探蝶逍遥記

台湾宜蘭縣遠征記(15)民宿生活を楽しむ

 蝶の話題はちょっと一休み。
 今回の遠征では初日を除き、民宿に連泊いたしました。台湾の民宿に泊まるのはこれが初体験。実は当初別のモーテルを予約したはずが、管理人の勘違いで予約できておらず、出発直前に慌てて民宿に予約を入れ直して何とか凌いだ顛末があります。結果的にはこの民宿を選んだのが大正解。
 台湾の「民宿」は日本のペンションに似ておりますが、基本はB&B(朝食付き素泊まり)。夕食が必要な場合は事前予約が必要なシステム。地方毎に民宿組合のような組織があり、このサイト(外部リンクにリンクされている各民宿個別のサイトに飛んで、部屋の雰囲気等を推定することができます。
 先ずは管理人が連泊した部屋。

+++横位置画像はクリックで拡大されます+++
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TG2@4.5mm、ISO=800、F2-1/100、内蔵ストロボ、撮影時刻:17時19分(5月28日)

 ご覧の通り、管理人のようなおっさんには場違いな雰囲気。概ね新婚カップルが喜びそうなデザインの民宿が多く、事前に確認したサイト画像からある程度覚悟はしておりましたが、流石に初日は落ち着かず、寝付けませんでした(爆) それでも部屋の窓から眺める景色は最高です。
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TG2@9.6mm、ISO=100、F2.4-1/60、-0.7EV, 撮影時刻:5時26分(6月1日)

 長閑な里山風景が広がっております。今回はレンタカーですし、夕食は民宿から程近い食堂に移動して・・・と思っておりましたが、初日の夜はどうもお勧めの場所は全て休業状態の様子。困った管理人を見かねて、オーナーの奥さんが「じゃあ、夕食作ってあげる・・・」と豪華なもてなしを楽しむことができました。これがその全景。
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TG2@4.5mm、ISO=200、F2-1/50、-0.7EV, 撮影時刻:18時37分(5月28日)

 メニューを画像に付与した番号順にご説明いたしましょう。
#1:苦花魚(クーファーイー)なる川魚のグリル。古来、原住民の泰雅(タイヤル)族が好んで食した良質の蛋白源だったようで、川魚らしい臭みが全くない旨い魚でした。好みで#6の山椒入り塩を振りかけて食します。
#2:きゅうりの漬物。隠し味にどうやらニンニクを使用している模様。これだけでご飯が進みます。
#3:煮鶏。煮豚のような作り方かな。薄めの味付けのせいか、鶏の旨みがじわっと出る逸品。常備菜として重用されているようです。
#4:韮炒め:ニンニクの香りを効かしたシャキシャキ感タップリに一品。韮は大同郷の名産品のようで、奥さんがしきりと「美味しいでしょ!」と念を押しておりました。
#5:海苔と卵のスープ。
 いずれも美味で満足でした。ただ唯一欠点を挙げるとすると、硬い白米でしょうか。こればかりは仕方ありませんね。食後、
「あの~、夕食はいくらお支払いすればいいのですか?」と恐る恐る伺うと、
「いいわよ、サービス、サービス」とのことで、恐縮して「謝謝」を連発する管理人でした。
 さて、次は29日の朝食メニュー。
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TG2@4.5mm、ISO=400、F2-1/200、撮影時刻:7時05分(5月29日)

 包子(肉饅)、葱油餅(葱入りお好み焼き)、ゆで卵、果物の甘露煮(※)、
デザートとして紅肉李(小ぶりのプラム)、それに紅茶。
※未熟果パパイヤ(木瓜)とパッションフルーツ(百香果)の含め煮:ゴマ粒のように見える黒い粒はパッションフルーツの種。
 葱油餅も大同郷のお隣、三星郷の名物料理。油を吸っているせいか、大きさの割りに意外と腹持ちが良いものでした。翌30日の朝食は豪華版。
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TG2@4.5mm、ISO=800、F2.8-1/250、撮影時刻:7時06分(5月30日)

#1:葱入り卵焼き
#2:豚レバーの煮付け
#3:キャベツと人参の炒め物
#4:デザート用の瓜
#5:キュウリの漬物
#6:瓜入りのお粥
#7:昆布の煮付け

 台湾・香港で朝食に食べるお粥の旨さは最高です。#6の瓜入りお粥も初めて食しましたが、本当にお腹に優しい朝食用の逸品だと思います。#4のデザートを含め、瓜の種類が多様なことに驚かされました。この日の夕食もどうするか、悩みましたが、オーナーの旦那さんが弁当を買って来てくれるとのことで、ご好意に甘えました。さて、その弁当とは「鰻丼」! 
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TG2@4.5mm、ISO=200、F2-1/40、-0.3EV 撮影時刻:18時14分(5月30日)

