探蝶逍遥記

北ボルネオ・キナバル遠征記:(6)その他のアゲハ達

 キナバルミカド、キナバルオナガと続く当地固有のGraphiumに引き続き、我々に馴染みのアオスジアゲハ(G. sarpedon)もご紹介しましょう。標高の高いキナバル公園本部付近ではアオスジは発見できず、標高を下げた(~600m)、ポーリン温泉付近で見ることができました。吸水途中の飛翔シーンです。
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D40-10.5-X1.4TC(トリミング), ISO=1600, F6.3-1/4000、-3.0EV、外部ストロボ、調光補正1/4、撮影時刻:5月3日、12時02分

 背景に車が写ったのは失敗でした(^^;; 因みに駐車している車は管理人とは無関係です。さて、馴染みのアゲハと言えば、ナガサキアゲハ(Papilio memnon)も普通に見ることが出来ました。吸水中の♂。
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D70, ISO=200, F5.6-1/500、内蔵ストロボ、撮影時刻:5月3日、9時39分

 吸水中心の観察なので、期待した♀は1頭も見れずじまい。一方、Papilio属として、一番目立ったのがシロオビモンキアゲハ(P. nephelus)。このアゲハ、地域毎の斑紋変異が激しく、マレー半島~スンダランドでは和名通り、前翅に鮮やかな白帯紋が出現します。橙色のランタナを訪れた吸蜜シーン。
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D70, ISO=500, F5-1/1000、-0.3EV、撮影時刻:5月3日、9時19分

 林縁の木陰を好む本種、飛翔中はとにかく白紋が目立ちます。同じ白紋を持つ普通種のモンキアゲハ(P. helenus enganius )は国内産(ssp. nicconicolens)よりも小ぶりです。吸水シーンと高速シャッターを切った飛翔シーンを貼ります。
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D70, ISO=500, F11-1/160、-0.7EV、内蔵ストロボ、撮影時刻:5月3日、10時29分
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D40-10.5-X1.4TC(トリミング), ISO=1600, F3.5-1/3200、-1.7EV、外部ストロボ、調光補正1/4、撮影時刻:5月3日、10時50分

 後翅裏面外縁部の赤色弦月班の数は日本国内産と比較して少なく、地味な印象です。南方の亜種ほど、地味になる現象も面白いですね。
 Papilioと言えば、所謂アキリデスグループにも出会いたかったのです。特にオビモンカラスアゲハ(P.parinulus)は期待大でしたが、これは坊主に終わりました。次回はシロチョウ科に移行する前に、蝶撮影の合間に撮影した草花をご紹介したいと思います。
by fanseab | 2008-07-21 21:31 | | Comments(6)
Commented by 虫林 at 2008-07-22 00:36 x
難易度の高いアオスジアゲハの飛翔はさすがですね。ペナン島でもアオスジアゲハがランタナの花を訪れていましたが、とても素早くて、飛翔どころか通常写真でさえも撮影できませんでした。
シロオビモンキアゲハはなかなか格好の良いアゲハですね。
Commented by fanseab at 2008-07-22 07:23 x
虫林さん、コメント有難うございます。アオスジの飛翔は比較的緩慢な吸水時以外は難しいですね。上手く正面に向かってくる場面が切取れました。シロオビモンキは吸蜜タイムが分からず、苦戦しました。
Commented by chochoensis at 2008-07-22 10:09
fanseabさん、=シロオビモンキアゲハ=綺麗ですね・・・今まで見たことがなかったので衝撃でした・・・素晴らしいです・・・。
Commented by maeda at 2008-07-23 06:24 x
再開ですね。
お待ちしておりました。
久しぶりの南のアゲハです。懐かしいのもおります。
Commented by fanseab at 2008-07-23 07:16 x
chochoensisさん、シロオビモンキは前翅に白帯が入っただけでモンキとは印象が全く異なります。ただベトナム産は白帯がないためモンキそっくりです。
Commented by fanseab at 2008-07-23 07:23 x
maedaさん、アゲハ類は南国の華麗な花弁への訪花シーンが絵になりますが、意外に花に集る絵は切取れません。どうしても吸水場面中心になってしまいます。
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