探蝶逍遥記

岡山遠征:その(1)ゼフィルス探索

 6/23(土)は岡山県西部へ遠征してきました。午前1時25分自宅出発、帰宅は午後7時30分、行動時間18時間余で、クタクタに疲れ、ようやく本日更新です。お蔭様で成果が上がったので、2部構成といたします。第1部は今回遠征の主目的、ナラガシワ林に棲むセフ探索紀行です。現地には午前4時25分着。快晴で、夜の白み方も早い様子。2年前の秋にこのポイントは下見に来ているので少しは土地勘があり、何とかゼフの好きそうなクヌギとナラガシワの混合林を発見。軽く叩き出しを行うと、パラパラとゼフが降ってきました。どうやらご神木の様子(^^) 手元の下草に降りた個体を検すると、小生初体験のウラジロミドリシジミでした。
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GX100@5.1mm, ISO=400, F4.1-1/133、-0.3EV、撮影時刻:5時9分。

 気温は15℃程度でしょうか?寒そうで、まだ動く気配はありません。このゼフ、表翅を連想させるように複眼もサファイア色ですね!こいつの開翅狙いは先送りにして、更に叩き出しを行うと、どうやら今回のメインターゲット、ヒロオビミドリシジミらしき個体が降ってきました。しかし、ヨロヨロ降りたきた方角が丁度射し始めた朝日で逆光に!目測が狂い、下草のどこに降りたのか?結局、6頭ほど、降りてきた個体を全て見失うハメに(^^;; トホホです。

 残念無念と、ナラガシワ以外の木も叩くとヒラヒラ降りたのはまたしても白いシジミ。検すると、小生にとって、数シーズン振りのウラゴマダラシジミ。
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D70, ISO=640, F5-1/500、-1.0EV、内蔵ストロボ、調光補正-0.3EV、撮影時刻:5時24分

 時期的にボロは仕方ないですが、ウラゴ撮りたい病に罹っていただけにやっと、癒された感じです(^^)

 更に場所を移動し、別のナラガシワを叩くとヒラヒラとようやく小生の手前に降りてきた個体がありました。やっと巡りあえたヒロオビの♀でした。
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D70, ISO=500, F4.5-1/125、撮影時刻:6時11分

 小生の初撮影に敬意を表してくれたのか?羽化したてのピカピカ個体。既にスリスリモードで表翅がチラリと覘いています。こうなると、開翅に期待。しかし、彼女の降り立ったクズの葉に日が差し込むのは少し先になると判断し、別のポイント探索に。

 南向きの草原の脇に旨そうな?クヌギ林を発見。やんわりと叩くと飛び出したのは新鮮なミズイロオナガシジミ。
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GX100@5.1mm, ISO=80, F5.1-1/164、+0.3EV、撮影時刻:7時30分。

 やっと、本年未撮影の代表的平地性ゼフに出会えてヤレヤレです。朝日に輝く縁毛に痺れます。今度は背景をトロトロに暈かした90mmマクロでパチリ。
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D70, ISO=250, F4.5-1/2500、-0.7EV、撮影時刻:7時33分

 そろそろヒロオビ♀も開翅するころかな?と思い、最初のポイントに戻ると、確かに朝日が差し込んできました。ここは逆光気味に横広角で撮りました。
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GX100@5.1mm, ISO=100, F7.2-1/45、+0.3EV、撮影時刻:8時45分。

 ここからはじっと息を潜めて、開翅を待ちます。そして、待望の時がやってきました。少し体の向きを変えるとあっという間に開いたのです!
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D70, ISO=400, F4-1/640、-0.7EV、撮影時刻:8時54分

 開翅角度が水平に近かったのは、想定外でした。足場の関係で、これが精一杯。正面から狙おうと移動した隙に飛び立たれジ・エンド。出会いから開翅まで、3時間のお付き合いお互いお疲れ様でした(爆)

 この後、♂のテリ張り時刻近傍で開翅を撮影できそうな場所を探索するも、発見できず、ナラガシワの樹冠で飛び回るヒロオビを眺めておりました。もう、ヒロオビはこれまでや!とキッパリ諦め、岡山を後にしました。

 高速を飛ばし、自宅に戻る途中、睡眠不足で睡魔が出始めたので、休憩がてら、先日(6/20)失敗に終わった播磨のキマルリポイントに立ち寄り、テリ時間まで暫し、体を休めます。17時30分頃、前回飛翔を撮影した桜の低木に黒い弾丸が出現。今回は樹冠に止まってすぐに開翅。「やったー!」と思って、液晶画像をチェックするとどうも変?尾状突起が1本しかないし、複眼も斑模様ではなく、黒ベッタリ。「えっ、ひょっとして、君はト、ト、トラフじゃないの?!」

 完璧に騙されたのでした(^^;; その後、同じ樹冠上にもう1頭の黒い弾丸も出現し、暫し卍模様に。ただよく観察すると1頭は少し小さめ。その1頭が今度は高い松の樹冠に止まりました。400mmズームで眺めると、今度は正真正銘のキマルリでした!!
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D70S-VR84@400mm, ISO=500, F8-1/1600、-0.7EV、撮影時刻:17時56分

 紺碧の青空をバックにテリを張るキマルリは格好良いです。しかし、いかんせん遠いですね。この直後、ちょっと向きを変えてご開帳。小生初体験のキマルリ開翅画像です。
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D70S-VR84@400mm, ISO=500, F8-1/640、-0.7EV、撮影時刻:17時56分

