探蝶逍遥記

ミズナラ休眠芽上のゼフ越冬卵(9月上旬)

 キマダラモドキ探索で訪問した日は陽射しが無く、蝶影が少なかったので、陽射しが差すまでの間、ミズナラやカシワの休眠芽をチェックしておりました。最初に見出したのはジョウザンミドリシジミと思しき越冬卵。産卵状況です。

+++横位置画像はクリックで拡大されます+++
f0090680_20553968.jpg
TG2@5.5mm、ISO=200、F3.2-1/250、撮影時刻:10時53分

 真冬と異なり落葉していない状態での探索は結構やり難いものですね。次に拡大像。
f0090680_20555453.jpg
TG2@18mm、ISO=400、F14-1/100、+2.0EV、内蔵ストロボ、撮影時刻:10時31分

 今回はTG2で初めて「超解像ズーム」機能を使用してみました。ノートリでここまでの解像度が得られてしまうとは、コンデジ恐るべしです。それでも画質劣化は無視できず、針状突起構造の詳細を把握するため、ミラーレスでの超拡大撮影も撮影しました。
f0090680_20562022.jpg
GX7-P1442-P14R(トリミング+3コマ深度合成)、ISO=400/800、F13-1/250、内蔵ストロボ(トリガー信号のみ)+外部ストロボスレーブ2灯、撮影時刻:11時32分(自宅で後日撮影)

 直径0.92mm、高さ0.46mm。側面像深度合成はいつも難しく、合成に必要なスライスピッチを等間隔に刻めません。ここら辺が手持ち深度合成法の限界。やはりマイクロスライダーでサブミリピッチの微動駆動が必須だと痛感しました。それと2灯照明のバランスが悪く、側面像左端の照明が強すぎてディテールが潰れてしまいました(^^; 正面像/側面像を比較すると、精孔部周辺は針状の突起が林立しておりますが、側面には針状以外に恐竜の背面突起のような扁平型突起も混在していることに気が付きます。以上の拡大画像を撮影しても、管理人は未だ100%ジョウザンと言い切れないので、拡大画像のキャプションには「ジョウザンミドリシジミ?」とクエスチョンマーク付にしておきました。この越冬卵はお持ち帰りしておりまして、翌春飼育にトライ(ジョウザンの真偽判定)するつもりです。
 上記越冬卵を発見した後、昨年ジョウザンと思しき越冬卵を見出したミズナラの株をチェックしてみました。すると、驚いたことに昨年見出したのとほぼ同じ枝先、高さから越冬卵を発見いたしました。
f0090680_20565836.jpg
TG2@5.5mm、ISO=400、F6.3-1/100、内蔵ストロボ、撮影時刻:12時47分

 こちらは2卵産まれております。次に拡大像です。
f0090680_20571848.jpg
TG2@18mm、ISO=400、F14-1/100、+2.0EV、内蔵ストロボ、撮影時刻:12時46分

 拡大像を撮影するまでは、てっきりジョウザン2卵と思っておりましたが、拡大像の針状突起が異例に長いこと、ラフな網目構造等の特徴からウラミスジシジミと確信いたしました。ウラミスジ越冬卵は初体験で嬉しい限りです。ジョウザン?と比較すると汚れが酷く、ジョウザンがほぼ真っ白な外観を示すのに対し、淡褐色です。母蝶の産卵時期にそれほど大差はないのでしょうが、卵殻の継時的変色挙動は結構差があるのかもしれません。続いて超拡大画像。
f0090680_20574435.jpg
GX7-P1442-P14R(トリミング+3コマ深度合成)、ISO=800/400、F13-1/250、内蔵ストロボ(トリガー信号のみ)+外部ストロボスレーブ2灯、撮影時刻:11時50分(自宅で後日撮影)

 直径0.96mm、高さ0.53mm。ここまで針が長いと魚の「ハリセンボン」そっくりです。ウラミスジ越冬卵は主芽と側芽の中間に落とし込むように産卵されていて正面像では側芽が邪魔をするし、側面像ではストロボ光が回り難く、ジョウザン?に比較して撮影に難儀しました。側面像をジョウザンと比較すると、同じ饅頭型でもジョウザンはより扁平であることがわかります。ウラミスジについても来春、飼育にトライ予定です。
by fanseab | 2014-09-15 21:02 | | Comments(0)
名前
URL
画像認証
削除用パスワード