探蝶逍遥記

多摩川お散歩撮影(6月8日)

 近所でお気楽撮影です。この日はドンヨリと曇って典型的な梅雨空。先ずは5/18に発見したヒオドシチョウ幼虫のその後をチェック。既に蛹になっているタイミングでしたが、エノキ周辺を捜索したにも拘らず、坊主(^^;; やはり継続観察するには間が空きすぎたことを反省。寄生率が高いので全滅の可能性もあります。

 草地を歩いてみました。 5/18には沸くように群れていたヒメウラナミジャノメの姿も殆どありません。草叢から飛び立った茶色のジャノメはヒメジャノメ♀でした。少しスレ品ですが、ここは丁寧に撮影。
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D70、ISO=400, F3.8-1/500、-0.7EV、撮影時刻:8時56分

 ややあって、チラチラと開く気配。かなりこちらの動きに敏感で、開きそうになって、慌ててファインダーを覗き込むと、その僅かな動きを察知して翅を閉じてしまいます。ならば・・・と、ファインダーを覗きっぱなしで待機することに。この作戦が成功して開翅シーンをゲット。
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D70、ISO=400, F8-1/125、撮影時刻:9時04分

 開翅はやはりもう少し完品のほうがいいですね。続いて飛翔にもトライ。偶然、歩行者が背景に入ってお気に入りの絵になりました。
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D40-1855@18mm(トリミング)、ISO=800, F8-1/1600、-2.0EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:9時21分

 この日、驚いたのはモンシロチョウの個体数の多さ。恐らく河川工事の影響で、食草であるアブラナ科植物が大量に繁茂したのが原因と睨んでいます。管理人が過去にあまり経験のない数です。で、モンシロチョウの飛翔に拘って撮影することに。
 ところで、モンシロの飛翔をトライされた方なら、経験がおありでしょうが、これ、意外と難物です。飛翔スピードは楽勝で緩いのだけれど、白トビし易いので、モンシロチョウの微妙なグラデーションが吹っ飛んでしまうからです。特にストロボ照射を基本撮影スタイルとする管理人にとって、「白トビさせずにストロボ併用でモンシロを綺麗に撮る」のは課題でもありました。今日はおまけに曇り空。挑戦するには願ってもない悪条件です(笑) 悪戦苦闘して得られた3枚を貼ります。
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D40-1855@18mm(トリミング)、ISO=800, F18-1/1600、-2.0EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:9時35分
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D40-1855@18mm(トリミング)、ISO=800, F14-1/1600、-2.0EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:9時57分
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D40-1855@18mm(ノートリ)、ISO=800, F8-1/1600、-2.0EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:10時17分

 一枚目は熱心に吸蜜していたネズミモチの梢をバックにもつれあうモンシロ2頭とスジグロ1頭の絡み。偶然3頭が密に重なり、面白い絵になりました。2枚目は2頭の絡み。左手前の個体はギリギリ白トビしないで撮れました。曇り空で空をバックに写すのはかなり難易度高いです。3枚目はこの日のベストショット。外部ストロボ照射量を極限まで絞った効果で、何とかモンシロ裏面のディテールが綺麗に出ました。いつもノートリでこんな調子で切り取れればいいのですが・・・。

 さて、この日、驚いたのは次の場面。
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D40-1855@18mm、ISO=800, F4-1/1600、-2.0EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:9時45分

 なんと、サトキマダラヒカゲがネズミモチで吸蜜していた(※)のです!サトキマは通常樹液か獣糞等での吸汁が基本スタイル。管理人が花からの吸蜜を確認したのはこれが初めてです。90mmマクロに切り替えようと準備した瞬間、逃げられました。まあ、証拠写真で良しとしましょう。近場の散歩でもいろいろと新しい発見があるものです。

<※6/10追記>
↑の画像では本当に吸蜜しているか?不明瞭なので、ストロー部分が明確になるようにトリミング画像を追加記載します。これで確実に吸蜜していることが理解できると思います。

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by fanseab | 2008-06-09 21:47 | | Comments(10)
Commented by 空飛ぶ父 at 2008-06-09 22:28 x
サトキマダラヒカゲの訪花、初めて見ました!本当に珍しいですね。
モンシロチョウの飛翔写真、舞台をバックに蝶が飛び出してきたような存在感で素晴らしいですね!
悪条件のなか、これだけの写真を撮ってしまうとはさすがですね。
Commented by 虫林 at 2008-06-09 23:11 x
身近な蝶でも観察の仕方によって興味ある生態や新たな美しさの発見できる素晴らしいブログですね。とくに、ヒメジャノメの歩行者入り飛翔写真は凄いですね~。モンシロチョウの飛翔は確かに露出がとても難しく、シロ飛びしやすいので、そう簡単ではありませんが、面白いアングルの写真になりましたね。サトキマの訪花は初めて見ました。
Commented by maeda at 2008-06-10 07:24 x
モンシロのストロボ、上手くいってますね。
オオモンシロ、モンシロと撮っていますが、ストロボ使用例は数枚しか残りません。光量の調整が一番問題でしょうか?
Commented by cactuss at 2008-06-10 21:19
サトキマダラヒカゲは樹液か、獣糞しか見たことがありません。訪花もするんですね。さすがにストロボの使い方がうまいですね。背景も暗くならず、うまく撮影されていますね。見習わなければ。
Commented by banyan10 at 2008-06-11 16:28
サトキマダラの吸蜜は貴重なシーンですね。
ストローも確実に出ているところが写っていますね。
ヒメジャノメの飛翔も見事です。
Commented by fanseab at 2008-06-11 21:03 x
空飛ぶ父さん、サトキマが来たときは唖然として、それまで飛翔用に使っていたズームレンズで慌てて写しました。モンシロチョウ飛翔はほぼ狙い目の絵が出来て満足しています。
Commented by fanseab at 2008-06-11 21:06 x
虫林さん、身に余るコメント、恐れ入ります。サトキマの件、近場の観察を疎かにしてはいけないと今回はつくづく思い知らされました。
ヒメジャノメ飛翔は今回初めてチャレンジしました。意外と置きピン位置設定に苦労しましたが、何とか好みの一枚が撮れてホッとしています。
Commented by fanseab at 2008-06-11 21:10 x
maedaさんもモンシロ系は苦労されているようですね。実はボルネオ遠征後、現地での撮影経験から、D40に組み合わせる塊部ストロボを変えてほぼ条件が確定してきました。ガイドナンバーが大きすぎると、折角露光量を絞っても露出オーバー気味になると思います。あとは調光補正量を最小限にして、その条件下でボディー側の露光量調整をすればOKだと思います。
Commented by fanseab at 2008-06-11 21:14 x
cactussさん、貴殿も訪花シーン観察経験はないのですね。ストロボ併用飛翔はバカの一つ覚えで、いろいろと条件をいじくりながら、何とか感覚が掴めてきました。やはり機材、特に使用するレンズ系を浮気せずに固定して使うことで、勘がつかめるもだと思います。
Commented by fanseab at 2008-06-11 21:16 x
BANYANさん、まいどどうも。サトキマはやはり90mmマクロできちんと写したかったです。何とかストローが写しこめてホッとしています。訪花と吸蜜ではえらく意味が違いますから。ヒメジャノメ飛翔、人と触れ合うような環境を写しこめて満足しています。
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