富士山麓探索(8月17日):その(2)ヒメシロチョウとヤマキチョウ
ゴマシジミが棲む草原のファウナは、意外と貧弱なものです。そんな中、富士山麓のシンボルとも言うべきヒメシロチョウは結構な個体数が見られて安心しました。先ずは逆光でパチリ。
D70、ISO=200, F3.5-1/1600、-0.7EV、撮影時刻:7時27分
嬉しいことにデジタルでは初撮影です。本当に華奢で繊細なイメージですね。更に逆光でアップシーン。
D70、ISO=400, F5-1/4000、-1.0EV、撮影時刻:9時07分
シロチョウの複眼は概して癒し系キャラが多いですけど、ヒメシロはその典型でしょう。朝方はおとなしくしていたヒメシロですが、気温が上がると、ひたすら飛び続けて吸蜜シーンをなかなか披露してくれません。仕方なく飛翔にトライ。
D40-1855@18mm(ノートリ)、ISO=400, F11-1/2500、-2.0EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:9時58分
D40-10.5-X1.4TC(トリミング)、ISO=800, F5.6-1/2500、-1.3EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:10時33分
草を縫うように飛ぶヒメシロは、ヒメウラナミジャノメ同様に飛翔スピードは緩いものの、葉被りしやすく、歩留まりは意外と低かったです。それに白飛びしやすいことも事実。まぁ、1枚目のようなシーンがノートリでいつも撮れれば御の字なんですけど・・・。このシロチョウ、見れば見るほど、その生態は南アジアのクロテンシロチョウそっくりですね。
これ以外のシロチョウはモンキチョウを多少見かけるくらいでした。ところが、思いもかけず、ちょっぴり期待していたヤマキチョウ♀が登場。何とか吸蜜シーンをゲットできました。
D70、ISO=400, F8-1/1600、-1.0EV、撮影時刻:10時54分
この蝶も嬉しいことに、デジタルでは初撮影。もうちょっとカメラアングルを下げて、ストローをはっきり表現しようとしましたが、これまた強風で飛ばされてその願いはあっけなく吹っ飛びました(^^;; しかし、スジボソヤマキ同様に、♀の色調を再現性良く出すのは難しいですね。↑の写真もまるで♂のような仕上がりになってしまいました。今回の探索ではゴマのポイントが特定できただけでも成果が上がったと言えましょう。ここは、ヒメシロの春型やヒメシジミ他も狙えそうなので、来シーズンが楽しみです。(了)
D70、ISO=200, F3.5-1/1600、-0.7EV、撮影時刻:7時27分
嬉しいことにデジタルでは初撮影です。本当に華奢で繊細なイメージですね。更に逆光でアップシーン。
D70、ISO=400, F5-1/4000、-1.0EV、撮影時刻:9時07分
シロチョウの複眼は概して癒し系キャラが多いですけど、ヒメシロはその典型でしょう。朝方はおとなしくしていたヒメシロですが、気温が上がると、ひたすら飛び続けて吸蜜シーンをなかなか披露してくれません。仕方なく飛翔にトライ。
D40-1855@18mm(ノートリ)、ISO=400, F11-1/2500、-2.0EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:9時58分
D40-10.5-X1.4TC(トリミング)、ISO=800, F5.6-1/2500、-1.3EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:10時33分
草を縫うように飛ぶヒメシロは、ヒメウラナミジャノメ同様に飛翔スピードは緩いものの、葉被りしやすく、歩留まりは意外と低かったです。それに白飛びしやすいことも事実。まぁ、1枚目のようなシーンがノートリでいつも撮れれば御の字なんですけど・・・。このシロチョウ、見れば見るほど、その生態は南アジアのクロテンシロチョウそっくりですね。
これ以外のシロチョウはモンキチョウを多少見かけるくらいでした。ところが、思いもかけず、ちょっぴり期待していたヤマキチョウ♀が登場。何とか吸蜜シーンをゲットできました。
D70、ISO=400, F8-1/1600、-1.0EV、撮影時刻:10時54分
この蝶も嬉しいことに、デジタルでは初撮影。もうちょっとカメラアングルを下げて、ストローをはっきり表現しようとしましたが、これまた強風で飛ばされてその願いはあっけなく吹っ飛びました(^^;; しかし、スジボソヤマキ同様に、♀の色調を再現性良く出すのは難しいですね。↑の写真もまるで♂のような仕上がりになってしまいました。今回の探索ではゴマのポイントが特定できただけでも成果が上がったと言えましょう。ここは、ヒメシロの春型やヒメシジミ他も狙えそうなので、来シーズンが楽しみです。(了)
by fanseab
| 2008-08-20 22:21
| 蝶
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Comments(14)
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maeda
at 2008-08-21 06:14
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ヤマキは見たこともないです。
かつてこの蝶を見に行ったことがあります。お盆明けだったのですが、現地で会ったある採集者の方が「お盆の間ずっと居たが10数頭しか採れなかった」と話されて、かなりブルーな気持ちになった記憶しかありません。
かつてこの蝶を見に行ったことがあります。お盆明けだったのですが、現地で会ったある採集者の方が「お盆の間ずっと居たが10数頭しか採れなかった」と話されて、かなりブルーな気持ちになった記憶しかありません。
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fanseab
at 2008-08-21 07:07
