探蝶逍遥記

今年の初撮りはテングチョウ

 この冬は左目手術や歯の治療に専念したため、カメラに全く触れることなく過ごしてきました。ただ既にご紹介してきた通り、昨年の台湾遠征画像ストックのお蔭でブログネタに苦慮することがなかったのは幸いでした。さて、今シーズンのスタートは比較的近場の谷戸を訪れてみました。3月中旬だと未だ梅が咲いておらず、野鳥の囀りだけが、谷戸に響き渡っている状況。暫く蝶の姿はなく、9時過ぎになって、ようやく越冬明けテングチョウが姿を現しました。そこで、今日はこの子と遊ぶ、もとい、遊ばれることに・・・。
 蝶への接近感覚・アングル設定など、シーズン最初の体慣らし・カメラワークリハビリにテングは最適な蝶。最初は斜め横からパチリ。

+++横位置画像はクリックで拡大されます+++
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D71K-34VR 、ISO=200、F5.6-1/1000、-0.7EV、撮影時刻:9時16分

 後翅肛角部周辺の褪色はあるものの、欠けもなく越冬個体としては比較的綺麗な部類でしょう。昨年のテングチョウ大発生の影響か、林道を歩くと、5m置きに1頭が飛び出すほどで、例年以上に越冬個体も多い感じです。そこで、表翅斑紋の個体変異がどれほどあるか、6個体を比較してみました。
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D71K-34VR(トリミング) 、ISO=100、F10-1/500、-1.0EV、撮影時刻:9時16分~10時29分

 時間の経過と共に気温が上昇し、開翅角度も徐々に狭まるので、比較画像採取も結構苦労いたしました。橙色班の面積や、翅形から全て♂だろうと思います。こうして見ると、橙色・白色班の変異幅はそれほど極端にあるものではありません。前翅1b室の微小橙色班(矢印)は僅かに出る個体と完全に消失している個体に分かれます。それより越冬個体故、翅の欠け具合・褪色の程度には相当な差異がありますね。各個体の越冬していた環境や外敵に襲われた経緯等で、翅の状態は大きく変わるのでしょう。
 マクロ撮影が一通り終了した後は、魚露目を装着したコンデジでどれだけ蝶に接近できるか?広角接写の感覚を取り戻すトレーニングです。
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TG2@18mm-gy8 、ISO=400、F18-1/160、-0.7EV、内蔵ストロボ、撮影時刻:9時51分
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TG2@18mm-gy8 、ISO=400、F18-1/160、-0.7EV、内蔵ストロボ、撮影時刻:9時53分
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TG2@18mm-gy8 、ISO=400、F18-1/160、-0.7EV、内蔵ストロボ、撮影時刻:9時56分

 一枚目のように、翅を閉じるとテングは枯葉に紛れてその存在が隠れてしまいますね。明るい陽射しの下、順光で撮影する状況だと液晶モニターが見難く、縦位置画像では蝶の配置が少し下に偏り過ぎてしまいました。TG2もバリアングルモニターがあれば使い勝手が一気に増すのですけれどね。それはともかく、魚露目レンズが触れる程度まで接近を許してくれたこの子に感謝です。
 暖かい春の陽射しで、テングチョウも嬉しそうに日光浴をしておりました。次は何を撮ろうか・・・? いつもながらの楽しいシーズンがやって参りました!!
by fanseab | 2015-03-16 23:13 | | Comments(2)
Commented by twoguitar at 2015-03-19 15:55 x
お互いに身体のメンテが必要な年代になりましたね。
リハビリを兼ねてテングチョウの個体差比較の撮影、これだけ開翅シーンを集めるのは
数が多いとはいえ大変だったことでしょうね。
♀の画像との比較も一緒に見たかったというのは贅沢な注文でしょうか。
魚露目での撮影はいつ見ても魅力的ですね。
これからの報告が楽しみです。
Commented by fanseab at 2015-03-20 23:44 x
twoguitarさん、お気遣いコメント有難うございます。そうなんですね。歯車が徐々に摩耗していく感じで注意が必要です。
テングを並べてみました。こうやっていると、普段あまり真面目に見ていない蝶の斑紋を再認識することになって面白いものです。♀は恐らく冬眠明けの時期が少しずれるのかな?と思ったりしました。
そろそろ産卵が始まるので、♀もそれなりに撮ってみたいと思います。
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