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探蝶逍遥記

ヒカゲチョウの卵(10月上旬)

 先日、ヒカゲチョウの産卵シーンを撮影した際、卵拡大像を撮り忘れておりました。
既に一昨年、前玉外し系で拡大像を撮影済ですが、今回、ミラーレス拡大システムで再撮影を行いました。この時期、アズマネザサの群落で葉捲りをすれば、卵はいくらでも見つかりますので、青緑色の残る比較的産卵間もない卵を選んで撮影。

+++横位置画像はクリックで拡大されます+++
ヒカゲチョウの卵(10月上旬)_f0090680_21481892.jpg
GX7-P1442-P14R(トリミング+5コマ深度合成)、ISO=200、F16-1/250、内蔵ストロボ(トリガー信号のみ)+外部ストロボスレーブ2灯、撮影時刻:12時17分

 直径は1.05mm。ほぼ真円形状です。表面の模様は先日ご紹介したヒメジャノメに比較して遥かに細かい網目模様で覆われ、マスクメロンを彷彿とさせる姿です。試みに一昨年撮影した前玉外し系と解像度の比較をしてみました。
ヒカゲチョウの卵(10月上旬)_f0090680_21483142.jpg
左画像撮影条件は前出。右画像:D7K-1855改@55mm(トリミング)、ISO=400、F29-1/160、-0.7EV、外部ストロボ+スレーブ1灯、撮影時刻:16時35分

 もちろん卵は同一ではなく、拡大系も異なりますので、卵直径がほぼ同一になるようにトリミングを変えております。前玉外しでもある程度の網目構造は確認できますが、やはり超拡大システムで真面目に撮れば、それなりの細かい情報が得られます。アゲハチョウ卵のようにほぼツルツル構造だと、両者システムでそれほど有意差がないのですけど、ヒカゲチョウレベルで細かい表面構造を有する場合は、超拡大システムのメリットが享受できます。
by fanseab | 2014-10-07 21:48 | | Comments(4)
Commented by clossiana at 2014-10-10 08:53
「葉捲りをすればいくらでも」とのことですが私は見つけるのに結構、苦労しました。
ネザサの地表近くの葉に多いとか、高い部分に多いとか、或いは日陰とか日向とか何か探す際のヒントを頂けると嬉しいです。
Commented by fanseab at 2014-10-11 20:21 x
clossianaさん、狙い目はネザサ群落の日陰側で、群落の縁から30-40cm離れた高さ15cm未満の株です。葉の長さが10cm未満で合計5枚程度生えている小さな株を好んで産みます。群落内にも産みますが、産卵現場を押さえないとこちらは捜索対象が広がりすぎて厳しいでしょう。上記した株は11-12月頃、葉の縁を食う食痕を目印に3令幼虫発見の手がかりにもなります。
Commented by Sippo5655 at 2014-10-11 23:26
これがヒカゲチョウの・・・
本当、マスクメロンですね^^
宇宙に浮かぶメロンの お月様のようです。。
Commented by fanseab at 2014-10-13 20:14 x
Sippo5655さん、マスクメロンそのものでしょ!
ジャノメチョウの仲間の卵の色合いは青緑系が多く、
果物を連想させるものが多いように思います。
一見ツルツルに見えて、意外に細かい細工がある
と楽しいものですね。
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