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maedaさん、ここは食樹のクロツバラ等をすぐに発見できなかったので、個体数が少ないのかもしれません。ヒメシロを見続けた後では、まるでツマベニのようにデカく感じられました。
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chochoensis at 2008-08-21 13:31
fanseabさん、うらやましい~!場所は違うかもしれませんが私も20日に探しに行きましたが振られました!こういう写真を撮影したいです・・・。流石ですね・・・。
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fanseab
at 2008-08-21 21:34
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chochoensisさん、お探しの蝶はヤマキでしょうか?もしそうなら、もっと個体数が多いポイントがありそうですよ。
ヒメシロ逆光はとても可憐ですね!
どちらも見たことのない蝶。とくにヒメシロは、いつか見てみたいです。
どちらも見たことのない蝶。とくにヒメシロは、いつか見てみたいです。
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banyan10 at 2008-08-21 22:58
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fanseab
at 2008-08-22 07:12
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milさん、ヒメシロを含めシロチョウは逆光で表情が一変しますね。あのモンシロチョウでさえ、別世界の美しさを魅せます。一度お試しあれ!
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fanseab
at 2008-08-22 07:21
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BANYANさん、これまで銀塩で撮影したヒメシロは春型が多かっただけに、今回は夏型を比較的じっくり取り組めてよかったです。ヤマキは最初スジボソだろうと接近し、翅の尖りを確認してから大慌てで撮影しました(^^)
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kenken@休憩中
at 2008-08-22 17:07
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ヒメシロといい、春先のバシロといい、白い蝶の表現はfanseabさんならではの素晴らしい作品ですね。私、まだ、ヒメシロ撮ったことないのですが、真っ白な蝶って、なかなか露出難しいでしょう。
ヤマキですね。後翅の中室の紋の位置が直ぐ上の翅脈が交差しているところからやや外側にズレています。実は、先日、私もヤマキに出会って、ボソキとの識別点を再確認したのでした。
ヤマキですね。後翅の中室の紋の位置が直ぐ上の翅脈が交差しているところからやや外側にズレています。実は、先日、私もヤマキに出会って、ボソキとの識別点を再確認したのでした。
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cactuss at 2008-08-22 20:18
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fanseab
at 2008-08-22 22:08
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kenkenさん、連続コメント有難うございます。蝶に限らず白い被写体を写真で正しく表現するのは至難の技だと思います。露出補正は勿論ですが、記事本文中でコメントした通り、背景の色調に影響された「色カブリ現象」をどうしたら回避できるのか?答が見出だせないでいます。ヤマキとスジボソの識別点、大変参考になりました。
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fanseab
at 2008-08-22 22:18
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cactussさん、貴殿も銀塩時代に撮影された対象をデシタルで撮り直されているようですね。ヤマキは一度同じ富士山麓で越冬明け個体を撮影した経験があり、およそ10年振りの再会でした。数が少ないだけにドキドキしますね。
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kmkurobe at 2008-08-22 23:00
ヒメシロチョウはなんとか生息していますが、ヤマキチョウは安曇野ではほとんど観察できなくなりました・・・・・
ヒメシロの飛翔はふわふわ飛んでいても予測のつかない飛び方で結構難しく感じていましたが、シャープに撮影されていますね。
ヒメシロの飛翔はふわふわ飛んでいても予測のつかない飛び方で結構難しく感じていましたが、シャープに撮影されていますね。
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fanseab
at 2008-08-23 00:30
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kmkurobeさん、こんばんは。ヒメシロもヤマキも絶滅危惧種扱いですから、長野でも徐々に厳しくなるのかもしれませんね。特にヒメシロはあまり派手は蝶ではないので、人知れず消えていくような・・・儚げな飛び方は撮り手の心も動かされるものがあります。飛翔スピードが緩くても飛翔画像が撮り難い蝶は結構いるものだと感じます。