探蝶逍遥記

山梨探索(7月12日)

 3週連続の山梨遠征です。本日のターゲットはやや高い標高域でのメスアカミドリシジミ探索。今回はこれまで訪問したことのない地域を探ってみました。ここはマンサクも結構多く見られるとの情報を下に、ウラクロとのダブルゲットを目論んでみました。しかし甘くはありませんね。結局、『2兎を追うものは・・・』の諺通り、両種共に坊主でした(^^;; マンサクの数も期待したほど多くはなく、より詳細な探索が必要なようです。探索で悩まされたのはゼフと同体躯の白い昼蛾の1種。何とか同定しようと試みますが、ツマキチョウのように全く止まらないのでギブアップ。この昼蛾、但馬でフジミドリとウラクロを探索した際にも悩まされたものでした。

 それではと、方針転換し、前回メスアカを見出した沢に程近い沢筋を詰めていると、足元から白いシジミが飛び立ちました。確認するとなんと、オナガシジミ!しかし90mmマクロを向けようとしたら無情にも見失ってしまいました。オナガは「ゼフとしては遅めの出現・・・」なる図鑑の記載が固定観念として頭に残っていたため、7月のこの時期は想定外でした。その後クルミを叩出してみると、相当な個体数がいます。しかし殆どは梢の上に逃げてしまい、ようやく証拠写真を撮るのがやっとでした。
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D70S-VR84@400mm(トリミング)、ISO=500, F8-1/400、-0.7EV、撮影時刻:10時49分

 発生しているとわかっていれば最初からオナガを狙い目にすればよかったと思っても後の祭り。11時過ぎ頃からは3週連続で午前3時起きの疲れが出てきて体が思うように動きません。帰りしなに前回オオムラサキを撮影したポイントに寄ってみると、茂みにゼフの舞う姿が。
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D70、ISO=400, F8-1/320、-0.7EV、撮影時刻:12時47分

 オオミドリの♀でした。行動パターンは完全にシジミの産卵モードでしたが、結局産卵はしてくれません。その直後、より小さい黒いシジミが登場。トラフの♀で、咲き終わったハギの実に産卵していました。
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D70、ISO=400, F8-1/200、-0.7EV、内蔵ストロボ、撮影時刻:12時54分

 頭も腹端も隠れた酷い絵ですが、管理人にとってトラフ♀産卵シーンは初体験なのであえてアップしました。産卵後はいつもの休息ポーズ。
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D70、ISO=200, F4.5-1/800、-0.7EV、内蔵ストロボ、撮影時刻:12時55分

 さて、オオムラサキは今回も元気良く飛び回っていましたが、♀は未発生の様子でした。前回撮れなかった青空バックの滑空飛翔画像。
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D70(トリミング)、ISO=640, F18-1/500、-0.3EV、内蔵ストロボ、撮影時刻:13時14分
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D40-10.5-X1.4TC(トリミング)、ISO=800, F14-1/2000、-2.0EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:13時54分
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D40-10.5-X1.4TC(ノートリ)、ISO=800, F14-1/2000、-2.0EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:13時55分

 1-2枚目は概ね見たままの印象でしょうか?3枚目はこの日のベストショット。追尾する2頭が運良くノートリミングで入ってくれました。さらに飛行機雲まで背景に加わって夏空の雰囲気満点。これまで撮った飛翔画像の中でも個人的ベストテンに入る出来だと自画自賛(^^) 因みに左端と右側個体間の距離はわずか1m程度でして、うんと離れたように写っているのは超広角レンズのイタズラです。

 ところで、この日の甲府市内の最高温度はなんと36.1度! 12時過ぎからは熱中症寸前の状態でオオムラサキと格闘しておりました。中央高速を使った帰路、あまりの消耗で運転がままならず、折りしも豪雨となった談合坂SAで1時間ほど仮眠して、ヘロヘロ状態で帰宅したのでした。
by fanseab | 2008-07-13 21:57 | | Comments(16)
Commented by 空飛ぶ父 at 2008-07-13 22:10 x
オナガシジミ撮影おめでとうございます。
それに、オオムラサキの青空バックの滑空写真、素晴らしいです。
威風堂々といった感じで、迫力満点ですね。

