探蝶逍遥記

24mm広角で飛翔三昧(8月31日)

 集中豪雨が続いた先週末、午前中は蝶観察日和だったので、土曜に続いて多摩川縁を歩いてみました。実は土曜日から久しぶりに単焦点広角レンズ、シグマ24mmF1.8をD40に取り付けて飛翔にトライしていたのです。この3月から飛翔は主としてN社純正18-55mmズームの広角端18mmで撮ってきました。  
 このレンズの美点はとにかく軽いこと! D40ボディにつけると、外部ストロボ込みで1kgを切る軽さ。片手でヒョイヒョイ、コンデジ感覚で飛翔が撮れる魅力タップリの組み合わせです。しかし、最近、欠点に気がつきました。撮影中に置きピン位置が勝手に動いてしまうのです。元来、D40とセットでデジ1眼ビギナー用に設計されているレンズのため、フォーカスはAFが基本。マニュアルフォーカス(MF)で使うことは想定していないため、カメラを振ったショックでわずかにピントリングが動くことが判明したのです。これでは「置きピン」の意味がなくなるため、対策上、きっちりMF合焦が可能な24mmレンズの復活となったのです。

 ただ最適置きピン位置探索はトライアンドエラーが必要なので、午前中、タテハを対象に最適位置を探り、何とか良さげなポイントを見出しました。フィールドに出てエノキを見上げていると、探雌行動中のゴマダラチョウ♂を発見。早速滑空シーンにトライ。以下飛翔画像は全てトリミングしております。
f0090680_23273490.jpg
D40-24、ISO=400, F4-1/2000、-1.0EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:11時16分
f0090680_23274729.jpg
D40-24、ISO=400, F13-1/2000、-1.0EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:11時17分

 低い位置に下りてこないので、結構苦労しました。次にクヌギ回りでサトキマダラヒカゲを追い回していると、突如、目の前を薄いブルー系タテハが横切り、思わず「あっ!」と声が出ました。朝方自宅で羽化を観察したアカボシゴマダラでした。国内フィールドで飛翔シーンを観察するのはこれが初めて。ややあって、クヌギの葉陰で休息してくれました。
f0090680_23281711.jpg
D40-24、ISO=200, F9-1/320、-0.3EV、撮影時刻:11時40分

 クヌギにさりげなく止まるアカボシ・・・・。10年前までは全く想像もできなかった光景です。アカボシはあまり滑空してくれず、ゴマダラ以上に苦労しましたが、何とか下から見上げる滑空シーンをゲット。
f0090680_23283920.jpg
D40-24、ISO=400, F4.5-1/2000、-0.7EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:11時47分

 この画像では、赤班が鮮やかに見えますが、下から覗いている際は、実は殆ど目立たず、地色の薄いブルーが強調される感じです。よく言われているようにTirumala(ウスコモンマダラの仲間)やIdeopsis属(同リュウキュウアサギマダラ)に擬態しているのでしょう。一方、目線より下を飛んでいる時は、赤班は茶系統に見えるため、ちょうど、Parantica属(同アサギマダラ)を模しているようにも見えます。外敵の野鳥達にとってアカボシはどのように映るのでしょうか?興味あるテーマです。

 さて、クヌギ周辺に集うサトキマダラヒカゲにも挑戦してみました。以前から飛翔を狙うには難しい対象と思っておりましたが、比較的緩慢な個体を狙ってなんとか数コマ、ゲットできました。
f0090680_23292299.jpg
D40-24、ISO=400, F2-1/2000、-1.3EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:10時05分
f0090680_23293940.jpg
D40-24、ISO=400, F1.8-1/2000、-0.7EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:11時53分
f0090680_23295150.jpg
D40-24、ISO=400, F1.8-1/2000、-0.7EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:11時53分

 この中では3枚目がサトキマの生息環境が表現できてお気に入りです。もうちょっと翅を打ち下ろした場面で切り取りたかったのですが・・・。

 最後にこの日、元気よくテリを張っていたツマグロヒョウモン♂をご紹介しましょう。
f0090680_23301417.jpg
D40-24、ISO=400, F14-1/2000、-0.7EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:12時03分

