探蝶逍遥記

ムモンアカシジミなど(9月上旬)

 今年初めて八ヶ岳山麓の高原に出陣しました。当日の目的は昨年見出したムモンアカポイントでの発生木の確認。昨年生き残りの個体が吸蜜していた地点に到着して、あたりを見渡すとラッキーな事に、高さ4m程の低木に♀が鎮座しておりました。

+++画像はクリックで拡大されます+++
f0090680_21543563.jpg
D71K-34VR、ISO=200、F8-1/800、-1.0EV、撮影時刻:9時33分

 残念ながら樹木の種類は同定できませんが、この樹木を発生木と仮定し♀の挙動を見守ることにしました。産卵行動があると仮定しても正午以降だと思われたので、暫く周辺を探索。途中、もう1頭の個体が風に流されて灌木に静止したのを発見。接近するとカメラに収める間も無く、樹冠に舞い上がりジエンド(^^; 1時間後に最初の個体発見現場に戻ってみるとムモンアカの姿がありません。そこで発生木らしき樹肌をチェックしますが、蟻さんの姿がありません。どうやらこれは発生木ではなさそうで、先ほど遭遇した2頭目と思しき個体は最初の個体が風で飛ばされてきた可能性がありました。その後、ムモンアカは姿を消し、結局この日は発生木特定には至りませんでした。もう少し早い時期に現地を訪問したかったのですけど、お盆明けからの悪天候を悔やむしかありません。発生木特定作業は来年の楽しみに取っておくことにしましょう。

 現地には昨年ほほ同じ時期に訪れておりますが、ヒョウモン類の個体数が少ないように思いました。メインはミドリで、ウラギンの数も少ない感じ。これにメスグロ♀が混じる程度で昨年目立ったクモガタは姿を現しません。そんな中、嬉しかったのがオオウラギンスジの♀。
f0090680_21555684.jpg
D71K-34VR、ISO=200、F5.6-1/1000、-1.0EV、撮影時刻:10時17分

 ミドリの♀にしては色調が異なるなぁ~と、よく見たら本種でした。もう少し拘って撮りたかったのですが、無情にも直ぐに姿を消しました。ミドリと言えば運よく交尾ペアに出会うことができました。
f0090680_21561583.jpg
D71K-34VR、ISO=200、F7.1-1/640、-1.0EV、外部ストロボ、撮影時刻:11時46分

 ミドリヒョウモンの交尾ペアは高原でよく見かけますが、いつも敏感で中々思った通りに撮らせてくれません。しかし、今回のペアはフレンドリーで助かりました。少し飛んだ後、♂♀全開のポーズまで取ってくれました。
f0090680_21563325.jpg
D71K-34VR、ISO=200、F9-1/800、-1.0EV、撮影時刻:11時48分

 全開翅してくれたお蔭で、♂♀表翅の斑紋差、色調差が一目瞭然ですね。その他この時期高原での定番、スジボソヤマキチョウがアザミでの吸蜜に余念がありませんでした。
f0090680_21565252.jpg
D71K-34VR、ISO=200、F11-1/640、-1.0EV、撮影時刻:9時56分

 面白いのは♂の挙動で、アザミ吸蜜中に♀が近くを飛んで来ても♀を追いかけることなく、吸蜜行動を続けることです。♂♀の絡みを全く観察できなかったことも不思議です。スジボソは羽化後早い時期に交尾を済ませるのでしょうが、交尾済♀に何故ちょっかいを出さないのか?気になりました。なお、期待したヤマキチョウは観察できず。久しぶりの高原での撮影に期待していたのですけど、少し風が冷たいこともあり、全般に蝶影が少ないのが悔やまれました。
by fanseab | 2015-09-13 21:59 | | Comments(2)
Commented by Sippo5655 at 2015-09-16 21:43
ムモンアカシジミはこんな時期にまで見られるのですね。
アリと、共生するの この蝶も・・・
私は今季初見で、とても上品な滑らかさ・・が、印象深かったです。
ヒョウモン類は謎だらけ、、
昨年の晩夏には都心でミドリヒョウモンの物凄い乱舞が見られたのに
同じ場所で、今季は1匹も見かけません。
開帳交尾、なかなか見られませんね!
ところでラストのスジボソヤマキ後翅の黒いのは何、、
と思ってよく見たら、ハムシかな!?(笑)
Commented by fanseab at 2015-09-18 22:00 x
Sippo5655さん、♀は結構遅くまで生き残っていますよ。
もちろん産卵能力が未だ残っているかは別ですけど。
ヒョウモン類の年毎の変動は色々ありそうです。
定点観察していないと駄目ですね。
ラスト画像のハムシ?はアザミに付いているようです。ダニなら付けたまま
飛べそうですが、流石にこの大きさの甲虫ではダメでしょう。
名前
URL
画像認証
削除用パスワード