関西ではオナガシジミはまず会えない蝶でした、私も来週狙ってみますね。
Commented by cactuss at 2008-07-13 22:26
もう、オナガシジミが出ているんですね。昨年は数が少なかったですが、今年は多そうですね。オオムラサキの滑空シーンは素晴らしいでしね。魚眼で撮っているということはかなり近くまで飛んでくるんですね。昨日、オオムラサキの多い所に行きましたが、上の方でテリトリーを張っていたので、飛翔は撮影できませんでした。
Commented by mii at 2008-07-13 23:15 x
メスアカは残念…でもオナガ撮影おめでとうございます。
オオムラサキの飛翔、すばらしすぎです~

叩き棒、お答えいただいてありがとうございました。
Commented by fanseab at 2008-07-14 07:36 x
milさん、有難うございます。メスアカとはどうも相性が悪いのかもしれません(^^;; まあ、オナガが撮れたので良しとしましょう。飛翔は時々「万馬券」が出るので止められませんね!
Commented by fanseab at 2008-07-14 12:58
cactussさん、オナガは7月下旬頃の発生…の意識があったのでビックリです。年によって個体数変動に波があるのかは分かりません。オオムラサキは偶然2頭が画面に入ったので迫力と動きが出ました。
Commented by banyan10 at 2008-07-14 15:59
最後のオオムラサキは雲に沿って飛んでいるようで見事ですね。
オナガはたくさんいるクルミがあれば早朝に叩けば撮れますね。また3時起きでしょうか。(笑)
Commented by furu at 2008-07-14 21:06 x
夏は山梨に通ってしまいますね。そのうちどこかでお会いしそうですね。私の方はオオムラサキには振られました。最後の飛翔はストロボ光量も適切で見事です。
オナガシジミは当たり年かも知れないですね。
Commented by maeda at 2008-07-14 21:35 x
飛翔に青空、これが良い組み合わせと思っているのですが、暗くなったり小さかったりと、思うようにはいきません。
そのオオムラのように撮ってみたいです。
Commented by fanseab at 2008-07-14 22:01 x
BANYANさん、オオムラサキは小生もライバルと誤解して突進してくるチャンスを何とか利用できました。真夏並の暑さがなければオナガも何とか撮影できたはずでしたが……。しばらく3時起きは遠慮したいです(笑)
Commented by fanseab at 2008-07-14 22:11 x
furuさん、山梨は行けば必ず何か宝物が転がっている魅力がありますね。オオムラサキは追尾シーンが切取れて満足しています。オナガは当たり年なのですね?ボイントが判明したので次回の参考になりました。
Commented by fanseab at 2008-07-14 22:21 x
maedaさん、青空バックで狙う場合、空が澄んでいないと、思い通りの発色が期待できないですね。その点、この日は理想的で飛行機雲も良いアクセントになってくれました。オオムラサキの滑空は直線的に飛ぶので、置きピン位置さえ合っていれば比較的狙い易いかもしれません。
Commented by fanseab at 2008-07-15 00:16 x
空飛ぶ父様、不手際で再コメントします。山梨県でのオナガ撮影は初体験なので、別途撮り直しを計画します。オオムラサキは理想的な背景にビックリしています。これだから飛翔は止められません。
中国地方でのオナガ画像、期待しております。
Commented by chochoensis at 2008-07-16 08:50 x
fanseabさん、=トラフシジミ=産卵シーンおめでとうございます、数年前からこの=シーン=を探し続けていますが、未だにものに出来ません・・・とても羨ましいです。さすがですね・・・。
Commented by 虫林 at 2008-07-16 19:19 x
暑い中、ご苦労様でした。
この時期、日中の撮影はかなりしんどいですね。熱射病にはくれぐれもご注意下さい。
オナガシジミも暑さを逃れて林の中にいたのかな。もうオナガのシーズンに入ってしまったのですね。
トラフの産卵シーンは貴重ですね。オメデトウございます。
最後のオオムラサキの飛翔は秀作です。すばらしい!
Commented by fanseab at 2008-07-16 22:57 x
chochoensisさん、トラフ産卵シーンは突然撮影のチャンスが訪れました。もう少し高い位置から狙いたかったのが本音です。バリアングルモニターの必要性を強く感じましたね。
Commented by fanseab at 2008-07-16 23:08 x
虫林さん、ご心配ありがとうございます。この日は最初に標高1000mを越すポイントから低山地に移動したので、余計暑さがこたえました。銀塩時代には使わなかった叩出し棒の威力は絶大で撮影できるかは別にして、ゼフの発生確認が楽にできるようになりました。トラフ産卵はできれば見栄えのする春型で撮りたいですね。
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