 「晩夏の青空とツマグロ」をテーマに作画してみました。しかし、なかなかイメージ通りには行きませんね(^^;; とにかく種々のタテハを撮りながら、24mmの最適置きピン位置が探れたのは収穫でした。今度はシジミ系で置きピン位置の確認をしたいと思います。
by fanseab | 2008-09-05 23:33 | | Comments(13)
Commented by cactuss at 2008-09-06 08:36
先週、ゴマダラチョウの飛翔にトライしましたが、動きが早く、近くには飛んできてくれず、かなり苦労しました。上の写真はピントが良く合っていて、すばらしいですね。ほかの写真もそうですが、ストロボをうまく使用していると思います。
Commented by ダンダラ at 2008-09-06 11:16 x
持ち歩くときにピント位置がずれてくるのには悩まされますね。
特に何の対策もしていませんが、しょっちゅう確認だけはするようになりました。
飛翔には24~35くらいの焦点距離が適している感じですね。
もっと短焦点はピントが合いやすいので楽ですが、その文画像が小さいので、写真としての歩留まりを考えるとこの辺りかなという感じです。
何枚もの中から、ピントのあったものを探すのは宝探しみたいで楽しいですね。
Commented by tatsumi at 2008-09-06 19:04 x
はじめまして。アカボシゴマダラは横須賀市の津久井浜でも多いです。マテバシイの周りには沢山のムラサキツバメが舞い、ミカン畑には大きなナガサキアゲハが沢山飛んでいました。
三浦半島ではオオムラサキやミヤマセセリは絶滅したようです。
生態系がかなり変わっています。
Commented by maeda at 2008-09-07 07:09 x
確かにズームレンズの使用はピントが勝手に変わることがあるので、単焦点が良いと私も思います。
同じ経験をしています。
それで現在はもっぱらNikkor 10.5mmでの飛翔撮影です。
Commented by fanseab at 2008-09-07 22:06 x
cactussさん、ゴマダラはもう少し、低く降りてきて目線より下の角度で滑空シーンを撮りたかったですね。置きピン位置も安全圏で少し遠めにしているので、ピントは合ったけど、少し迫力には欠けました。
Commented by fanseab at 2008-09-07 22:09 x
ダンダラさん、ズームレンズのピント移動はある時、急に気がつきました。ズームレンズのフードを取り去るだけで、少し移動が軽減されましたが、完全ではありません。そこで、単焦点の登場となりました。ご指摘の通り、18mmは万能ですが、シジミにはちょっと小さく写りすぎるので、24-35mm付近はシジミ、セセリには絶好だと思います。小生も飛翔で宝くじ遊びをしております。
Commented by fanseab at 2008-09-07 22:12 x
tatsumiさん、拙ブログにようこそいらっしゃいませ!アカボシは神奈川県でも三浦半島は完全に席捲したようですね。ムラサキツバメやナガサキは一昔前までは、夢の存在でしたのに、本当に生態系が変わったと思います。変えているのは、人為的な要素も相当にありそうですが・・・・。
Commented by fanseab at 2008-09-07 22:14 x
maedaさん、18-55mmズームレンズは魚露目のマスターレンズとして購入したもので、飛翔に流用していたのです。それまで、10.5mmでずっと撮影したいたので、ピントリングが勝手に動くなんて想定外でした。
Commented by mii at 2008-09-07 23:37 x
アカボシの飛翔、図鑑に載っていた写真を思い出しました。撮影地は奄美でしたが。
私はあまり飛翔は撮らないのですが、最後の青空の写真は凄いと思います。その構図だと私は空が青く写せないんです。
Commented by fanseab at 2008-09-08 07:28 x
milさん、おはようございます。小生の所有するポケット図鑑にも奄美の青空バックのアカボシ飛翔シーンが掲載されています。同じ図鑑かも?青空バックの場合は空を基準に露出設定をして、黒く潰れる蝶はストロボ補助光で明るくするやり方で撮っています。
Commented by 虎とら at 2008-09-08 17:26 x
オナ見だけの予定だったけど、ちゃっかり最後までフィニッシュwwww
だって下のお口がツユダクだったんだから挿れるしかないっしょヽ(゜∀゜)ノ
指マ&栗攻め→イラ魔チォ→騎乗→ナカ出シ
の黄金パターンでガッツリ楽しんできますたぁぁあぁヽ(´ー`)ノ
Commented by kmkurobe at 2008-09-09 19:57
うーんアカボシの飛翔素晴らしいですね。ゴマダラもかなり低いところを飛んでいるようですから私の技術ではとてもスピードについて行けそうにありませんね。恐れ入りました。
Commented by fanseab at 2008-09-09 22:10 x
kmkurobeさん、ゴマダラもアカボシも周回飛行をしてくれるチャンスが少なかったので苦労しました。目線よりも下を飛行するポイントを見つければ、少しはマシな絵が撮れそうです。
名前
URL
画像認証
削除用パスワード