探蝶逍遥記

台湾台東縣遠征記(10)タテハチョウ科その4:タテハチョウ亜科

 さて、真正タテハ類の登場です。最初はジャノメタテハモドキ(Junonia lemonias aenaria)の♂。

+++横位置画像はクリックで拡大されます+++
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D71K-34VR(トリミング)、ISO=2000、F11-1/400、-0.7EV、撮影月日・時刻:5月11日、15時09分
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D71K-34VR、ISO=1000、F11-1/400、-0.7EV、外部ストロボ、撮影月日・時刻:5月11日、15時09分

 この子とは南ベトナムで撮影して以来、7年振りの出会いでした。ISO感度設定がオートになっていたせいか、画質がイマイチ。次はコノハチョウ(Kallima inachus formosana)♂。
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D71K-34VR、ISO=200、F8-1/500、-0.7EV、外部ストロボ、撮影月日・時刻:5月12日、8時51分
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D71K-34VR、ISO=500、F8-1/1600、-0.7EV、外部ストロボ、撮影月日・時刻:5月12日、8時54分

 知本森林遊樂區にある高木先端に陣取っておりました。1枚目は完全に枯葉なり切り状態。2枚目はテリ張りシーンですが、このタテハのテリ張りは午後だと思っていたので、意外でした。距離があり過ぎるのが辛い所。3種目はキオビコノハ(Yoma sabina podium)♂。
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D71K-34VR(トリミング)、ISO=200、F6.3-1/500、-0.7EV、外部ストロボ、撮影月日・時刻:5月12日、8時28分

 コノハチョウを撮る直前、別ポイントの高所でテリを張っていた個体を大幅にトリミングしてのご紹介。ボロボロですね。この子も南ベトナム遠征以来7年振りの出会いです。もちろん台湾では初撮影。台東縣は台湾の分布上北限に位置します。数は少なくて当然かもしれません。次いで日本でもお馴染みのルリタテハ(Kaniska canace drilon)♂。
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D71K-34VR(トリミング)、ISO=400、F5.6-1/400、-0.7EV、外部ストロボ、撮影月日・時刻:5月13日、10時41分

 樹液吸汁シーンです。5種類目はタイワンキミスジ(Symbrenthia formosanus)。ここではキミスジ(S.liaea lunicas)からの独立種扱いとしておきます。最初は♂。
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D71K-34VR(トリミング)、ISO=400、F9-1/320、-1.0EV、外部ストロボ、撮影月日・時刻:5月11日、13時20分
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D71K-34VR(トリミング)、ISO=400、F11-1/500、-1.0EV、外部ストロボ、撮影月日・時刻:5月14日、8時49分

 1枚目は廃コンクリート材からのミネラル補給。台風で長時間雨が続き、やっと雨が止んだのを待ちわびての吸水+ミネラル補給シーンです。2枚目は全開翅。惜しいことに右前翅が羽化不全。次は♀の吸蜜シーン。
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D71K-34VR、ISO=500、F10-1/640、-1.0EV、外部ストロボ、撮影月日・時刻:5月13日、8時57分

 新鮮な個体なので、絵が映えました。次は産卵シーン。
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D71K-34VR(トリミング)、ISO=200、F10-1/500、-1.0EV、外部ストロボ、撮影月日・時刻:5月13日、10時20分

 産卵シーンはこれが初撮影。しかし、残念な事に、腹端が茎に隠れてしまいました。ただ葉裏ではなく、細い茎に直接産み付けた模様。産卵直後、近くの枝切れで茎を手繰り寄せようとしましたが、ほぼ断崖状態のため、リスクがあるので断念しました。本種♀は単独卵で卵は緑色とされています(cf.キミスジは卵塊で黄色)。卵拡大撮影は次回以降の宿題。因みにホストは明らかにイラクサ科(Ulticaceae)ですが、種名同定まではできておりません。最後はリュウキュウムラサキ(Hypolimnas bolina kezia)の♂。
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D71K-34VR、ISO=320、F11-1/400、+0.3EV、外部ストロボ、撮影月日・時刻:5月13日、10時54分

 ボロボロの♂で本来アップに耐えない個体です。ただ、この子、2日間に渡り、全く同じ株上で律儀にテリを張っていたのに敬意を表しての掲載です。本種♂の同一場所占有性がこれほどまでに高いとは知りませんでした。

 今回遠征で撮影したドクチョウ亜科およびタテハチョウ亜科の種をまとめます。学名で亜種未記載のものは名義タイプ亜種。
【ドクチョウ亜科】全1種
タイワンキマダラ(Cupha erymanthis
【タテハチョウ亜科】全6種
(1)ジャノメタテハモドキ(Junonia lemonias aenaria)
(2)コノハチョウ(Kallima inachus formosana)
(3)キオビコノハ(Yoma sabina podium)
(4)ルリタテハ(Kaniska canace drilon)
(5)タイワンキミスジ(Symbrenthia formosanus)
(6)リュウキュウムラサキ(Hypolimnas bolina kezia)
<次回へ続く>
by fanseab | 2015-12-26 21:26 | | Comments(4)
Commented by himeoo27 at 2015-12-27 06:52
しっとりとした落ち着いた色合いの「ジャノメタテハモドキ」
綺麗ですね!台湾に行きたくなりました(笑)。
「ルリタテハ」は日本産と異なり前翅の先端部の2本の帯も
瑠璃色で素敵です。与那国島や西表島、石垣島で探していま
すが、まだ識別して撮影できていません。
八重山諸島の「キミスジ」は、減少傾向で今年は殆ど写せま
せんでした。
Commented by fanseab at 2015-12-27 21:22 x
himeooさん、ジャノメタテハモドキは八重山でも記録がありますが、珍品みたい
ですね。ルリタテハも南方の個体はご指摘のように瑠璃色のバンドが綺麗です。
八重山のキミスジは今回ご紹介したタイワンキミスジよりは「三筋」の黄橙色
の帯が太いのですよ。
Commented by Sippo5655 at 2015-12-28 22:08
ジャノメ・・・タテハ・・・モドキ!?
どれが正解なの!?

不思議蝶の世界><

コノハチョウ・・・
自然の下でこの蝶に出会ってみたいです!!

Commented by fanseab at 2015-12-29 20:22 x
Sippo5655さん、元々「タテハモドキ」の和名もヘンテコなネーミングなん
ですね。ですから分かりやすい和名としては、『ジャノメモドキタテハ』が
ベターだと思います。
コノハチョウのテリ張り位置は意外と高いので、撮影に苦労します。真正
タテハ類としては少し不格好な飛び方をするので、すぐにわかります。
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