探蝶逍遥記

幻のルーミス探索(9月1~2日)

 ルーミスシジミを求めて紀伊半島南部の渓谷沿いを1泊2日で彷徨ってきました。標題のニュアンスからもご想像の通り、残念ながら結果は坊主。本来ならダンマリで未更新のところ、あまりにも悔しいので敢えて顛末をアップいたしましょう(^^;;

 今回の遠征、HP仲間、「蝶にあそぶ」のma23さんとその蝶仲間、Oさんと3名での探索。実はma23さんとは春先に現地の下見をしておりまして、複数頭の越冬個体を目撃しておりました。今回、3人の眼で絨毯捜査すればルーミスの尻尾を容易に掴めるだろう・・・・との目論見で出発したのでした。

 約4時間半のドライブで現地には11時半着。「真夏のうだるような暑い昼下がり、暑さを嫌ってルーミスは林床や川床に降りる・・・」どこかで読んだルーミスの行動を信じて、ポイントに向かう道中、「暑くなれ~、暑くな~れ」と3人で祈っておりましたが、思いが天に通ぜず、現地に着くと曇り空。会いたくなかったネットマンも複数人来ているようです。先を越されてネットインされては堪らないので、春先の探索で目撃したイチイガシの「ご神木」を中心に3名でエリアを分けて虱潰しに調べます。叩き出しで飛び出す小さな昼蛾や、シダの葉上にある灰色の枯葉にドキッとさせられたり、4時間の捜索も虚しく初日はジエンド。崖地の林床探索で小生愛用の登山靴も底が剥がれてオシャカになってしまいました(^^;;

 画像がないのも寂しいので、初日、川床を舞っていたルリシジミ♂の絵を貼りましょう。
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D70, ISO=500, F5.6-1/200、-0.7EV、撮影時刻:12時48分

 岩の上に落とされた鳥の糞が大のお気に入り。ルーミスが同じ行動パターンをしてくれたらなぁ!とルリシジミ君には失礼ながら思ってしまいました。吸汁に夢中なのでgyoromeでも狙ってみました。↑と同じ岩での撮影はさすがに嫌われたのか、逃げられてしまい、別の岩で落ち着いたところでパチリ。
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GX100-gy8, ISO=100, F10-1/9、+0.7EV、撮影時刻:12時55分

 当日の夜はビールで乾杯し、山海の珍味満載の食事にありつきました。本来なら各自が撮影したルーミス画像を見せあいながら、ゆっくりと宴会…の目論見でしたが、何故か皆黙々と料理を食べたのでした(笑)通常は当日撮影分の没画像消去・編集作業で寝るまで忙しいのに、この日は暇なこと!そこは蝶撮影仲間。HP(ブログ)作成の苦労話やポイント情報、さらには機材情報等、楽しい夜を過ごしました。「さあ、明日こそは撮るぞ!」と気合を入れて寝たのでした。

 さて、翌朝、目覚めて外を見ると無情にも雨(泣)。これまた豪華な朝食を黙々と食べた後、ポイントへ出発。それでも3名の日頃の行いがまあまあ?よかったのでしょう。晴れ間が覗いてきました。昨日の経験からこの日も坊主が予想されたので、来シーズンに備え、新規ポイントを目的に林道を車でウロチョロ。その後、既知ポイントに戻って都合5時間探索するも、結局この日も坊主でした。初日、2日目を通じてカーッと暑くなった時間帯はごく僅か。結果論ですが、猛暑が続いていた先週(8/25-26)もしくは先々週がルーミス探索にはやはり適期だったのかもしれません。まあ、このままでは収まりがつきませんので、来年8月はもっとカンカン照りの時期に日程調整して再チャレンジすることにしました。

 今回の探索でよく目についたのがサルトリイバラに付いたルリタテハの幼虫。ma23さんが目ざとく発見してくれました。
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GX100@5.1mm, ISO=100, F9.1-1/143、-0.3EV、外部ストロボ、調光補正1/4、撮影時刻:13時29分(9月1日)
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D70S-10.5-X1.4TC, ISO=200, F11-1/125、-0.7EV、外部ストロボ、調光補正1/4、撮影時刻:10時58分(9月2日)

