探蝶逍遥記

多摩川縁のアサマイチモンジ(9月下旬)

 ヒメジャノメ産卵シーン撮影目的で拙宅近くの多摩川縁を歩いていると、突然1頭のLimenitis属が止まりました。このポイント付近ではイチモンジチョウは大珍品で、確か10年ほど前に1頭見たきりで、本当に久しぶりだなぁ~と思いながらレンズを向けました。しかし、しかしですぅ! 何とアサマイチモンジでした!!

+++画像はクリックで拡大されます+++
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D71K-85VR、ISO=200、F11-1/500、-0.7EV、撮影時刻:14時15分

 どうやら♂のようです。時期的に第3化終盤戦の個体でしょう。続いて開翅。
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D71K-85VR、ISO=200、F11-1/640、-0.7EV、撮影時刻:14時17分

 この日は風が強く、なかなか開翅に移行してくれずヤキモキしましたが、翅表を確認してアサマと確信できました。♀ならば、もう少し粘るつもりでしたが、♂なので、それ以上追跡するのは止めました。この近辺にはもちろんホストのスイカズラは生えているものの、Limenitis属は滅多に観察できません。多摩川河川敷のような明るい環境は、本来アサマにとって好適地のはずで、当地で約30年観察を続けていますが、今回初めての出会いになりました。恐らく風来坊のようにやって来た♀から育った世代が細々と残っていたのでしょう。多摩川中流域は河川敷の砂防工事が進みつつあるので、ギンイチモンジセセリやミヤマチャバネセセリの生息環境は徐々に狭まってきています。元来珍品扱いの多摩川産アサマもこれから増々観察機会が減っていくかもしれません。運よく♀に出会えたら産卵シーンも撮影したいのですが、その目的のためだけならやはり、多産地の富士山麓に行くべきでしょうね。
by fanseab | 2014-10-05 10:23 | | Comments(4)
Commented by Sippo5655 at 2014-10-05 22:39
嬉しい、本当に素敵な出会いでしたね!!
身近な環境観察も、大切であると
あらためて感じました。
チョウチョは 声も出さないし
音も発しないから

見つける目と、心が無いと、なかなかわからないから
Commented by fanseab at 2014-10-06 21:39 x
Sippo5655さん、犬も歩けば棒に当たる・・・との諺通りで、歩かなければ突然の素敵な出会いはないですね。身近なフィールドでも、初めての土地でも粘っていると、色々な事が見えてきますし、普段と違う蝶がいれば気づくのが早いです。
Commented by ainomidori443zeph at 2014-10-10 16:24
アサマイチモンジですか!
気にして見ているのですが見つからないのですよね。みなイチモンジチョウばかりで。
おめでとうございます!
Commented by fanseab at 2014-10-11 20:23 x
愛野緑さん、普段イチモンジチョウがいないので、アサマを発見できたと思います。イチモンジが普通におればアサマの存在は鼻から忘れて見向きもしなかったと思います。やはり、このような出会いがあると嬉しいですね。
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