探蝶逍遥記

ムラサキツバメの越冬集団観察:その1

 毎年この時期恒例の集団探しです。今年は少し早めに11月中旬にスタート。昨年大集団を見出した川崎市内のアオキポイントを先ず見て回ります。

+++画像は原則クリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
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D71K-34VR(2コマ深度合成+トリミング),ISO=200、F10-1/320、外部ストロボ、撮影時刻:14時13分(11月中旬)

 集団を形成する葉が少し東側に移動し、個体数も8頭と凄く少な目。対角魚眼でも撮影。
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GX7-P8,ISO=400、F10-1/30、外部ストロボ、撮影時刻:14時33分(11月中旬)

 気温は13℃程度ですが、かなり活発になっていて、広角撮影の途中、パーッと散ってジ・エンド(^^;  気温が高いとこの手の集団観察は難しいです。
 少し間を置いて、12月初旬に再訪。個体数増加を期待したのですが・・・。
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D71K-34VR,ISO=400、F10-1/320、-0.7EV、撮影時刻:9時21分(12月上旬)

 5頭に減っておりました。それと天気が良くて既に臨戦態勢。1頭また1頭と塒から出て、開翅日光浴を繰り広げ、30分程してほぼ全個体が塒から出て樹冠に向かっていきました。途中、仕方なく開翅撮影。♂と♀です。
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D71K-34VR(トリミング),ISO=400、F5.6-1/640、-1.0EV、撮影時刻:9時27分(12月上旬)
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D71K-34VR(トリミング),ISO=320、F8-1/500、撮影時刻:9時40分(12月上旬)

 いずれも新鮮な個体で絵になりました。
 さて、3回目は12月下旬、ブログ仲間のSippo5655さん(外部リンクをお誘いしての訪問。しかし、アオキポイントを見てビックリ! 塒は「蛻の殻」。鳥の食害でしょうか? 期待していたSippoさんもガックリ。これでは案内役の面目が立ちません。そこで以前、知人より得た情報を元に、比較的近い柑橘類(正確な樹種は不明)ポイントを探索。ここでやっと、15頭+1頭の集団を見つけ、ホッと一息。
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GX7-P8(トリミング),ISO=400、F11-1/30、内蔵ストロボ+スレーブ1灯、撮影時刻:9時58分(12月下旬)

 15頭集団の手前に入りきれなかった?♀1頭が独り寂しく葉で寝ておりましたが、少し陽が差した時、開翅してくれました。右上隅には同じ株で冬眠中のウラギンシジミを何とか同一視野に捉えることができました。なお、ウラギンシジミはこの子を含め、全体で6頭おりました。この株は越冬に大変適した環境のようです。その後、また陽が翳り、手前の♀は翅を寝かせて再度休眠モードに入りました。
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GX7-P8(トリミング),ISO=400、F11-1/30、内蔵ストロボ+スレーブ1灯、撮影時刻:10時24分(12月下旬)

 奥の15頭集団の拡大像です。
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D71K-34VR(3コマ深度合成+トリミング),ISO=200、F9-1/200、外部ストロボ、撮影時刻:10時05分(11月中旬)

 この株にはムラツ、ウラギン以外にムラシの5頭集団もおりました。
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GX7-P8,ISO=400、F11-1/30、内蔵ストロボ、撮影時刻:10時17分(12月下旬)

 管理人はこれまで枯葉上の5頭集団を観察した経験がありますが、成葉上でムラツと同様な様態で越冬するムラシ集団は初めての出会いでした。

 この冬は気温の上昇・下降が顕著で、ムラツの集団保持にとっては好適な条件ではないように思われます。上記集団が何時まで集団を保持できるのか注目してきたいと思います。同行して頂いたSippoさん、色々と楽しいお話を有難うございました。またいつか撮影をご一緒しましょう。
by fanseab | 2016-12-24 21:49 | | Comments(10)
Commented by Sippo5655 at 2016-12-24 23:09
先日はお誘い頂き、ありがとうございました!
いつか見てみたいと思っていた
この蝶が寄り添い越冬する姿、
念願叶い本当に感激しました。
ありがとうございます。
一人別の葉にぽつんといた子も、印象的でした。
ムラシの成葉での集団は、たしかに稀有なことかもしれませんね!
いろいろと良いお勉強をさせて頂きました。
また次回ご一緒できる日を楽しみにしております!
Commented by Garuda→あーとまん at 2016-12-25 03:26 x
アオキの集団は、昨年に引き続き私も観察していました。
毎日観察していたわけではありませんが、12/10の観察時が最大で21頭、12/17時点でも14頭確認できましたが、12/23に0頭でした。

