探蝶逍遥記

ギンイチモンジセセリ第3化の探索(8月16日)

 今日の暑さも半端ではなく、埼玉県・熊谷市では日本最高温度の40.9℃を記録したとか。よせばいいのに、この暑さの中、神奈川県川崎市の多摩川縁でギンイチ探索です。これまで10年以上継続観察してきた自宅から徒歩3分のマイポイントは本年2月の記事でご紹介した通り、跡形も無い状態です。そこで、このポイントから結構離れたオギ(ススキに似たイネ科植物)の群落を探ってみました。朝7時観察開始。いや~、想像はしていましたが暑いです! 5分も歩くとヘロヘロになる暑さ。暑期の北タイのような感じかな?飛び出すのはバッタやツチイナゴの類。オギの葉に残る食痕はセセリではなく、いずれもバッタによるもの。30分位歩いた時、前方に黄金色の影がチラチラ飛んでいます。いました!!ギンイチの第3化♂です。しかし、数秒の後、藪の中に消えていきました。この時期、藪に入られてはどうしようもありません。見送るだけです。結局1時間探索して延べ2頭の♂を目撃。証拠写真は撮れませんでしたが、確実に生息していることがわかりホッとしました。

 探索の途中、藪をくぐった瞬間、顔の右側に激痛が走りました。気がつくと、どうやらアシナガバチの巣を刺激したらしく、右耳下を刺されていました。蜂に刺されるのも久しぶりです。真夏の草原探索は障害が多いですね(^^;;

 この後、駄目もとでマイポイントに戻り、30分ほど探索。しかし、ギンイチはおろか、この時期ある程度期待したミヤマチャバネ、さらにはキマダラセセリの影もありません。この近辺から「セセリチョウ」が姿を消してしまったのです。もちろん、秋口になれば、チャバネやイチモンジは飛ぶでしょうが、多摩川縁の楽しみである豊富なセセリ群はもう過去物語になってしまうのでしょうか?ちょっと寂しい気分です。ススキやオギが減少した代わりに繁茂しているのがクズやアレチウリ。クズを見てみると、もう紫色の花弁をつけていました。早速ウラギン幼虫を探索すると、こちらは直ぐに発見できました。
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GX100@5.1mm, ISO=100, F6.5-1/97、撮影時刻:8時14分

 いつ見ても、この幼虫の保護色の素晴らしさには驚かされますね。どう見ても、ウミウシとかアメフラシといった磯の軟体動物を連想してしまいます。この日のカンカン照りの空を入れてもう一枚。
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GX100@5.1mm, ISO=80, F9.1-1/250、-1.7EV、内蔵ストロボ、撮影時刻:8時20分

 尋常でない暑さとの戦いでもあったこの日の探索。8時半に限界に達し、帰宅してシャワーを浴びるとようやく生き返った気がしました(笑)
by fanseab | 2007-08-16 22:10 | | Comments(12)
Commented by chochoensis at 2007-08-17 08:57
fanseabさん、「ウラギンシジミ」の幼虫、大好きです・・・尻尾にある突起がなんともひょうきんで面白いし、そこから出す=毛=のようなものを刺激したりした事を思い出してしまいます、懐かしいです。可愛いですね。
Commented by banyan10 at 2007-08-17 13:05
暑い中、新規ポイント開拓ですか。
生息が確認できて良かったですね。
ウラギンの幼虫は何度か見つけているのですが、小さいものばかりで、これくらい立派なのを撮影したいです。
Commented by 空飛ぶ父 at 2007-08-17 20:40 x
ギンイチモンジ、新ポイント発見おめでとうございます!
ギンイチモンジちゃん、飛ぶのはゆっくりですけど、なかなかとまらず、意外に撮影は難しいですよね。
ウラギンの幼虫って、面白いかっこうしているんですね。初めて見ました。
Commented by fanseab at 2007-08-17 21:35 x
chochoensisさん、クズの花からウラギン幼虫を見出す頃になると、蝶撮影のシーズンも後半戦ですね。突起からの毛もいつか撮影したいです。
Commented by fanseab at 2007-08-17 21:38 x
BANYANさん、ギンイチは新規ポイント開拓というよりも、既知ポイントが拡大できているか?の観点からの探索でした。何とか♂を発見できた時は苦労が報われました。ウラギン幼虫はこれからいつでも撮影チャンスがあると思いますよ。
Commented by fanseab at 2007-08-17 21:40 x
空飛ぶ父さん、コメント有難うございます。
ギンイチ探索はこの暑さですので、少なくとも5時位からスタートさせないと厳しいですね。ウラギン幼虫面白い格好してますでしょ?一度探してみてください。
Commented by thecla at 2007-08-18 22:28 x
ギンイチ、別の場所で生息確認できて良かったですね。
多摩川河川敷、気になっているのですが、暑さではなから敬遠しています。しかし、どこの河川敷もニセアカシアとクズが多いですね。
Commented by ダンダラ at 2007-08-19 00:33 x
多摩川がマイフィールドだった頃を思い出すととても残念です。
でもギンイチが残っていて良かったですね。私がいた頃は、多摩川から1km以上離れた住宅地の中の、ちょっとした空き地のススキ群落でも発生していました。
昔からのススキ群落が残っていると意外としぶとく生き残っているものだと感心しました。
Commented by nomusan at 2007-08-19 08:33 x
想像するだけで汗が噴き出しそうな探索・・・。頭が下がります。ギンイチ確認おめでとうございます。
 ウラギンシジミの幼虫、これは面白そうですね~・・。見事な保護色ですね。
Commented by fanseab at 2007-08-19 21:53 x
theclaさん、何とかギンイチの姿を見て本当にホッとしました。同じ多摩川でもススキのまとまった群落があればまだまだ健在だと思います。まあ、この時期は熱中症対策が必要ですね。
Commented by fanseab at 2007-08-19 21:56 x
ダンダラさん、豊富なセセリ群あっての「マイフィールド」なのに、その看板が少し揺らいでいる感じです。ご指摘の通り、ギンイチを育むのにススキ(もしくはオギ)群落は最低20mX50m位のまとまった面積が必要なようです。
Commented by fanseab at 2007-08-19 21:59 x
nomusan、今年の夏の暑さは異常と思えますね。何とかギンイチの姿を確認できたので、ホッとして深追いは避けました。ウラギン幼虫はもう少しクズの花弁が発達すると紫色に染まってきて、ますます上手は隠蔽状態が拝めますね。
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