探蝶逍遥記

但馬の夏(7/8) PartⅠ

 ほぼ3週間遠征できず、溜まったストレスを解消すべく、但馬の山を彷徨ってきました。画像の量がそれなりに多いので二部構成といたします。午前2時半起床、現地には6時前に到着し、午前中早い時間帯に活動するゼフを狙いました。九十九折の山道に朝日が差し込むと、キラキラとゼフが飛び始めます。数頭でテリ争いをしている♂を確認するとジョウザンミドリシジミ。テリ張り位置が高いので400mmズームで押さえました。
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D70S-VR84@400mm, ISO=640、F10-1/250、-0.3EV

 半開翅から覘かせるサファイアブルーは美しく、ピント合わせをしながら溜息をついてしまいました。テリ張りの際、正確に同じ葉上に戻る性質がありそうなので、今度は飛翔に挑戦。何とかテリポイントに戻る寸前の個体を捉えることができました。このあと瞬時に180度転回して頭を左向きに切り替えてテリ張りする運動能力には脱帽です。
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D70S-VR84@135mm, ISO=640、F5-1/1000、-0.3EV

 暫く粘っても低い位置に降りてくる気配が無いので別のポイントに移動。ようやく腰の位置に来てくれた個体を90mmマクロで撮影することができました。
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D70, ISO=500、F11-1/400
 
 悲しいかな個々の♂の同定能力に自信の無い小生(※)、撮りまくった画像を点検すると、どうやらアイノミドリシジミも混じっていました。ブルーよりも金緑色が優る光り方はやはりcrysoの輝きなのでしょうか?
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D70, ISO=500、F11-1/200

 午前中に繰り広げられる卍飛行。ものすごい個体数が谷間に繰り広げるレビューは美の極致。最大6頭が絡んでいました。何とかこれをものにしようと頑張りましたが、次の画像が現段階で精一杯のもの(アイノと判定)。卍のスタート高さが2m以上からなので、対角魚眼での飛翔撮影等、夢のまた夢でした。今後の挑戦課題です。

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D70, ISO=640、F3-1/1250

 ゼフの撮影に一息入れて休息していると、近くのウツギの花に黒いシジミの影。慌ててカメラを手にして近寄ると、ド完品の夏型トラフ。なんとご開帳してくれました!涙ちょちょぎれるシーンです(尾状突起が重なってしまったのが唯一の難点ですが・・・)。
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D70, ISO=500、F7.1-1/320

 山道の日陰沿いにはヒメキマダラヒカゲの個体数が多かったのですが、残念ながら盛りを過ぎていたようで、大半がボロ。このヒカゲ、極めて敏感でなかなか寄らせてくれません。それより驚いたのがサイズ。山梨・富士五湖近辺の個体に比較して一回り小ぶりです。「ヒメ」の形容詞がついた蝶ですが、文字通り、キマダラヒカゲの矮小個体の雰囲気十分でした。。
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D70, ISO=640、F3.2-1/640

 午前中テリを張るゼフが活動休止するのを見計らい、こちらも午前中の活動を停止。午後からは、高原地帯に移動して次なるターゲットを狙いました。こちらはPartⅡにご期待ください。

※ゼフの同定には自信がありません。誤りあれば指摘してください。
by fanseab | 2006-07-09 15:47 | | Comments(12)
Commented by banyan10 at 2006-07-09 16:31
これで半分ですから、たまったストレスを解消するには十分な成果ですね。
青と緑の輝きが素晴らしいです。アイノの緑の輝きは今年の目標の1つです。午前に卍飛翔をしていたものならアイノでOKではないでしょうか。
トラフも負けずに美しいですね。この蝶は輝きに個体差が大きいようなので、こういう綺麗な個体にはまだ出会えていません。
Commented by thecla at 2006-07-09 19:13 x
ゼフの素晴らしい輝き堪能させていただきました。
でもやっぱり一番は、トラフの夏型ではないでしょうか。この色合い、輝きは素晴らしい。私ならこれ一枚で大満足ですが、partⅡのあるんですね。期待してますよ~。
Commented by maeda at 2006-07-09 20:36 x
ゼフもすばらしいですが、トラフもいいですね。
簡単には羽を開かないですよね。
Commented by 6422j-nozomu2 at 2006-07-09 21:32
深夜2時半起きが功を奏したようですね。ゼフ♂開翅素晴らしいです。ただ、私レベルでは表の写真だけで種類を同定出来ないのです。トホホ。皆さんおっしゃるようにトラフ開翅が最高の1枚だと思います。
Commented by fanseab at 2006-07-09 21:59 x
BANYANさん、貴殿の大成果連発を横目に睨んでますますストレスが溜まっていました(笑)。実は国内で金属色に輝くゼフを撮るのは、今回が初めて。特に卍は撮るよりはずっと鑑賞していたのが実態で、素晴らしい眺めを堪能しました。
Commented by fanseab at 2006-07-09 22:02 x
theclaさん、まいど。トラフの開翅は憧れの対象だったのですが、幸運は意外な時にやってくるものですね。狙って撮れる対象ではないのでラッキーとしか言いようがありません。
Commented by fanseab at 2006-07-09 22:19 x
maedaさん、コメント有難うございます。トラフは吸蜜後の一休み時に、開くことが多そうです。この個体は1点のキズもなく、翅に集中してピントを合わせた結果、微妙に複眼がピンボケになってしまいました(^^;;
Commented by fanseab at 2006-07-09 22:22 x
ノゾピーさんも遠征お疲れ様。貴殿も近くでウスイロ撮影されているんだろうなと思いながら、ゼフを楽しんでいました。一応、活動時間帯、前翅最外縁部の黒縁の細さ、アップしていない裏面側肛角部の橙色班のパターンで怪しげに同定しましたが・・・・。
Commented by kenken at 2006-07-10 22:02 x
ゼフもさることながら、トラフの開翅は圧巻です。
なかなかお目にかかれないシーンですね。
以前に私も1度だけ出逢って撮影したことがありますが、ここまで新鮮な開翅だと、さぞかし手が震えたのではないでしょうか。
Commented by 愛野緑 at 2006-07-10 22:13 x
トラフ最高ですね!
Commented by fanseab at 2006-07-10 22:47 x
kenkenさん、皆さんコメントされているようにトラフの人気が高いですね。確かにドキドキものでしたが、意外と冷静にレンズ面と翅面の平行に神経使ってました。恐らくRapala属で最も翅表が美しい部類に入るのではないでしょうか?
Commented by fanseab at 2006-07-10 22:50 x
愛野緑さん、こんばんは。ようやく貴殿のHNとなっている開翅画像も撮影できました。トラフは春型に出会えずヤキモキしていましたが、夏型のこの画像でストレスが吹っ飛びました(^^)
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