 2枚目の画像、空に御注目ください。これだけの雲量があって快晴には程遠い状態でした。また、母蝶の産卵シーズンだったのか、↑の画像撮影中も小生の周りを飛んで葉裏に産み付けていきました。その卵画像。
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D70S-10.5-X1.4TC(トリミング), ISO=200, F10-1/50、-0.3EV、外部ストロボ、調光補正1/4、撮影時刻:11時10分(9月2日)

 gyoromeでも卵拡大像をトライしたのですが、まだgyorome専用ストロボ照射システムが確立できておらず、絞り込めず失敗。シーズンオフの課題ができました。川床で捜索に疲れて休んでいる我々を癒すように現れたのはカラスアゲハ♂。吸水の合間に緩やかに舞うシーンを無理を承知で400mmズームで狙うも、ちょっぴりピントが外れていてガッカリ(^^;; 
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D70S-VR84@400mm, ISO=500, F6.3-1/320、-0.3EV、内蔵ストロボ、撮影時刻:12時48分(9月2日)

 蝶以外では比較的珍品と思われるヒナカマキリ?を発見。Oさんの腕に止まらせての撮影も静止してくれないので、ブレました。
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GX100@5.1mm, ISO=100, F2.5-1/310、+0.3EV、撮影時刻:15時02分(9月1日)

 そうそう、ポイント近傍での渓谷の情景もご紹介しておきましょう。清流にはヤマメ?の影が時々踊っています。右端に見える下草のシダに、裏面が灰色の女神が止まってくれるはずでしたが・・・・・・。
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GX100@5.1mm, ISO=80, F3.2-1/34、-1.3EV、撮影時刻:11時13分(9月2日)

