探蝶逍遥記

残暑のシルビア探索

 秋口になると、脚光を浴びるのがシルビアシジミとクロツバメシジミでしょうか?多化性のこれらのシジミは春先から初夏にかけては、有力なライバル撮影対象種に負けて省みられず、秋になって目ぼしい蝶が飛ばなくなる頃、注目を浴びるのも不公平ですね。で、久しぶり今日はシルビアを求めて東播磨のポイントを訪れました。自宅5時45分発、現地6時35分着。水田脇の畦道に入ると早速、見覚えのある深いブルーが目に飛びこんできました。天気予報通り、今日はピーカン。蝶撮影にはいささか悪条件です。比較的おとなしそうな♀個体を選んで撮影に集中しました。先ずは朝日を浴びて活動準備中のシーンを定番の90mmマクロで。
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D70, ISO=200, F4.5-1/2500、-0.7EV、撮影時刻:7時44分

 朝方の雰囲気を出すため、RAW現像段階で色温度を微修正しました。こんな時、RAWモードは大変便利ですね。お次はgyoromeで。
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GX100-gy8, ISO=80, F11.2-1/500、撮影時刻:7時53分

 ご覧のように♀が止まっているのは稲田のすぐ横。露出をアンダー気味にし過ぎたため、レタッチで修正するもちょっと不自然な画面になりました。それにしてもシルビアの複眼は「癒し系」のキャラですね。♀が移動して稲穂をバックに縦位置広角でもう一枚。カメラの陰が体を隠したのは大失敗(^^;;
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GX100@5.1mm, ISO=80, F6.5-1/570、-0.7EV、撮影時刻:8時17分

 順光ばかりで撮るのもつまらないので久しぶりに逆光で縁毛幻光にトライ。♀でもブルーに光るのは新発見でした。
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D70(トリミング), ISO=200, F13-1/250、-1.3EV、撮影時刻:8時04分

 この日はお彼岸とは名ばかりの強烈な暑さ。それを表現するため太陽を入れての逆光ショットです。
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D70S-10.5-X1.4TC, ISO=200, F11-1/800、-0.7EV、外部ストロボ、調光補正1/4、撮影時刻:9時00分

 この個体は開翅するそぶりも見せないので、仕方なく別の個体を探索。下草に出入りしている挙動を示す個体を追跡すると、やはり産卵中だったようです。
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D70, ISO=200, F5-1/1250、-1.0EV、撮影時刻:9時13分

 下草に潜り込むように産卵するので、葉被り、しかもピントも複眼と腹端に合わすのが精一杯でした。いつか産卵シーンは撮り直したいですね。

 産卵の合間に休憩して開翅するのがシジミ♀の基本パターン。あわよくばこの個体も・・・・って念じていると、待望の開翅です。
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D70, ISO=400, F7.1-1/1000、-0.3EV、撮影時刻:9時23分

 ちょっぴりスレ個体だったのが残念。ブルーの鱗粉は翅表基部にごく僅か。ほとんど漆黒の世界です。
 
 さて、もちろん、シルビア狙いですので♂開翅もメインターゲット。しかし、ピーカンでは無理だったようで、途中から飛翔でブルーを拝む作戦に変更。
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D70S-10.5-X1.4TC(トリミング), ISO=500, F5-1/1000、-0.7EV、外部ストロボ、調光補正1/4、撮影時刻:8時34分

 ほぼ狙い目の色感が出たようで一安心。もう1ショットは偶然頭を垂れた稲穂を借景に秋らしい絵が切り取れて満足。
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D70S-10.5-X1.4TC(トリミング), ISO=500, F9-1/1000、-0.7EV、外部ストロボ、調光補正1/4、撮影時刻:8時35分