今年は昨年ほど頻繁に各地へ探察に行けず、大和市泉の森や藤沢市大庭でも2桁集団は見出せていなかったので、年越し前に観察地が無くなってしまいました。
慌てて横浜市の舞岡公園(とその周辺)へ出掛けていって、2桁集団の観察候補地を2箇所ほど確保してきたところです。

柑橘類の集団は未見ですが、同じHの里内ですか?
Commented by fanseab at 2016-12-25 17:11 x
Sippo5655さん、先日はお疲れ様でした。
何とかお役にたてたようで、何よりでした。
やはり15頭位いないと、「肩を寄せ合って」
冬を過ごす姿に見えないので、最低限の数だったかも
しれませんね。こちらは近場なので、今後の推移を
観察していくつもりです。
Commented by fanseab at 2016-12-25 17:14 x
あーとまんさん、情報有難うございました。
12/18-19の間に異変が起きたことが判明しました。
柑橘類集団はアオキ集団と同じエリア内にあります。
Commented by himeoo27 at 2016-12-25 19:26
私の観察ポイントの見沼田んぼでは
今年度のムラサキツバメ、ムラサキシジミの越冬集団
昨年度とかなり変わって、数多く目につきます。
地球温暖化の影響でしょうか?
Commented by fanseab at 2016-12-25 21:13 x
himeooさん、ムラツについて言えば、年毎に増減がありますね。都市化が進んで越冬中の環境が良化していることは否定しませんが、長い期間変動状態を確認しないと何とも言えないですね。今年についてだけ言えば、越冬世代の発生個体数が多いように感じていたので、関東全体では、越冬集団を形成する母集団数が多いことが影響して、集団が目につくことが多いのではないでしょうか。
Commented by otto-N at 2016-12-25 22:01 x
形成された集団が一度離散してしまうと、千葉の公園ではその塒に再集合することはないようです。
新たに集団が見つかっても、その前からのあったものか判然としません。
集団で越冬することが生き残る絶対条件とは思えませんが、毎年、同じ場所に塒を作ることが多いので、面白いですね。
(模様替えされたのかと思いましたが、よく見たらクリスマスバージョンですね。実は、これが本題でした)
Commented by fanseab at 2016-12-26 21:33 x
otto-Nさん、こんばんは。
塒から離散した集団が元の塒に再集合しない性質は面白いですね。ただ厳密には個体にマーキングして調査しないと判明しない生態かもしれません。
今回のアオキの事例のように忽然と消滅するケースは結構あるのですが、毎日近場で観察できないので、消滅した理由が確認できないのも歯がゆいものですね。
Commented by Garuda→あーとまん at 2017-01-02 00:10 x
明けましておめでとうございます。

>柑橘類集団はアオキ集団と同じエリア内にあります。
すぐ心当たりの柑橘類が思い浮かんだので、年末28日に確認して参りました。
よく見ると葉の形状が違うので別の場所かもしれませんが、おかげさまで柑橘類にムラサキシジミ2頭を含む11頭集団(ムラツは9頭)を見つけることが出来ました。面白いことにすぐ上の葉にウラギンシジミが居てムラツ・ムラシ・ウラギンを同一画面に収めることが出来ました。ご報告まで。
Commented by fanseab at 2017-01-02 11:10 x
あーとまんさん、明けましておめでとうございます。
情報有難うございます。少し個体数が減ったようですね。
正月明けにでも現地に確認してみたいと思います。
本年も宜しくお願いします。
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