最後に同行して頂いたma23さん、Oさん、本当にお疲れ様でした。また来年頑張りましょうネ!!
by fanseab | 2007-09-04 22:41 | | Comments(23)
Commented by kenken at 2007-09-05 07:30 x
お疲れさまでした。
ルー君は当日のお天気、気温に大きく左右されますね。曇り~雨ではさすがに厳しいものがあります。しかし、現実に現地に行くことは大切なことです。同じ頃、私もお天気ハマリを覚悟のうえで西へ出撃していわわけですね。
私もね、数年前、同じ(と思われる)ところに出かけて、着くや否や1頭見つけたものの、その後NULLって経験があります。
な~に、また来年がありますよ。楽しみは先のほうが・・・
Commented by banyan10 at 2007-09-05 17:43
うだるような暑さの日は次々降りてくると聞きますよね。
何度か夏の房総も行っていますが、そこまで多く見たことはありません。台風一過の暑い日がベストとも聞きますが、今度の台風は被害の方が心配です。
秋の方が撮影には適していると思いますが、残暑の厳しい季節が本来の姿とも思うので、来年も挑戦して下さい。
ルリタテハの幼虫、見つかりそうなのですが未撮影です。広角がいいですね。
Commented by 空飛ぶhaha at 2007-09-05 18:32 x
豪華な晩御飯も朝ご飯も,皆さん黙々と食べたのですか....
うちも撮れない時は無口になりますが...(笑)
再チャレンジはカンカン照りの8月に?...う~ん。暑そうです。(笑)
ヒナカマキリ、小さくてもカマキリのポーズですね!
Commented by 虫林 at 2007-09-05 19:47 x
ルーミス探索へのチャランジ精神と行動力はさすがですね。
敬服しますよ。
不運にも目的のチョウは見ることができなかったみたいですが、同好者同士で楽しい時間が過ごせたのではないでしょうか?
夢は来年に---ですね。ご苦労様でした。
(ところで、小生はまだルーミスを撮影したことがありません。)
Commented by kmkurobe at 2007-09-05 20:08
うーむ・・・お疲れさまでした。
その昔酷暑とヒルで大変でしたが、ここはヒル大丈夫なんですかね・・・・・
私スズメバチとヒルはクマやハブよりダメなので・・・・・
Commented by maeda at 2007-09-05 21:23 x
清澄以外でルーミスを見つけるのなかなか大変と思います。
見つかっても撮影できるかどうか分かりませんし。
会えるか分からないところにロマンを感じます、私は。
Commented by fanseab at 2007-09-05 22:14 x
kenkenさん、早速の慰めのコメント恐れ入ります。
さすがに天気には勝てません。この蝶の狙うには人間が熱中症にかかる36℃程度のカンカン照りがよろしいようで。タイツの開翅には最高の天候だったかもしれませんが(笑) 来年頑張ります。
Commented by fanseab at 2007-09-05 22:17 x
BANYANさん、行くまでそれこそうだるような暑さが続いていたのに、急に過ごしやすい天候になってしまいました。広島の青ゴマ開翅で運を使い果たしたようです(^^;; ルリタテハ幼虫、見つかる時は無茶苦茶見つかりますね。
Commented by fanseab at 2007-09-05 22:20 x
空飛ぶhahaさん、まいどどうも。アイドルが撮れなかったストレスを食欲で紛らした感じですね。デザートを食べる頃になって、「夕食画像を撮るべきだった!」と思いましたが、後の祭りですネ!ヒナカマキリ?の戦闘ポーズが我々をちょっぴり慰めてくれました。
Commented by fanseab at 2007-09-05 22:23 x
虫林さん、励ましのコメント有難うございます。今回は写真画像チェックの時間が必要なかったので、思う存分、蝶談義の時間が取れました。
アドバイスに従い、夢は来年に取っておきます。
Commented by fanseab at 2007-09-05 22:27 x
kmkurobeさん、残念ながら?今回は酷暑もヒルも無縁の世界でした。ヒル対策で登山靴を塩まみれにした効果が出たみたいですが、肝心の登山靴が塩水の影響でオシャカになってしまいました(^^;;
小生、どちらかと言えば、ヒルよりもマダニが怖いです。
Commented by fanseab at 2007-09-05 22:30 x
maedaさん、小生、房総半島でのルー探索経験がないので、比較できませんが、難易度が高いことには変わりなさそうですね。新規ポイント開拓も平地や低山地のように簡単にいかないところが、より発見を難しくしていると思います。
Commented by cactuss at 2007-09-05 23:08
蝶は1日違うと、いなかったりしますから、なかなか難しいものです。最近、思うのですが、その様な場合は採集者が採った後に行っている様な気がします。小生も数回チャレンジして、やっと撮影できたものも多いですから、また、次にチャレンジして下さい。
Commented by 6422j-nozomu2 at 2007-09-05 23:38
遠征お疲れさまでした。ちらっとma23さんから出撃することは聞いていましたが、本命が撮影できず些か残念でしたね。8月後半T市ではかなりの数を観察できたと言う情報はありましたが。でも、蝶仲間3人で1泊2日で楽しい撮影行ではなかったですか。無口な食事、お気持ちはお察しいたしますが。
Commented by ダンダラ at 2007-09-06 13:34 x
ルーミスは曇りだと全くだめですね。
房総の経験では秋の方が撮影しやすいと思いますが、夏場とは若干ポイントが違うみたいだから(当然谷の下には降りてこない)、簡単にはいかないと思いますが、探してみる価値はあると思います。
Commented by chochoensis at 2007-09-06 20:34
fanseabさん、「ルーミス」は残念でしたがルリタテハの幼虫や卵が撮影できて良かったですね・・・来年に希望をつなげてまたチャレンジしてください・・・期待しています。
Commented by fanseab at 2007-09-06 22:41 x
cactussさん、仰る通り、今回も採集者が複数名入っており、採集圧による影響も否定できません。ただ、やはり80%以上、天候がベストではなかったことが原因でしょう。激励頂いたとおり、来年も頑張ります。
Commented by fanseab at 2007-09-06 22:44 x
ノゾピーさん、まいどどうも。本命、撮影はともかく、目撃だけでもしたかったですね。ma23さんら、撮影者仲間の集いはやはり楽しいです。ルーの場合は個体数がそれほど期待できないだけに、来年も複数名でチャレンジしたいです。よろしかったら、貴殿もご一緒されますか?
Commented by fanseab at 2007-09-06 22:47 x
ダンダラさん、房総での貴重な体験談、有難うございます。秋口での行動パターンはさっぱりわからないので、難しそうですね。とにかくこのポイントは単独ではリスクが高いので、ルーの行動パターンを読み取るのにも時間がかかりそうです。
Commented by fanseab at 2007-09-06 22:52 x
chochoensisさん、遠征から帰ってから関西地方はカンカン照り状態になったので、悔しさがつのりましたね。仰る通り、ルリタテハの幼虫等、こんな状況でないと撮影ができなかったかもしれません。ハイ、来年再チャレンジします。
Commented at 2007-09-08 23:37 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by nomusan at 2007-09-09 06:35 x
すっごく出遅れてしまいましたぁ(汗)。
天気に左右されるルーミス、残念でしたね。
>何故か皆黙々と・・・・・・
 この一文、全てを表しておられます・・・。
Commented by fanseab at 2007-09-09 22:03 x
nomusan有難うございます。貴殿も何回となく九州のルー探索をされていると思いますが、「天気に左右される」実感をお持ちと思います。来年は、再び「幻のルーミス・・・」の記事を書かなくてもいいように運がつくことを祈っております(苦笑)
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