探蝶逍遥記

キアゲハの飼育メモ

 5月4日付記事(外部リンクで、キアゲハ第1化の産卵シーンをご紹介しました。この時、ハナウドに産まれた2卵を持ち帰り、フルステージ飼育を行いました。なお、食草としてハナウドを全ステージで使用。2卵共、5月6日に孵化。初齢幼虫の姿です。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
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EM12-Z60(上段2コマ/下段自動深度合成:トリミング),ISO=200、F5.6-1/50、外部ストロボ、撮影月日:5月8日
 体長5.5mm。この段階では他のPapilio属初齢幼虫とさほど変わらない様相です。初齢時の食痕もアップしておきましょう。
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EM12-Z60(2コマ深度合成+トリミング),ISO=200、F5.6-1/50、外部ストロボ、撮影月日:5月8日

 ハナウド葉上に残された小さな褐色斑点は、初齢幼虫が「舐め食い」した跡。成長するに連れ、葉全体を食い切っていきます。2齢以降は、葉の縁から普通に食い始めます。5月9日に眠、翌10日に2齢へ。
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EM12-Z60(自動深度合成+トリミング),ISO=200、F5.6-1/50、外部ストロボ、撮影月日:5月12日

 体長10mm。第3-4腹節背面の白色班が目立つと共に、各体節の橙色班が目立ってきます。この「橙色」斑は、キアゲハ幼虫の一大特徴でしょう。13日に3齢。
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EM12-Z60(自動深度合成+トリミング),ISO=200、F5.6-1/50、外部ストロボ、撮影月日:5月15日

 体長12.5mm。橙色斑がより目立ってきました。16日に眠、翌17日に4齢に。
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EM12-Z60(自動深度合成+トリミング),ISO=200、F5.6-1/50、外部ストロボ、撮影月日:5月19日

 体長23mm。各体節が淡緑色を帯び、淡緑・橙・黒のトリコロールカラーに変身です。3齢に比較して体節の棘皮が目立たなく、「イモムシ」スタイルになりました。21日に5齢。
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EM12-Z60(上段3コマ/下段5コマ深度合成+トリミング),ISO=200、F6.3(上段)/8(下段)-1/50、外部ストロボ、撮影月日:5月25日

 体長43mm。フィールドでも見慣れたキアゲハ幼虫の姿です。しかし、何回見てもユニークなデザインの芋虫ですね。5月26日に前蛹になりました。
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EM12-Z60(3コマ深度合成+トリミング),ISO=200、F6.3-1/50、外部ストロボ、撮影月日:5月27日

 体長31mm。飼育プラケース内に枯枝を入れておいたら、上手い具合に枯枝に吐糸してくれて、有難い限り。プラケース壁面への蛹化は撮影していても、味気ないものですから・・・。前蛹を撮影した27日に無事蛹化。
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EM12-Z60(自動深度合成+トリミング),ISO=200、F6.3-1/50、外部ストロボ、撮影月日:5月31日

 鮮やかな緑色型を期待していたのですが、地味な黒褐色型になりました。体長34.5mm。フィールドでも、老熟幼虫が枯枝に吐糸し、黒褐色型で蛹化した場合は、素晴らしい擬態になることでしょう。なお、↑の画像では作画の関係で、左右画像の拡大倍率は変えております。なお、この個体より一足早く、別個体が5月25日に蛹化しました。こちらは同じ枯枝に吐糸したにも拘らず鮮やかな緑色型蛹になりました。両者を比較しておきましょう。
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EM12-Z60(自動深度合成+トリミング),ISO=200、F6.3-1/50、外部ストロボ、撮影月日:5月31日(右画像は5月27日)

 両者の印象は大変異なります。緑色型は羽化の時期が接近すると、翅部分の黒化で羽化間近であることを知らせてくれますが、褐色型だと、翅部分が元々黒いため、腹節の緩み等に気を付けてないと、羽化時期予測を誤りそうです。褐色型蛹は、6月8日に無事羽化。♂でした。
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EM12-Z60(自動深度合成+トリミング),ISO=200、F6.3-1/50、外部ストロボ、撮影月日:6月8日
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EM12-Z60(自動深度合成+トリミング),ISO=200、F6.3-1/80、外部ストロボ、撮影月日:6月8日

 ピカピカ個体なので、後翅裏面のブルー鱗粉が載っている部分を拡大撮影してみました。
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EM12-Z60(3コマ深度合成+トリミング),ISO=200、F6.3-1/50、外部ストロボ、撮影月日:6月8日

 ベージュ~橙色、黒~ブルーへ変わるグラデーションは本当に綺麗です。ブルー鱗粉には鮮やかなスカイブルー、落ち着いた暗色系ブルーなど、個々の鱗粉の多様性に改めて驚かされます。
 なお、緑色型蛹も無事6月5日に羽化。こちらも♂でした。
by fanseab | 2017-06-25 21:09 | | Comments(2)
Commented by Sippo5655 at 2017-06-25 22:09
キアゲハの幼虫って最初は黒いんですね。
終齢のいもむしさんは本当に鮮やかな色彩ですよね。
5月下旬頃、終齢幼虫をフィールドで見かけました。
観察していると体をぶるぶる震わせる仕草をしていたので
このまま蛹になるのかな?と見つめていました。
ただ野外なので、何時間も見つめているわけにもいかず(笑)
私もキアゲハの飼育してみたくてフェンネルを植えたのですが
上手く育ってくれませんでした;_;
Commented by fanseab at 2017-06-26 21:27 x
Sippo5655さん、小生も終齢以外の幼虫がどんな顔付をしているのか、
確かめたくて、今回飼育をしてみた訳です。
キアゲハの飼育用として年中容易に入手できるのはニンジンでしょう。
無農薬で栽培されていることが保証されていれば、頭の部分を切って、
水耕栽培させれば葉を餌にできます。もちろん、ニンジンを何本も栽培
しないと、終齢幼虫の食欲を満たすことはできませんが。
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