 日本の鰻丼とは全く別物ですが、意外とこれが美味しかったのです。鰻を蒸さない関西風の焼き方。身の大きさから判断して、ひょっとして田鰻なのかもしれません。野趣タップリの旨みの詰まった味に感激。今回は流石に実費精算。何と80NT$(約270円)也。コストパフォーマンスも満点でした。
 宿泊最終日(31日)の夜は、幸運なことにオーナーご夫妻のご結婚29周年記念パーティにゲスト参加することに。会費は無料でしたよ! オーナー(右側)が懇意にされている友人ご夫妻(左)と先ずは記念写真。
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TG2@4.5mm、ISO=400、F2-1/40、-0.7EV, 内蔵ストロボ、撮影時刻:17時54分(5月31日)

 続いて食卓に並んだ豪華なパーティメニュー。
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TG2@4.5mm、ISO=400、F2-1/80、-0.7EV, 撮影時刻:17時56分(5月31日)

#1:ツナサラダ赤ピーマン添え(幸運を運ぶ船に見立てたもので、お祝い事の定番料理とのこと)
#2:三星郷の有名店(味珍香ト肉)からテイクアウトしてきた豚肉の天麩羅
#3:インゲン豆の炒め物
#4:瓜のサラダ
#5:白身魚の天麩羅
#6:瓜の漬物(#4とは瓜の種類が異なる)

 これ以外にワンタンと葱のスープ、オーナー直々に漬け込んだ果実酒が振舞われました。
「さぁ、どんどん食べなさい・・・」
と勧められたので、本当に満腹いたしました。こちらの北京語会話能力は貧弱なので、基本筆談で色々なテーマで歓談させて頂きました。オーナーの友人ご夫妻は数回の日本渡航経験があるようで、日本の名所旧跡に関して話しが弾みました。帰りしな、管理人には数冊の貴重な宣蘭縣紹介の書籍までお土産に頂いて恐縮しきりでした。
 今回の管理人滞在期間中、客人は管理人一人のみ。そんなこともあって、オーナーご夫妻とも大変親しくさせて頂き、貴重な体験をさせて頂きました。もちろん、「地球の歩き方」にも掲載されていない、とても辺鄙な土地柄故、管理人が恐らくこの民宿に泊まった最初の日本人だろうと思っておりました。そこで奥さんに質問してみると、
「いや、貴方で3人目よ!」
とのこと。いやはや日本人の行動半径は意外と広いものだと思い知らされました。
 因みに今回の宿泊料は約7200円/1泊朝食で、それほど安いものではありません。概ね避暑地や観光地の民宿も相場は似たようなものです。<次回へ続く>
by fanseab | 2015-02-24 23:15 | 旅行記 | Comments(10)
Commented by 虫林 at 2015-02-25 07:49 x
民宿の記事は参考になります。
台湾は人がとてもフレンドリーで優しいですね。
食事も特徴がよく出ていて美味しそうです。
Commented by nomu376 at 2015-02-25 19:53
(分家)おお、凄いぞ凄いぞ!
これは美味しそうですねぇ!
できれば合わせたお酒も見たかった(笑)。

けど・・・最初の画像は・・・それこそ部屋を間違えたかな?と・・・
ここにお休みになるお姿を想像するに・・・(爆)。
Commented by fanseab at 2015-02-25 23:21 x
虫林さん、ビジネスホテルとは異なり、やはり民宿は人情ある現地の方との触れ合いがあって、貴重な体験ができますね。食事も宿泊した宜蘭県の地方料理が味わえて最高でした。
Commented by fanseab at 2015-02-25 23:30 x
nomusan、ハイ、毎朝朝食が出てくるたびに、こちらも「おお凄いぞ、凄いぞ!」って、感激しておりました(笑)お酒は手製の果実酒なので、他の酒瓶を流用しておりまして、今回は撮影しておりません。小生は疑似下戸ですが、香りの馥郁とした梅酒の一種で、とてもおいしく頂けました。
このベッドの仕様、やはり貴殿でも寝付きが悪いでしょうね。別に好きで選んだ部屋ではないんですけど・・・。
※貴ブログ開設10周年おめでとうございます。遅ればせながら、ご挨拶させて頂きます。
Commented by しじみ at 2015-02-27 18:19 x
こんにちは、初めて書き込みさせて頂くものです。
ツバメシジミについて教えて頂きたいのです。
まとめるのが下手で、長くなってしまいすみません。


