探蝶逍遥記

広島県東部の青ゴマ探索(8月18日~19日):その(3)

 ゴマ探索をした広島県の高原台地は水はけが良く、乾燥した気候も相まって果物の名産地でもあります。ブドウやリンゴ等、果樹園が点在している高原のドライブはとても気持ちの良いものでした。
 さて、ゴマのいそうな候補ポイントには、必ず登場する蝶がいました。ツマグロキチョウです。ツマグロは環境省のレッドデータカテゴリーでゴマシジミと同じ「絶滅危惧第Ⅱ類」にランクされていますが、当地では本当にウジャウジャ飛んでいて、絶滅危惧種とは思えない多産状態でした。そうは言っても地元兵庫県南部では稀有な本種。少し拘って撮りました。

 最初に訪れたポイントでの飛翔シーン。食草のカワラケツメイも丁度黄色い花弁をつけており、蝶も含めて緑と黄色の世界でした。
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D70S-24, ISO=500, F11-1/640、-0.7EV、外部ストロボ、調光補正1/4、撮影時刻:10時54分
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D70S-24, ISO=500, F11-1/640、-0.7EV、外部ストロボ、調光補正1/4、撮影時刻:10時55分(2枚共8月18日)

 真夏の草原での飛翔撮影は本当に息が切れます。熱中症を考えて、ほどほどで止めときました。草原上で鮮やかな黄色を誇るのは♂。反対に薄白い♀は下草低くを弱々しく飛んでカワラケツメイへ産卵をし、時々、葉陰で休止しておりました。その休止シーンをgyoromeでパチリ。
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GX100-gy8, ISO=100, F7.1-1/760、-0.7EV、撮影時刻:10時58分(8月18日)

 何気なく♀が掴まっている葉もカワラケツメイです。ツマグロも暑そうですが、撮影している本人はもっと暑かった!!草原の下草にうずくまり、汗ダラダラで液晶モニターを眺めている撮影風景は、はたから見たら「可愛そうにのぉ~、暑さで気が触れたんかいのぉ~」と同情されそうです(^^;;

 一方、アゲハ類はただ木陰で休むことなく、路上に染み出た水の吸水にも精を出していました。カラスアゲハ♂の吸水シーンです。ポンピング挙動の証拠である腹端の水滴を何とか写しこむことができました。
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D70S-VR84@400mm, ISO=640, F8-1/500、-0.7EV、外部ストロボ、調光補正1/4、撮影時刻:13時15分(8月18日)

 暑さ凌ぎと言えば、コムラサキも葉上でこんなポーズを取っておりました。
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D70S-VR84@400mm, ISO=500, F11-1/1000、-0.7EV、撮影時刻:10時40分(8月19日)

 この場面の直前、黄色いストローを出し入れして葉上の水分?を吸い上げる行動を取っていたのです。

 最後はコチャバネセセリの吸い戻し行動。
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D70, ISO=400, F5.0-1/640、-0.3EV、撮影時刻:9時11分(8月19日)

 実は吸っている物体は獣の落し物で、「落し物」らしく見えないので敢えて掲載しました。これなら食事前後の方も安心してご覧になれるかと・・・・。コチャバネは意外と完品個体に恵まれないもの。小生にとっては、このド完品画像、ゴマ開翅よりも嬉しいシーンとなりました。今回ご紹介した蝶以外にもヒロオビやクロミドリシジミ♀の生き残り、更には広島県下での幻のムモンアカポイント発見?の淡い期待も抱いて探索しましたが、所詮、体力が続きませんでした(^^;; それはともかく、ゴマ探しを通して広島県東部の素晴らしいフィールドを知ることができ、収穫のある遠征になりました。 (了)

<更新裏話>

 今回のゴマ探索記事は3部作としました。1部と2部を分割したのは、意図的に2部構成にしたものではありません。これまで小生、デジ一(D70&D70S)の撮影記録モードはすべてお気楽なJPEG形式でしたが、今回、開翅シーンを中心に初めてRAW形式を本格的に実施しました。ところが、実際にRAWファイルを現像する段になって、現像パラメーターをアレコレいじくり始めたところ、相当に時間を消費したため、2回に分割更新せざるを得なかった・・・・これが実情です。因みに第2部でご紹介した画像で、gyoromeと超広角画像以外はすべてRAWモードでの撮影です。

 さて実際にRAW現像してみると、JPEGの画像処理に比べて、色調を微妙にコントロールできるし、ハイライトやシャドウ部の補正が上手くできるのに驚きました。今後、開翅画像のような静的な絵に対してどしどし、試みていこうと思っております。ただ本来バシャバシャ撮影していくスタイルの管理人にとって、RAWモード撮影をメインにするにはD70(D70S)ではバッファーへの書き込み速度が明らかに不足しています。ここはN社の販売戦略に乗せられて、D200(D300も11月にリリースされる!)へのグレードアップを真剣に考慮せねばと思いました。
by fanseab | 2007-08-24 23:48 | | Comments(6)
Commented by maeda at 2007-08-25 05:59 x
最近はRAWで保存しています。
その後の処理が多彩であることが理由です。

D300はすばらしい出来にようです。ただし23万程度が予想され、高いですね。D200を使っていますが、十分満足して使える機種です。
安くなるD200を狙うか、やっぱり新型のD300にするかですね。
Commented by kenken at 2007-08-25 22:14 x
私も数年前からRAWで撮って保存しています。
CANON機を使用の私は40Dがこの8月末に発売されるので、いずれはそれを購入しますが、NIKONのD300はそれをはるかに凌ぐ良い性能ですねぇ~私はもうNIKONには変えられませんが・・・
Commented by fanseab at 2007-08-26 18:54 x
maedaさん、貴殿もRAW派ですか?
D300、ライブビュー機能があるので、広角飛翔の歩留りが上がるメリットもありそうです。
Commented by fanseab at 2007-08-26 18:57 x
kenkenさんもRAW派でしたね?D300、一番期待したいのは電池の持ちの改善と高感度ノイズの解消でしょう。C社並みにISO800を苦も無く常用で使用できるのなら、即買いですが・・・・。果たして実際の性能は?いずれにせよ、気になる機種です。
Commented by ダンダラ at 2007-08-26 23:22 x
いよいよRAWですか。カメラ任せのjpegでなく、自分の撮った写真に対して責任もてる感じですよね。
最近はRAW現像した写真をレタッチソフトを使って処理しています。
現像だけだと今ひとつ思い通りに行かない点がありますので。
D300良いですね。でもお金がないので、買うのは来シーズン後半かな。
Commented by fanseab at 2007-08-28 01:06 x
ダンダラさん、小生もようやくRAWなるものを本格的に導入しました。RAW現像ソフトにもレタッチ機能があるので、二度手間にならなくていいですね。D300、すぐには飛びつかないで、評判を聞いてからにしようと思います。
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