 それにしても今年の天気はどうなっているのでしょう?飛翔撮影で田んぼの畦を駆けずり回っていると、暑くて途中でクラクラしてきました。真夏と同じ過酷なコンディション!!午後から所用もあって、早々と9時30分には撤収しました。久しぶりのシルビア、次回は本当に秋らしい気候の下で♂開翅を狙いたいと思います。
by fanseab | 2007-09-22 22:30 | | Comments(26)
Commented by 空飛ぶ父 at 2007-09-22 23:07 x
”逆光で縁毛幻光”、こんなに綺麗なブルーに光るんですね!
♂の飛翔のブルーもとても綺麗です。東播磨は私たちが初めてシルビアを見た場所です。いつまでもシルビアが住める環境が維持されるといいですね。
Commented by 6422j-nozomu2 at 2007-09-22 23:10
目的種は違えど、ほぼ私と同時刻での出撃ですね。今日も本当暑かったでしょ。4枚目の写真なかなか意表を突いた作品ですね。縁毛フェチの貴殿としては一番のお気に入りかも。
Commented by ダンダラ at 2007-09-22 23:53 x
シルビアの様々な写真素晴らしいですね。
逆光の縁毛は素晴らしい発色で、この撮影には全く思い至りませんでした。まいりました。
産卵シーンもほぼ狙い通りで、この状況ではこれが精一杯というか、この状況で良くここまでと言う感じで素晴らしいです。
Commented by 虫林 at 2007-09-23 06:15 x
そちらもシルビアですね。
HSSのストロボ操作は、fanseabさんの「十八番」になりつつありますね。僕も少し練習していますが、なかなか雰囲気のある写真ができません。感心して拝見しています。
Commented by maeda at 2007-09-23 06:43 x
一枚目のシルビア、とっても良い感じですね。
だから私もマクロを捨てきれずに、広角と共に欲張り撮影しているのですが、上手く撮れません。
ストロボで1/1000というのは機種により出来るのですね。
Commented by cactuss at 2007-09-23 09:58
シルビアの写真、すばらしいですね。
逆光で縁毛が青く光るのは初めて知りました。
ストロボをうまく使用されていて、参考になります。
飛翔写真もストロボを使用した方がきれいに写りますね。
Commented by kenken at 2007-09-23 18:08 x
そうですかっ、シルビアの逆光縁毛幻光はブルーでしたかっ!
稲穂をバックに秋の雰囲気が漂っていて最高ですね。ここは、以前、私が春に、カラスノエンドウを背景に撮影したポイントのような雰囲気が・・・
♀は漆黒ですね。もうちょいブルーの乗った♀がまだこれから羽化ありそうな気がしますね。10月になったら訪れてみようかなぁ~
ひゃあ~9:30には撤収ですか。実は9/22はあまりにピーカンそうなので、私、撮影意欲を無くしました~出撃していたらお会いしていたかもですね。(ううっ、行っておくんやった(涙))
Commented by chochoensis at 2007-09-23 18:58 x
fanseabさん、明るい太陽光のもとでの「シルビア」とても良い雰囲気が感じられて好きです・・・産卵シーンも良いですね、逆光の効果には驚きました!
Commented by thecla at 2007-09-23 20:34 x
稲穂を入れての広角は、この時期ならではの季節感ですね。こちらではちょっとお目にかかれそうも無い光景なのでうっとりです。
シルビアは、メスでも縁毛がブルーなのですね。
Commented by fanseab at 2007-09-23 20:50 x
空飛ぶ父さん、ブルー系統の♂縁毛は必ずブルー幻光が出ると思います。是非色々なシジミで試して頂きたいと思います。シルビアポイントは多分に人為的な環境下にありますね。同じポイントで毎年見られるとは限らないとこが辛いです。
Commented by kmkurobe at 2007-09-23 20:50
うーん、スゴイ。秋色一杯のシルビア見事ですね。
逆光に光る縁毛のブルーが本当に神秘的ですね。
Commented by fanseab at 2007-09-23 20:52 x
ノゾピーさん、お互い「猛暑」のなかの遠征お疲れ様でした。この記事の表題を「残暑」としましたが、正確には「猛暑」でしたね(笑) 縁毛幻光撮影は小生の隠れた?ライフワークです。
Commented by fanseab at 2007-09-23 20:55 x
ダンダラさん、貴殿の山梨遠征の記事を拝見して、今年はシルビアを撮ろうと思って短時間集中して撮りまくりました。産卵シーンは突然だったので、やはり慌ててしまいます。根気良く葉被りしない場面を待つ必要がありそうです。
