探蝶逍遥記

アオスジアゲハの蛹

 ムラツ蛹殻を発見したマンション周辺にはクスノキ植栽が多数あり、今年5月上旬にはアオスジアゲハの産卵シーン(外部リンク)を撮影することができました。

 さて、この近辺を散歩する時は、クスノキに付いているアオスジ幼虫や蛹の探索もすることにしております。但し、幼虫に比較して蛹の発見は容易ではありません。そんな中、偶然目線より少し上で、運良く蛹を発見できました。蛹がどこに付いているか皆さん、お分かりですか?

+++画像は原則クリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
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GX7-P8,ISO=200、F16-1/100、外部ストロボ、撮影時刻:15時12分(9月下旬)

 アオスジの蛹化は通常、頭部を葉の基部に向けて行われます。この葉は先端が切れている関係上、この体勢では尾端を固着できないことを嫌ったのでしょう、尾端を葉柄側に向けて蛹化しております。ミカドアゲハの蛹化挙動(外部リンク)と同じですね。尾端と葉の基部が一致しているため、擬態効果満点です。画面向かって左側からも完全逆光で撮影。
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GX7-P8,ISO=200、F16-1/100、外部ストロボ、撮影時刻:15時13分(9月下旬)

 蛹の黄色い条線はクスノキ葉脈を実に見事に真似ていますし、蛹表面のザラザラ感も葉裏の質感を忠実に再現しているように思えます。この完璧な擬態故、蛹の発見は相当難易度が高いのです。ただ、今回発見したような未寄生蛹は結構稀で、通常発見できるのは茶褐色に変色した寄生蛹である場合が多いのです。寄生蛹の事例もご紹介しておきましょう。
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TG4@18mm-gy8,ISO=200、F6.3-1/100、-0.3EV、内蔵ストロボ、撮影時刻:11時30分(10月上旬)

 この蛹は幹から非常に近いため、ミラーレス魚眼では撮影不可能。そこで、止む無く(コンデジ+魚露目)で撮影。なお、最初にご紹介した蛹は後日、無事羽化したことを確認でき、ホッといたしました。また、この蛹と同じ株の実生に終齢幼虫2頭がいるのを発見。蛹化挙動を楽しみしておったのですが、残念ながら剪定業者がバッサリ実生を除去したため、望みが叶いませんでした。観察成就の有無は定期的伐採のタイミングに依存しているのも、市街地ならではの厳しさです(^^;
by fanseab | 2016-10-14 21:51 | | Comments(2)
Commented by himeoo27 at 2016-10-16 08:53
節穴と変わらない私の目には葉っぱの一部
としか見えないですね!それにしても上手
く擬態したものです。
Commented by fanseab at 2016-10-17 21:13 x
himeooさん、小生も節穴ですが、必死に探査してやっと
発見できました。比較的低い位置なら見つけやすいのですけど、
例によって剪定作業で伐採されると、発見確率が下がります。
擬態の出来映えは見事だと思います。
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