探蝶逍遥記

今シーズンのミヤマチャバネセセリ

 川崎市内の多摩川縁では、丁度ミヤチャ第3化が発生中です。ただ今シーズンは全般に非常に個体数が少ない状況。第1~3化通じ、目撃個体は僅か2頭。実は予兆は昨年晩秋からありました。例年チェックしている観察ゾーン(30mX800m)でカウントできた越冬世代終齢幼虫巣数は10頭以下でした。ここ数年の平均値約20頭を大きく下回るものでした。そして今年の5月。第1化が産むべき卵を全く発見できず、異常事態だと気が付きました。第2化も成虫目撃できず、卵を数個発見したのみ。期待した第3化で、ようやく2頭確認。しかも産附を確認できたのは僅かに8個。8月下旬にオギ葉上に産附された事例を貼っておきましょう。

+++画像は原則クリックで拡大されます+++
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D71K-34VR,ISO=200、F10-1/500、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:10時18分(8月下旬)

 次にTG4での拡大像です。
f0090680_20124547.jpg
TG4@18mm(5コマ深度合成+トリミング),ISO=100、F4.9-1/100、-0.7EV、内蔵ストロボ、撮影時刻:10時19分(8月下旬)

 直径は1.29mm。アゲハチョウ並にデカくて白く、地上高80cm位の結構高い位置に産むので、遠くからでも目立ちます。成虫の画像を撮りたくて、結局拙宅近くのマイポイントではなく、やや上流側まで車を飛ばしてやっと♂をゲット!
f0090680_20131265.jpg
D71K-34VR,ISO=200、F10-1/400、-0.3EV、外部ストロボ、撮影時刻:10時26分(8月下旬)

 結構スレていたので、真正面から傷が目立たないように撮ってあげました。このポイントでも目撃できたのは僅かに1♂のみ。元来個体数がそれほど多くない種ですが、今シーズンは明らかな不作。年3回、ほぼ同時発生するギンイチはそこそこ目撃できているので、植生環境変化が原因ではなさそうです。さて来年はどうなるか?個人的に思い入れが強い種だけに、ちょっぴり心配になっています。
by fanseab | 2016-09-07 20:55 | | Comments(4)
Commented by clossiana at 2016-09-09 09:07
ミヤチャ。。凛々しいお姿ですね。この種の幼虫はfanseabさんに教えて頂いて初めて見ることができました。その節は大変お世話になりました。その後、静岡の某所で比較的、狭い範囲で幾つかの巣を見つけることができました。今シーズンは個体数が少ないとのことですが、そちらでも発生数が少ないかどうか機会があれば見てきます。
Commented by fanseab at 2016-09-09 21:52 x
clossianaさん、今年の状況では仮にこちらに来られても、案内のしようがないかも
しれません。そんな困った状況です。全国的に減少しているとは思えないので、
是非ご確認をお願いします。最低5年間位、同じポイントで観察していないと
消長の程度は確認できないと思いますけど・・・。
Commented by Sippo5655 at 2016-09-09 22:16
そういえばここ数年、出会っていません。
最も私が出会ったポイントは3か所だけで、
どちらもそう頻繁に行くポイントではないので
今どうなのかはわかりませんが><
ミヤマチャバネセセリは、それと意識して探すだけでも大変そう、、
だって、飛んでいる姿で何セセリか判断するのは至難の業ですよね・・・
思い入れが深いミヤマチャバネセセリ
何が原因で減ってしまったのでしょうか。。
Commented by fanseab at 2016-09-10 21:20 x
Sippo5655さん、4-5月の第1化は他に似たセセリがいないので、一番
探すのは楽です。逆に第3化はイチモンジセセリが多くなるので、探索は
少し苦戦します。但し、オギに産まれた卵の確認は楽なので、卵の数を
勘定することで、個体数変動は容易に把握できます。消長の有無はもう少し
時間をかけないと分からないかもしれません。
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