Commented by fanseab at 2007-09-23 20:59 x
虫林さん、そちらは河原、こちらは田んぼと環境はかなり違いますが、脆弱な生息環境で生き延びていることには違いありません。この可憐なシジミをいつまでも撮りたいですね。この日はピーカンでストロボは本来飛翔には不要でしたが、捕捉確率が増えるので使用しています。
Commented by fanseab at 2007-09-23 21:02 x
maedaさん、やはり90mmマクロは生態写真の原点だと思って大切にしています。最近は余裕がある作画では、ボケ味を少し加味した作風を出そうとしています。今回も絞り設定やRAW現像でそれを意識して撮りました。ストロボ同調速度はメーカーの「推奨」限界を超えて撮影可能です。お手持ちの機種でトライされたらと思います。
Commented by fanseab at 2007-09-23 21:07 x
cactussさん、いつもコメント有難うございます。縁毛幻光はブログ上でコツバメが「光る」記事を拝見してから、個人的に追い求めているテーマです。そう言えば♀を撮っていなかったなぁと思い出しての撮影です。飛翔にストロボは本来不要ですが、この日のようにピーカン環境では逆光場面のヒット率が上がるメリットがあります。
Commented by fanseab at 2007-09-23 21:19 x
kenkenさん、♂のブルー幻光は'06年5月の記事↓に載せてあります。今回は相当に拘っての撮影です。
http://fanseab.exblog.jp/2144627/
9時半に撤収したのは昨日の猛暑では正解でした。シルビア狙いでは本日の方がよかったかもです。
Commented by fanseab at 2007-09-23 21:21 x
chochoensisさん、写真では秋の爽やかな青空の下・・・・の雰囲気ですが、実態は猛暑との戦いでした。所用があって午前中に切り上げたのは正解でした。縁毛逆光面白いでしょ。一度ヤマトシジミでトライされたらと思います。
Commented by fanseab at 2007-09-23 21:24 x
theclaさん、まいど。シルビアは発生時期を読むのが意外と難しいですが、♂♀ともまずまずの鮮度でホッとしました。稲穂はここ、東播磨の生息環境のシンボルとして是非背景に入れようと思っての作画です。
Commented by fanseab at 2007-09-23 21:27 x
kumurobeさん、出撃前に天気予報を見て暑さとのサバイバルゲームになるなぁ~って覚悟しての出陣でしたが、結構厳しかったです。なんとかそれなりにまとめることができておとなしくモデルになってくれた♀個体に感謝です。ブルー幻光、一度ご当地のミヤマシジミでお試しあれ!
Commented by banyan10 at 2007-09-24 21:16
稲穂とシルビアは関東では無理かもしれませんね。
逆光の縁毛はfanseabさんならではですね。
産卵、飛翔も見事です。
Commented by 愛野緑 at 2007-09-24 21:49 x
余裕があると逆光で縁毛の輝きにトライしたりしますが、うまいこと色が出ません。
このシルビアのブルーは素晴らしいですね。
Commented by fanseab at 2007-09-25 21:52 x
BANYANさん、ご指摘の通り、東播磨のポイントは溜池や棚田のの脇等、農業と密接に関係しています。その環境を写しこむのが今回のテーマでもありました。縁毛逆光は新鮮な個体がいないと話になりません。綺麗な♀に感謝です。
Commented by fanseab at 2007-09-25 21:55 x
愛野緑さん、今回は念のため開翅するまで1時間程待機している間に余裕(暇?とも言えます)があったので、縁毛に拘る時間がありました。縁毛だけに絞っているので、裏面が黒く潰れることを承知で、目一杯アンダー気味に露出補正して撮影しています。
Commented by nomusan at 2007-09-30 07:50 x
すっかり出遅れてしまいました(汗汗)。
逆光の縁毛画像、綺麗ですね。妖しげなブルー、たまらんですね。
ええもん見せていただきましたぁ。
Commented by fanseab at 2007-09-30 15:23 x
nomusan、まいどどうも、縁毛幻光、怪しげでしょ!是非クロマダラソテツでもトライして頂きたく。九州本土内で、もう一回位回ればチャンスがあるでしょう。また、サツマやヤクルリでもお試しあれ。
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