探蝶逍遥記

産卵二題(8月下旬)

 暫く避暑がてら信州の高原へ遠征したりしていて、地元、多摩川での観察が疎かになっておりました。しかし、関東地方も天候不良と低温気味で蝶を観察する日もままなりません。ようやく陽射しが出たので、ちょっと散歩がてら撮影してみました。
 いつもの茂みを通ると、サトキマダラヒカゲがそろそろ汚損しており、新鮮なヒカゲチョウ、ヒメジャノメ♂の第2化品が目立ちます。この2種が登場すると、もう夏も終わりですね。アカボシゴマダラの第3化品も目立ちます。正午前後に、産卵シーンを数回みかけました。

+++横位置画像はクリックで拡大されます+++
f0090680_22465894.jpg
D71K-85VR、ISO=400、F11-1/400、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:11時15分

 概ね、腹端がこのように葉被りになるケースが多いです。腹端を葉に擦り付ける動作で葉が下がり、手前の葉が邪魔をすることが殆どです。でも、運が良いと、腹端までの全貌を捉えることができます。ここではラッキーなことに産卵の瞬間を捉えることができました。
f0090680_2247219.jpg
D71K-85VR、ISO=400、F11-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:13時18分

 腹端には青緑色の卵も確認できます。グラウンドのフェンスにはヤマノイモが蔓延っていて、少し葉陰でダイミョウセセリの♀が明らかな産卵行動を示していました。相当神経質に前脚連打を繰り返して葉の性状を吟味しております。そのうちようやく産卵。
f0090680_224783.jpg
D71K-85VR(トリミング)、ISO=400、F11-1/500、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:13時06分

 翅を全開して産むのはイチモンジチョウ亜科と共通するスタイル。この方式だと腹端を曲げている様子がなかなか把握し難いものです。以前、横浜市の公園で観察(外部リンク)した際は、翅を閉じ気味にしていたので、産卵後に母蝶が行う隠蔽工作(腹端の毛で卵の表面をカバーする)作業が見やすかったことを思いだしました。ヤマノイモの葉上に産まれた卵です。
f0090680_22474479.jpg
D71K-85VR(トリミング)、ISO=400、F11-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:13時07分

 この母蝶は再度産卵行動を開始しました。
f0090680_22485771.jpg
D71K-85VR、ISO=400、F11-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:13時09分50秒

 蝶に接近し過ぎて、ストロボ光がヤマノイモの葉に被り、画面全体が緑被りしてしまいました。RAW現像で必死に修正するも、やはりカラーバランスが不自然ですね。今度は腹端が見やすいように何とか側面に回り込んでも撮影。
f0090680_2249449.jpg
D71K-85VR(トリミング)、ISO=400、F11-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:13時10分04秒

 産卵開始から約15秒後の姿です。産卵作業はほぼ瞬間的に終わり、残りの時間は腹端から毛を擦り付ける作業に費やされるようです。過去に管理人が観察した産卵時間は、8秒、15秒と結構バラツキがあります。腹端の毛が少なくなると、隠蔽作業を短縮するのでしょうか? 否、そんなことはないかな?このポイントでは、ダイミョウの個体数は少なく珍品扱いですので、昨年(外部リンクに引き続き、産卵行動が観察できたのはラッキーでした。
by fanseab | 2014-09-01 22:51 | | Comments(0)
名前
URL
画像認証
削除用パスワード