探蝶逍遥記

アカボシゴマダラ幼虫の越冬準備(10月下旬)

 先月末に観察した地元川崎市内のアカボシの様子です。陽射しの良い場所にあるエノキでは、幼虫の角先が鈍い形状の短角型(越冬型)に変化しておりました。同じ株に付いていた幼虫3頭をチェックすると、色合いが様々なので、思わず撮影。最初は未だ鮮やかな緑色が残っている個体。
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D71K-85VR、ISO=100、F11-1/400、-0.7EV、撮影時刻:9時25分

 お次は完全に越冬モードの色合い、つまり褐色に変化している個体。
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D71K-85VR、ISO=100、F11-1/400、-0.7EV、撮影時刻:9時32分

 このまま落葉した葉裏に潜っても全く違和感無い色調です。アカボシ越冬幼虫はゴマダラと比較して越冬幼虫でも僅かに青緑色を帯びるのが特徴。背面突起の数やら、尾端突起の閉じ具合を確認せずとも、色合いで瞬時にアカボシとゴマダラの区別ができます。最後は上記2個体の中間型とも言うべき色合いの個体。
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D71K-85VR、ISO=100、F11-1/400、-0.7EV、撮影時刻:9時33分

 同じエノキ株で日長や温度条件がほぼ一定、かつ幼虫の齢数も同じなのに、幼虫の色相が微妙に異なるのも面白いと思います。陽射しが強い場所ではエノキの落葉も早いので、越冬準備もそれなりに前倒しで行われるようです。逆に陽射しの差し込み難い暗い環境では時々、11月を過ぎて長角型(非越冬型)幼虫が終齢まで成長することがあります。長角型幼虫は厳冬期の低温と乾燥に耐えられず、通常哀れな結末を迎えます。毎年、これら哀れな長角型幼虫を必死に探しておりますが、今年は未だ発見できておりません。
by fanseab | 2014-11-10 22:27 | | Comments(2)
Commented by Sippo5655 at 2014-11-12 21:51
アカボシは緑が残るんですね・・・
頭に入れておきます。
それにしても、こうして背中から見ると
どうにも、猫に見えちゃう私って(笑)
庭に植えたエノキの幼木に
いつかアカボシが来るだろうか・・・
成虫になれるかどうか、その分かれ目は
母蝶と、子供の連携プレイでもあるのでしょうか。
Commented by fanseab at 2014-11-13 21:31 x
Sippo5655さん、いつもコメント有難うございます。
緑色というか、青灰緑色とでも表現すべき微妙な色合いです。いずれにせよ、ゴマダラ越冬幼虫とは区別可能です。近くに比較的大きな公園があれば、その近所の住宅街の庭先の小さなエノキに必ず産んでくれると思いますよ。
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