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探蝶逍遥記

マイフィールド探索

 昨日、北摂山中で格闘した筋肉痛のため、本日は宝塚郊外のマイフィールドを車でのんびり流しながら探索しました。先ずは休耕田に生えているハンノキの疎林が目に止まり、ミドリシジミの幼虫を探してみました。小生この手の幼虫を探すのは初体験。二箇所目で袋状に折った巣らしきもの(↓写真の矢印)が見つかりました。
マイフィールド探索_f0090680_20441852.jpg
D70-10.5-X1.4TC, ISO=500、F10-1/100、内蔵ストロボ

 中を明けてみると丸々太った終齢幼虫が見つかりました。
マイフィールド探索_f0090680_20444363.jpg
D70-10.5-X1.4TC, ISO=500、F10-1/40、内蔵ストロボ

 幼虫が造る巣の中には、よく蜘蛛が入っていたりすることもあるので、本物を確認すると素直に嬉しいものです。↑の袋状の巣を見たとたん、餃子に目が無い小生、餃子が食いたいなあとあらぬ想いが・・(^^;
 成虫の輝きが拝めるのは、6/20過ぎ頃でしょうか?楽しみなポイントがまた一つ、増えました。

 ウラゴ狙いで、イボタも探索。4箇所でイボタの群落を見出しましたが、成虫はヌル。食樹のイボタはウラゴ生息の必要条件なるも十分条件ではないことらしい。さて、その十分条件とはなんなんでしょう?

 本日も昨日と同様、ドンヨリとした曇り空。ただ上空に入ってきた寒気の影響か、肌寒く午前中は蝶の飛ぶ気配もなし。昼過ぎから多少薄日が差してきて、アサマイチモンジあたりが弱弱しく飛び始めました。そんな中、ウツギの花にシジミの影が。なんと、春型のトラフ♀。暫く追い回して吸蜜写真を撮りました。そろそろ夏型が出ても良さそうな時期ですが、くたびれながらも頑張っている個体でした。
マイフィールド探索_f0090680_20472051.jpg
D70, ISO=500、F14-1/320、+0.3EV
by fanseab | 2006-06-11 20:51 | | Comments(14)
Commented by thecla at 2006-06-11 21:50 x
新しいポイント発見おめでとうございます。
成虫の季節が楽しみですね。
春型の♀、こういう写真大好きです。季節の終わりにまだ、頑張っている蝶を発見すると、何かうれしいのです。
Commented by 6422j-nozomu2 at 2006-06-11 22:09
ミドリまだ幼虫なんですか。なんでだろう。オオミドリは本日成虫だったのに。益々ゼフの発生時期が読めません。明日は年休を取得して、しつこくゼフ出撃しますぅ。
Commented by kenken at 2006-06-11 22:17 x
あらら・・・まだ、ミドリ、終齢幼虫ですか。遅れている感じですね。
でも少し標高のあるところなのかな。
ウラゴは湿度が高くないとダメなような。
Commented by fanseab at 2006-06-11 23:11 x
theclaさん、有難うございます。ミドリシジミは越冬卵の探索をしていたポイントで、卵を発見できなかったリベンジが果たせました。トラフの春型はデジタルできちんと撮影していないので、ボロとは言え、真面目に撮りました。
Commented by fanseab at 2006-06-11 23:20 x
ノゾピーさん、山地と平地では発生時期に差があって、一様な遅れではないようですね。昨日の調査活動のポイントでは1週間以上の遅れと見ました。
Commented by fanseab at 2006-06-11 23:25 x
kenkenさん、幼虫発見ポイントは標高250m位あります。遅いか普通かはもう数年経過観察が必要でしょう。イボタのポイントはいずれもそれなりに湿度が高そうでしたが、駄目でした。
Commented by maeda at 2006-06-12 08:29 x
ゼフの幼虫探索もそれなりに楽しいと思います。
ウラナミアカも巣を作るので見つけ安いと思いますが、今年は遅いですね。
あとは食痕を頼りに地道に捜すしかありません。
昨日はハヤシを見つけました。
Commented by banyan10 at 2006-06-12 17:41
トラフシジミ、フィールドブックスに春夏中間型として白い色がはっきりしていないものが掲載されています。
僕も以前に6月中旬に撮影したものが、似たような色でした。遅く羽化すると中間的な色になるのではないでしょうか。
Commented by fanseab at 2006-06-12 21:01 x
maedaさん、貴ブログで紹介される様々なシジミ類の幼虫写真で勉強させてもらっています。ハヤシの写真も期待してます。
Commented by fanseab at 2006-06-12 21:08 x
BANYANさん、ご指摘有難うございます。小生も中間型かな?と思いましたが、今年の季節進行の遅れの意識とボロ個体だったこともあって、春型と決め付けてしまいました。越冬後の蛹をを意図的に低温に保持すると中間型が出るとか、面白そうなテーマですね。
Commented by ダンダラ at 2006-06-13 08:21 x
ミドリシジミの幼虫は近場で何回か見てみましたが、いつもクモの巣になってました。
もともといるのかどうかわからない場所なので、あまり熱心に探しませんでしたが分布を確認するには良い方法ですね。
トラフはすれたのか中間型なのか微妙なところですね。
Commented by fanseab at 2006-06-13 21:51 x
ダンダラさん、幼虫を見出したハンノキでも、検した巣の50%はクモの巣状態でした。ヤドカリみたいな蜘蛛もいるんですね。また同じような背格好のハンノキでも巣が見つかる株とそうでない株がはっきり分かれるようです。
Commented by NAOKI at 2006-06-17 17:10 x
今日は、赤城山麓(といっても標高は低い)にゼフ狙いで行きました。ここには、ハヤシ・オオミドリ・ダイセン・ミズイロ・アカ・ウラナミアカがわずかな範囲にすべている別天地なのですが、なに一ついませんでした。また、残念ながら別荘が立ち、これらの蝶の集合場所は、家や畑に変わってしまいました。仕方なく山を下り、ミドリシジミ狙いで平野部の湿地に行きましたが、広大なフィールドに、いたのは雄が2頭のみ。高くて写せませんでした。最近、あちこちアカやウラナミアカ・オオミドリポイントを探しまわりましたが、ミズイロはいますが、ウラナミアカは1頭しか出会っていません。こちらも一週間は遅れている・・・そんな感じです。数日前、ウラクロとアカが各1頭飛んでいたのは目撃しましたが・・・。なんだか様子がおかしい今年です。
>ウツギの花にシジミの影が。なんと、春型のトラフ♀。
産卵に来たのですね!我が家では藤にきます。
Commented by fanseab at 2006-06-17 22:12 x
NAOKIさん、詳細な状況報告有難うございます。拙ブログでもそうですが、皆様から寄せられる各地のコメントによると、確かに今年は発生時期が読み難いようですね。トラフは小生も産卵かと思いましたが、産んだ後なのか、すぐに雲隠れしてしまいました。
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