探蝶逍遥記

ヒメジャノメの交尾・産卵(5月下旬他)

 ヒメジャノメ第1化の個体数が増加してきた先月下旬、多摩川縁を探索してみました。予想通り沢山の個体が林床に集結しておりました。ふと、足元を見ると何と!いきなり交尾ペアに遭遇しました(上が♀)。

+++横位置画像はクリックで拡大されます+++
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D71K-34VR,ISO=200、F7.1-1/400、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:13時38分(5月下旬)

 恐らく管理人にとって初撮影。♂♀でのサイズ差がよく分かる画像になりました。この直前、ペアにちょっかいを出す♂がおりました。
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D71K-34VR,ISO=400、F9-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:13時35分(5月下旬)

 この時のショックでペアは飛び立ち、一枚目の絵を撮影した経緯がありました。実は、2014年にヒメジャノメの交尾ポイントと2mも離れていない場所で、ヒカゲチョウの交尾(外部リンクも観察しております。ここは蛇目蝶♂達にとって、「大願成就」する聖地なのでしょう。
 6月に入ってから、♀産卵シーンにもチャレンジ。過去2回、9月下旬の第2化で撮影を試みており、第1化での撮影は今回初トライになります。参考までに過去記事は下記。

(1)2012年(外部リンク)
(2)2014年(外部リンク)


 産卵時間帯は正午以降と推測し、林床に待機して♀が「産気づく」タイミングを計ります。13時35分過ぎ、1頭の♀が動き始めました。地上高約30cmを保ち、小刻みに翅を振りながら、ゆったりとホストを探索していきます。最初のチャンスはアズマネザサ葉裏への産卵。
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D71K-85VR(トリミング),ISO=400、F10-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:13時39分(6月上旬)

 ヒメジャノメの産卵は通常地上高15cmほどのかなり低い位置になされますが、この時は地上高70cm。葉被りも無い絶好の状況でしたが、右側に回り込む時間が無く、腹端までの写し込みができませんでした。次に産卵状況。
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D71K-85VR(トリミング),ISO=400、F10-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:13時45分(6月上旬)

 TG4での拡大像も撮影。
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TG4@18mm(9コマ自動深度合成+トリミング),ISO=100、F4.9-1/100、-0.7EV、内蔵ストロボ、撮影時刻:14時30分(6月上旬)

 表面網目模様の描出が上手くできておらず、リング状ディフューザーの欠点である、ドーナツ状偽構造が出たB級画像ですね。光沢のある卵撮影は上記欠点を隠すため、相当神経を使います。
 さて、最初の産卵シーンに満足できなかったので、後日リベンジマッチ。今回もアズマネザサ葉裏でしたが、葉被りを避けるため、上方から狙うしかありません(^^;
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D71K-85VR(トリミング),ISO=400、F10-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:13時46分25秒(6月中旬)

 この21秒後に再度チャンスが。
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D71K-85VR(トリミング),ISO=400、F10-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:13時46分46秒(6月中旬)

 しかし、今回は産卵後、腹端を離した場面で、シャッターチャンスが遅れてしまいました。なかなか思い通りに撮らせてくれません。更にこの♀個体を追跡し、ようやく背景光、構図も理想通りの絵が撮れました。
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D71K-85VR(トリミング),ISO=400、F10-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:13時46分46秒(6月中旬)

 こちらはアズマネザサではない、イネ科の草本(種類不明)。しかし、母蝶が去った後、裏面を確認すると卵は無く、どうも産卵を回避した模様。なので、上の絵は「産卵シーン」ではなく、「産卵行動シーン」に格下げです(^^;

 今回観察した♀2個体は明らかに13時40分頃に「産気」付いておりました。ところが、林床を覗いてみると、この時間帯に全く動く気配の無い♀個体を数頭確認しております。どうやら産卵時間帯に相当の個体差があるように思えました。
 一方、ヒメジャノメ発生から少し遅れて発生するヒカゲチョウの場合は、午後3時過ぎ、複数の♀が一斉に産卵を始める行動を良く観察しております。まるで、「産卵祭りだ!それ行けワッショイ、ワッショイ・・・♪♪」とお祭り騒ぎのような時間帯があるのです。それに比べると、ヒメジャノメ♀の行動パターンは非常に読み難いですね。
by fanseab | 2016-06-17 22:56 | | Comments(0)
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