探蝶逍遥記

北ボルネオ・キナバル遠征記:(8)トガリシロチョウ達

 熱帯シロチョウの代表格、トガリシロチョウ(Appias属)からご紹介しましょう。前回のボルネオ遠征では銀塩一眼での撮影でしたので、デジタルでの撮り直しの意味合いもあって、少し拘って取り組みました。なお、飛翔画像は全てトリミングしております。
まずは、ベニシロチョウ(A.nero cheridon )。銀塩では撮影していなかった広角ショットから。                                         ++横位置画像はクリックで拡大されます++
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D40-10.5-X1.4TC, ISO=400, F10-1/80、-1.7EV、外部ストロボ、調光補正1/4、撮影年月日・時刻:2008年5月3日、10時54分

 このシロチョウ、個体数はどの地域でも少ないですね。橙色は独特で同定ミスはまずありえません。裏面のシンプルな橙色は管理人のお気に入りです。続いて飛翔。
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D40-10.5-X1.4TC, ISO=800, F4-1/2000、-3.0EV、外部ストロボ、調光補正1/4、撮影年月日・時刻:2008年5月3日、10時55分
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D70, ISO=640, F4-1/2000、-0.7EV、撮影年月日・時刻:2008年5月3日、10時28分

 ボルネオ産亜種♂の翅表は翅脈が黒く彩られて『スジグロベニシロチョウ』の雰囲気です。お次はクモガタシロチョウ(A.indra plana )。トガリシロチョウの仲間なのに、前翅先端が「尖らない」変わり者です。これまた吸水と飛翔シーンを貼ります。
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D70, ISO=200, F11-1/320、-0.3EV、撮影年月日・時刻:2008年5月3日、11時57分
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D70, ISO=640, F5.6-1/6400、-1.0EV、撮影年月日・時刻:2008年5月3日、11時53分

 このような地味なデザインの熱帯シロチョウは珍しいですね。お次はAppiasと殆ど同じ翅型だけど、別属扱いされているパンダシロチョウ(Saletana panda distanti )。吸水と飛翔です。
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D70, ISO=200, F11-1/400、-0.3EV、撮影年月日・時刻:2008年5月3日、11時57分
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D40-10.5-X1.4TC, ISO=800, F5-1/4000、-1.3EV、外部ストロボ、調光補正1/4、撮影年月日・時刻:2008年5月3日、12時04分
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D40-10.5-X1.4TC, ISO=800, F3.2-1/4000、-1.3EV、外部ストロボ、調光補正1/4、撮影年月日・時刻:2008年5月3日、12時04分

 この蝶とは、管理人は初対面。透けた表面と裏面が醸し出すグラデーションはお洒落だと思いました。Saletanaは「ヒメトガリシロチョウ」の和名もあるようですけど、本種はそれほど小さい体躯ではありません。次回はキチョウおよびその他のシロチョウ達をご紹介しましょう。
by fanseab | 2008-07-30 22:53 | | Comments(12)
Commented by 虫林 at 2008-07-30 23:50 x
トガリシロチョウの仲間はどれもスピードが速そうですが、広角や飛翔写真など写しとめるとは素晴らしいと思います。
綺麗なシロチョウですね。
Commented by maeda at 2008-07-31 06:05 x
吸水に来た個体でなければ、飛翔も難しいでしょうね。
コムラサキの撮影で分かったのですが、こんな感じで撮影できるチャンスがあるので、じっくり勝負ですね。
私も同じような条件で撮ってみました。
Commented by fanseab at 2008-07-31 07:10 x
虫林さん、トガリシロの前翅端はなんでこんなに尖るのか?不思議ですね。アゲハやタテハ同様に吸水時には鈍感になるのと、飛び立っても直ぐに舞い戻るので飛翔も比較的楽に撮れます。
Commented by fanseab at 2008-07-31 07:19 x
maedaさん、おっしゃる通り、吸水時以外は姿をみることも難しい蝶が殆どです。♀は吸水に来ないのでさらに難易度が上りますね。貴殿がアップされたコムラサキも躍動感があって、素晴らしいです。
Commented by banyan10 at 2008-07-31 17:54
南国のシロチョウは鮮やかなものが多くて魅力的ですね。
ベニシロチョウの翅裏、翅表ともに鮮やかなオレンジが素晴らしいですね。
Commented by kenken at 2008-07-31 21:54 x
どうも南方系の蝶には疎いもので、ROMにてコメントご無沙汰しております。
ほ~、パンダシロというんですか、Appiasではないのですね。私は、パッと見、Appiasと思いこんでしまうでしょう。もっとも、Appiasは全てナミエシロに見えてしまうくらい疎い種ですが。あっ、さすがにneroは分るかな。(笑)
Commented by fanseab at 2008-08-01 07:11 x
BANYANさん、今回ご紹介したシロチョウは南アジアでは比較的地味なデザインです。ベニシロの鮮やかさは独特で、ちょうどシーズン最初にアカシジミに出会った時のように実物より大きく見えます。
Commented by fanseab at 2008-08-01 07:20 x
kenkenさん、飛翔中にAppiasを同定するのは至難の技です。ただnero♂だけは別で色合から区別できますが、♀はこれまた似たようなデザインなので図鑑と睨めっこ状態になります(^^;;
Commented by chochoensis at 2008-08-02 20:56 x
ベニシロチョウ・・・綺麗ですね・・・こんなのに出会ったら写真を撮るのを忘れそうです・・・。翅表も綺麗ですね。素晴らしいです。
Commented by fanseab at 2008-08-03 12:22 x
chochoensisさん、小生もボルネオで、初めて本種に出会ったときのことを今でも思い出します。昼下がりで疲れたときに登場したので、急に元気が出て撮影したと記憶しております。
Commented by thecla at 2008-08-03 23:09 x
ベニシロチョウ初め、今回ご紹介いただいたのは地味な方とはいえ、南方のシロチョウは皆綺麗ですね。
南に北に高山に行きたいところばかり増えてこまりものです。
Commented by fanseab at 2008-08-04 23:14 x
theclaさん、貴殿のアルプスシリーズはこの時期、拝見すると涼しくでいいですね。反面、小生のボルネオシリーズは真夏に掲載するものではないかもしれませんね(^^;; カザリシロチョウのようなド派手はシロチョウは小生の好みではなく、トガリシロは好感の持てるタイプだと思っています。
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