探蝶逍遥記

コミスジの飼育メモ

 台湾遠征記はちょっとお休みして、今秋実施した首題メモです。9/7付け記事(外部リンクでご紹介した卵を持ち帰り、産卵されたヤブマメを全ステージで与え飼育しました。
 9/8に孵化。初齢幼虫です。

+++横位置画像はクリックで拡大されます+++
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D71K-85VR(トリミング:下段のみ2コマ深度合成)、ISO=200、F13-1/320、-0.3EV、外部ストロボ、撮影月日:9月9日

 体長3mm。頭殻がやけにデカく感じます。食痕も示します。
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D71K-85VR(トリミング)、ISO=200、F13-1/320、-0.3EV、外部ストロボ、撮影月日:9月9日

 矢印が幼虫。この時期は葉の主脈ではなく、支脈上に静止しております。12日に2齢。
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D71K-85VR(トリミング+3コマ深度合成)、ISO=200、F11-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影月日:9月16日

 体長6.5mm。棘皮が目立ってきましたが、側面模様は未だ不明確です。2齢幼虫の食痕です。
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D71K-85VR(トリミング)、ISO=200、F11-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影月日:9月16日

 静止位置が主脈上に変わりました。17日に眠、翌18日に3齢へ。
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D71K-85VR(トリミング+上段5コマ/下段4コマ深度合成)、ISO=100、F13-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影月日:9月22日

 体長9mm。ようやくNeptis属の幼虫らしい風貌に変化し、背面・側面共に色彩のメリハリも出てきました。3齢の食痕です。
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D71K-85VR(トリミング)、ISO=100、F13-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影月日:9月22日

 Neptis属幼虫はホストの茎を噛んで萎らせ、枯葉状態にして食う習慣があります。この画像でも枯葉上に静止しておりますが、この幼虫が茎を萎らせたのではなく、ホストの水揚げが悪く葉全体が枯れてしまっているのです。もちろん、枯葉状態でも食う習慣に変わりはありません。23日に4齢。
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D71K-85VR(トリミング+上段5コマ/下段3コマ深度合成)、ISO=200、F11-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影月日:9月26日

 体長12.5mm。体色が全体に緑色を帯びてきました。3齢あたりから静止状態では常に胸部を上方に持ち上げた態勢を取っております。この飼育メモでの体長は幼虫を上方から投影して計測しておりますので、活動状態では15mmを超えます。4齢の食痕です。
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D71K-85VR(トリミング)、ISO=200、F11-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影月日:9月26日

 9月28日に眠、その日のうちに5齢(終齢)に到達。
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D71K-85VR(トリミング+3コマ深度合成)、ISO=100、F11-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影月日:10月2日

 体長19mm。この時期は胸部を左右に傾け、上から見込んだ時に「くの字」型をしている状態が多く、画像を撮るのに一苦労しました。第7-9腹節気門周辺の斑紋が白色から淡緑色に変化し、体色全体のメリハリが顕著になりました。なお、晩秋屋外で観察される越冬態勢直前の終齢幼虫は全般に茶褐色を呈していて、上記画像(非越冬態)とはかなり雰囲気が異なります。10月6日に前蛹。
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D71K-85VR(トリミング+3コマ深度合成)、ISO=100、F11-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影月日:10月7日

 体長19mm。終齢段階では摂食する葉からかなり距離を置いた、飼育プラケースの縁を静止位置(台座)としていた関係で、前蛹もケースの縁で実施。画像としては何とも人工的で味気ないものになりガッカリです(^^; 前蛹を撮影した7日中に蛹化。
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D71K-85VR(トリミング+左4コマ/右3コマ深度合成)、ISO=100、F11-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影月日:10月10日

 体長15mm。自然光下では全体に黄金色に輝いているのですが、ストロボ使用ではその色調が上手く表現できませんね。10月15日に翅部が黒化。翌16日に無事♀が羽化しました。卵の孵化後38日目でした。
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D71K-85VR、ISO=100、F11-1/320、-0.3EV、外部ストロボ、撮影月日:10月16日

 前翅長25mm。羽化直の姿にはいつも見惚れてしまいます。これまでのタテハチョウ科飼育経験では比較的♀が多いですね。ゼフの飼育ではほぼ♂なのに・・・。蝶の性比は通常1:1なのでしょうが、面白いものです。
by fanseab | 2015-10-26 22:57 | | Comments(4)
Commented by Sippo5655 at 2015-10-28 21:00
コミスジの幼虫って、面白い姿をしているんですね!!
4齢の子、まあ茶色いワンコおじさんみたい(^-^*)
あの美しい成虫からは、想像もつきません。。
コミスジは比較的出会いやすい子なので
いつか幼虫さんにも出会えたらいいなあ!!
Commented by fanseab at 2015-10-29 21:35 x
Sippo5655さん、ミスジチョウ類の幼虫はヒゲ爺さんのような独特な
風貌をしていますね。コミスジ幼虫は今の時期以降、クズの繁茂している場所を
丹念に探すと発見しやすいです。ただ、枯葉に擬態しているので、慣れが必要
ですけど。

Commented by clossiana at 2015-10-30 10:42
3齢以降の様子ですが3齢の写真の葉が枯れているのは水揚げが悪いとのことですね。
4齢幼虫では葉は青々としています。今回の飼育期間中に幼虫が葉柄部分にかみ傷を
つけたことはありましたか?
Commented by fanseab at 2015-10-30 21:24 x
clossianaさん、今回は噛み傷をつけて萎らす行為は確認できておりません。
ヤブマメの場合には噛み傷をつけないのか?飼育条件なので、つけないのか?
この辺は定かではありません。クズに付いた終齢幼虫の場合、野外での観察では
ほぼ確実に萎らせています。
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