探蝶逍遥記

ベニシジミ♂の暗化型(6月中旬)

 多摩川縁で極普通に見かけるベニシジミの話題です。夏型は全般に紅色(橙赤色)部が縮退することが知られております。今回出会った個体は、一目見た時から「こいつは黒いな~!」と思いました。

+++横位置画像はクリックで拡大されます+++
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D71K-85VR,ISO=100、F8-1/320、-0.7EV、撮影時刻:10時55分

 前翅の紅色部は僅かに残るだけのレベル。「フィールドガイド日本のチョウ」、p.136中段真ん中に図示されている個体よりも更に一段黒化が進んでいます。管理人がこれまで出会った「黒いベニシジミ」の中でも最上級にランクされる個体でしょう。真正面からも撮ってみました。
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D71K-85VR,ISO=200、F5-1/800、-1.0EV、撮影時刻:10時59分

 このアングルの方がより「黒さ」が強調され、後翅の紅色帯が引き立つ感じです。とてもシックな印象ですね。念のため平均的レベルの夏型個体も撮っておきました。
f0090680_1411710.jpg
D71K-85VR,ISO=320、F11-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:11時49分

 最初の個体を見た後では、やけに赤く感じられます。ところで、この手の黒化個体としては、ブログ仲間のダンダラさん(外部リンクが以前、撮影された事例が凄いと思います。この記事の最後の絵をご覧下さい。紅色部の縮退程度はそれほどではないのですが、黒色班がほぼ消失し、紋流れ状態との相乗効果で、独特な雰囲気を醸し出しております。こんな個体にも一度出会ってみたいものですね。
by fanseab | 2016-07-08 22:23 | | Comments(4)
Commented by clossiana at 2016-07-11 16:42
確かに黒いです。こんな個体がいるのですね。
でも一番、すごいなと思いましたのは7年も前のダンダラさんの記事を
ちゃんと覚えておられる点です。
ブログ上での発表は言わば一過性ですから、時の経過とともに忘れ去られて
しまいます。fanseabさんのような方がおられると心強い限りです。
Commented by Sippo5655 at 2016-07-11 22:07
ベニシジミの翅表はほとんど意識したことがありませんでした。
これから気をつけてみます!!
最近、以前ほどベニシジミの個体数を見られなくなったような気がするのは
気のせいか、出歩くフィールドや頻度のせいか、、微妙です。

ウスバシロが地域によって白かったり黒っぽかったりするのは、何故なのでしょうね。。
そんなことにまで想いを馳せてしまいました。
Commented by fanseab at 2016-07-12 21:33 x
clossianaさん、ダンダラさんの記事に登場した個体は非常に
インパクトがあったので、記憶に残っておりました。
theclaさんの撮影した紋流れクロツ同様、何年前の記事でも
印象に残る個体はいるものです。今回の個体は異常斑紋とは言えない
レベルですが、ダンダラさんが紹介されていたレベルなら、専門誌に
投稿する価値があるように思います。
Commented by fanseab at 2016-07-12 21:36 x
Sippo5655さん、ベニシジミの異常型としては、今回ご紹介したのとは
真逆の白化型が春先に登場するようです。白というよりは、全体にベージュ
がかって、「ハダイロシジミ」と言うべきでしょうか。
普通、シジミの斑紋異常は寒冷地に多いとされていますね。ウスバシロの場合は
遺伝的な要素だとされておりますが、結構原因は複雑なようです。
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