探蝶逍遥記

コツバメなど(3月下旬)

 ギフを見る前に低山地のスプリングエフェメラルを撮ろうと思い、東京都下の谷戸に出かけてみました。コツバメの様子を観察すると、例年より個体数が多いようでホッといたしました。ベロニカが青い絨毯のように敷き詰められた草地で日光浴です。

+++横位置画像はクリックで拡大されます+++
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D71K-34VR、ISO=100、F5.6-1/400、-1.0EV、外部ストロボ、撮影時刻:9時01分

 静止が撮れたら、次は飛翔狙い。勿論体力消耗を考え、マイクロフォーサーズ・超高速連射でトライします。レンズは環境描写優先に考え敢えて対角魚眼を使用してみました。
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GX7-P8、ISO=400、F6.3-1/4000、撮影時刻:9時32分

 コツバメは飛び出し方向が予測困難なため、やはり飛び立ちの瞬間に「当り籤」が沢山ありました。春の青空をなるべく強調しようとしたトリミングショットがこちら。
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GX7-P8(トリミング)、ISO=400、F6.3-1/4000、撮影時刻:9時37分

 青空の中にポッカリと浮いたコツバメ翅表の瑠璃色表現が理想ですが、そうは問屋が卸しませんね。3枚目はこの日のベストショット。
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GX7-P8、ISO=400、F6.3-1/4000、撮影時刻:10時00分

 コツバメはやや遠目ながら、ベロニカの「絨毯」にタネツケバナの穂先も配されて「谷戸の早春」らしい雰囲気描写がベストでした。
 梅の木の脇で、2頭のコツバメが一瞬絡んで離れました。1頭は結構スレ気味で、やや明るめの個体。その子が梅の花で吸蜜し始めたので覗きこんでみると、何とスギタニルリシジミでした!
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D71K-34VR(トリミング)、ISO=200、F11-1/500、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:11時28分

 恥ずかしながら、管理人はスギタニの吸蜜シーンはこれが初体験。この谷戸でスギタニは結構珍品で、毎春1頭観察できるか否かのレベル。もう少し拘って写そうとしたら、どこかに雲隠れしてガッカリでした。お仲間のルリシジミもベロニカで一生懸命吸蜜しておりました。
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D71K-34VR(トリミング)、ISO=100、F5.6-1/400、-1.0EV、外部ストロボ、撮影時刻:9時01分

 春一番のルリシジミは小さい個体が多いですね。この子もヤマトシジミ位のサイズでした。この日、越冬明けタテハ類は産卵に忙しい様子。アカタテハが一番撮影チャンスを多く与えてくれたので、ちょっと追跡してみました。最初の一枚。
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D71K-34VR、ISO=200、F10-1/500、-1.0EV、外部ストロボ、撮影時刻:10時17分

 アカタテハはテングチョウよりも気温が低くても産卵行動を起こすように思います。この時期のカラムシ類は本当に小さく、アカタテハの母蝶もカラムシの新芽を探すのに相当苦労しておりました。↑の画像では腹端が新芽に隠されてしまいましたが、産卵済の3卵も確認できます。産卵に適した新芽が限られるので、どうしても同じ株に集中して産む傾向があります。次はこの日のベストショット。
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D71K-34VR、ISO=200、F10-1/500、-1.0EV、外部ストロボ、撮影時刻:10時19分

 腹端の先に青緑色の卵が確認できます。腹端・卵・複眼・翅これら全てをジャスピンで撮影するのは結構骨が折れるものです。右手前の枝がなければ最高だったのですけどねぇ~。それにしても、母蝶は地面から顔を覗かせたばかりの小さな株を良く発見できるものですね。一方、ルリタテハ♀も産卵したがっておりましたが、こちらは撮影機会ゼロ(^^; 桜も5分咲き以上だったこの日、早春のシンボル、キブシの黄色い花房にも注目してみました。ここにスギタニでも・・・と期待したものの蝶影はなく、やってきたのはメジロ。
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D71K-34VR(トリミング)、ISO=200、F10-1/500、外部ストロボ、撮影時刻:10時30分

 吸汁の瞬間ではないですが、カメラ目線の表情が何とも可愛かったので、アップしておきました。暖かな陽光の下、スプリングエフェメラルを十分堪能できた一日でした。
by fanseab | 2016-04-05 21:51 | | Comments(2)
Commented by ヘムレン at 2016-04-08 19:31 x
過去の記事を見ていたら、体調を崩されていたとのこと、驚きました。お大事にしてください。
私も、目眩には前に困ったこともありました。
チョウゲンボウやハヤブサほか、猛禽もよいですね。ほとんど普段撮られないのに、素晴らしいショットに驚きです。流石ですね(*^^*)
いよいよ蝶々シーズンですね。身体をご自愛して、また素晴らしいシーンを見せてください(*^^*)
Commented by fanseab at 2016-04-09 20:43 x
ヘムレンさん、お気遣いコメント有難うございます。
突然眩暈が発生したので、本人が一番驚きました。
野鳥類は昔冬場に少し拘ったことがありましたが、今回は気分転換に写して
みたんですよ。猛禽類は子供の頃から大好きでしたが、まさか多摩川で
複数の種が撮影できるとは思ってもいませんでした。
蝶シーズンも今年はあまり気張ることなく、マイペースでやっていこうと
思っております。よろしくお願いします。それと私信入れておきました。
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