1/2500、-1.3EV、撮影時刻:12時16分

 2枚目は今シーズン撮影した求愛飛翔シーンの中でもベストの仕上がり(^^)ですので、少し大きめの画像でのご紹介です(すべての画像はクリックで拡大できます)。

 ところで、帰宅してから画像をチェックしていてビックリしたのです。スジボソヤマキ♀と思って撮影した中になんとヤマキチョウ♀が混じっていたのです!飛翔と吸蜜シーンです。
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D40(トリミング)、ISO=400, F5-1/2500、-1.7EV、撮影時刻:12時06分
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D40、ISO=400, F9-1/1250、-1.0EV、撮影時刻:12時11分
 
 先日、富士山麓でヤマキ♀撮影に成功しましたが、このポイントはそことは全く異なる環境で、てっきり「スジボソしかいない」と決めつけていたのです。本当に先入観とは怖いものです。とにかく、新規ヤマキポイントが見つかって得した気分になりました。スジボソを追いかけていると、突如、巨大なアゲハの影が・・・。追跡するとカラスアゲハの♀でした。何とかほぼ正面から全身を晒したド完品の♀吸蜜シーンをゲット。
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D40、ISO=200, F9-1/250、-1.3EV、撮影時刻:12時27分

 これまで撮影したカラス♀の中でもベストの仕上がりで、これも得した気分でした。帰路、林道の奥を覗いて見ると、薄暗い林床にブラシを思わせるサラシナショウマの白い花穂が咲き誇り、ここに多数のアサギマダラが集っていました。厳しい条件での飛翔を撮影しました。
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D40(トリミング)、ISO=400, F3-1/400、-1.0EV、内蔵ストロボ、撮影時刻:12時54分

 蒸し暑かったこの日、中央高速の帰り道に、またまた豪雨に遭遇しました。油断のできない夏もそろそろ終わりを迎えているようです。秋の蝶シーズンも楽しみですね。
by fanseab | 2008-09-10 22:58 | | Comments(12)
Commented at 2008-09-11 13:11 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by banyan10 at 2008-09-11 14:49
八ヶ岳ならヤマキチョウがいても不思議ではないですが、スジボソが多いと見逃しそうですね。
スジボソは本格的な越冬前にもう色が褪せてくるのですね。この時期に撮影していないので興味深いです。
求愛飛翔は見事です。
Commented by fanseab at 2008-09-11 22:09 x
非公開コメントさん、ご丁寧なご挨拶、有難うございます。
こちらこそ、これからもよろしくお願いします。
Commented by fanseab at 2008-09-11 22:13 x
BANYANさん、山梨のヤマキの分布をよく知らないので、今回の
ような「うっかり撮りこぼし」をやらかしそうです(^^;;
スジボソは単にボロの個体もいましたので、全てでシミが出るとは
限らないようです。求愛飛翔は90mmマクロでファインダーを覗き
ながらMF合焦できましたので、歩留まりはよかったです。
Commented by cactuss at 2008-09-12 00:03
スジボソに混じってヤマキがとんでいると、なかなか区別がつきにくいですね。案外、ヤマキがいても見逃している場合もあるのかもしれません。今の時期は注意してチェックする必要がありそうですね。
Commented by 虫林 at 2008-09-12 00:12 x
飛翔しているのは鑑別困難ですね。でもヤマキを見つけたとはさすがfanseabさんですね。実は僕も先週末の狙いはヤマキも入っていたのです。残念ながら見つかりませんでしたが---。
是非とも来年の春にも撮影してみてください。
こちらでもカラスの新鮮なメスですか、とてもいいですね。僕はカラスのメスが好きです。
Commented by maeda at 2008-09-12 06:17 x
広島にいた時にスジボソを沢山見ましたが、夏よりこの時期の方が見る機会が多かったよ0ウニ思います。
撮影もしやすかったです。しかも新鮮個体のままでした。
Commented by fanseab at 2008-09-12 07:20 x
cactussさん、飛翔中に両種を区別する技術はまだありません。ましてや、いないだろう…の先入観があったら、お手上げですね。
Commented by fanseab at 2008-09-12 07:30 x
虫林さん、今回は逆光に拘った撮影でした。ですので光の周り方とピントに全神経を集中したため、対象種を識別することにまで注意が払えませんでした。越冬明けヤマキは銀塩での撮影経験もありますがデジタルでも挑戦したいです。
Commented by fanseab at 2008-09-12 07:38 x
maedaさん、小生も岡山県の高原で10月に新鮮なスジボソ♂の撮影経験があります。この時期は確かに盛夏よりも鈍感かもしれませんね。
Commented by kenken at 2008-09-12 21:43 x
うおっと、最後の吸蜜シーンは、確かにヤマキですね。
例の後翅の紋の位置がヤマキやし、触覚の上側も灰色ですし。
カラスのド完品♀も最高ですねぇ~
やはりフィールドはえぇなぁ~
今宵もまだ仕事中で、明日も休日出勤でトホホのkenkenです。
Commented by fanseab at 2008-09-12 22:01 x
kenkenさん、お仕事中のコメント恐れ入ります。御指摘の特徴もさることながら、ヤマキは全体に重厚感がありますね。この吸蜜シーン、頭部が向こう側に向いたバランスの悪い絵なので、来シーズンにでも撮直したいと思います。カラスが翅を拡げた時は思わず「やった~」と叫びましたよ!
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