去年、絹さやから出てきた幼虫を、ずっとハエの幼虫だと思いながら、主人に隠れて袋の中で飼っていました。しばらく元気だったのが、急に動かなくなり、死んでしまったと思い、しばらく留守をしたら真っ黒になっていて、蛹になったのか、ミイラになったのかわからず、蛹だった場合を考えたらゴミに捨てれず、放置していました。今日、たまたまエアコンの暖かい風の近くに置いていたら、バタバタ動いているのを見つけ、覗いてみたら、美しいブルーの蝶、調べてみたらツバメシジミでした。幼虫も蛹も調べましたが、全く同じ変化でしたので、間違いないと思います。

私のミスで、暖かいところに置いてしまい、こんな寒い時期に羽化してしまい、可哀相な事をしてしまいましたでしょうか。明日、公園に放しに行きたいのですが、こんな時期に放してしまって、生きて行けるでしょうか。どうすれば、この子にとって一番幸せなのでしょうか。
わかりずらい文章で申し訳ありません。
大変お忙しいところ恐縮なのですが、宜しければご返答お願い致します。
Commented by fanseab at 2015-02-27 21:59 x
しじみ様、拙ブログへようこそ!
難しいご質問ですね。小生もヒメシジミ族のシジミチョウ成虫飼育経験がないので、直接返答できかねます。お住まいの場所が九州南部とか温暖な地域であれば、この時期菜の花が咲いているような公園に放してやるのも手です。もちろん4月以降に自然羽化した個体のようには長生きできませんが。
東京以北であれば、室温10℃程度の冷暗な場所に小さなダンボール箱を置き、この中で飼う手もあります。餌としてポカリスエットをティッシュに吸わせて与える方法が一般的ですが、ツバメシジミが食いついてくれるかは、わかりません。ダイレクトな返答ができず、申し訳ありません。
Commented by しじみ at 2015-02-28 08:09 x
お返事本当にありがとうございます。

昨夜、ツバメシジミが死んでしまいました。
色々とアドバイス頂いたのに、何も試さないまま
死んでしまって……あんなに元気だったのに。
和歌山の道の駅で買った絹さやの中に入っていたのを、兵庫県の自宅で育てておりました。
もともとハエだと思っていたのに、蛹から青い蝶が
出てきた時は、本当に嬉しくて感動させてもらいました。
こんな事があって、初めてこちらのブログを見つけたのですが、これからも拝見させて頂きたいと思っています。本当にありがとうございました。
Commented by fanseab at 2015-02-28 15:02 x
しじみさん、それは残念でしたね。
ただ、今回はとても貴重な体験をされたのだと思います。虫に詳しくない一般の方がシジミチョウの幼虫・蛹の実物を観察する機会は恐らく一生に一度あるか、ないかのことでしょう。偶然発見した幼虫を捨てずに飼育し、蛹化・羽化そして成虫の最後まで見届けられた姿勢に感激いたしました。老婆心ながら付け加えますと、豆の鞘内に終齢幼虫が潜入した事実より、ひょっとすると成虫はツバメシジミではなく、表翅が同じブルーを示す、ウラナミシジミやルリシジミの可能性があります。もちろん裏面も確認されて「ツバメ」と同定されたとは思いますが、念のため、日本チョウ類保全協会編、「フィールドガイド日本のチョウ」で確認されることをお勧めします。同書は主要図書館には所蔵されています。
拙ブログへは、これからもお気軽にお立ち寄りください。
Commented by thecla at 2015-03-02 22:22 x
台湾の民宿の食事、本当に美味しそうですね。最近、中途半端に豪華な食事より、地の食に惹かれてしまいます。
一泊朝食付き7,200円、結構いい値ですね、と思ってしまうのは、日本で安宿ばかり使っているからでしょうか(^^;
このベットで寝ろというのは・・・・、きついっす。
Commented by fanseab at 2015-03-02 23:37 x
theclaさん、日本のペンションだと2食付で7000円台の宿もありますよね。それに比較するとムチャ高いです。町の中心部にはそれこそ安宿がたくさん転がっているのですが、朝方交通量の多い時間帯に郊外の撮影ポイントへ出かける際のリスクを考えると、どうしても郊外の宿を選んでしまうのです。台湾の宿事情はちょっと特殊かもしれませんね。
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