 前翅もかなり痛み、結構飛び古した個体のようです。前回のリベンジ目的に疲れた体に鞭打って再訪したのですが、リベンジ率は40%程度でしょうか?間近でのピカピカ個体開翅画像は来年の宿題ですね。

 さて、実は、ヒロオビ探索を諦めた後、現地でサブターゲットに目的を切り替えて探索しておりましたが、その顛末は第2部のお楽しみに。
by fanseab | 2007-06-24 23:58 | | Comments(16)
Commented by maeda at 2007-06-25 06:39 x
遠出した甲斐がありましたね。
開翅はやっぱり早朝ですね。
GX100のファンが増えてきているようですね。私はまだ手にしておりません。絵もなかなかの写りのようです。
Commented by banyan10 at 2007-06-25 20:58
関東では見れないヒロオビと超難関のウラジロですか。
雌でも綺麗な開翅のヒロオビは素晴らしいです。
いつか、この時期に西日本へ行ってみたくなりますね。
キマルリ、フジミドリなどを探しているとトラフは紛らわしいですね。(笑)
Commented by chochoensis at 2007-06-25 21:25
fanseabさん、ウラジロ、ヒロオビ、それにキマルリ・・・素敵な写真ですね・・・どれも未だ観察したことが無いので羨ましいです。素晴らしいです!!!
Commented by kmkurobe at 2007-06-25 21:31
すばらしい成果ですね。私も今年は磯ダモ持参の撮影をしなければいけませんね・・・・・
Commented by 6422j-nozomu2 at 2007-06-25 22:40
またまた遠征ですか。凄い精力的です。お疲れのでないように。ゼフ結構撮影されましたね。ヒロオビ♀開翅良いじゃありませんか。まだ、続きがありそうで楽しみです。何だろう。ウスイロかな?
Commented by fanseab at 2007-06-25 22:49 x
maedaさん、ハイ、深夜朝駆けの成果が少し出ました。しかし、ピーカンだと勝負する時間帯が短くて苦労しました。GX100、もう少し、手ブレ補正機能がしっかりとしていると表現の巾が広がるのですが・・・。
Commented by fanseab at 2007-06-25 22:52 x
BANYANさん、ヒロオビ・ウラジロ共に2年越しの恋人でやっと出会えた感じです(^^) とにかく、夜明けを狙わないと上に逃げることがわかっていた経験が役に立ちました。この時期の西日本は体がいくつあっても足りません(汗) トラフには反則切符を切りたくなりますね。
Commented by fanseab at 2007-06-25 22:54 x
chochoensisさん、いつもコメント有難うございます。お蔭様で、関西に拠点を移してから、撮りたい蝶が少しずつ増えてきました。地の利を何とか活かしたいと思っております。
Commented by fanseab at 2007-06-25 22:56 x
kmkurobeさん、有難うございます。長竿、焦って踏んづけたりして、よく折ります。今回は今シーズン、早くも二本目の竿持参でした(^^;;
Commented by fanseab at 2007-06-25 22:59 x
ノゾピーさん、こんばんは。正直、お疲れモードに入っています。
貴殿のように一日6種とかには及びませんが、小生にしては、結構ゲットできました。ヒロオビ♀は3時間粘った甲斐がありました。続きもお楽しみに!
Commented by cactuss at 2007-06-25 23:09
朝早くから大変だったと思いますが、すばらしい成果でしたね。
ヒロオビはまだ、撮影したことがないので、うらやましいです。
Commented by 空飛ぶ父 at 2007-06-26 21:51 x
ヒロオビ、ウラジロ撮影おめでとうございます。
午前1時25分出発!、す、すごいです。
3枚目のヒロオビ♀のちらっと除く黒、5舞目のミズイロオナガの朝日に輝く翅が最高ですね!
Commented by fanseab at 2007-06-26 22:43 x
cactussさん、これまでの経験で朝方相当早い時間帯でないと叩き出しで下に降りてきてくれないことがわかっていたので、頑張ってみました。ヒロオビは完品で嬉しかったです。
Commented by fanseab at 2007-06-26 22:46 x
空飛ぶ父さん、ありがとうございます。お蔭様でナラガシワ食い2種の撮影ができました。この日は快晴が予想されたので、夜討ち朝駆けを文字とおり実行いたしました。本当はウスイロオナガ、ウラミスジも狙っていましたが、そんなに簡単ではなかったです。
Commented by kenken at 2007-06-27 06:45 x
遠征、お疲れさまでした。
ゼフのたたき出し撮影は、見つけた個体が開翅するまで待つ間がワクワクですね。でも、2時間待って1分の開翅で飛び立つなんてこともありますが、それはそれで、たった1分でも良い絵が撮れると充実します。クズのような広い葉にとまると撮影し易いです。
キマリンと仲良しになられたようですね。これ、背景の青空を見ると、お天気良すぎです。贅沢ですが、撮影には、ちょっと曇りのほうが色も綺麗に出ますし。
次回はサファイヤの輝きが見れるのかな。楽しみ・・・
Commented by fanseab at 2007-06-27 23:06 x
kenkenさん、お気遣いありがとうございます。
今回は3時間待って2分のパターンでした。待ち時間の間に開翅した時のシミュレーションを種々やっていましたが、体の向きを急に変えられたのでパニックに陥りました(^^;;
キマルリ、曇天が好適のようですが、その場合には岡山から現地に到着する頃にはテリタイムが終了していたと思います。難しいですね。
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